ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2005年06月27日(月) 感謝

ひきつづきの蒸し暑さ。空はぼんやり。風は熱っぽくちょっと悪戯。

職場のやまももの実が食べ頃になり。今日はたくさんお客さんが来てくれる。
毎年楽しみにしてくれている人がいてくれるのが。ほんとうに嬉しい限りだ。
となり町の居酒屋さんのご主人。それから和菓子屋さんのご主人も大喜びで。
宝物のような笑顔。今年が見納めだとは思いたくないから。来年もきっとね。


夕暮れて。めったに鳴らない家の電話がめずらしく鳴って。
夫君の同僚からだった。携帯に何度かけても出てくれないとか言う。
なんだかすごく話したくないふうだったから。気になってしょうがない。

送別会をしてくれると言うのを。ずっと断り続けていたらしい。
だから皆がよけいに気遣ってくれて。かわるがわる電話してくれていたらしい。
あんまり鳴るから。携帯の着信を無視し続けていたと言うのだ。

ちょっといじけている彼。どうして自分ひとりがリストラなんだと。
すごく悔しがっている彼。なだめてなだめて。やっと落ち着いたところ。
だけど、どんなにか情けない思いに苛まれていることだろうと。
思うと苦しかった。「大丈夫!なんとかなるよ」って言いながら不安ばかり。

これくらいのことを不幸に思わず。これがあるから前に進めるとしよう。
もう炎天下で作業しなくてもいいよ。この夏は今までの疲れを癒そうよね。
身体がくたくただったんだ。もう限界だったんだから。これでよかったよ。

ほらほら。いつまでいじけてるの。男でしょ。しゃきっとしなさい。

彼は。やっと同僚の言葉に素直に頷いてくれた。
親身になって最後まで気遣ってくれるお仲間に。心から感謝したいと思う。

ほんとうにありがとうございます。





2005年06月26日(日) へいわ

真夏のような暑さ。風もあまり吹かず。身はなんだか熱をおびたようなさま。

午前中は少し動く。また日曜市へ行ったりしてアーケード街を歩いた。
夏野菜が盛りたくさん。海のものもある。ムール貝に似た『しい』という貝。
それからジャコ天屋さん。お魚のすり身を揚げて熱々のを売っている。

ゆるやかに。のんびりとひとがながれている。ほのぼのとしてなんとものどか。
人恋しい時なら。ここがいいなと思う。笑顔がいっぱいあふれている場所だ。


午後はまた本を読みながらごろ寝。眠くなれば寝ちゃうのがよろしい。
なにも考えることをしない。誰かを想うわけでもなく。とろんとろんと。
どこか別の世界に行ってしまうような。ありがたい時間だなあと感じる。

帰ってくれば。少しの気だるさと仲良くするように。また動き始める。
茄子を焼いて。お素麺を茹でたり。冷蔵庫の冷たいのをごくごくしたり。

つくづく。ここって平和だなあって思う。


         
          朝いちの。アガパンサスの花。

        




2005年06月25日(土) きっかけ

アガパンサスの花が咲き始めて。それは紫陽花の色のようでもあり。
ちいさな花がたくさん集まって。ひとつの花の姿になるのも似ている。

川向の国道沿いに花ばかりの『良心市』があって。
良心市ってわかるかな?無人のお店でお金を入れる貯金箱みたいなのが。
備え付けてあるから。欲しいのがあればそこにお金を入れて買うのだけど。

そこは。春だなあって思う頃から開店して秋の終わりごろまである。
一番最初は青い麦なのだ。それからだんだん花盛りになるのがならわし。
マーガレットだった頃が終わり。今はアガパンサスの頃になった。

今朝のこと。少し早目に家を出て寄り道。朝一番に採られたらしいのを買う。
すくっとした茎と可憐な薄紫がなんともいえない。清々しい感じの花束だった。
5本で百円。ほんとにこれだけでいいのかなと良心が咎められるような値段。

職場に着き事務所に活ける。つぼみがたくさんだからこれからが楽しみだ。
なによりも。出勤してきたオババが歓声をあげて喜んでくれたのが嬉しかった。

仕事は順調。なんだか嘘みたいにすべてがまるくおさまっているよう。
諦めてはいけなかったのだと思う。成るように成っているのが今だから。




帰宅して。ポストに冊子小包が。その筆跡をみただけで誰からかわかる。
『コイノカオリ』という本を届けてくれた。ページの中に手紙もあった。

しばらく音沙汰がなかったから。もしやと気にかけていたとうりのことが。
なんだすごく寂しく不安になるようなことが書かれてあった・・。

病気で「もうながくは生きられないかもしれない」と。
ただそれは心が弱っているからだと続けてあった。

生かさねばと思う。なんとしても生きてもらおうと思う。
恩返しがしたい。まだまだひとつもそれをせずに甘えてばかりいたから。

そして自分を恥じた。思い過ごしでも自分の命を儚く感じたことを。
明日死ぬわけにはいかないのだ。そんなことは決して許しはしない。

気が湧き立つように流れ始める。ぐるぐるではなく。さらさらと。
なんだか自分は川のよう。ならば大切な友は。きっと海なのだろう。






2005年06月20日(月) 紅い実

やまももの実が日ごとに紅く色づくこの頃。
甘酸っぱくて。食べるときりりっとした顔になる。
ひとも鳥も待っている食べ頃は。今週末くらいかなと思う。

私は。食べるのよりその実だくさんを眺めているのが好きで。
わあわあ言いながら実を採っている人を見ているのが好きだ。

なにげなく目にする夏が。今年ほど愛しく思えることがなく。
ついつい思い過ぎてしまうのは。今年が最後の夏かもしれん。
いやいやまさか。まだ30回くらいはあるだろうと思い直す。
おかしなもんだ。年を重ねると。とてつもなく儚さを感じる。

