ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2005年12月24日(土) お天道様がいちばん

寒気が少し緩み。ほっと陽だまりの猫の気分。


土曜日の仕事はいつもだらりんとやり過ごすのだけど。
今日は来客が多くて。ちょっとした活力でたんたんと頑張る。

お客さんのひとりが言う。「お天道様がいちばんだなあ」と。
みんなこの冬の寒さに戸惑っている。日向ぼっこは心まで温まるものだ。

のどかに。何もかも忘れたように陽だまりでほこほこと。
昨日のことも明日の心配もせずに。ただただぼんやりしていたいものだ。

そうぼんやりがいい。何かをしかと捉えたりしないように。
何かのために思い詰めたりもせず。何かについて深く踏み込まない世界。
それは決して逃げているのじゃないと。そう信じられる時間が大切なのかも。



帰宅途中。国道沿いのケーキ屋さんでクリスマスケーキを買う。
チーズケーキの美味しいお店。甘くなくてふかふかと柔らかくて大好き。
助手席にそっと置いて。気分はすっかりメリクリサンタさんになった。

しかし。そのサンタさん。帰るなり郵便受けを。もしやと確かめる。
今さら。あのひととか。そんなこと言ってはいけないと思うサンタさん。
音信不通だっていいじゃないか。生きていてくれたらそれだけでいいと思う。


サチコの帰宅を待ち。家族そろってケーキを食べる。

なんだかむしょうにワインで酔いつぶれたい夜であった。




2005年12月23日(金) あんずるよりうむがやすし

午後から冬の陽射しに恵まれて。雪が少しずつ融け始める。
ぽたぽたと雨音のように。空を仰ぐとその冷たさもとろけるような眩しさ。

夜には星がと思っていたのに。思いがけず雨が降り始めた。
なんだかその雨が今にも雪に変るのではと。また臆病な気持ちになる。


今年最後のバドの練習日だったが。みんなに連絡して中止にしようかと。
すっかり怖気づいた気持ちでいたところ。若いメンバーから電話がある。
「やろうよ、やろうよ」と言うので。「うん、やろう!」と言ってしまう。
負傷していた親指もすっかり治り。思いっきりやりたいなと思う気持ちと。
ただただ雪が怖い。夜の運転に雪とくれば。がくがく震えてしまいそうだった。


あんずるよりうむがやすしかな。いざ行ってみれば外の様子も気にはならず。
からだを動かしているのが。夢中になって動かしているのが。とても快感で。
久しぶりにいい汗をかくことが出来た。心地良い疲れと。さわやかな気持ち。

「来年も頑張ろう!」と笑顔で解散。雨の道をウキウキとしながら帰る。
なんだか小腹が空いたなあと。むしょうに甘いものが食べたくなり。
まだ開いていたお店でバウムクーヘンを買ってしまった。

お風呂あがりのビールがうまし。お腹もいい具合に満たされたところで。

よはまんぞくであるぞ。このうえなくしあわせな夜であった。



2005年12月22日(木) 雪ゆき

明け方から雪が。みるみるまに積もり始める。
いちじは吹雪のようになり。あたりがまるで見えないほどだった。

いつもならすぐに解けてしまう雪が。一日中解けずそのまま夜になる。
暖かな家の中でのんびりと過ごすありがたさ。新潟の人達の暗く冷たい夜を思い。
どうか一刻も早く電気を点けてあげてほしいと祈るような気持ちでいる。



職場が臨時休業になったため。少しだけ大掃除の真似事をした。
書きかけていた年賀状も書き終えることが出来た。なんだかやはり。
今年も終りかけていて。ひとつひとつ何かを急ごうとし始めているらしい。

サチコが雪だるまを作った。ほほがピンク色でおちょぼ口の雪だるま。
よく見ると泣き黒子まであって。目がしょぼんとして哀しそうな顔の。

でも。母娘で大笑い。笑いすぎて涙が出るくらい。それはとても愉快だった。



この写真を撮った後で。サチコはここに絵を書いたそうだ。
      足跡いっぱいつけたよとはあはあ言って喜んでいた。 




      
      『1リットルの涙』を見たあとの母さんに似ている。





2005年12月21日(水) わたしは。すくっと立っている。

黄昏ていく景色のその真っ只中に。並ぶ川面の木々たち。
それは誰かの手によって植えられた木であったり。もしくは。
度重なる洪水のせいで。上流から流されては根をおろした木もあった。

