午後9時・・あんずがものすごい声で吠えている。まるで悲鳴をあげてるみたいに。 見知らぬ人が家の前の路地を通過しているもよう。びっくりして急ぎ足になったもよう。
いつもの私ならこんな時ってちょっとヒステリーになるんだけど・・ 今日は薄ら笑いを浮かべながらその雄叫びを聞いている。 気が済むまで吠えなさい。ほらほらもっと吠えてごらん。 そしたら不思議・・ぴたっと吠えるのをやめるのだから。
ああ・・また静寂が戻って来た。今夜も穏やかに独りの時を過ごそう。
さあ・・日記。さあ・・焼酎。おおイケナイ・・今夜は酔わないつもりだった。 このところ酒量が大幅にアップしている。そろそろセーブ時かなと決意を固めてるところ。 だいだい酔うと私ダメですよね。いい気持ちの段階を過ぎるとイケナイことばっか考えるし。 色々です。あれこれです。取り返しのつかない行動に出る時もあるしね。
かといって素面だと冷静か?知的か?っていうとそうでもないけど。 もともと情熱家だし・・まあそれは仕方ないでしょう。もち・・知性はまるでないし。 そういう自分が嫌いになる時もある。でも好きでいたいと思える時もある。 ありのままってそういうことかな・・なんて思う。
昨夜ふと血迷ったこと・・・・。 何もかも白紙に戻したいと思った。このネット空間に存在する自分を。 すべて消滅したらなんて楽だろうと思った。 今までそんなこと思ったこともなかったのに・・いきなりそんな感情が押し寄せて来て。 続ける自信も急に消え失せて・・残ったのは焦りだけだったような。
いったい何を求めていたのだろうと今はそれが分からないでいる。 ただの引きこもりじゃなくて何か得体の知れない“欲”に惑わされていたように思う。 今はそれを言葉にすることが出来ない。今は・・それがもうどこにも無くなってしまった。
寝る前にふらりっとある女性のサイトへ行った。無意識ではなくていつもそうするように。 そしてそこで“青い鳥”を見つけた。自作の動画をアップしてくれていたのだ。 なんて優しい言葉。懐かしい微笑み。思わず手を差し出してしまいたくなるような。 そして涙がぽろぽろと溢れて来た。ああ・・これが欲しかったんだと思った。
一瞬にして消え失せた私の“欲” このままでいいんだ・・ずっとこのままでいようと思った。
だからもう・・無理はしない。
最近・・ここ苦戦してます。何をカッコつけているんだろうなんて苦笑しながら。 すらすらと前へ進めないです。書き止って焼酎浴びて全部消して放心したり。
思い留まることがたくさんあるみたい。書くべきではないようなとんでもないこと。 昨夜もそうだった。一時間かけて書いたのに全部消してしまった。 ああ・・まるで長いトンネルの中だと思った。わざと出口を探そうとしない嫌な自分。 何にも執着してないなんて言ったくせに・・この嘘つきめ!と自分を罵ってみたり。
書きながら自分を探るのは悪くないなと思うけど、真実が時に仇になる。 気付きたくないことだってあるんだから。気付かれちゃいけないことも。 ただ・・そうして思い知ることは大切だと思う。だから書く・・そして消す。
今夜は消さないぞって最初からそのつもりだから・・結構気楽になって来た。 毎日読んでくれる人がいてくれるのはほんとうにありがたいこと。 手を繋いで一緒に歩いてくれているような気がするから。 信頼は多大。そして甘えたい気持ちにもなる。みんなを決して裏切りたくない思いで。
これは独り言なんかじゃない。きっと伝わると信じて・・消さないでおきたいこと。
明るい出口を見つけた時は・・ひとりよりふたりが ふたりよりみんなが嬉しい
晩御飯の時・・地震の話になった。 昭和21年にあった南海大地震みたいな大きな地震が必ず来るっていうから。 いつそれが襲って来てもおかしくないくらいの時期が来ているっていうから。
夫君が目をギラギラさせて話すので・・かなり怖くなった。 15メートルの津波が来るらしい。来てもいないのにどうして分かるんだ・・。 でも絶対に来るんだからなと彼が言う。
たった5分でそれが来るんだからなとまた言う。どんどん怖くなる。 とにかくすぐに高い所に非難しろよ!と明日来るみたいに言う。
じゃあ二階は大丈夫だよねと私が言えば、アホか家は丸ごと流されるんだぞって言う。 海沿いの地域から壊れたものがどっと押し寄せて来るって。家とかクルマとか人間も。 そしてそれが引く時・・我家も一緒に流されて行くんだって。
