ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2004年12月16日(木) 希望

月から雫が落ちてきそうな夜。たとえほんのひとしずくであろうと。
いま見上げたひとみんなの手のひらに。その涙ほどの希望がひとつ。



この一週間。ただならぬ痛みに耐えていた。
右腕が自由にならず。上げようとすると激痛がしたりして。
とても情けない有り様で。年のせいかと思うとちょっと悲しかった。

日に日に痛くなり月曜に病院へ行ったところ。
レントゲン写真の肩の付け根に何やら怪しい黒いもやもやが見つかる。
自分の骨って。そんな時でも面白くて。ふむふむと真剣に眺めてしまう。

「腫瘍かもしれないから」ってお医者さまが言うので。
なぬ?って焦りながら。ついついまた可笑しくなった。
とことん悪くしてくれるじゃんとか思いながら。実はちょっと怖くなる。
そうか、そうか、ならば抉り取って貰おうじゃないかと開き直る気持ち。

水曜日におっきな病院へ行って。MRI検査つうのを初体験した。
それがやたらと緊張しまくり。なんなんだ!この衝撃音は!ずんどこ煩い。
生きているけど死んだみたいに。三途の川で殴られているみたいだった。
もう二度とごめんだ。あんな音なんか絶対に聞きたくない。

そして今朝。その結果を聞きに行く。悪いのなら好きにしてくれと思いながら。
自分の肩の骨をいっぱい見せてもらう。ひとコマずつ連続の愛着があるものだ。

「原因は年ですね」って決して言わないお医者さまは優しくてとても好き。
黒いもやもやは確かにあるけれど、自然に消えるでしょうと言われた。
「無理せず労わってあげなさい」って。単なる肩の疲労らしいのだ・・。

ほっとする。肩の力が抜けるってこんな時なのに違いない。
同時に気も抜ける。すごくいきり立っていたようなそれもお終いとなった。

それからがとても不思議。時間が経つにつれて痛みが薄れていった。
おそるおそる腕をあげてみたら。ちょっと不恰好だけどバンザイが出来た。

ささやかな戒めだったのかもしれない。誕生日を迎えたばかりだったし。
身の程を知りなさいと教えられたのかもしれない・・。

気持ちとカラダがとてもアンバランスなのだろう。
まだまだこれからだ!と思いながら。もうそろそろだよと教えられた。

出来ることを精一杯やりたい気持ち。でも出来ないことは素直に認めたい。
出来ててもしんどいんだよって気付きたい。その時は焦らずにいよう。

休めばまた。続けられるだろう。無理せずゆっくりしようじゃないか。





2004年12月15日(水) いちにち

陽だまりであくびする猫になりたいなのこの頃。
むにゃむにゃにゃんと夢ひとつだけすやすやと。

まあるくなって想うこと。なんだかとても儚くて。
消えちゃいそうで消えなくて。だからきっと大切。

大切だから忘れない。大切だから抱きしめて生きる。



霧の朝。川辺で朝陽に会った。まっすぐにそこにいる。
その光が貫くように射して。きゅんとして感じる気配。

失ってはいないのだろう。たぶんその在りかの影にきみを。

きみがいて。この光をぜんぶあげられたらどんなにいいだろうと。
きみを貫いて。微かでいい。その背中がぼくの在りかならと願う。

儚き夢の向こう側に。今日も紅く紅く紅く落ちていったいちにち。



2004年12月12日(日) 恵みの雨

休み安まる日。音もなく微かに降る雨に濡れながら。
思い想うことは。とりとめもなく流れちゃったのかな?って感じ。

少しだけカラダが不調。まっ・・もう年だからしょうがない。
痛いところとかあるとへこたれそうになるけど。
心が痛むわけでもないから。弱音吐くまえに強気を呑みたい。


久しぶりにサチコと買い物に行った。
花屋さんでシクラメンを眺めたりして。
白いシクラメンって。紋白蝶みたいだけど。なんかせつないね・・って。
その白いのに紫のサイネリアをくっつけて籠に入れて紅いリボンとかして。
やるじゃんこれって。せつなさ倍増ではありませんかい。

店先で雨に濡れながら想った。『あのひと』とかいるのかもしれない。
でも。もう年だから・・あのひとも遠くなってしまうのね。はらはら。

でも散ることはしないシクラメン。どなたもむしり千切らぬように。

「はぁ・・サチコの肉体に宿りたい」そんなことを呟きながら。
「アホカ!おまえ!」とサチコに喝入れられてしもたら萎れてしまうじゃないか。

水や水や。水もって来いの気持ちで。傘もささずに歩く母の憐れさよ。

潤っている。恵みの雨の雫さえ空の涙かため息か。
母は枯れても種をまく。どれほど踏まれ荒らされようと。

この空がある限り。咲き続けてみせましょうぜ。



2004年12月10日(金) 毎日が贈りもの

愛犬あんずにトナカイのグッズを被せてみたいなあと思うこの頃。
想像しただけで楽しくてたまらない。どうしようもなくふざけてみたい。

いつも買い物をするショッピングセンターに。
くまのプーさんが色違いで5個入ったやつがあって。
欲しいのだ。たまらなく欲しいのだ。

その欲しいという気持ちが嬉しくて。毎日手にとってにんまりしている。
ふと母さんに買ってあげようかなと思う。私に似てぬいぐるみ好きだし。
ほんわかとした笑顔を見たい。それだけできっと私は満たされると思う。


