ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2005年07月07日(木) 祈り

少しだけ青空。午後からまた少しずつどんよりの空。

七夕なのを。すっかり忘れてしまっていて。
なんだか。それどころではないとか。思ったりしているのかも。
しれなくて。ぐるぐるぐる。いろんなことがかくはんされているみたい。

夕食の時。サチコが。子供の頃のことを話し始めて。
夫君が。山へ笹をさがしに行ったんだぞ。毎年なって。
すごく自慢そうに話したりする。ほのぼのと懐かしい。
いつからか。願いごととか。そっとひそかになったらしくて。

私のねがいごと。それさえも。なんだかぐるぐるしているこの頃。
まあるくやさしく。手のひらにそっとのせられるようなことばかりなら。
もっと穏やかな気持ちで。日々を過ごせるだろうなと思ったりする。

なにがいちばん大切。そんなふうに特別には決めてあげられなくて。
すごく欲ばりさんで。あれもこれも失いたくないものだから。少し。
焦ったりもする。だから手のひらからこぼれちゃうことだってある。

いちねんに一度じゃなくて。しろくじちゅうそうだから。
『願い』の方があたふたしてしまって。道に迷ってしまうのかも。

だからといって。願わずにはいられない。祈らずにはいられない。

たとえば。「あいたい」それは欲というもの。
それを「一生あえなくてもいいから。どうか生きていてくれますように」

願うこころに血の文字で祈りを書いている夜だった。




2005年07月06日(水) 我が実

午後になり。ゆっくりと空が明るくなり。久しぶりに青空が見えた。
眩しいほどではなかったが。やはり太陽は恋しさに似て懐かしいもの。

やまももの赤い実は。もうほとんど落ちてしまって。無造作に転がり。
発酵しているような匂いがしている。お酒みたいで酔ってしまいそうだ。

無惨というほどのことではない。ただ落ちるものの憐れさは。むしろ。
美しいとほめてあげたいと思う。喝采のあとの感動に似ているのかも。

そうして。ひとつがまた終った。


実ひとつ。身ひとつここにあり。

いっそ落ちればいいものを。

痛さをおそれてしがみつく。

あんなこともこんなことも。

決して夢ではなかったけれど。

夢ならば覚めることもできたろう。


実ひとつ。身ひとつここにあり。

千切るのはよぶんなこころ。

腐るのは時の仕業にまかせ。

どんな日もいつだろうとて。

なにひとつ恨むこともなく。

我が実を見失うことはあるまい。









2005年07月04日(月) じゅんちょう

ここ数日。梅雨らしい天気が続いている。
幸いなことに大雨は免れていて。どんよりとした空と。ぽつりぽつりの雨。

土曜日から。急に我が家のツバメの姿が見えなくなった。
夕暮れ時になっても。帰って来なくなったのだ。
卵は。毎日温めていた卵は。いったいどうなってしまったんだろう。
気掛かりでならない。孵化できずに死んでしまったのかもしれない。
しかと確かめることも出来ず。ただただ寂しく遣りきれない思いばかり。

忌み嫌われてしまったような玄関のあたりで。いつもの悪い癖なのか。
不吉なことばかり考えてしまっては。まあ、どんな時もあるのだしと。
ふたつ並んだ巣を。壊さずにいて。また来年の帰宅を待とうと思った。


7月も4日になった。今朝もいつもの山道に差し掛かるところで。
田んぼの稲鋪が。たったいちにち見なかっただけで。少し黄色く。
それから。『おどし』が。鬼太郎の目玉おやじみたいなのがしてあって。
ほのぼのと。順調に時が流れているのだなあとか。感心するように眺めた。

わたしも。まけないようにじゅんちょう。
いろんなことがあっているようだけど。すべてきめられていたこと。
のようにおもえる。じゅんびされていることをうけとめるように。
ひびを。ぼちぼちあゆんでいこうとおもったりしている。



2005年07月02日(土) わくわく

雨が降ったりやんだりだった。恵みの雨と言っていいのか。
各地で水害がおこっているようで。なんとも心苦しいことなのだが。


いまは雨あがり。あたりが暗くなる前にちょっとそこらへんを散歩。
どうしても蒔いておきたい花の種があるので。大橋の袂まで行った。
休憩所があるところ。ベンチもあってちっちゃな公園みたいなところ。

芝生のあいだあいだ。白爪草のもう眠りについたあたりとか。
スコップで地面に線を引くようしながら。せっせと種を蒔く。

芽が出るといいな。晩秋の頃かな。きっときっと咲いて欲しい。
いちど咲くことが出来たら。毎年咲くことが出来る花だから。
その場所でずっと生きていかれる。私がおばあちゃんになってもだよ。
その頃には。毎年の種があたりいちめんで育って。花畑みたいになるかも。

