ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2008年03月15日(土) お陽さま。いちにちをありがとう。

うららかないちにち。たくさんの洗濯物を干す。いい気持ち。

素直なタオル。はにかみ顔の靴下。恥ずかしがり屋のパンツ。

わたしは?わたしはなんだろう。ぶらさがってゆらゆらっと。

仲間になれたらいいな。お陽さまの匂いのする緑のTシャツ。





桜桃っていう木なのかな。サクランボがなる桜が満開になった。
ソメイヨシノとは違って。枝が見えないくらい花が重なっている。

なんとなく近寄っては行けない。そっと少し離れた所から眺める。
そのほうがいい。そのほうが落ち着く。ほっと心が和む気がする。


お彼岸が近くなり。姑さんがお墓参りに行けない事を嘆き始めた。
おんぶしてあげたら行けるのだけど。息子である彼が相手にしない。
姑さんも。もう諦めていて。お前達に任せるから頼んだよって言う。

明日行くことになった。畑の隅に植えてあるシキビの枝を切り準備。
お寺の裏山の墓地。とても見晴らしの良いところでなんとなく好きだ。

いつだって思うのは。自分もここに。遅かれ早かれ必ずここで永眠。
俺が先だからなって。口癖のように彼は言うけど。それはわからない。

わからないことをついつい話す。笑いながら話す。そんな年頃になった。


大相撲を見ながら。早目の夕食。絹ごし豆腐がひんやりと美味しい。

春雨の酢の物とか。お素麺とかもいいねって話す。ちゅるちゅるって。

そうして平穏に一日が暮れる。明日もお陽さまをいっぱいあびたいな。




2008年03月13日(木) 木の芽のきもちで生きたいものだ

雨の朝。沁みるような雨がそぼ降る。ふと濡れてみるのもいい。

降り止みに風。沖からの風は潮のにおい。俯いてなどいられず。

向かう。なんだか新しい風のなか。芽になれそうでむくむくと。

向かう。その芽にまた雨が降る。恵まれていることに気づけば。

もう求めてなどいられない。木の芽のきもちで生きたいものだ。






今朝。川仕事までの時間に。茶の間でテレビを見ていたら。誰かが。
庭にクルマを乗り入れた気配。よく吠える飼い犬が静かだったから。

もしやって思ったらやはりそうだった。「おはようさん」って言って。
ずっと待っていた息子くんが。やっと来てくれた。母は満面の笑顔だ。

夜勤明けで疲れているふうなのに。なんか足がこっち向いてしもうた。
そう言って。腹減ったけん朝飯食べさせてやって。がってんだあの母。

いそいそと目玉焼き作る。お味噌汁を温めて。納豆やらしそ昆布やら。
ちょうどサチコも起きて来て。兄と妹が仲良く向かい合って朝ごはん。

食べながら仕事の話。春の人事異動で職種が変わるらしい。その事を。
真っ先に報告したかったのだろう。とても嬉しい報告だった。サチコが。
「お兄ちゃん、悪いことばっかじゃないね。いいこともあったね」って。

うん。ほんとうにそうだと母も思う。最悪を過ぎればきっと光にあえる。
転機がきっとおとずれる。こんなにありがたいことはない。がんばって。
与えられた仕事を。これからも精一杯やり遂げて欲しいと願うばかりだ。

四月からは。もう夜勤もなくなる。日曜日もちゃんとお休み出来るらしい。
介護職から事務職へと変わる。気苦労は同じでも随分と楽になる事だろう。

8年間。ほんとによく頑張ったねって。母はすごいほめてあげたいきもち。


「ごちそうさん」また来るわって言って。あっけなく帰って行ったけれど。

我が家に新しい風が吹いた日。この風のありがたさを母は決して忘れない。



2008年03月11日(火) 気の向くままに空

きのうよりも。もっと春。信じられないのじゃない。

信じたい春だ。陽射しを浴びながら思った。ここに。

いる。きのうじゃないいまのことを。ぎゅっと想う。


水辺の枯れ葦のなかに鷺がいて。じっと身動きもせず。

水を見ている。さらさらと流れる水に陽の光が眩しい。

あしたのことなど知らない。だけど水は流れつづける。

飛ぼうか行こうかどこに向かって。気の向くままに空。


だって空しかない。鷺のこころに。わたしはなりたい。






寿司飯をひとくち大のおにぎりにして。卵焼きのにぎり寿司にする。
サチコは海苔が良いと言って。ふたり台所でおにぎりの奪い合いに。
早いもん勝ちだと母は寿司職人の勢い。サチコも負けずにがんばる。

