風かおるいちにち。水田の若き緑も。日に日にすくっと伸びている。 畦道のあやめの花も。もう少しで咲きそう。五月の風景が目に浮かぶ。
仕事中も自転車に乗る。郵便局へ行ったりJAに行ったり。 魚屋さんの庭に今年も。都忘れの花がたくさん咲いて嬉しい。 柿の木の下に。うす紫の花が木漏れ日を浴びてきらきらして。
こころいっぱいなごんでは。なくさないようにけさないようにと。 しごとをこなす。いらいらむしもあせりむしもみんなとんでいく。
私は『てきとう』ってことばがあまり好きではなかった。 好きでないということは。そうするのが苦手なのかもしれない。 言い換えれば。そうしても良いだろう時に。そうできないのだ。 だから時たま。まわりに負担をかけてしまう。強要してしまうのか。 真面目でも几帳面でもないのにと思う。どうしてかそんな感じになる。
『それなりに』きっとそうすれば良いのだろうと思う。 りんきおうへんに。ときどきはてきとうにしてみるのがよいのだろう。
さて。また夜がきた。なんだかまた腑抜けているような気もするが。 どこだかわからないところが。きっちりと背筋を伸ばしているようにも思う。 だからこそ。てきとうにあしらっておけばよいだろう。いまがちゃんすかも。
ふと目を閉じる。あれこれがみんな横たわって。もうすぐ眠りそうになった。
新緑がまぶしい朝。山々がくっきりと黄緑だったり。そのところどころに。 山つつじの花が咲いて。峠道を行けば。なんだかとても新鮮な空があって。 とつにゅうしていく。月曜日の気だるさもいずこへ。ただそこにある朝が。 愛しいと思う。
れっしゃじこはとてもしょっくだった。あまがさきにいじょうにはんのうする。 のっているはずはないとおもいながら。のっていたらとおもうとふあんになる。 へいおんぶじをいのりつづけているひび。ずっといのるしかないのだとおもう。
夕暮れて。すごくしんどくて少し横になる。胃が痛い。やたらと眠い。 サチコが帰ってくるまでそうしていた。クルマのクラクションが鳴って。 むくっと起きだす。「おかえる〜」って言うのだ。一気に明るい声で。
サチコの食事を温めながら。一緒にテレビを見るのが楽しい。 郷ひろみを久しぶりに見た。ヒロシの真似をして「ヒロミです」って愉快。 けらけら笑うと涙が出る。こんなに笑っていいのかと思うくらい笑う。
もう眠くなくなった。だから眠くなるまで。またアルコールに浸る。 いいかげんにしないとって思うけど。眠くなるまでしょうもなくて。
けってんとかみつけたってどうしようもないじゃんっておもうし。 すきなようにすればっておもうし。とにかくねないとあしたがこない。
もうすぐツバメの赤ちゃんが生まれそう。 母ツバメが巣から離れなくなった。 父ツバメが母ツバメに餌を運んで来ている。 その時。すごい鳴き声がするのだ。「ちきちきちちちちぃ!」って。 なんて言ってるんだろう。ツバメ語が解るといいなあって思う。
今日はサチコと買い物。欲しかった自転車を買ってもらった。 私はママチャリが欲しかったけど。サチコが折りたたみ式のにしようって。 うんうん。それがよかった。さっそくクルマに載せて帰れるもんね。 おまけに。少し傷があったので盗難登録の500円をまけてもらった。
夕方ちょっと試運転。甥っ子に会ったので「おばちゃんのだよ〜」って言って。 それから堤防に上がる坂を一気に上ろうとしたけど。途中でへなへなになった。
ふうふうしながら堤防の道。観光船と夕陽。野アザミと白爪草と。夕風と。 私はなんだか照れくさい。絵にもならないのだろうに。絵みたいに走る時。
でも。すごく気分爽快。風ってこんなにいい気持ちにしてくれるんだなあ。
すいすい。すいすい。明日も走りたい。
ふりそそぐ。はるかかなたまでひかる。そんないちにちに。 ぽつんといる。きっとみんないる。ざっそうもいしころも。 りゆうなんて。だれもしらない。ただそのばしょがあって。 そこがありか。だからぽつんと。そらをあおいでいられる。
お昼下がり。とても悲しい知らせがあった。 ついこの前。久しぶりに会えたひとが亡くなった。
その時約束したこと。まもれなくてごめんね。 すごくすごく悔まれてならない。 忘れてなんかいなかった。ずっと気になっていた。