会社が大変なことになっている。母は専務で私は経理だけど・・
いつもいつも明日のことがわからなくて。とても不安だった。
でも最近はすごく開き直っているから。綱渡りが上手になったみたい。

落ちる時は落ちる。痛いけど死にはしない。それが合言葉。


母を慕いながらも怨み続けた日々を思う。
身勝手なひとだと思っていた。多感な少女時代に深い傷を負ったのだと。
そのせいで・・だからってずっと憎み続けていたのかもしれない。

過ぎたことを責める権利が。どうして私にあるものかと思う。
生き別れることを教えられ。そして再び添い遂げることを教えてくれたのは。
他ならず母。今の試練をともに乗り越えるためにあった『過去』なのだろう。

専務は時々母になる。
そのひと時が愛しくてたまらない。ほろりと涙がこぼれてしまう時。

タイムカードを押していると。「ありがとう・・」って言ってくれる。

その一言で救われる。毎日がこんなにありがたいのは。

私のほうなんだよって。伝えてあげたい気持ちでいっぱいになるのだ・・。






2004年12月08日(水) 光になあれ

光あふれる朝のこと。「まぶしいねえ・・」と独り言。
だけど語りかけていた。名を呼んでしまえば涙もろくなってしまう。

たったひとつの太陽がそこにある。そしてきみの朝を想った。
肩を落としているのなら。どうかこの光を浴びて欲しいと願う。
まぶしいなあって空を見上げて欲しい。そして一瞬。きみも光になあれ。


たったひとつのものを感じる時。私は真新しくなる。
汚れていたかもしれない。だけど許してあげようと思う。

ちいさなパワーが湧いてくる。ならばそれを届けなければ。
空に放つように。何度だってきみの名を呼ぼう。

おなじ空の下で生きている。それはなんてありがたいことだろう。
見えないことを悲しむなかれ。遠い距離を嘆くことなかれ。

与えられた一日をとぼとぼと歩く。確かに感じるきみと一緒に。





2004年12月07日(火) 動けゴマ

「押してもだめなら引いてみな」とか。

最近ちょっと押しすぎたことがあり。
そのせいで墓穴掘っちゃったかもしれなくて。

なんでこうなるの?ってすごい悲しくて。
どんどん自信がなくなってしまった。

もし自分ならって考える。
押されて押され続けたらどうする?

逃げ出したくなるかも。おしくらまんじゅうする気ないし。
とにかくそっとしといてって言うかも。厚かましいって思うし。

ああいやだいやだ。そんないやなことをなんでしたんだろう。

や〜めた!って諦めるのはたやすい。
けど・・それじゃあ・・終っちゃう。

ふぅ。ちと疲れた。とにかく休みたい。

結局さ。押して何を得ようとしてたんだろうって思う。
またまた欲出して。そうさいつも欲張りだからいけないんだ。

にんげんってややこしいね。にんげんておろかだね。

『ひととして』なんてかっこつけてる場合かよ。
ひとだから四苦八苦してるんじゃないか。

まっ・・とりあえず休む。そうしないと前へ進めない。
それから引く。引きすぎてはるか遠ざかろうとかまやしない。

遠ければ遠いほど。ああ・・こんなカタチだったんだって。
そのちいさきものが愛しく思えるのかもしれないよ。

そして今度は押さない。ただてくてくと歩み寄る。
歩きながら泣いてもいい。近づけば微笑めばいい。

ひとって。大切なものを見失っちゃいけない。

だけど。そのすべてを手にしようとしちゃいけない。

動かないものは。いくら押しても動かないのか・・。



2004年12月05日(日) 種ひとつ

強い風。何もかも吹っ切れてしまいそうな風。

ひらりとひとつ。ちいさな不安が飛んで来て。

受け止めてしまったよ。ああどうすればいい?


これはきっと自分で蒔いた種。
そっか。芽が出てぐんぐん伸びて。
見知らぬところできみは咲いたのか?

そして枯れたんだ。ふわふわの綿帽子。
それがきみの最後の言葉だったんだね。

気付かずにいられない。知らんぷりなんて。
出来ないよ。だから見つけた。きみのこと。


ちいさな不安を抱きしめる。

どれだけなだめて。どれだけあたためて。

それがぼくに出来る精一杯の償いならば。


種はとても悲しかった。だって。
決してそんなつもりではなくて。
信じて念じて願って祈って伝えて。

待っていただけなんだよ。きみのこと。
だからもう泣かないでよお願いだから。

こんどはきっとぼくのそばで咲かせてあげるから。




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