ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2005年01月27日(木) 耳を澄まして

曇り日の朝のこと。窓辺にいつもの雀たちの気配。
さえずり合っているのだけど。その声がなんともいえず愛らしい。
イントネーションというか。抑揚があってなんだか面白くて。
ほのぼのと耳を傾けていた。何て言ってるんだろう?ん?ふむふむ。

気忙しく出掛けなければいけないのだろう朝に。
こうしてつかの間の心和む時を頂く。すごくありがたい時間だなと思う。

気付かないでいること。他にもきっとたくさんあるのだろう。
日常に押し流されてばかり。時々はこんなふうに耳を澄ましていたいものだ。


とんとんとんと。今日も変らず仕事を終え、夕餉の買い物をして家路につく。
家のすぐそばの堤防で。お散歩中のサチコと愛犬あんずを見つけた。
サチコより先にあんずが私のクルマを見つけて振り向いてくれる。
犬って目はあまりよく見えないけど、耳はすごく良く聞こえるらしくて。
クルマのエンジン音でわかるみたい。「あっ・・お母さんだ!」って。

ふたりの脇にクルマを停めて助手席の窓を開けてあげると。
ぴょ〜んとあんずが飛び上がって来た。窓に手だか足だかを掛けて。
口を開けてへらへら笑っている顔。その顔がなんともいえず愛嬌がある。

思わず笑みがこぼれる。そのほころんだ顔のまま家に帰り着いた。
ちょっと鼻歌も出たりして。さてさていつもの熱燗しまっしょ。

今夜はオムライス。卵はたっぷりで焼き過ぎずとろとろがよろしい。
せ〜えのでお皿にひっくり移すのがちょっと難しいのだか。
まあまあ上手に出来て嬉しい。あとはサチコがケチャップで名前を。
今夜の傑作は息子君のオムライス。『しんじ』が『しんぢ』になっている。
そしてそのでっかいオムライスを食べきれず、残した部分が『ぢ』だった。
朝食べるから置いとけっていうので、その『ぢ』は今もテーブルにある。

陽気で明るいサチコに。これまでどれだけ助けられたことだろう。
すごく憂鬱で落ち込んでいても。サチコのお笑いギャクで一気に笑顔になれた。
一年中ひまわりのような娘。最後に泣き顔を見たのはいつだったろうか・・。
ほんとうは。きっちいちばん傷つきやすく。脆い子なのかもしれないなと思う。


午後9時。そんなサチコがまた夜の街へ出掛けた。
ずっと風邪気味なので止めたけど、どうしても行かねばならぬ!とか言って。

あとは。し〜んと静か・・。
耳を澄ませど、聞こえるのは古いPCの唸り声だけだ・・。



2005年01月25日(火) ぽつんとそこに

晴れのち雨の日。なんだかしんみりと。それでいて清らかな雫のような雨。
山々が潤い息を。一斉に空を見上げるように雨を受け止めているのだった。
そうしてぽつんとそこにいると。その緑の一部分になったような気がした。


芽吹くにはもう少し時間が必要。また凍えて震う日もあるのだろうきっと。

まんいちその時。手遅れになろうとも悲しみやしない。嘆くこともしない。

若き新芽に光り射す時。ただ静かにそっとよりそう枯れたこの身でいたい。

地に根があることを誇りに思う。その地を伝いずっときみを守り続けよう。

やがて風にむなしく折れて。ついに腐って地の神に召され土に還るならば。

恵みの雨を受け止めて流れていこう。すべてすべてきみのもとへ届けよう。



2005年01月24日(月) たんたんたんと

今朝のこと新聞に。今日は平年の『梅の開花日』と書いてあった。
そっか・・もうそんな頃なのか。そうだね・・もうすぐ2月だもの。

そうしていつもの山道を通勤中。枯れ田の脇にその梅の花を見つけた。
一昨日はまだ咲いていなかった。蕾だったことにも気付かずにいたのか。
白く小さく可憐な花。山里にうぐいすの声がもうすぐ聞こえて来るのだろう。


淡々と一日が過ぎる。今日も平穏無事だった。何も苦にすることもない。
ずっと薄曇だった空が精一杯微笑んでいるような夕暮れ時。
大河を渡る大橋から見上げる空に。白い月が見えた。うさぎもちゃんと。
そのまんまるがなんだか嬉しくてたまらない。ほんわかと浮かぶ空の心みたい。


昨日は熱だった子供達。仕事は休めないからとふたりとも耐え忍んだ様子。
ぐったりして帰るのではと親の心配をよそに。食欲もまあまあで結構なり。
息子君はまだ熱があるのにゲームをして遊んでいる。
サチコも熱があるのに。さっきお風呂に入ってしまった。
まっ・・こんなもんでしょうと可笑しいような。ふたりともそれ程ひ弱ではない。


つづいてまた淡々と。ゆっくりと夜が更けている。
例のごとく焼酎のお湯割りを。もう何杯目かしらん。ちっとも酔わない。



2005年01月23日(日) つれづれと

目覚めると冷たい雨だった。静かに息を殺したように降る冬の雨。
こんな日はきっとおとなしくしているように。そういうことだろうと思う。

子供達がふたりとも熱。サチコは風邪で。息子君は知恵熱だろうか?
サチコはずっと風邪気味だったのに、三夜連続で夜遊びに励んだから。
息子君は。どうやら昨夜の友人代表を遣り遂げてほっと気が緩んだせいか。
ふたりのおとなが寝床でふぅふぅしている。ほらね、やっぱり子供だった。

お昼頃雨が降り止む。そっと窓を開けてみると川向の山から白く靄が昇って。
遠い空に。いち部分切り抜かれたように青い空を見つけて嬉しかった。
雨上がりの空ってなんて新鮮なのだろう。光の天使が舞い下りて来そうだ。

