| 2008年01月19日(土) |
出せない手紙を書きました。ここから北へ。 |
朝はやはり寒くて。口癖のようにそう呟いてしまう。 けれど。極寒の地方に比べれば随分と暖かいのだろう。
ぬくぬくとしながら。それはとても恵まれている冬だ。
朝刊に菜の花の写真。こちらはもうそんな頃になりました。
それでも足が冷たくて寝付けず。靴下を履き湯たんぽです。 ぬくぬくとし過ぎてますね。ほんとうに甘ったれた奴です。
でもおかげでぐっすりと眠れます。寝酒も相変わらずですが。 以前のようにぐでんぐでんになるほどは。飲まないでいられます。
朝もちゃんと五時に目を覚まします。時々は夢を憶えていて。 この前なんか。クルマで自動販売機を壊してしまった夢です。
それから時たま空を飛んでいる夢。まっさかさまに落ちましたよ。
芸能人の夢も見ます。最近では大沢たかお。隣に寝てくれてました。
夢って不思議ですね。夢ってどうして見るんだろうって思います。
仕事は。年が明けてからまあまあです。母もだいぶ元気になって。 今日なんか。ちょっと威厳を見せてました。じょうとうだなって。 苦笑いと安堵が半々です。どんどん元気になることを願っています。
毎日を親孝行だと思うことにしました。仕事をしながらの親孝行。 そう思ったら不思議と腹も立ちません。苛立ちも一気に消滅です。
なんだって気の持ちようですよね。ちょっとお利口になりました。
おやおや気がつけば自分のことばかり。ついつい話してしまって。 ごめんなさい。いつもそうですね。あなたのことを知らないまま。
じゃあまたねって。むかしからずっと私の悪い癖かもしれません。
それぞれの冬です。だけどもしかしたらどこかで繋がっているような。
そんな気がしてならない日々です。どうかきっと元気でいてくださいね。
願いつつ祈るように。毎日空を仰いでいます。
| 2008年01月17日(木) |
あのこも見つけるといいな。ちいさな春。 |
朝の山道。白い山茶花はもうほとんど散ってしまって。
わずかにひとつふたつ。冷たい空気をものともせずに。
凜とある。ひとつふたつ。花びらは儚い命の生きた証。
颯爽と歩くひとは。赤いリュックを背負ったお遍路さん。
まだとても若い女性。ただひとり歩く。まえへまえへと。
もうすぐ民家が見える頃。きっとほっと息をするだろう。
追い越していく。私はいつだって追い越して行くばかり。
そのことがふっと後ろめたくもある。だけど行くしかない。
民家を過ぎるとまた木々の山道。雀色の田んぼが見えると。
ひとが恋しい。ひとに会いたいと思う。でも誰も見えない。
もう少しもうすこしといつも思う。さっき追い越したこと。
もう忘れている。じぶんだけ急いでいる。いつだってそう。
その枯野のような田んぼにそって。梅の木が植えられている。
はっとして思わずブレーキを踏んだ。ちいさな白いのがある。
もう梅の花が咲いたのだ。昨日も通った道なのに気付かなくて。
だけど今日だからと思う。きのうより一歩進んだのに違いない。
あのこも見つけるといいなって。追い越した若いひとを想った。
それぞれの道に。きっと来る春だから。冬は厳しくあるのだろう。
寒さなければ花は咲かず。ちいさな春はひとに逢いたがって咲く。
| 2008年01月14日(月) |
猫になりたい。猫ならばとおもう。にんげんのこころ。 |
きょうは猫。とろりんとろりんと炬燵でまあるくなって過ごす。
どんよりな曇り日。どこかで雪が降っている。そんな匂いの空。
ずっと一緒にいる猫の彼氏は。戦争の洋画を飽かずに見ていた。
英語とドイツ語らしい声のなか。猫も時々顔をあげてにゃあと。
興味なさそうな声を出す。痩せ細った捕虜。無残な亡骸。ああ。
見てしまったあとはとても苦しい。いやだにゃあって呟くねこ。
これは実話だからなと彼が言う。目を反らせてはいけないのだ。
ゆうがた。彼は犬と散歩。ほんの5分で帰ってくる。どうして。