だから当然と言っていいのか。みんなみんな愛しいものだから。
儚さを抱きしめては。ぎゅっとして抱きしめてばかりの日々だ。


10代の頃。二度、死のうとしたことがあったが。
ほんとうに死にたかったのか。いま思えばあまりにも遠い記憶となった。
自ら命をなくしても。そこからは何も生まれない・・そんなふうに思う。


そうして。こんなにながいこと。もっともっとながくなるかもしれず。
少し枯れたかなと思う身体は。土にしがみつくように生きようとして。
時には花みたいな笑顔をふりまいては。光をあびていい気持ちになって。

実をつけたり種をつくったりしながら。生きた証を残そうとしている。







2005年06月19日(日) 夏のひと

梅雨らしく。今日もぼんやりとした空模様だった。
不安定な空が。時々通りすがりのように雨を降らす。


今年になって3回目だろうか。またバドの大会があり出掛ける。
手首の調子もまあまあで。無理しない程度にと思ったのだったが。

やはり。私は「ひと」が好きなんだなあと思う。
試合うんぬんよりも。たくさんの仲間に会えることが嬉しかった。
ついつい駆け寄って行っておしゃべりをしてしまう。
また反対に。手をあげて駆け寄って来てくれるひともいる。
顔見知りイコール仲間であり、みんなバドが大好きな人達ばかりだ。

結局のところ。この体がついにバドを断念する時が来るのが。
たまらなく怖いのだ。失いたくないと思うささやかな欲でもって。
継続しているにほかならないと。全身疲労の身体と不安な心でそう思った。


休憩時間に。体育館の外に出て。湿っぽい風さえも心地良く思いながら。
あたりの風景をぼんやり眺めていた。はあはあしている息や汗の感触や。

あの桃色の花は。百日紅(さるすべり)だろうか。
すぐ近くの畑には。とうもろこしの花が整列しているように咲いている。
それから。その横にぽつんと向日葵の花がふたつ並んでなんて愛らしい。

また夏が。こんなふうにさりげなく巡って来てくれたのだ。

ワタシモメグッテイルノカ。イッタイドコニイクノダロウカ・・・。



2005年06月18日(土) ねむの木の声

ぼんやりと曇り空。こんな日は。気だるさを愉しみながら過ごすのがいい。
ぷっつんと何かの断片を。弄ぶようにしながら。ため息を重ねたりするのも。


職場の駐車場を出ようとしたら。フロントガラスに薄紅色の可愛いものが。
舞い下りて来てくれたのだ。そんな頃になったのかとやたらと嬉しくなった。

見上げると。やはりそのよう。ねむの木の花がもう咲き始めていた。
昨日のことも一昨日のことも記憶になくて。私はきっと俯いていたのだろう。
待っていたこともあったのに。待つことさえも忘れていたのかもしれない。

風もなく。こんな静かな日に。ひらひらとして語り掛けてくれたのか。
幾年だろう。もう随分ながいこと。ともに生きてきたように思う。ねむの木。


帰りながら。想うひとがいる。
見上げても。どんなに見上げても。その姿を見つけられなくて。
萎れて枯れそうになっているのなら。雨になって会いに行きたいと。

想うばかりで。込みあげてくるのはただ涙ばかりだった。

地にしっかりと根をはって。生きていて欲しい。
どんな境遇に晒されても。強く勇気を持ち続けて欲しい。
くじけないで。負けないで。どうか空を仰ぐことを。忘れないでいてね。







2005年06月16日(木) 笑顔の理由

夜のあいだに雨が降っていたらしい。目覚めるとしっとりと水の匂いが。
どんよりとした空に逆らうこともせず。ひとつため息。またひとつの朝。

『赤い疑惑』は懐かしさもあったが。新鮮さも感じられてとても良かった。
28年も経ったらしいが。純粋さを見失いそうな今の世に。伝えるなにか。
きっとあるのではと思う。たんなる老婆心かもしれないが。感じて欲しい。


少し頭だか心だかがぼんやりと気分が優れず。出勤前にビタミン剤を服用。
水を多めに飲んでから。その瓶をふと何気なく見たら、なんと風邪薬だった。
まあいいかと思えるまで半日かかる。おかげで頭痛が治まって良かったかも。


仕事は。時々トラブルがある。手のひらを返される的なものばかりで。
「ひとがわかって面白いね」とオババが言うので。私も頷き開き直る。
沈むのも時間のモンダイだと思っていたけれど。毎日よく浮かんでいる。
「笑う角には福来たる」苦笑いの時もあるけど。基本的には笑顔なのだ。


いつものスーパーで夕食の買い物。店に入るなり昔の同僚に会った。
それがもうひとり居て。そこで三人が再会というすごい偶然なこと。

ひとりが「ダンナが会わせてくれたのかも・・」と言う。
明日。亡くなったご主人の納骨をするのだそうだ。
しばし涙ぐみながら語り合った。「もう大丈夫や」と微笑むから。

「元気でね。また会おうね」と微笑みながら別れたのだった。


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