まだまだ時間がいっぱいあると思っていたから。 明日や明後日よりも。もっとたくさんあるって。
だけど。ほうとうは。もう残り僅かだったから。 だから。会えたんだなと思う。笑顔でよかった。
やはり。どうしてもせいいっぱいでなくてはいけない。 まごごろこめて。おもいやるきもちをわすれずにいて。 えんをたいせつに。えんなくしてはであえないのだと。
しんじてやまない。
| 2005年04月20日(水) |
すうはあ。すうはあ。 |
穀雨の頃。ほんとうにそうなんですよって雨が降る。 朝からとめどなく。時々はげしいほどに雨が降った。
潤うものは。みんなみんな生きているんだなと思う。
午後。少しだけ空が明るくなり。新緑が艶やかに光る。 雨あがりの風景が好きだ。垂れていたような雲が空に。 導かれるように昇っていくのなど。自然の息を感じる。
すうはあ。すうはあ。にんげんのあたしもいきをする。 ちっぽけだけど。ちゃんとここにいるんだなって思う。
実は今日ふと。心細く思うことがちょっとあったけど。 いまあんまりせいいっぱいじゃないから。このまんま。 いのち終っちゃうの嫌だなって。どうしようもないこと。
じゃあどうすればいいとか。じゃあこうしようとか。 考える余裕がない。そうすればますます焦るばかり。
好きなようにしてって。思うとほんとうにらくだけど。 自分のいのち。自分の人生。じぶんで決めて歩みたい。
阻止されるのたまらない。邪魔されたくないって思う。 だけど。そうなった時。きっと自分は無力なのだろう。
ありのままでとか。あるがままにとか。きれいごとで。 でも。そうするしか道がないから。そのように生きる。
だけど。その道には標がない。目的地が何処なのかも。 わからない。でも息をしている限り。歩いて行くんだ。
すうはあ。すうはあ。今日もへいおんぶじに歩いた。 潤ったからだ。潤ったこころ。まだまだ歩けるかな。
緑になりたい。新しい芽に。明日になればきっとまた。
太陽に。 光る。
夕暮れて雨の気配。もわもわっとして。なんだかしめっぽいくうき。 そんな空気に身を。まかしてみるのもいいものだ。なんとなくそう。
ほら。たとえばアイロンをかける時。少し湿っぽくした方がいいし。 あとからしゃきっとしたりするから。しわも伸びるし気持ちいいし。
だから好きなようにしてって感じで。横たわっているのがいいのだ。
今日も特に頑張らなかった。なるようになっているのが。まあまあ。 それ以上でもなく。それ以下でもないところ。けっこうそれがいい。
あれこれが遠くなる。逃げてなんかいないのに。行ってしまうこと。 そういう時もあるのだなと思う。呼べば帰って来るのかもしれない。 だけど探さないから。どこかでくたばっているのかも。まあいいか。
先週からずっと筍。大好きだからとてもありがたいのだけど。飽きた。 今夜は酢豚に入れてみた。新玉ねぎといい感じで。柔らかで美味しい。
サチコが。やたらと喜んで。明日のお弁当にも入れてねって言うので。 嬉しい。そういうのが今日の嬉しさ。ささやかな花まるの一日になる。
あとはぐっすり眠るだけ。
夜明け前。まだぼんやりとしている頃。窓を少しだけ開けて鳥の声を聴く。 あれはツバメさん。あれは雀さん。そうして頂く活力がありがたいこの頃。
どことなく腑抜けている月曜日。またきそくただしく動き始める朝の気配。 お味噌汁や。お弁当や。新聞がコトンとポストに届く音や。朝陽の窓辺や。
いつもとおんなじ。なにもかわらない。そんなへいぼんがへいおんなのだ。
ただ刻々と流れているのは時。さっきと今は違うだろうし。昨日と今日も。 どこまで続くのやら。永遠なのかもしれないけど。少しだけ覚悟している。 だからこそ精一杯って思うけど。気がつけば。なんとなくそれなりの現実。 特に一生懸命とか。そういうことがほとんどなくて。ああ夜だなとおもう。
今日。はっとして見つけたのは。藤の花。土曜日にも通った道だったのに。 いつのまにかたくさん咲いていた。私のいちばん好きな色で。どきどきと。 せつないような。なんともいえない気持ちになった。たぶん嬉しいのかな。
よくわからない。あの色は不思議。あの色はなぜか懐かしくて。せつない。
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