午後。すっかり明るくなった部屋で本を読む。
三畳しかない私の部屋にとうとう炬燵を置くことにした。
サチコが使わないというので貰った。クルマの中で過ごすより良いかなと思う。
でもなんだかちょっと落ち着かない。自分の部屋なのになんでだろうな・・・。

そのせいか眠くもならず。気がつけば夢中になって本を読んでいた。
『ソウルメイト』に関する本で。ずいぶん前から私はそれを信じている。
袖すりあうも他生の縁だ。出会い関わりふれあうひとみんな大切な人達。
巡り逢うということ。それはほんとうにありがたいことなのだと思っている。



夕食は。子供達に『ちょっとぞうすい』ほうれん草と卵を加える。
私と夫君は。『すし太郎』おつまみは牡蠣のバター焼き。
あまりの手抜きに申し訳なく。むき海老と若布のスープを作る。

お風呂上りはお待ちかねの『義経』の時間。
牛若は・・とうとう鞍馬寺へ。

「こんにちただ今より 母は亡き者と思え」

ほんとうの愛とは。ひとがひとりでも生きていかれるちからを与えてあげる
ことだと。学んだことがあるが・・

やはり母と子の別れは。辛く涙せずにはいられないことだった・・・。




2005年01月22日(土) 泣いたり笑ったり

大寒を過ぎたばかり。一年中でいちばん寒い時期がまさに今頃のよう。
昨日の朝は少し積雪があり、道路がおそるべし凍結状態だった。
今日はまた昨日より冷え込む。しんしんとなんだかずきずきするような寒さ。

土曜日の早退が癖になり、今日も3時で仕事を終らせてもらう。
いつもいつも土曜日は腑抜けている。やる気もなくとにかく帰りたくなる。
しばらくはこんなふうに怠けていたいなと思う。いいのだろうこれで。


今夜は息子君の親友が。めでたく結婚披露宴ということで。
帰るなり騒々しく。息子を送り出すとほっとした母であった。

そしたらすぐに走って帰って来た。みるとスーツ姿にスニーカーなのだ。
玄関先で笑い合って再び送り出す。友人代表のスピーチ、上手く言えますように。

そうなんだ・・ほんとうに。もうそんな年頃になってしまった。
母の姿が見えないと泣いて泣きじゃくって。何処に連れて行っても必ず。
私の手を握り締めていたっけ。手がダメな時はエプロンだって握り締めた。

子供はどんなにおとなになっても。やはり子供なのだといつも思う。
近い将来結婚して家を出て行っても。きっといつまでも子供なのだと思う。

育て育てられて。こうして歳月が流れて来た。
私はほんとうに未熟な母親だったかもしれない。

泣いたり笑ったりする我が子といつも一緒に。母も泣いたり笑ったりした。

子は親のもとから離れていく。そうしてまた別の場所で成長し続ける。
そうして親も。子を思い。老いゆきながらもともに成長するのだろう。





2005年01月20日(木) 冬だから

こゆきが舞って。それはそれははらはらと。
ほんのつかの間のことだったが。散りながら舞う姿に心を奪われてしまう。

17歳の頃だったか、『NSP』ってフォークグループの大ファンで。
『雨は似合わない』って歌がとても好きだった。

ふゆ〜ふゆだから雨は似合わない。
ふゆ〜ふゆだからきみを思い出す。

その、ふゆ〜ってところをハモるんだけど。
そこのところがやたらと気に入っていたっけ。

そして最後に。ふゆ〜ふゆだからきみはもういない。

あっ・・うん・・そうやね。ほんとにもういないんだね。
なんて涙ぐんだりするのが。そのせつなさが。実は好きだったのかも。
そうしてまたうなずく。フユダカラモウイナイ。春を待つ精一杯のこころで。

こゆきの舞う日は悲しみの似合う日。悲しみたくてたまらない日。
だけど。決して未練がましくし思わない日でもあった。

だって散るものはしょうがない。空だってすごく冷たくてたまらないから。
泣けば泣くほど雪になるのだろう。泣きながら舞えるなんてすごく素敵かも。

肩を濡らすこともなく。頬を濡らすこともなく。
手のひらに舞い降りることもしないで。

こゆきが舞った。それはそれははらはらと。
                    
           散っていった・・。



2005年01月18日(火) ふんわりふんわり

少しだけ寒気が緩む。風に吹かれるのではなく太陽の光を浴びる。
ゆるやかにちいさな『しこり』が融けていくような不思議な午後だった。


いつもいつも気がつけば張り詰めていたように思う。
切羽詰りたいなんて思ってはいないのに。どうしてだかいつもそんな『気』
惑わされていたのかもしれない。誰に?って・・それはきっと自分自身だ。

毎朝こつこつと。ただひたすら続けていることがあった。
そのことですごく気が滅入る結果があって。その結果が許せなかった。
自己満足に過ぎないのなら。どうしてそれを止めてしまわないのかと思った。

報われたい・・という強い思い。だから報われないのだと何度も言い聞かした。
ひとの『欲』とはどうしてこうも強情に出来ているのか。
なだめても何度なだめても。時間差攻撃のように襲ってくる。

ほんとうは。もうとっくに報われているのかもしれない。
なのに「もっと・・もっと」っていつも思っているから。気づかないだけ。

あの日も。あの時だって。あんなに嬉しくて涙さえ溢れたというのに。
いったい何が足らないと言うの?どうしてもっと感謝しないの?


光り溢れる冬の午後。まるで春のようにまぶしい空。

ちいさな『しこり』に羽根が生えて。ふんわりふんわり飛んでいった。


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