海ならば。きっと途方に暮れたことだろう。砂浜に根を下ろすことは。
命を絶つことに等しい。ここでよかったと。どんなに安堵していることか。

水辺に立っている。冷たい川風にびくともせずに。その木は今日も黄昏に染まる。


いつしかその地は。私のふるさとに似てくる。
その大河の上流で育った私も。流れ流れて。ここに根付いているらしい。

黄昏の風景がとても懐かしく思う。子供だった頃。父さんも母さんもいて。
ランドセルをかたかた鳴らしては。橋を渡り家路を急いだことだった。

見渡す限りの緑のなかで。水のにおいを心地良く感じながら育った。
母さんが泣いていた日。父さんが怖かった日。弟が愛しくてならかった日。


そこから私は。ながいながい旅をし続けて来たように思う。

ひととして。こんなにもひとを傷つけて。ただ痛みだけを残して去っては。
なにひとつ。償うこともせずに。ただ自分の居場所だけを求めてさすらう。

傷ついたと思うことは何ひとつなかった。そこまで私は落ちぶれていたらしい。


あれは嵐だったのか・・と。どうして今日なのか。わけもなく思った今日という日。


わたしは。そんな嵐のおかげで。ここに辿り着けたのだと思った。


黄昏ていくすべての想いを。感謝に変えて。明日の風を受け止めるためにだけ。


わたしは。すくっと。立っている。



2005年12月20日(火) だから私は。微笑むことを忘れてはいけない。

今朝も冷え込み。あたりいちめんの霜だった。
枯草たちが。老いたすすきたちが。きらきらと眩しい道。
風は吹かず。それは氷のオブジェみたいに美しく見えた。


そして。微笑みに会いにいく。それは心がけひとつで叶う。
ことなのだろう。「おはよう」の明るい声だけで心が和む。


交差点に。中学生らしいジャージ姿の男の子達が数人立っていた。
県民交通安全の日だったから通学路に。寒いのにえらいなと感心。
すると。ひとりの男の子が駆け寄るように近づいて来てびっくり。
助手席の窓をのぞきこむように。深々と頭を下げてくれたのだった。

それはほんとうに一瞬の出来事だったが。「おはようございます」と。
声をかけてくれたようで。なんて清々しい朝なのだろうと嬉しく思う。


このひと時を無駄にはしない。私はその時。もう微笑みに会っていた。



苛立ちは。私自身の些細な我。誰も私を振り回そうとしているのではなく。
わたしは。私に振り回されているのだと。やっと気づいたように思う。


微笑みにいつも会いたかった。だから私は。微笑むことを忘れてはいけない。




2005年12月19日(月) 鏡よ。鏡。鏡さん。そこに映っているのはだあれ?

風はとても冷たかったけれど。冬の陽射しにぬくぬくと温まるいちにち。

そんな温かさだけを覚えているべきだと思うのだ。なのにまた例の嫌悪感に。
苛まれそうになり。逃げるように職場を後にした。どうしてだろう。どうして。
いちいち気に触るのだろうと思う。幾度も受け止めて来たことがちゃらになる。



夕暮が迫る川沿いの道を。今日も茜雲に会えた。それは少し紫がかった雲だった。
不思議なかたち。それぞれがこんなにもありのままの姿で。ぽかんと空に浮かぶ。

ひとは。あまりにもいろんなことに振り回されているらしい。
のほほんと。それをどこ吹く風やらと。いつも思えたらどんなに楽だろうか。

自分にとっては異物のようなこと。その人にとっては当たり前のことが。
ちくちくと刺すように痛く感じる。不愉快にさえ思える。悲しみの一種。


鏡よ。鏡。鏡さん。そこに映っているのはだあれ?

ああやはり。それはわたしなのにちがいない。

その異物が。きっとわたしなのだ・・・・・。


気がつけば。今日は一度も微笑まなかった気がする。

あしたはきっと。微笑みにあいに行こう。



2005年12月18日(日) 今は前を向いているばかりだった

少しだけ積雪。窓を開けると真っ青な空にほっとして。雪解けを待つ。

足跡を。昨夜はそう決めていたのに。とうとう一歩も外に出ず一日が。
なんだかこころまでものぐさになってしまい。腑抜けてばかりだった。



金曜の夜にあった『義経』の役者さんたちの座談会を録画で観た。
中井貴一が「兄ちゃん、戦に勝ったよ」って弟から携帯電話で報せがあれば。
とか。頼朝はもっと弟をほめてあげたかったのだと思う。とうとう会わずに。
会って語り合えていたら。こんなにまで悲劇にはならなかったろうにと思った。

滝沢君の涙にほろり。この役のおかげで彼はすごく成長出来たと思う。
役者さんたちの『なりきる』という姿勢には。ほんとうに頭が下がる。
魂がのり移ったかのように演じられることは。役者名利に尽きることだろう。

だからなのだ。感動という心から沸き立つ泉を。私たちは授かることが出来た。




今年も残り少なくなったと。あまりにもテレビで言うので。
ああ、やはりそうなのかと。やっと少し実感が湧いて来たようだった。

時に流されずに。ひたすら歩んで来たのだろうか・・とふと思う。
のんびりてくてくと。そんな理想をよそに。駆け足で走り抜けたかもしれず。

少し疲れたと思う気持ちを。宥めるように。今は前を向いているばかりだった。


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