おっきめの西洋皿に黄色と黒が寄り添う。つまみ食いする男も一名。
ビールも飲まなきゃいけないし母は忙しい。あおさの天ぷらも作る。

でも失敗。『たにぐち』のとも『いなか』のとも違う。居酒屋さん。
天ぷら上手だなあ。どうしたらあんなにカリっと揚がるんだろうか。

でも。それなりに美味しいとサチコのフォローで。今夜もしゃんと。
夕食を終える。母はほろ酔い。へろへろしながら食器を洗い片付ける。

飼い犬に餌を。ドックフードにお味噌汁のお豆腐を入れてあげたら。
思いのほか喜んで食べてくれる。随分と日が長くなったなって空を。

一番星を見つける。太陽があしたに向かいながら。星を浮かばせて。
その星は。ずっとそこに動かずにいるのだけど。きのうではない日。

アタシハホントウニアシタヲシラナイ。それがきっと順調なことだ。


気の向くままにふわりっと飛びたい。あっちとか向こうとかじゃなく。

        ここにいるなって思える『いま』へ。



2008年03月10日(月) まあるいまあるい風が吹いている

雨上がりの青空。ぐんぐんと気温があがり春本番の暖かさになる。

春風に会う。心地良くて胸をはる。すってみるはいてみるふうと。

紙風船みたいなこころ。こんな日はほんの少し誰かの手のひらが。

恋しい。ぽんぽんと跳ねてみたい。ほうらほうらと空のほうへと。

その手のひらのなかで夢を重ねてみたい。誰かいませんか?誰か。





今日は。あおさ海苔の初出荷。それを『お嫁入り』と名付けている。
収穫の苦労も忘れる日。箱詰めにしたのをトラックに積み込んで支度。

その山を見上げると。なんともいえない達成感に満たされてしまう。
頑張ったんだなあって思う。しんどかったけど。この門出が嬉しい。

また弱音吐く日もあるだろう。疲れがたまってくたばる日もあるかも。
でも最後までやり遂げようと思う。あと二ヶ月。あと二回のお嫁入り。


そんな今日の川仕事はひと休みで。朝からまた久しぶりの山里の職場。
峠の遍路道や。もう田起こしを済ませた田圃には水が張ってあり驚く。

のどかな空気がいっぱいに満ちている。手押し車の老女が道端に座り。
会釈をするとにっこりと微笑みが返って来る。まあるいまあるい風が。
吹いている。ここほんとに好きだなって思う。まるで故郷のような里。


仕事は。来るたびに山積み。殆どに専務オババのメモがくっ付いている。
PCでする仕事ばかり。伝票処理済み入力のみとかちゃんと書いてある。
おかげではかどる。毎日来ることが出来なくても。本当になんとかなる。

気がつけば苛立つことも。もうない。言い争うこともぶつかることも。
もうなくなった。お給金も要らない。やっと自分なりの親孝行が出来る。

「ありがとう」って今日も言ってもらえて。すごい嬉しい帰り道だった。

「またね。また忘れた頃に来るから」ってカタチだけのタイムカード。

「今日もすっかり忘れてたよ」って。母が愉しそうに笑ってくれた。


そうして。夕陽。やけに目に沁みるなって。いちにちが暮れていった。



2008年03月08日(土) ほんたらほうけっきょう。きょきょんなほう。

春告鳥。うぐいすが盛んに鳴く。なんだか歓喜の声のよう。

がさごそと藪の中にいて。虫たちを追いかけているのかな。

お腹がいっぱいになったら。またのんびりと寛いで。ほう。

ほう。ほけきょ。ほんたらほうけっきょう。きょきょんな。

ほうって。鳴くのかもしれない。穏やかな風に吹かれては。






ここ数日ちょっと変だった体調が。今日はずいぶんと楽になる。
なんだか憑き物がとれたような感じで。一気に軽くなったようだ。

どんな時もあるけれど。気力と体力が一緒に歩めない時って辛い。
思うようにいかないと悔しくもなるし。情けなくてくよくよする。
病院へ行くのも怖い。風邪ではないなら何だろうって不安になる。

でも。しんどい時って誰にだってあるだろうって思って。だらだら。
ぐたぐたしながら過ごした。頑張らなくてもいいんだって思うと楽。

ふうふうって。出来ることだけ精一杯やる。それがいちばんだと思う。



気分良く。午後から買い物に行って。そうだ今夜はカレー作ろうって。
息子君も呼んであげようって思った。あれから一週間が過ぎた頃だし。
ちゃんと食べてるかなあって心配だった。そろそろ声かけてあげたい。

