| 2007年09月23日(日) |
ひびわれないでひびをいく詩 |
なにかが壊れてしまいそうな時には。
接着剤をぬろう。そっとそっとして。
なにかが破けてしまいそうな時には。
刺繍糸で縫おう。好きな糸をふたつ。
それでもなにかがこぼれそうな時には。
ポケットをつけよう。手のひらの形の。
だけどどうしてもそれが破けてしまったら。
アップリケをつけよう。犬のかお猫のかお。
そうしてちょっと笑ってみよう。ふふふふ。
そうしてかるうくスキップしよう。るるるる。
やってみなければわからないことがきっと。
せかいじゅうにみちている。そんな気がする。
| 2007年09月22日(土) |
そしてサチコがいってしまう夜 |
大好きだったおばあちゃんの命日。
愛子という名のおばあちゃんのこと。 今朝からずっと思い出してばかりで。 お墓参りに行きたいなって思ったけど。 運転手くんに今日は行けんと言われた。
遠い町。その昔みかん畑だったところに。 お墓がある。ひとりでは行けないことが。 とてももどかしい。ごめんねおばあちゃん。
いっぱい。いっぱい思い出す。あれこれと。 美味しかった小豆あんこの『おはぎ』のこと。 とうもろこしの皮でお人形を作ってくれたこと。
あいたいな。もういっかいまたあえるといいな。
午後。すこし陽が傾き始めたころになって。 我が家のお墓参りに行く。お酒やビールや。 これはかかせないお供え物で我が家らしい。 竹ぼうきで。もう秋ほどの枯葉を掃き集め。 お掃除をして。蚊に刺されながら手を合わす。
ここにやがてじぶんも眠る。ここしかないのだと。 つくづくと思う。それが結婚というものらしい。
帰りにちかくのたこ焼き屋さんでたこ焼きを買う。 ここのおにいさんがなんか好きで。ちょっとファン。 とても愛想が良い。帰る時なんか「お気をつけて」って。 いつも言ってくれる。家は目と鼻の先なんだけど嬉しい。
またまた帰るなりビール。しょうがないほんとうにもう。
そのまま晩ご飯になってしまう。私はたこ焼きで済ます。 相方君とサチコ嬢には。キム兄風の玉葱チャーハン。 すぐ出来るすごく簡単。あとは冷蔵庫の白菜キムチ。
ふたりでしんみりと夕食というか軽食をしていたら。 鼻歌みたいなのが聞こえてきて。サチコが帰って来た。 今夜もまた飲みに行くらしい。るんるんと嬉しそう。
そのサチコもたこ焼きを食べる。そうしてはしゃぐ。 歯についた青海苔を。わざと歯をむき出して見せる。 ネズミ男みたいな顔して。またまた笑わしてくれる。
ゆかい。ほんとうにゆかいで涙がでるくらいゆかい。
午後8時。サチコが夜の街へと飛ぶように出かける。
あとは。し〜んと静か。鈴虫の声だけが聴こえる夜だ。
| 2007年09月21日(金) |
だからどうしても。きっと。そうなる。 |
きのうは確かに咲いてはいなかったとおもう。 彼岸花が稲刈りを終えた田んぼの畦道に咲く。
猛暑続きで季節が途惑ってしまいそうなこの頃。 植物はいったい何に導かれて咲き時を知るのか。
宇宙な星なのかもしれない。土の仕草かもしれない。 そうおもうと。ひとだってもっともっと気づくことが。 あるのだろうと思う。できるのかもしれないと。
ばくぜんとそう思う。大切なことをそのままそこに。 置き忘れてはいやしないか。それはなんだろうって。
おもう。気のせいかもしれない。けれど考えてみる。 時々はそうでありたい。いまが当然だと思わないで。
いたい。あの星の光。その土の息のことを知りたい。
わたしはかつて。すごく咲きたくてたまらなかった。 どんな花でありたいとか。どんな場所でありたいか。 そこで風にそよと吹かれるじぶんを夢のように見た。
けれど。さいきんはそうじゃない。咲くことよりも。 もっと。じぶんにふさわしい生きる理由をみつけた。
それは土だ。わたしは土になりたいのにちがいない。
そこで種を育てたい。恵みの雨を待ちながらじっと。 そこから動かずにいて。空と語り合えたらどんなに。
しあわせだろうと思う。そうしてそこから芽がでる。 その芽はじぶんの生んだこどものように愛しいもの。
まけないでって祈ること。だいじょうぶだよと支え。 その花が可憐に。その花が凛々しく。すくっとして。
精一杯に咲いてくれたら。もう思い残すことはない。
そんなふうにおもう。だからどうしてもきっと土に。
わたしはなりたい。
| 2007年09月20日(木) |
吹き抜けていく。どこか遠くへ。 |
彼岸の入り。夏がとうとういってしまうのか。 けれど。やはり残暑だという。ただ少しだけ。 風が秋の顔をみせる。見逃さないようにして。
