ぐるぐるとまわっていたそれが。
きゅうくつないちぶぶんからさっと。
とりだされて。ぱんぱんとしわをのばして。
あおいそらとさわやかなかぜだけのばしょに。
ゆれる。おひさまのにおいをいっぱいあびて。
かわく。いくらないてもかわくのだから。
もうだいじょうぶだよ。めをあけてごらん。
ほほえめばひかりかがやく。まぶしくて。
きみをみうしなったとしても。きっときみは。
このそらのした。だれにもまけないくらい。
あいされているにちがいない。
いちねんまえ。
すごく支えたいと思ったひとが・・
いちねんたって。
どうしても失いたくないと思う。
おんなって・・・・嫌だな。
とりとめのない話しをしたい。
あーだとかこうだとか熱っぽく語らないで。
たとえばぷかぷかと波間に浮かぶように。
沈みそうだとか溺れちゃうよとか何も気にしないで。
このままどこへ流されるんだろうね・・とか言って。
まっ・・そのうちどこかの浜辺に着くだろうと言って。
顔を見合わせて微笑み合いながら。ぷかぷかと。
とりとめのない話しをしたい。
| 2004年08月08日(日) |
空がこんなにも近くて |
お墓の掃除に行った。
夏なのにどうしてこんなにというくらい枯葉がいっぱい。
それから。地面に絡みつくような蔦みたいな夏草。
そうして。わんわんと耳をつんざくような蝉しぐれ。
あたりの木々のあいだを突き抜けるような山風に。
ふっと息をする。見上げれば空がこんなにも近くて。
ここに来ていつも思う。
父や母や弟と。同じところでは眠れない。
私もちいさな骨壷に。粉々におさまってしまえば。
もう完璧に『ここのひと』になる。
そうしてご先祖さんの一人になるんだなあ・・って。
そのくせ。それがどうしても納得がいかないと思いながら。
観念する。嫁ぐということは・・そういうことなんだろう・・。
| 2004年08月07日(土) |
そうじゃないと言って |
立秋。少しだけ心に隙間を開けてみる。
ぽっかりとぼんやりとしんみりと。
忍び込むものが愛しく。なくしたものが哀しい。
気だるい午後。また蜩の声がする。
しゃぁ・・しゃぁ・・しゃぁと聴こえるのだ。
どうしても。そうじゃないと言われても。
カーテンを閉めるようなその音に。
なにかそれはつかみどころのないものが。
私のなかで幕を下ろし始める。
何だろう・・何だろうと思えば。
たまらなく不安になってしまう。
幕が下りた。もう私は動かなくていいのかもしれない。
ふとそれを期待してしまうことがたまにあって。
ああダメ。それって宝くじみたいに当たらなくなるとか。
一度思ってしまったことを必死で取り消そうとする。
時がある。たとえば今夜みたいに。それを待っている時。
望むことと願うことはとても似ている。
じゃあ期待することは?どこがどう違うの?
あってよし。なくてよし。いつもそう思えたらいいなと思う。
だけど人間。あったらいいながたまにおっきくなって。
いっぱいふくらんだそれが。ぱぁ〜んと割れて。
しまうのが。すごくこわくてたまらなくなる時がある。
なくてよし。なくてよし。なくてもともと。
昨夜は空からオソロシイものがたくさん落ちてきた。 一晩中。それは明け方までずっと続いて。 まさに襲撃だった。空襲ってきっとこんな感じなんだろうなと思う。
眠れなかった。みんなみんな・・寝ぼけ眼で朝を迎えた。
そうして今夜。お風呂に入ろうとしてびっくりした。 お臍から血が出ていたらしく。それが固まってどす黒くなっていたから。
な、なんだこれは!としばし唖然とする。
子供の頃。よく父さんや母さんに言われたっけ。 だからなのか。無意識にお臍を庇っていたのかもしれない。 それにしても。こんなに血が出るほど・・庇い間違って苛めたのであろうか。
お風呂から出て。さっそくサチコに報告する。 「ほら見てみて!」と言ってTシャツを捲り上げる。
「かーさん、大変!お臍が抉られているよ!」とサチコ大うけ。
雷さんにとられたんだよ。オロナイン塗っとけば朝には生えてくるよと。
うん・・そうする。素直に頷き、真っ白けになるほどその部分を埋めた。
くすくすと可笑しくてたまらない夜。
今夜は嘘のように静かだ。
ぐっすりといっぱい眠ろう・・。
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