でも。メールするのなんか照れる。どうしてだか胸がドキドキする。
母さんは変だ。アホみたいだ。ほんとマジあほじゃん。なんでやあ。

送信しました。お返事待ってます。ああもうほんとドキドキするし。

返事来ました。即刻来ました。がっ・・「今日はTの結婚式ぜ☆」

忘れてた。仲良しのT君が今日結婚するって聞いていたのに忘れてた。


カレーは明日もありますって返信出来ず。なんか一気に哀愁の母だった。


夕方。カレー煮込みながら早目にビール。らっきょうをつまみ食いする。
カレーお腹いっぱい食べて。別腹でバームクーヘンとドーナツを食べる。


ほんたらほうけっきょう。きょきょんなほう。と母も鳴いてる夜でした。



2008年03月05日(水) なんだか彼は春みたいになった

啓蟄。冬ごもりしていた虫たちが土の中から出てくる頃とか。

夕方のニュースで。てんとう虫を見た。菜の花畑と子供たち。

ほのぼのと心が和む。むかしサンバを踊るてんとう虫がいた。

そんな歌を思い出す。軽やかでいられなくても心弾まずとも。

てんとう虫がそっと飛んできて。手のひらに留まってくれたら。

いいな。はっと気づくときって。きっとそんなふうなおとづれ。






夜明け前。なんだか足の先がじんじんと痛いようで目が覚める。
お布団の中で。おいちにおいちにっと足を動かしほぐしてみたが。
どうにも治らず。だんだんと全身がしびれて来たようで不安になる。

「熱じゃないか?」って。とうとう彼も起こしてしまい。体温計を。

風邪の症状はまったくなく。宇宙人だからって自慢していたけれど。
ちょっと熱が出ていた。まさかって思う。どうしてなのよって思う。

でも元気。いつも通りに5時に起床。お味噌汁と卵焼きを作った。
食欲もある。納豆も食べてパワー全開。ほんとうに大丈夫なのに。

今日は寝ていなさいと言われる。「お願いだから・・」って言う。
おまけに。今日言う通りにしないと二度と休ませないぞって言う。

だから仕方なくごろごろ寝ていた。でも気分はそわそわ落ち着かない。
大丈夫なのになあってしつこく思う。病み上がりの彼のほうが心配だ。

ほんとに申し訳ないと思う。でも甘えさせてもらったありがたい一日。
じぶんも甘えても良いくらいになったのかな。すこし成長したのかな。


ずっとずっと厳しいひとだったのに。なんだか彼は春みたいになった。


もしかしたら。ずっと土から出ようとしなかったのが私かもしれない。






2008年03月03日(月) やっぱ私は宇宙人だったんだ

黄砂。空は確かに晴れているようでぼんやりと霞む景色。

空ってふしぎ。どこまでもつながっているってほんとう。

だけど。時々ここだけかもって不安になる。ちっぽけな。

じぶんがぽつねんといる。その真上だけの空にも思える。



仙人になりたいと。いつだったかあのひとは言ったのだ。

雲にのってどこまでも流れて行きたいと。もしかしたら。

もう行ってしまったのかもしれない。ふっとそう思った。






金曜日からずっと風邪で寝込んでいた彼が。やっと元気になる。
食欲も出てきてほっとする。「水炊きのようなものが食べたい」
って言うので鶏とお魚のすり身で作る。白菜春菊椎茸豆腐うどん。
「うまい、うまい」と喜んでくれる。子供みたいな顔をしながら。

私は自慢だけどあまり風邪をひかない。家族がひいてもうつらない。
金曜の朝も彼が食べ残した卵かけご飯を食べたのに。大丈夫みたい。

「すごいよねあたし」って得意顔。そしたら「おまえはバ・・」って。
言いかけて「バケモノだ」って言い直して。おまけに「宇宙人だ」って。

そっか。やっぱ私は宇宙人だったんだ。可笑しくて大笑い。楽しい夕食。


宇宙人はふと真面目に考える。流れ星にのって地球に落ちてきた日を。
どうして忘れてしまったのだろうと。どこに落ちてどうやってここに。
辿り着くことが出来たのだろう。このひとが私を見つけてくれたのか。

どうしてこのひとなんだろう。このひとじゃないといけなかったのかな。

決まっていたのかな。そうかもしれない。これはとても正常なことで。

わたしは順調に人間になった。ひとっていいな。ひとになれて嬉しい。




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