| 2007年09月15日(土) |
柿の実ひとつくださいな。 |
くもり時々雨そして時々の太陽。
こどもの声がする。おんなのこ。
ふたり。お姉ちゃんといもうと。
お店やさんごっこしてるみたい。
いらっしゃいませ。さあどうぞ。
やがてけんかが始まる。泣き声。
お姉ちゃんのばか。えーんえん。
これわたしの。かしてあげない。
お姉ちゃんがすごいいばってる。
うらの空き地の柿の実がすこし。 かーき色なのが窓から見えては。 そこからさっきの雨がぽたりと。 夏草の生い茂った緑へと落ちる。
太陽が御用聞きさんの顔をして。 ごめんください。こんにちはと。 柿の実ひとつ。くださいなって。 夏草の声がする濡れた緑の声で。
お姉ちゃんのばか。えーんえん。
もういっつも泣いて泣くばかり。
いっかいだけ。ちょっとだけよ。
お姉ちゃんがとうとう負けたね。
こどもの声がする。二人ぼっち。
柿の木の向こう側もやっと晴れ。
ほのぼのと午後はまぶしくなる。
いらっしゃいませ。さあどうぞ。
| 2007年09月13日(木) |
今宵は。ははのひとりごと。 |
くもり日。ときどきの小糠雨。
ねむい日。あくびばかりの日。
お昼にサチコからメール来て。
今夜は焼肉が食べたいという。
キャベツ冷蔵庫にあったかな。
焼肉のタレ忘れたらいかんな。
今夜はなににしようかなあと。
考えなくていいのがらくちん。
さんにんでにぎやかにやく肉。
テレビみながらジュジュとさ。
大相撲なんかつまらんよねと。
くちぐちにぼやいたりしては。
なんかショッカーが登場せず。
仮面ライダーが退屈そうなね。
サチコがそういっておお笑い。
それから安部総理のこととか。
モンゴルへ帰ったらいいのに。
っていうからまた大笑いした。
さんにんはほんとにたのしい。
かなりにとても有頂天になる。
おなかいっぱいの笑顔になる。
ずっとずっとサチコがここに。
いてくれたらいいなって思う。
| 2007年09月11日(火) |
ふっとときどき優しい雨を |
ほんとうに懐かしいほどの。
雨らしい雨がつつと降った。
熱くてたまらなくてひどく。
どうしようもなく苛立って。
いたのかもしれないこころ。
雨があめらしく微笑んでは。
そこに浮かべてくれたのが。
あたし。みずすましみたい。
すいっとすいっと泳いでる。
ちいさなせかいちいさな器。
ぶつかりそうになりながら。
あっちむいてほいしてみる。
愉快になってくくって笑う。
こんなんじゃいけないって。
このままじゃいけないって。
言ってしまわないでお願い。
すいっとすいっとしている。
ちいさなせかいちいさな器。
ときどきは雨といっしょに。
好きなことだいすきな歌を。
すいっとすいっと奏でてる。
あたしの空はさりげなくて。
ふっとときどき優しい雨を。
そっと静かな伝言みたいに。
くち笛みたいに吹いていく。
すいっとすいっと心地良く。
すいっとすいっと泳いでく。
それが。あたしと雨の約束。
| 2007年09月09日(日) |
きのうとはちがうきょうが好き |
きのうとはちがうきょう。
昨日が飴なら今日はムチ。
だけど嫌いじゃないムチ。
やれるだけ頑張ってみる。
やるまえから無気力だと。
気力がへこむから駄目だ。
気力信じるのが努力かな。
終ったらすかっとできる。
自分にご褒美あげたくて。
チキンラーメンが美味し。
たこ焼きとビールもいい。
あしたは明日の風が吹く。
くちぐせだから癖になる。
この癖やめたらお終いだ。
明日があるから眠るんだ。
きのうとはちがうきょう。
だから人生は愉快なんだ。
私は愉快なのがだい好き。
くたばってもいいじゃん。
あしたも笑顔にあいたい。
あしたも生きていたなあ。
| 2007年09月08日(土) |
どこ吹く風やら。しらんぷり。 |
とにかく寝てばかりのいちにち。
だらだらとぼんやりとうとうと。
だってむりにしゃきっとなんか。
とくにひつようもないかなの日。
こんな日もありがたいなって思う。
あれこれもみんなうたた寝してる。
