| 2006年08月24日(木) |
あの時をどうか思い出して |
処暑という日を過ぎて。気がつけばずいぶんと日暮れが早くなったようだ。 夕焼け空をゆっくりと見ている時間がないまま。すぐにあたりが夜になる。
そうして鈴虫だか松虫なのか。ちいさな命たちが健気に鳴き合うのをききながら。 いちにちを想う。思い出すように想って。あとはさらさらと川の水のように流す。
今日は。いくぶん穏やかで。苛立つ事がほとんどなくて。いい日だったなあって。 そういうのはおそらく。自分自身の気の流れがゆったりといい感じだったのだろう。 いつもそうだといいのだけど。自分っていうのはなんかよくわかんないところが。 あって。そこのところを上手く操作できたらすごくいいのになあって思ったりした。
ロボットじゃないんだ。コントローラーはないしね。右だって命令しても左に。 行っちゃう時だってあるんだ。止まれ!なんていうのはまず無理だなと思うよ。 どんどん行っちゃうだもん。手に負えないよ。制御装置の構造がいまいちなんだ。
そのくせ綱渡りとかもしたがるしね。恐怖心はあるくせに冒険心もあるんだよね。 おいおい!って焦っちゃうよ。でもさ。行きたいんだろう。行かせてやろうかな。
なんて自分を手助けしたりもするんだ。こいつなかなかやるなって応援もするし。 だけど結局落っこちたりすると。馬鹿だなあとか。おまえアホじゃないかとかね。 とことん苛めたりもするんだよね。その時なんか燃料漏れだよ。気力も活力もさ。
すっからかんになるんだよ。真っ白けだね。もうあたし立ち上がれないよう・・。
でもさ。何度も言うけど。ロボットじゃないんだ。 もしかしたら。それがすごくありがたいことなんじゃないのかな?
落っこちたら痛いよね。転んでも痛いよね。壊れちゃったら辛いよね。
涙出るでしょ?ひとはみんなみんな泣くことが出来るんだもん。
じぶんで流していくんだよ。それが出来るってすごく素敵なことじゃないのかな?
流したことをなんども思い出して。
同じ過ちを繰り返す前に。あの時をどうか思い出してみて。
| 2006年08月22日(火) |
ありのままの空でいて |
空はとても不安定。光でいっぱいに溢れさせておいて。とつぜん。 怒ったみたいに稲妻を走らす。そしてやけっぱちみたいに雨を降らす。
だけどそれがいい。そんなありのままの空があたしは好きだ。
仕事で。ちょっとごたごたがあった。かっかっとして口論もした。 何が正しくて何が間違っているとか。いまはまだ何もわからない。 わからないことを決めてしまわないことだと。つくづくと思った。
晴れそうで晴れない空だ。やがて空から涙がいっぱい落ちてくる。
いいこともあった。自分はそうそうひとの役には立たないであろうと。 最近は年のせいか。自信をなくしてしまうことが多い。老婆心とかいう。 言葉は自分のためにあるのではないかとさえ思う。ついつい臆病になる。 だけど。ありがとうって言ってもらえた。それがすごく嬉しかったんだ。
あのひとはまた音信不通。なしのつぶてとも言うらしいのだが。 梨を投げても林檎を投げても。なにも応えがない。息さえも聞こえない。 だけど。あたしはときどき。さくらんぼを投げる。時々はその種だって。
その種がどれからどうなるのか。あたしは知らない。
あのひとの一年と。あたしの一年は。どうしてこんなにもスピードが。 違うんだろうと思うと。悲しくて遣りきれない気持ちでいっぱいになる。
だけど。あたしが投げなかったから。すべてが終るんだと思う。
そうして無事を祈ることさえも忘れてしまうことは。ぜったいに出来ない。
あのひとはいまが。ありのままなんだと思う。
ありのままでいてと。あたしの願いを。いま。きいてくれているんだなと思う。
はあ・・・。今夜も酒量が多すぎた。 いい年して。なにやってるんだろう。
だけど。あたしだって。ありのままでいるんだ。今日は曇りのち晴れだぜ!