じゃあ・・みんなが仕事に行ってる時は?うん・・押し潰されなければ命は助かるな。 かえってその方が良いだろう。みんなバラバラの方が助かる可能性が高いな。 でも・・帰る家がなくなるんだね。ああ・・なんかそれって悲しいね。
あっ!!あんずは?誰かが鎖を放してやらないと溺れちゃうよね。 ああ・・あんずはもう仕方ないな・・と言う。すごいショック・・。 おまけに足の弱っている姑さんも・・もう終わりだなと言う。
私は一瞬目の前が真っ暗になった。そしてせめてみんな一緒に居られたらと思った。 夫君はすごく冷静にそれを語り続けていた。恐怖とか不安とか一切なくして・・。
死ぬ時は死ぬんだね・・と私が言うと、そうさ・・それが寿命さと言ったりして。 そしていつものようにたっぷりと晩酌をして、まっ・・いいかって顔して寛いでいる。
私はずっと考えていた。家族みんな生き延びなくちゃって真剣に考えていた。 そうだ・・あんずの犬小屋は木だから水に浮くんだ!と閃いて嬉しかった。 さっそく夫君にそれを知らせに行く。もう茶の間でふんぞり返ってるところ。
「お父さん!あんずは犬小屋の中に居れば大丈夫だよね」と。 「は?何?あんずがどうした?」彼は自分の撒いた種をすっかり忘れているのだった。
明日のことなんて誰にも分からないのだからと思う。 ひとはずっとその瞬間の命を尊び・・いまを生きることが大切なんだと。
ずっと薄曇の一日。こんなぼんやりとした空も好きだなと思う。 ふらりっとどこかへ出掛けたいなと思いながら・・結局家でのんびりと過ごす。
午後は眠くてたまらなくて二時間もお昼寝をしてしまった。 例のごとくクルマの中で。シートを倒さずに座ったまま寝るのがいい。 さあ寝るぞ!じゃなくて・・あら・・寝てしまったんだって感じの眠りがいい。 うとうとと気持ちのいい午後だった。目覚めもすっきりとしていい感じなのだ。
少し早目に晩御飯の支度をする。今夜は“鯛めし”を炊くことに決めていた。 たまには主婦もガンバロウなんて思っている自分に拍手したいような気分で。 夫君が三杯もおかわり。息子君も二杯食べてくれた。私も二杯やっちまった。 家族がいっぱい食べてくれるとほんとに嬉しいもんだ。作ってよかったなって思う。
食後一時間ほどして娘が帰って来た。立ちっぱなしの仕事なのでいつもぐったりしている。 好物の麻婆豆腐を温めて差し出せば「やった〜麻婆丼するぅ」と大喜びする。
「ああ・・サチコちゃん残念ね。今夜は出来ないのよ」と母。(注・・標準語) 「えええ・・なで?サチコ大好きなのに・・」と娘。(ぞのまま標準語) 「だって・・ママ鯛めし作っちゃったの〜」(可愛く標準語) 「きゃぁ〜ママほんとなの!サチコ嬉しい♪涙出ちゃう」(感動の標準語)
この標準語の会話を我家では漫才母娘って言うんだけど、やってる二人は大うけ。 夫君が聞いてたら・・「キモチ悪い」っていつも言われるやつだけど。 高音の甘い声を出すところがコツ。サチコちゃんと呼べばママと応えるのが決まり。
そうして上機嫌で娘も二杯平らげる。「お母さん・・やればできるじゃん」と頭を撫でてくれる。 たかが鯛めし・・されど鯛めし。こんなに家族が喜んでくれるなんてすごい幸せな気分。
私には私にしか出来ないことがあるんだなと思う。 子供たちにとって母は私しかいなくて、夫にもただ一人の妻として・・・。
女としてもっと認められたいとか・・女なんだからと粋がるのはよそう。 女だから母になれた。そして妻に。そう思えばこれ以上何も望むものはない。
今日も一日・・もやもやを愉しんでいた。 もやもやはちょっと憎らしげにもやっと微笑んでいた。 くそ・・なめやがってと思えどもぶん殴ることもできずに・・ もやもやと過ごせることの喜びをしかと噛み締めることにしてみる。
そもそも・・もやもやが私にちょっかいを出すのには何か大切な訳があるに違いない。 それはたぶん今気付かなければいけないことで、あやふやに遠ざけてはいけないこと。 逃げてはいけないこと。ちゃんと向き合ってそれを知り尽くすべきだと思った。
私の心の奥底にそれがはびこっているらしい。まるで悪玉菌のようなそれ。 長年それを放置していたためもはやそれは私自身のようにふんぞり返っているらしい。
私はその正体を知りたいと思った。見つけたらちゃんと話し合おうと思った。 その結果・・殺すことも出来るかもしれない。殺してとそれが言えば殺そうと。
そしてやっと少しだけ・・その輪郭が見え始めたところ。 もう少しだ頑張れと拍車をかけているところなんだけど・・・ 私は少し疲れた・・・一日中それを探していたのだから。