起こしてあげなくてもいいそっと。
眠らせてあげればいい。そうそう。
緊張がない困惑もない葛藤もない。
そういうのどこ吹く風やらの気持ち。
だからあっちのしらんぷり。
だからこっちもしらんぷり。
| 2007年09月06日(木) |
サトウキビ畑的な夜の泡盛 |
遠くの台風の影響なのだろうか。夜になり風が強くなる。 カーテンが揺れ動くのを。なんだか夜風が叫んでいるように感じる。
ざわざわとする。今夜はサトウキビ畑的な夜になってしまったようだ。 こんな夜からは早く逃げてしまえばいいのだけど。思うようにいかない。
ふかく考えることではない。好きなのだサトウキビ畑が。そして泡盛が。
酔ったいきおいでうたってみよう。
けさの『トーキョー迷子』がいい。
5年経てばほんとうにひとは思い出に変るのか。
ながいトンネルを通過しながら歌ってみたけれど。
明るい所に出るなり涙がこぼれてきてしょうがない。
ばかみたいって思った。ほんとにばかみたいだったから。
ばかなんだ。
| 2007年09月04日(火) |
あしたの風にあいにいこう |
真夜中に。つくつくぼうしが鳴いていた。それはとてもか細くて哀しくて。 午前二時。誰もその声を聴いていないのなら。せめて私がと耳を澄ました。
夢だろうって彼がいう。真夜中にセミが鳴くもんかって彼が言うので。 もう知らない。もうなにもおしえてなんかあげないって思う。本気で。
仕事に行く。今日も峠の道を越えていく。窓を全開で走ると緑の風が心地良い。 真っ白の星みたいな花が今年も咲いた。名も知らぬ花だからよけいに愛しい花。 蔦みたいに絡まって咲く。緑のために咲く。それはとても健気な姿で咲くのだ。
お遍路さんを追い抜く。まだ夜が明けぬうちから歩き始めたのだろうか。汗で。 白装束がべっとりと濡れていた。赤いTシャツが透けて見える。まだ青年の顔。
いつものように会釈をする。気がついてはもらえないけれど。それが私の日課。 とてもとても自己満足だけれど。そうして始まる一日はとても穏やかに思える。
いらいら虫がおとなしくしてくれる。ささいなことで目くじらなど立てない。 けれど。時たま失敗もする。いかんいかんと反省しつつ。なんとか遣り過ごす。
そんな日々だ。ありがたい日々だといつも思う。そうして心を穏やかにたもつ。
お昼。今日は野暮用のため早退だった。お弁当を持ったまま『蛍湖』へ向かう。 水筒にちゃんとお茶も用意して。今日こそはのんびりゆったり食べようと思う。 いらいら虫がいつも愚痴る。私がお弁当食べてる時、目の前で仕事しないでって。
だいじょうぶ。今日は誰も邪魔するひとがいないから。胃も痛くならないのだ。
ダムの休憩所で風に吹かれながら昼食。蛍湖って蛍いるのかなって思いながら。 なんかとりとめもないことばっかり思って。もぐもぐと唐揚げチキンを頬ばる。
そうして帰路。今度はかなりの下り坂だ。エンジンブレーキで鼻歌の坂道だ。 嬉しくてならない道。帰るってほんとに嬉しい。いつも逃げるように走る道。
そうしていると。目の前に見覚えのある姿を発見した。今朝の若いお遍路さんだ。 赤いTシャツ。タオルで髪の毛をぎゅっとして。つんのめるように前へ進んでいる。
ここまで歩いたんだ。かれこれ4時間。ずっと歩いてここまで辿り着いたんだ。 お昼ご飯ちゃんと食べたのかな。おなか空いているんじゃないかなあって心配。 なんかそう思うと申し訳ないような。ついさっきまでのんびり寛いでいた自分。
だけど。彼の足取りはとても元気だった。なんだか気持ち良さそうに歩いていて。 そういうのってすごい嬉しい。そういうのって自分だってすくっとしてくるから。
がんばってねって声をかける。もちろん聴こえはしないけど。がんばってねって。
ああ今日もいい日だった。そう思える夜は。私なりに幸せな夜なのであります。
あしたは明日の風にきっと出逢えるんだもん。
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