| 2006年08月21日(月) |
鳴けるだけ泣いてみなさい |
灰色の空を。その一筋を貫くように夕陽が。いまほのかに紅い。 つくづくほしい。たまらなくほしいと鳴いているのは誰だろう。
叶えてはあげられない。ひとのこころというものはそうたやすく。 思いどうりにはならないものだ。かつて思った。いまもそう思う。
だから。鳴けるだけ泣いてみなさい。その羽根が千切れるほどに。
泣きなさい。
いつだったか。Rがすごく泣いて。ちっとも男らしくなく泣いて。 子供みたいなこと言って。じゃあどうすればいいんだと泣きじゃくり。 あたしもちょっとだけ一緒に泣いてしまったことがあった。
Rは不思議なひとだった。だって初めて声を聴いた時も泣いていたから。 すごく弱虫で泣きみそな奴だなって思ったけど。ある日はすごく強くて。 だから言っただろう。なにやってるんだ。いいかげんにしたらどうだと。 あたしを叱ってくれたりもしたんだ。それはそれは頼もしい男みたいで。
すごく大好きだった。
泣けるだけ泣くひと。そうしていま鳴いたカラスがみたいに突然笑い出す。 「泣きな〜さ〜い 笑い〜なさ〜い」と歌まで唄ってくれるひとだった。
Rは。きっと元気でいる。
あたしのところで泣かなくなって。もう2年が過ぎた・・・。
| 2006年08月20日(日) |
待っているけど。まだ来ない。 |
ひとには陽もあれば陰もある。陽があるから陰も生まれるのかな。 空とおんなじだなと思う。じぶんが空だと思うとなんかいいなあ。
午後。またもやくたくたとだらしなくよく寝る。 「決勝戦すごいぞ!観てやれよ」と起こしてもらって。 延長戦になっている高校野球を。彼と一緒に観た。
なんかこんな時間がとてもひつよう。清々しく感動する。
息子くんからメール。今夜帰りに忘れ物を取りに来るそうだ。 いつがお休みで。いつが遅番で。いつが夜勤なのかぜんぜん。 知らない。メールとか来ると。なんだか別れた男からみたいで。 ちょっと懐かしいけれど。あんまり未練とかは感じなくなった。
待っているけど。まだ来ない。ちょっとそわそわの気分でいる。
あたりはすっかり暗くなったけれど。今夜もまた蝉が鳴いている。 夜の蝉は。やはり哀しい。だけどほんとうに哀しいのは夜の蝉だから。
そんな。たわいもないことを。わたしの陰だと決めつけたりはしない。
待っているけど。まだ来ない。
| 2006年08月19日(土) |
こころを鬼にすることは。どうしてこんなに辛いのだろう。 |
台風の影響でたくさん雨が降ったけれど。今日は少しだけ青空が見えほっとする。 濁流の大河をぼんやりと見ていた。こんなふうに一気に。こんなふうに汚れては。 また澄むことを始められるのだから。ひともそうでありたいものだと願うのだった。
午前中で仕事を終え帰り道。ダム湖の休憩所でお昼ご飯を食べることにする。 ダムの放流をしていてものすごく水の音がする。ごうごうとすべてが水の声。 風が怖いくらい吹いた。なんだかまっ逆さまに落ちて行きそうな不安の時が。 むしろ心地良く思える。じぶんが風と一緒に立っていることが不思議だと思う。
そしてひとつの憂鬱を飛ばす。私はきみが信じているほど。優しくはないのだ。 いまはだから。かつてきみが気づきもしなかったほどに厳しくありたいと思う。
こころを鬼にすることは。どうしてこんなに辛いのだろうと。いま思っている。
午後8時。蝉が鳴いている。か細くて頼りなく。明日死んでしまうのかもしれず。 やがてどこからか秋の虫の声が聞こえてきては。なんの悲劇もそこにはあらずに。
ぽつねんとここにいる。わたしは中途半端な鬼だ・・・。
曇り日。夜になり稲妻が光り少し雨が降った。海が鳴いているのが。 どどどどっと聞こえる。なんだか久しぶりに聞く海の鳴き声だった。
4日ほどお盆休みをいただき。今日は仕事に出掛けたけれど。とても暇で。 なんとなく無気力。欠伸ばかりしていた。何も手に付かず早目に帰宅する。
なつこさんに葉書を出した。住所が変わっているかもしれないと思ったけど。 届くと信じてポストに入れた。18日がお誕生日なのだ。きっと届いて欲しい。
なつこさんの詩集を読んで。感極まった。彼女は本当に素晴らしい詩人だと思う。 痛みが美しいのだ。ただの美しさではない。ほかの誰にも表現できない痛みなのだ。