風に吹かれる。吹きぬけていくどこか遠くへ。
立っているのが不思議に思える時があったり。 自分なんだけど他人みたいに思える時がある。
ふしぎなものだ。じぶんのつかみどころとか。 じぶんのかたちとか。ふっと見失う時がある。
ああいたいた。なんだすぐそばにいたんだと。 かくにんする。遠い目をしたじぶんの分身を。
あたかも恋しいひとのように抱き寄せてみる。 震えているのはなぜだろう。心細くてならず。
ぎゅっとすればするほどそれは。こきざみに。 夢のつづきを語りたがる。それは夢だからと。 何度も言い聞かせたのに。これは夢なんだと。
言ってきかない。逢いたいのじゃないのだと。 逢わないのだと。言ってそれは首をふっては。
いってしまう。もう追い駆けてはいけそうに。
ない。だからそっとしておく。いけばいいと。 私は言わない。好きなように流れていけばと。
願う。だっていってみなければわからないし。
風に吹かれる。吹き抜けていくどこか遠くへ。
ぽつねんといるのが好きだ。その風のなかで。
私がどれだけ私らしく夢をあきらめずにいて。
あといっぽ。もう少しのところで息をしては。
秋なのかもしれない。そこで逢わずにいるひとに。
逢いたかったよって。言ってしまうのが夢だから。
| 2007年09月18日(火) |
まんぷくまるのいちにち。 |
すっきりと爽やかにはなれない空。
気だるさとひと勝負してみようと。
微笑のれんしゅう。なんだか少し。
きんちょうしては。まっしぐらに。
いかなくちゃと思う場所へすすむ。
けれどお腹が空くとご機嫌が悪い。
またいらいら虫がこちょこちょと。
こそばしたりするので。むむっと。
かゆい。手の届かない所がかゆい。
ばくはつ的にもうこらえられない。
しんこきゅうよって誰かがいって。
けれどお腹がくくうって泣くから。
しんこきゅうがうまくできなくて。
ふうはあふうはあお腹がくるしい。
たのむよお願いだからっていつも。
言われるのには慣れているけれど。
11時55分にはそれは遠慮してよ。
けれど微笑みのれんしゅうしたから。
その成果をちゃんと見せてあげたい。
ありがとうは。すごい思いがけない。
ありがとうって。もったいない言葉。
どうしてどうしてっていつもおもう。
身に余るくらいそれって大きすぎる。
いらいら虫をやっつけてくれたこと。
ちゃんとしんこきゅうができること。
きょうも一日ありがとうって思える。
おなかいっぱいこころもいっぱいに。
微笑んでありがとうのまんぷくまる。
あしたもまんぷくまるになれるかな。
| 2007年09月17日(月) |
ある事情についてすこし語りたい |
ぽつねんと。ひっそりと。ここにありたいと。
ずっとそう願っていたはずだったけれど。
最近なにを思ったのか。ここに書いたことを。
そのままほかの場所に転記させていたりする。
反応がある。愚かな欲なのかもしれないけれど。
反応が癖になる。かすかな手ごたえが喜びとなる。
ある意味。いい気にもなってしまう。それはいけない。
信念に羽根が生えて。無我夢中で空を飛んでいるみたい。
けれど。不思議と意欲がわいてくる。書きたくてならず。
伝えたくてならず。語り合えたらどんなにいいだろうと。
思わずにはいられない。やはりこれは欲なのかもしれない。
けれど。いまは。いけるところまでどうしてもいきたいと。
おもう。誰のこころにも何も伝えられる事が出来なくなれば。
書く意味も。理由も。もうない。
| 2007年09月15日(土) |
柿の実ひとつくださいな。 |
くもり時々雨そして時々の太陽。
こどもの声がする。おんなのこ。
ふたり。お姉ちゃんといもうと。
お店やさんごっこしてるみたい。
いらっしゃいませ。さあどうぞ。
やがてけんかが始まる。泣き声。
お姉ちゃんのばか。えーんえん。
これわたしの。かしてあげない。
お姉ちゃんがすごいいばってる。
うらの空き地の柿の実がすこし。 かーき色なのが窓から見えては。 そこからさっきの雨がぽたりと。 夏草の生い茂った緑へと落ちる。
太陽が御用聞きさんの顔をして。 ごめんください。こんにちはと。 柿の実ひとつ。くださいなって。 夏草の声がする濡れた緑の声で。
お姉ちゃんのばか。えーんえん。
もういっつも泣いて泣くばかり。
いっかいだけ。ちょっとだけよ。
お姉ちゃんがとうとう負けたね。
こどもの声がする。二人ぼっち。
柿の木の向こう側もやっと晴れ。
ほのぼのと午後はまぶしくなる。
いらっしゃいませ。さあどうぞ。
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