陽だまりであくびする猫になりたいなのこの頃。 むにゃむにゃにゃんと夢ひとつだけすやすやと。
まあるくなって想うこと。なんだかとても儚くて。 消えちゃいそうで消えなくて。だからきっと大切。
大切だから忘れない。大切だから抱きしめて生きる。
霧の朝。川辺で朝陽に会った。まっすぐにそこにいる。 その光が貫くように射して。きゅんとして感じる気配。
失ってはいないのだろう。たぶんその在りかの影にきみを。
きみがいて。この光をぜんぶあげられたらどんなにいいだろうと。 きみを貫いて。微かでいい。その背中がぼくの在りかならと願う。
儚き夢の向こう側に。今日も紅く紅く紅く落ちていったいちにち。
休み安まる日。音もなく微かに降る雨に濡れながら。 思い想うことは。とりとめもなく流れちゃったのかな?って感じ。
少しだけカラダが不調。まっ・・もう年だからしょうがない。 痛いところとかあるとへこたれそうになるけど。 心が痛むわけでもないから。弱音吐くまえに強気を呑みたい。
久しぶりにサチコと買い物に行った。 花屋さんでシクラメンを眺めたりして。 白いシクラメンって。紋白蝶みたいだけど。なんかせつないね・・って。 その白いのに紫のサイネリアをくっつけて籠に入れて紅いリボンとかして。 やるじゃんこれって。せつなさ倍増ではありませんかい。
店先で雨に濡れながら想った。『あのひと』とかいるのかもしれない。 でも。もう年だから・・あのひとも遠くなってしまうのね。はらはら。
でも散ることはしないシクラメン。どなたもむしり千切らぬように。
「はぁ・・サチコの肉体に宿りたい」そんなことを呟きながら。 「アホカ!おまえ!」とサチコに喝入れられてしもたら萎れてしまうじゃないか。
水や水や。水もって来いの気持ちで。傘もささずに歩く母の憐れさよ。
潤っている。恵みの雨の雫さえ空の涙かため息か。 母は枯れても種をまく。どれほど踏まれ荒らされようと。
この空がある限り。咲き続けてみせましょうぜ。
愛犬あんずにトナカイのグッズを被せてみたいなあと思うこの頃。 想像しただけで楽しくてたまらない。どうしようもなくふざけてみたい。
いつも買い物をするショッピングセンターに。 くまのプーさんが色違いで5個入ったやつがあって。 欲しいのだ。たまらなく欲しいのだ。
その欲しいという気持ちが嬉しくて。毎日手にとってにんまりしている。 ふと母さんに買ってあげようかなと思う。私に似てぬいぐるみ好きだし。 ほんわかとした笑顔を見たい。それだけできっと私は満たされると思う。
会社が大変なことになっている。母は専務で私は経理だけど・・ いつもいつも明日のことがわからなくて。とても不安だった。 でも最近はすごく開き直っているから。綱渡りが上手になったみたい。
落ちる時は落ちる。痛いけど死にはしない。それが合言葉。
母を慕いながらも怨み続けた日々を思う。 身勝手なひとだと思っていた。多感な少女時代に深い傷を負ったのだと。 そのせいで・・だからってずっと憎み続けていたのかもしれない。
過ぎたことを責める権利が。どうして私にあるものかと思う。 生き別れることを教えられ。そして再び添い遂げることを教えてくれたのは。 他ならず母。今の試練をともに乗り越えるためにあった『過去』なのだろう。
専務は時々母になる。 そのひと時が愛しくてたまらない。ほろりと涙がこぼれてしまう時。
タイムカードを押していると。「ありがとう・・」って言ってくれる。
その一言で救われる。毎日がこんなにありがたいのは。
私のほうなんだよって。伝えてあげたい気持ちでいっぱいになるのだ・・。
光あふれる朝のこと。「まぶしいねえ・・」と独り言。 だけど語りかけていた。名を呼んでしまえば涙もろくなってしまう。
たったひとつの太陽がそこにある。そしてきみの朝を想った。 肩を落としているのなら。どうかこの光を浴びて欲しいと願う。 まぶしいなあって空を見上げて欲しい。そして一瞬。きみも光になあれ。
たったひとつのものを感じる時。私は真新しくなる。 汚れていたかもしれない。だけど許してあげようと思う。
ちいさなパワーが湧いてくる。ならばそれを届けなければ。 空に放つように。何度だってきみの名を呼ぼう。
おなじ空の下で生きている。それはなんてありがたいことだろう。 見えないことを悲しむなかれ。遠い距離を嘆くことなかれ。
与えられた一日をとぼとぼと歩く。確かに感じるきみと一緒に。
「押してもだめなら引いてみな」とか。
最近ちょっと押しすぎたことがあり。 そのせいで墓穴掘っちゃったかもしれなくて。
なんでこうなるの?ってすごい悲しくて。 どんどん自信がなくなってしまった。
もし自分ならって考える。 押されて押され続けたらどうする?
