特になにもない。ないはずなのに。どこか一部分が変。 そっとしておけばいいものを。そこで深く追求してしまうのが。 いけないのだな・・と思う。わかっているのについつい探る。
そうか・・そんなにおまえは崖っぷちが好きなのか? とびおりることもできないくせに。いくじなしのくせに。
あーそうだよ。だからどうだっていうんだ。
じもんじとうは疲れる。もう勘弁してくれよって自分に頼む。
もういいからさ。さっさとかえろうぜ。
今日午後。山里では蜩が鳴いた。それは不思議な音色だった。 あたり一面に幕が下りたように。息をするのでさえ後ろめたくて。 放心するがいい。もっと解き放されて身を投げ出すがいい。
いるのか?ここに?息をしてみろよ。
たまにすごく。その笑い声が聴きたくて。 電話をかけてしまう時がある。
5ヶ月ぶりだった。
「なんかあったんですか?」って訊かれたら。
どっと涙があふれてしまう。
海はすぐ近くなのに海には行かず。お昼寝ばかりしていた『海の日』 波のごとく押し寄せてくるものがない。少しだけ無気力・・。
ぼんやりが似合う。こんな日がありがたいと思う。 ぴんと張り詰めてばかりいると。良からぬことも考える。 きりがない。ありもしないことがあるようにも思うし。 なくなりはしないものが。なくなったようにも思う。
ぼんやりと。からっぽになると。自分は『白紙』だから。 何も書きなぐらなければそれで。さらりっとしてすっきりと『白』
そんな白に夕焼け。はっとして空を仰ぐ夕暮れ時。 そうか・・きみはこんなにも熱かったんだね。 疲れたろう。ぐっすりとおやすみ。
刻々と落ちていくもの。ゆっくりと消えていく紅。
ふと魔がさしたように願う。
私に。その紅きルージュを塗って下さい・・・・。
| 2004年07月18日(日) |
あの日・・海へ行った |
かーさんの夢は私が叶える。そう言ってサチコは彼と遠出した。 いったいどこまで行ったのやら。かーさんの夢は果てしなく続く。
かーさんは思うに。もしかーさんが『そのひと』と結ばれていたら サチコという子はこの世に存在しなかった・・。 彼もしかり。ふたりとも生まれいずることはなかった。
縁というもの。こうして巡り巡りして。切れずにあった『糸』を感ずる。 かーさんは。もうじゅうぶん。ここまで生かせてもらっただけで。
あの日。海へ行ったのだった。 ふと差し出された手にそっとふれた時。あの戸惑いに似たつかの間の時を。 別れるのでもなく終るでもなくして。それっきりだった時を想う。
「どうして僕じゃないんだ・・」と。そのひとは言っていたそうだ。
| 2004年07月17日(土) |
だってしょうがないじゃない |
くらくらっと眩暈がするほど。
暑さなのかなんなのかわからなくて。
どうせとりとめのないこと。
ならとるな。ならどうだって。そんなこと。
「だってしょうがないじゃない」って歌があった。
今日それがふっと口をついて出て来て可笑しかった。
同僚がけらけら笑い出して。一気に愉快になった。
何が悪いとか。誰かを責めようとか。
そんなことばかりに気をとられないで。
いようよ。だってしょうがないことだもん。
私だって。すごくしょうがない・・・・・。
のだから。
いつものバドから帰り。クルマのバックドアを閉めようとした時。 そこに『さそり座』が見えた。
紅いのが・・ひときわそれが紅くて。
誰か?誰かもそれを見つけたような気がした。
満天の星のした。夜風がすぅっとからだじゅうをくぐりぬけ。
汗がひやひやっと息をする。身も心もまっすぐに夜空を仰ぐ。
誰か?誰かもそうして。まっすぐでいて欲しい。
たとえ何か。どうしても耐えられないことがあったとしても。
そのしゅんかん。星になれ。そのしゅんかん紅く輝け。
稲穂がもうすぐ黄金色。その田の畦に早咲きの秋桜が咲く。
道ゆけば紅き蜻蛉ら。つんつんと風を切りほらみてごらんと。
夏の日の憧れのような。生きた雲に心を奪われてふと目を。
閉じれば。熱きまどろみのなかに。
ぽつんと立ちてきみを想う。ことしかできない。
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