数日前から飼い犬の様子がおかしいらしい。いつもの散歩道を。
どうしても行きたがらないと言う。尻込みをして進もうとせず。
おしっこさえしたら家に帰ろうとする。体調が悪いのかなあと。
心配していても。晩御飯はいつも通りにがつがつとよく食べる。
いちど話しをしてみたいとつくづく思う。その訳を知りたいと。
猫になら打ち明けてくれるかもしれない。猫ならばと猫は思う。
さあ。もう猫ごっこはお終い。にんげんって忙しいものだなあ。
お昼の食器はそのままだし。お風呂だって洗ってないんだもん。
すきやきを作る。やたら白菜の多いおうどん入りのすきやきを。
熱燗ちびちびしながら。おうどんばかり競い合うように食べる。
ふたり大相撲を観ながら。朝青龍はどうしても好きになれない。
負けた。というよりやっつけてくれたので嬉しい。手をたたく。
にんげんはどうして驕るのだろう。にんげんは時にみぐるしい。
けれど憎めない。にんげんどうし理解しあうのは難しいけれど。
夜になりいちだんと冷える。わたしはまたふっと猫になりたい。
| 2008年01月12日(土) |
ささやかなの。ちいさいの。まんまるいの。やわらかいの。 |
朝のうち。昨日の忘れものみたいな雨がぽちぽちと濡らす。
仕事をしながら空ばかり見ていた。晴れたらいいなって空。
そしたら少しずつ明るくなる。よしよしその調子だよって。
空。お陽さまのにおいが好き。なにかが生まれてきそうで。
待ってる。そのなにかのことを見つけてあげたくなる。空。
そうしてぽかぽか。春みたいな陽気になる。きっとこれだ。
ちいさいの見つけた。まんまるいの。やわらかいの。空に。

息子君からメールきて。晩飯を食べさせてくれって言う。 ええっ!ってちょっと嬉しい。たまにはそういうの好き。
ハンバーグ作るよって返信する。あいつ好きだもんなって。 そわそわしながら家路を急ぐ。ちょっと有頂天な母だった。
でも思い出す。昨夜サチコと約束したこと。鶏の空揚げを。 食べたいと言って。明日作るよって言ったこと。楽しみに。 仕事がんばっているだろうなって思う。そうじゃなかったら。 がっかりするだろうな。お兄ちゃん優先なのかって怒るかも。
よっし!こうなったらどっちも作ろう。やれば出来るだろう。 大急ぎで買い物をして帰り着く。腕まくりをして頑張る母だ。
居酒屋のカウンターみたいに。おとこふたりが晩酌している。 なんだか懐かしい光景だった。ほのぼのと嬉しくてならない。
出来ました。ハンバーグを盛り付け。空揚げは熱々さあどうぞ。
久しぶりやなあって若い男のほうが言う。なんかしみじみ言う。 おお!うん!ってちょっと老けてる男も言う。照れくさそうに。
元旦に会ったばかりなのに。なんか違う。こういうのが特別だ。
サチコが車庫から駆けてくる足音。空揚げだカラアゲダって音。 テーブルを見るなり歓声をあげる。きゃーって叫ぶ。すごいって。
大げさだけど。我が家にとってはご馳走。いつも手抜きの母だもん。
食べ終わったサチコに訊く。「馬は勝ったろうかね?」
「そりゃあ牛は負けたよ〜」ってサチコがすぐに応えてくれた。
どんな日もあるけれど。こんな日が宝物だなって思う。
ささやかなの。ちいさいの。まんまるいの。やわらかいの。
| 2008年01月10日(木) |
過ぎる。すぎる。どこまでだって。 |
朝の道。この冬いちばんではないかと思うほどの霜が。
山里をすっぽりと包みこんでいた。峠を越えて最初の。
民家のそばに。いまだ鈴なりの柿の木がある。小粒で。
ちょうど親指と人差し指でつくる輪くらいのおおきさ。
そんな柿色の向こう側。田畑は目を瞠るくらい白くて。
どきどきするくらい白くて。ふっとせつなさを感じた。
あちら側からこちら側に旅してきたようなそんな気持。
引き返せない恋路のような。ここなのだと思う哀しさ。
そうして菜花の道をいく。緑のうえに載せられた黄色。
そのかんむりも霜色になって。静寂に魅せられている。
そっとしておいてあげたい。誰も触れてはいけないと。