だから。それは。わたしには書けない。すごく尊い。私は彼女を誇りに思う。
島田奈都子。『恥部』かまくら春秋社。ひとりでも多くの人に読まれるべきだ。
今夜は水バドの日だった。最近復活して水曜日もバドミントンをしている。 なんとなく気だるくて。ああこんなんで大丈夫なのかなってちょっと心配だった。 出掛ける前に少しネットを見ていたら。Jさんがネットラジオを更新していた。 ぱっと目の前が明るくなる。Jさんの声はなんとも言えない。すごく好きなんだ。 いつも自然体で。時々笑い声が聞こえるんだけど。その笑い声がいちばん好きだ。 気がつくといつも一緒に笑ってる。ふふふってつい顔がにやけてしまうんだけど。
それが何よりも。元気のもとだった。聴き終るとPCに向かって手を合わせてる。 「ありかとう!」ってこころの底から感謝する。おっし!って勇気が湧いてくる。
そうして水バドに行った。サウナじゃないかと思うほど蒸し暑い体育館で頑張る。 こんなんじゃ駄目だって。へなへなになりながら。まだいけるぞって気合い入れて。
これがたまるかっていうほど汗を流す。汗は本当にいろんなことを流してくれる。
ひとは死ぬんだな・・・って受け止めたけれど。どうしようもなく悲しかったこと。
あのひとにとって。わたしはもう必要ではないのだなって。受け止めたけれど。 どうしようもなく淋しかったこと。
みんな。流れていったんだ。
| 2006年08月14日(月) |
わたしを待ってくれたひと |
今日はどうしても会いに行きたいと思うひとがあった。 それは先週末からずっと思っていたせいもあって。 今朝からそわそわと落ち着かずとにかく行かねばと出掛けたのだった。
去年の暮れにご主人が亡くなって。今年が初盆だった。 甘い物が好きだったと聞いていたので。洋菓子屋さんに寄っていく。 お供えだと言うと店員さんが紫色の器にお菓子を綺麗に並べてくれた。 お花もつけましょうねと言って。可愛らしくラッピングしてくれたのだ。
喜ぶだろうなあって。その大好きな笑顔に会いたい一心で。心が弾んだ。 先月会った時に約束していたのだ。だからきっと待っているに違いない。
ほぼ毎月のように会っているひとだった。春に忙しくて行けなかった時は。 「元気ですか?最近会えませんね」って絵葉書をよこしてくれたりもした。 その時は急いで電話したのだった。「もうすぐ行けるから待っていてね」って。
いつもいつも。わたしを待ってくれたいた。満面の笑顔で迎えてくれたひと。 ご主人を亡くされてからも。いつまでも悲しんでなんかいられないと言って。 とにかくお店に出て。お客さんの相手をしている時がすごく心が和むのだと。
だけど毎日が暮れる時。どんなにか寂しかったことだろう・・・・。 「めしめし!」って晩ご飯の催促をしていたひとが。もういないのだ。 いく日もいく日も。その現実を受け止めながら。日々を送っていたことだろう。
もう初盆だからね。早いもんよね。そう言って笑っていた。それがひと月前のことだった。
お盆休みしているかもしれないなあって思ったのだ。でもお店はちゃんと開いていた。 よかったあって駆け足で行く。朝いちのお客さんで驚かせてあげようって思った。 とにかく会おうって。それからね。ナイトクリームが切れたようって言おうって。
でも。いつも座っているカウンターのところに居なかったんだ。 そのかわりに店員さんが「みかさん!」って言った。一瞬なんだか時が止まった。 お盆だから忙しいでしょ?って。彼女がそこに居ないのはきっとそのせいだと思う。
だけど。そうじゃなかった・・・。
もうほんとうに。どこにもいなくなってしまっていたのだ。
「みかさんが来てくれたよ」って店員さんが二階の住居へと案内してくれた。
嘘でしょ・・嘘でしょ・・これは嘘でしょ・・・。
だけど。それは。嘘なんかではなかったのだ。
まだ真新しい花に囲まれて。彼女はちいさな箱のなかに居た。
嗚咽が止まらない。わたしは何がなんだかわからなくなって。
しばし。泣き叫んでいた・・・・。
いつも。いつも。わたしを待っていてくれて。ありがとう。
遅くなっちゃったんだ・・・。 ごめんね・・・。
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