のどかで。なんだかふわりふわりと一日が流れていった。
あちらこちらで桜の花を見かける。枯木に花が咲いたように。 はっとして心を和ませながら。ふと気遣ってしまう咲いたものたち。 また春をどうか待ちわびて欲しいものだ。その時は精一杯また咲こうね。
仕事でクルマを走らせていると。山肌に枝垂れ咲く萩の花を見つけた。 つい三日前までは気付かなかった光景。紅く紫の風に揺れる様は。 きゅんきゅんと胸に響く秋の便りのようだ。
牧場のそばを通る。仔牛がたくさん生まれたらしくて。黒いのや茶色の。 母牛のお尻を追うように餌を食んでいる。お乳を飲んでいるところ見たいな。 牧場は秋の空。うろこ雲のあいだからきらきらと陽が降り注いでいる。
はい。今日の仕事はこれまで。かっ飛びで家路を急ぐ。 いつもよりちょっと遅い時間でよかったなあって思う。 だって。太陽が真っ赤で。わくわくするくらい嬉しかった。 ススキの穂が紅く染まる。だから揺れるんだと踊ってみせる川辺の道。
今夜はベーコンとシメジのパスタを作る。味見しながら日本酒をちびちび。 明日はきっとワインを買って来よう!
「久しぶりね。元気にしてた?」 そんな関係が結構好きだから。
時々すごく距離をおいてみたくなる。それはちっとも不安な事じゃなくて。 一瞬にして分かち合える『時』が来るのが。なんだか嬉しくてたまらない。
待たない日々。待たせない日々。そうしてそれぞれの秋が今も流れている。
最近。夜がダメ。とにかく寝てしまいたいので。 ダメだけど。自分ではすごくおっけい。 だって。ほんとうに睡眠がいちばん大切だなと思うから。 おかげで、今までの悪習慣などなど。すっかり反省の気持ちになれたし。 どっぷりと浸かっていたことなど。嘘のようにさっぱりとしてきた。
自分から飛び込んだのなら・・・自分で抜け出せばいい。と・・思う。 そんな当たり前のことを。今までしようとしなかった自分に罰点。
抜け出してしまえば。日常はとてもあっさりと『いい味』になる。 自分はいったい何を求めて。何を願っていたのだろうか・・? 今はもう。それさえも思い出せないでいる。
ひんやりとしている朝のこと。
雀が元気。ちゅんちゅんしている朝が好き。
ひとつのことをあれこれと
どうしようかなあと悩んで
朝が来てしまうとそれが
まっ・・いいかなって思えるから。
そんな朝は。ちゅんちゅんのこころになれる。
始めれば終る。終れば始まる。それがまいにち。
泣けない時は鳴けばいいよ。ちゅんちゅん。
空が青く。あまりにも青く澄むと。
ふあんになるのはなぜだろう?
しっかりとそこに在り続けることが。
なぜかいけないことのように思えて。
でもそのくせきりりと胸を張っては。
空に挑む。勇気を出して真っ直ぐに。
確かめてごらんなさい。触れてみて。
その青き胸よりも。生きている私を。
もーにんぐもーにんぐ。きみの朝だよ〜
ちょっと昔そんな歌があって。好きだったなあって思い出す。
久しぶりの青空。ひんやりとして清々しくて。 なにもなにも。哀しいことなどなかったんだと風が微笑んでいるような。
濁流の大河にあって。堤の茅は折れることもなくしなやかに揺れている。
いつものトンビが「ぴーひょろろ ぴーひょろろ」と二度鳴いて。
今日は今日の空を。きみらしく飛んで行くんだね。
「行ってらっしゃい」 「行ってきます」
荒れ狂うものが過ぎ去った後というものは。 ほっとするのと。どこかこころの一部分が洗い流されたような。
ひゅるひゅるとその名残の声の向こう側に。ぽっかりと十六夜の月。 思いがけない光というものは。こんなにも心を和ますものらしい。
ケチャップの海から生還すれば。そこはもう大好きなオムライスな一日。
きっと誰だってどろどろで。自分がいったい何処にいるのかわからなく。
そんな時があるのだろう。もがき苦しんで泣き叫びたくなる時がきっと。
オムライスな一日は。半熟の卵に似合う。そうしてまあるく包み込んで。
ぼくが知らなかったきみのことや。きみが訊かなかったぼくのこととか。
時を許しあうようにとろけてしまうんだね。ぼくはきみの美味しい顔が。
とても すごく だい好きだよ。
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