逃げ出したくなるかも。おしくらまんじゅうする気ないし。 とにかくそっとしといてって言うかも。厚かましいって思うし。
ああいやだいやだ。そんないやなことをなんでしたんだろう。
や〜めた!って諦めるのはたやすい。 けど・・それじゃあ・・終っちゃう。
ふぅ。ちと疲れた。とにかく休みたい。
結局さ。押して何を得ようとしてたんだろうって思う。 またまた欲出して。そうさいつも欲張りだからいけないんだ。
にんげんってややこしいね。にんげんておろかだね。
『ひととして』なんてかっこつけてる場合かよ。 ひとだから四苦八苦してるんじゃないか。
まっ・・とりあえず休む。そうしないと前へ進めない。 それから引く。引きすぎてはるか遠ざかろうとかまやしない。
遠ければ遠いほど。ああ・・こんなカタチだったんだって。 そのちいさきものが愛しく思えるのかもしれないよ。
そして今度は押さない。ただてくてくと歩み寄る。 歩きながら泣いてもいい。近づけば微笑めばいい。
ひとって。大切なものを見失っちゃいけない。
だけど。そのすべてを手にしようとしちゃいけない。
動かないものは。いくら押しても動かないのか・・。
強い風。何もかも吹っ切れてしまいそうな風。
ひらりとひとつ。ちいさな不安が飛んで来て。
受け止めてしまったよ。ああどうすればいい?
これはきっと自分で蒔いた種。 そっか。芽が出てぐんぐん伸びて。 見知らぬところできみは咲いたのか?
そして枯れたんだ。ふわふわの綿帽子。 それがきみの最後の言葉だったんだね。
気付かずにいられない。知らんぷりなんて。 出来ないよ。だから見つけた。きみのこと。
ちいさな不安を抱きしめる。
どれだけなだめて。どれだけあたためて。
それがぼくに出来る精一杯の償いならば。
種はとても悲しかった。だって。 決してそんなつもりではなくて。 信じて念じて願って祈って伝えて。
待っていただけなんだよ。きみのこと。 だからもう泣かないでよお願いだから。
こんどはきっとぼくのそばで咲かせてあげるから。
| 2004年12月04日(土) |
生きてまた生まれた日 |
ぱらぱらぱらと小石をばら撒くように雨が。 激しくて。風が走りこむように急いでいる。
こんな夜はざわざわと落ち着かないものだけど。 私は切り抜かれた絵の一部のようにぴったりと。 おとなしくそこにいて。満ちている心のことや。
あれこれ浮かんでは消えるたわいないことなど。 ふわりふわりと弄びながら。頬杖をついている。 すうはあすうはあ息を感じ。溜息もつかないで。
身をまかせている。時が止ってしまったようだ。 ぐるぐるとまわるものが。何もなくなったようだ。 救われているのだろう。恵まれているのだろう。
きっと・・・そうに違いない。
今日はほんとうにありがたい一日だった。 またひとつ歳を重ねるということを。 こんなに嬉しく受け止めたことがあっただろうか。
生きてまた生まれたような今日という日。
最期の最後まで育ち続けてみせよう。
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