| 2004年07月14日(水) |
火の中に飛び込んでごらん |
猛暑なり。だが子ツバメはそんな夏を望み。今日初めて空を飛ぶなり。
帰宅すると。年長の友より便りが届いていた。 父ほどの年齢で。恩人であり師でもある。親愛なる友なり。
「ぼんやりと生きていると。たまには何か魂の琴線にふれるような。 心の奥底の深みを流れる川に足を浸してみたくなる」と。
書いてあった・・・。
私もそうだ。たぶん・・いや。きっとそうなのに違いないと思う。
「生きながら火に焼かれるように」と。それは痛みより『生』というもの。 ほこほこと。ぬくぬくとばかりではあるまい。 時には火の中に飛び込んでも息をし続けてこそ『生きる』のではあるまいか。
と・・思う。
焼け焦げて灰になる日を怖れることなかれ。
弟の誕生日だった。 姉らしいこと・・ながいことサボッていたから。 この先ずっと姉でありたいと改めて思った日。
ふたりとも。もう若くはなくて・・・ それでも幼い日の弟はあどけなくて。 どうして遠ざかってしまった日々があったのか。 いまはそのわけさえもおもいだせないでいる。
血を分かつ者のありがたさよ。
弟よ。姉よりながく生きておくれ。
今夜はとても驚くべき事実が発覚した。
サチコの彼は。私が昔・・すごく好きだったひとの息子さんだった。
22歳・・今のサチコとおんなじ年だったよ。
偶然なんかじゃない。これが『縁』でなくてなんだろう・・?
髪を切った日は。なんだかすべてが軽やかになる。 溜息も出やしない。そんなことどうだっていいじゃないかの気分で。
鼻歌だって出て来る。不思議なもんだ・・髪っていったい何やの?
姿勢だって真っ直ぐになる。眩しい空だって仰いでしまうし。
別に誰も見てやしないんだけど。意識してしまうから可笑しい。
ご機嫌も麗しくすこぶる快適な夜なり。ジャズなど聴きながら。 あれこれもなく。眠くなるまで酒を飲むのもよろしくて。
どんどんとどこか。この軽やかさのまま飛んで行ってしまいそうで。 そのための心構えもなく。正体不明のふわりとしたおんなのまんま。
行っちゃえ行っちゃえ。行けるところまで・・・
行ってきま〜すっ!
もうほんとうにこれでじゅうぶんだ・・と最近やっとそう思えるように なったばかりだというのに。 思いがけないことがひとつ。またひとつと。天からの贈り物みたいに届く。
身に余る・・とは。きっとこんなことを言うんだろうって思う。 当然のように欲が出る。「失いたくない・・」と思う。
でも。もしかしたら夢かもしれないから。少しだけ覚悟もして。 いつだって明日のことはわからないから・・なんてことも思う。
その時は。今度こそ身の程を知ろう。
いや・・むしろ。もう私は知っている。
だからこんなに不安なのかもしれない・・・。
いまは「ある」いつか「なくなる」としても。
それは今じゃないから・・って思いたいのに。
思えないときもある。
| 2004年07月09日(金) |
これでもか・・これでもか |
私にもたぶん。灰汁があるんだと思って。 絞り出すように汗を。これでもかこれでもかと流す金曜日。
週二回のコレで私は澄む。
確かめることは出来ないが。どこかとらえどころのないところが。 すっきりとさらさらになるような気がする。
もやもやとしたそれは世間では良からぬことで。 どろどろとしたそれも世間では許さぬことを。
封じ込めるのではなく。火を点けて燃やしきるようにして。 火傷しそうなほど追い詰められたところで。観念するのだ。
それがいったい何だっていうんだろう・・? 私の何がいけなくて。何を認めないというのだろう。
私は真っ白になる。そのほうが燃えやすくていいように思う。 そして自分で火を点ける。いとも簡単にそれが燃える。
はぁ・・はぁ・・ただ息をしながら。 燃え尽きてしまえば。アノヒトさえも・・見えなくなって。
汗が滝のように溢れ出す。すべてすべて流れてしまう。
澄んでしまえば。またちっぽけなひとりの『おんな』
ミニトマトのまんまるこいあの赤い色が好きだ。 おっきなトマトにはない可愛らしさで。 食べちゃいたいっていうのは。きっとこれのことだと思う。
今年も夏の贈り物がいっぱい。 姑さん。ながいこと入院していたのに。いつの間に植えたんだろうって。 「美味しいね」って言うとすごく喜ぶ。毎日ちぎって食べなさいと言う。
夕方のトマトはぬくぬくしているけれど。 太陽の恵みがいっぱいだから。甘くて。口の中でとろけてしまいそうだ。
そうして一日の疲れがいずこへと去る。
足をひこずるようにして夫君が帰ってくる。 愛犬が「きゅ〜んきゅ〜ん」と鳴く。 いくら疲れていてもそれは彼の。もはや今は役目のようで。 落ちようとしている太陽に向かって。てくてくと向かって行く彼と愛犬。
私は鰹を切って。握り寿司を作る。酸っぱい手でビールを飲みながら。 ふたつ握っては。ぐいと飲み。また握ってはぐいと飲んで。
散歩から帰って来た彼が「おおっ〜」と唸る。 とにかく風呂だ!と言って。大急ぎでカラスの行水。
ふたりきり向かい合ってお寿司をつまむ。 いつか・・ずっとこうしてふたりきりになるんだな・・と思う。
老いるということは・・どこか淋しくて。 それでいてそれがあたりまえのように平穏で。
ただ全うするもののために。生き長らえる・・ことだろうか・・?
|