なんだかすごい楽しみで。わくわくしてきたよ。



2005年07月01日(金) 花のこころ

夜になって。久しぶりに雨が降った。ざあざあと音をたてて降った。
稲妻も。雷は好きではないけど。なんか心地良く感じたりして不思議。

今はもう静か過ぎる。ただただ水の匂いが漂っているのが。
誰かさんの吐息みたいに思えて。放心しそうな一歩手前のところ。


半年。もう半年が過ぎたのか。流されてばかりにも思えるが。
少しは浮いてもみたし。泳いで来たのかもしれないなと思う。

あの島までとか。目的などないものだから。ただ身を任せるしかない。


紫陽花が。とうとう化石みたいになり始めた頃。
いつも憐れに思うばかり。去年もその前もその前も思った。

桜みたいに。潔く散れない花だから。老いていくひとみたいで。
うす紫も。うす桃色も。青く澄んだものも。心はずっと紫陽花の心で。
一部分が茶色くなっては。日に日にそれは止めることができなくて。
悲しくないことはあるまいにと思う。いや・・哀しいというのがよいのか。

色褪せる日々に今は在る。いっそ千切ってと。私ならそう叫びたい。
だけど。紫陽花は。どんなに醜くなっても。その場所に在り続ける。
そこで生きることを。そんなふうに生きることを。誇りに思っているかのよう。

憐れむのはひと。哀しいのもひと。ひとは花にあらず。花の心で生きるひと。




2005年06月29日(水) 若いひと

今日も。からりっと晴れはしない空。蒸し暑くて。いっそのこと早く。
真夏になればいいなあと思う。入道雲や燃えるような太陽や。蝉の声。

それでいて。もう稲穂が見えるようになった田んぼ。
早咲きのコスモスの花を見つけたりもする。着実に。
季節はそのように流れているものと思われる。なんだか。
とり残されてはいやしないかと。我が身を不安がったりもするのだ。


今日も。ただただ日常に在った。変化といえば。どうやらやはり。
人恋しいのであろうか。やたらと会う人ごとに話し掛けてみたい。
ほんとうにこれが自分だろうかと。ふと疑いたくなるくらい不自然。

仕事中も。暑さを気にせず自転車でJAへ行ったり郵便局へ行ったり。
そうすれば。ひとりふたりは必ず人に会うから。ついついブレーキを。

お遍路さんに会ったから。「ご苦労さまです〜」と大きな声が出た。
そしたら。びっくりさせてしまったらしく。立ち止まった彼を見ると。
なんとまだ少年ではないかと思うほど若いひとだったから驚いてしまう。

すっかり陽に焼けた顔と。にっこりと微笑む顔が。なんともいえず。
地図を広げて。目的地を指差しながら。あとどれくらいかかりますか?
と聞かれ。私ときたら方言丸出しで「車なら10分やけん、もうちょっとや」
「けんど、歩いたらどればあやろう。わからんけんど、がんばりよ」とか。
言うて。「木陰もあるけん。休みもって行きよ」とかも言うてしもうて。

笑顔で見送ったものの。それからずっと気になってたまらんかった。
クルマで10分を。休みながら歩けばどれくらいかかるのだろう。
もし民宿に着く時間に遅れたら、彼は泊めてもらえんかもしれん。
お風呂も入れんし、晩御飯も食べれんかったらどうしよう・・・。

もうもう、この時点で。わたくしはすっかり母親みたいな気持ちになり。
心配で心配でたまらんのでした。

一時間後。やっと自分も帰る時間になり。急いで彼を追い駆けたのであるが。
あんのじょう。彼はまだ牧場のあたりをとぼとぼ歩いていた。
私が休みなさいって言うたから。きっと木陰でひと休みしたのに違いない。

嗚呼。どうかしてあげたい。けんどたんなるおせっかいかもしれんけん。
クルマを停めることも出来ず。窓を開けて深く頭を下げて追い越してしまう。

それから。なんか涙出そうやった。

暑いけん。無理せんように。明日も頑張りよって言ってあげたかった。





2005年06月27日(月) 感謝

ひきつづきの蒸し暑さ。空はぼんやり。風は熱っぽくちょっと悪戯。

職場のやまももの実が食べ頃になり。今日はたくさんお客さんが来てくれる。
毎年楽しみにしてくれている人がいてくれるのが。ほんとうに嬉しい限りだ。
となり町の居酒屋さんのご主人。それから和菓子屋さんのご主人も大喜びで。
宝物のような笑顔。今年が見納めだとは思いたくないから。来年もきっとね。


夕暮れて。めったに鳴らない家の電話がめずらしく鳴って。
夫君の同僚からだった。携帯に何度かけても出てくれないとか言う。
なんだかすごく話したくないふうだったから。気になってしょうがない。

送別会をしてくれると言うのを。ずっと断り続けていたらしい。
だから皆がよけいに気遣ってくれて。かわるがわる電話してくれていたらしい。
あんまり鳴るから。携帯の着信を無視し続けていたと言うのだ。

ちょっといじけている彼。どうして自分ひとりがリストラなんだと。
すごく悔しがっている彼。なだめてなだめて。やっと落ち着いたところ。
だけど、どんなにか情けない思いに苛まれていることだろうと。
思うと苦しかった。「大丈夫!なんとかなるよ」って言いながら不安ばかり。

これくらいのことを不幸に思わず。これがあるから前に進めるとしよう。
もう炎天下で作業しなくてもいいよ。この夏は今までの疲れを癒そうよね。
身体がくたくただったんだ。もう限界だったんだから。これでよかったよ。

ほらほら。いつまでいじけてるの。男でしょ。しゃきっとしなさい。

彼は。やっと同僚の言葉に素直に頷いてくれた。
親身になって最後まで気遣ってくれるお仲間に。心から感謝したいと思う。

ほんとうにありがとうございます。




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