思う。語りかけてはいけない沈黙の白だ。息がとまる。
過ぎる。すぎる。どこまでだって私は過ぎて生きたい。

母が私の言うことを素直に聞いてくれない訳が。 今日。なんとなくわかったような気がした。
無理をしながら仕事をしようとする。今日でなくても。 いいことも今日しようとする。苛立ちが伝わってくる。
優しく声をかければかけるほど。逆らう。聞き流している。 頑固だ。とても強情だ。しんどいだろうに。しんどいって。 言って欲しい。帰って寝るからって素直にそうしてほしい。
もしや。彼女は独りでいるのが心細いのではあるまいか。
どんなに体調が優れなくても。ここにいたいのかもしれない。
「今週頑張ったら日、月と連休やね」そう言うと。
一瞬目を輝かせた。「月曜日休み?ありゃほんまや」って。
やっと笑った。「火曜日から本番やね」そう言うと。
ほっとしたように。またにっこりと微笑んでくれた。
| 2008年01月08日(火) |
おかあさん。おかあさん。おかあさん。 |
おぼろがかった朝の太陽が。枯野を照らすようにそこにある。
ひと形のような草は。背高泡立ち草の枯れ果てた姿だけれど。
人が野を彷徨うように。ひとりふたりと寄り添ってたたずむ。
静まった影絵が息をしている。水蒸気の涙がきらきらと光る。
決してみすぼらしくはない。こんな美しい朝にであえた事を。
誇りに思う。枯れていけもっと枯れていい。光の声が聞えた。

明けて八日。昨日から本格的に仕事に取り組む姿勢で。 出勤をしたものの。相棒が来ない。病気だということ。
相棒。実は私を生んでくれた母親でもある。今年70歳。 職場では『専務オババ』と呼んでいる。ハハデハナイヨ。 いまだ老眼鏡の世話にもならず。事務は何だって出来る。 おまけに整備士免許も持っているから驚き。すごい女性。
優しい時はめったになくて。いつも厳しい。言葉も荒い。 だけど。メダカを飼っている。我が子のように可愛がる。
オババがいない。なんかほっとする事務所。気が抜ける。 昨日から仕事が手につかない。ついついおさぼりモード。 一人でも忙しさを感じない。むしろ手際よくこなせるよう。
だけど。母親なんだなって思う。病気って風邪なのかな・・。 ちょっと心配にもなる。お見舞いに行こうかと思ったけど。 家を知らない。数年前に引っ越してから行ったことがない。
ちょっと愕然とする。こんな母娘がいてもいいのだろうかと。
お昼休みに携帯に電話があった。病院で胃カメラをのんだって。 急性の胃潰瘍だということ。熱もあり食事も喉を通らないって。
ああ。お母さん・・って思う。
おかあさん。おかあさん。おかあさん。今日はずっと想った日。
だいじょうぶ。寝てたら治ると。お母さんは言った・・。
| 2008年01月06日(日) |
あっぷっぷのわたし独り |
ひとりごと。朝からずっとひとりごとの日曜日。
あっまた言ってるって思う。じぶんが可笑しい。
お昼。ラーメン食べようかな。うん美味いなあ。
夕方。ビール飲もうかな。はあこれも美味いな。
よっこらしょって言って。ちょっとトイレって。
言って。笑点を見ながら。チキンナゲット齧る。
ああなんか陽がながくなったなって言いながら。
飼い犬に餌をあげに行く。たんとおたべよって。
ひとりのテーブルで手巻き寿司をふたつ食べる。
お茶代わりに焼酎を飲む。はあ幸せって言って。
明日の朝のお米をとぐ。タイマーよし!とかも。
言って。さあお風呂入ろうかなって入浴剤とか。
やっぱラベンダーはえいなあってお湯につかる。
ひとりぼっちもいいもんだなってつくづく思う。
なのに。サチコ今日は何時まで仕事なんだろう。
彼は9時には帰るかなって思う。し〜んとした。
部屋の鏡のまえで。栄養クリーム顔に塗りつつ。
にらめっこしてみる。あっぷっぷのわたし独り。
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