書いては消し書いては消しして・・もう2時間もこうしている。 そしたらすごい不思議なんだけど・・消すたびにそれがぶっ倒れているみたい。
なんだ・・もう見つかっているのかって今ちょっとそう思った。 でもそれの正体をちゃんと言葉にすることが出来ないでいる。
もやもやの方が弱音を吐いているみたいだ。 お願い私の正体を暴かないでおくれよ・・なんて言ったりしてるのだから。
私はくすくすと笑っている。 よっし!今度起き上がったらその時が勝負だからねと言ってやった。 あんたと付き合うとほんとに疲れるよねと・・・もやもやが言った。
私ともやもやのながい一日がもうすぐ終ろうとしている。
なんだか秋の夜のよう。まんまるお月さんにコオロギみたいなのが鳴いている。 今夜の月は紅くて神秘的で・・なんだかはっとするのだった。
ジャスミンのお香を焚きながら少しぼんやりとしている。 今夜は書かない方が良いのではないか・・と迷いつつも書いているこれはもう習慣か。
こころにぼんやり霞みが掛かっているみたいだ。 ありのままとか自然体とか・・それがたまにストレスになる時がある。 ストレスというより葛藤か。思いのままでいることを避けようとする感情みたいだ。
書いてしまえば楽になる。吐き出してしまえ!と言っている自分と・・ 黙っていろ曝け出すなおとなしくしていろ!と言っている自分とだ・・。
でも・・ほんとうの私は楽になりたいのかもしれない。 酔っ払ってとんでもないことを打ち明けてしまうみたいに・・書きたい。
先週ここに書いたアイツのことだ・・・。尊敬しようと思ったアイツのこと。 今夜はどうしてもまともに顔が見れなかった。目が合いそうになると避けた。 すごく嫌な気分だった。声が聞こえるのも嫌だった。耳を塞ぎたくなるくらい。
そんな嫌な気分を吹き飛ばそうと思って、いつもよりよけいに動きまわったような。 汗が流れるのが爽快で息が切れそうになるのまで心地良く感じたくらい。
私は・・決して欲求不満なんかじゃない。こんなに満たされているんだから。 燃えているのはバドが好きだから。好きだから一生懸命やってるんだと・・。 いったい私の何を知っているって言うのだ。何も知らないくせにと思った。 視線が嫌だった。すぐ近くで息をしているのも嫌だった。
「お疲れさま〜」の笑顔もぎこちなくアイツだけにはそれを言わずに・・家路に着く。
私はいったいどうしてしまったんだろう?・・と帰りながら思った。
今もそれが分からなくて・・もやもやとしている。
昨日はどしゃどしゃの雨・・今日はしょぼしょぼ曇り空・・そして今夜はピカゴロ雨。 さっきまで稲妻が走り抜けてました。マジで雷は大嫌いです。 やっと静かになったところでほっとして飲み始めたところだったりします。
もう木曜日の夜なんだ・・。このところずっとちゃんちゃんと毎日を過ごしているみたい。 週二回好きなスポーツに熱中しようと決めてからすごくいい感じの毎日。 この日はこれをしてこの時間はこれをって結構きちんと振り分けているみたい。 その分・・だらだらと過ごす時間が少なくなってきたように思う。
以前はほんとうに時間が足らないって思ってた。あれもこれもしなくちゃって焦ったり。 好きなことをするのにも次から次へと手を出しては中途半端に終らしてしまったり。 そして何よりもよけいなことを考えている時間・・それがとても多かったように思う。
よけいなこと・・たとえば嫉妬とか執着とか。そういのに振り回されていた時間だ・・。 今思えばなんて無意味な時間をそれに費やしていたんだろうと思う。 後悔はしないけど深く反省したりしている。愚かだったとそれに学ぶみたいに。
今はどうだろう?今は・・今に意識を集中している。完璧ではないかもしれないけどそう。 たとえば今また雷が鳴り始めたら恐怖心に陥るだろうと思う。 でもそれは鳴ってみないと分からないから・・今は鳴ってないので考えなくても良いこと。 そんなふうに自分をまっすぐにしてみる。よけいなことを考えている暇がないくらいに。
おお・・生意気なこと書いてらと今そう思った。 まぁちょっと休もうと思ってグラスの焼酎をぐいっと飲んでる。 はぁ・・もうちょい休もうと思って禁断の煙草に火を点けたり。
そしてしばしこの日記帳とやらいうモニターを見つめている時間。 ああ・・そうか・・今書いてるんだと思う。
私は決して完全なひとではない。ただちゃんとしようとする意思はある。 時々ネジが抜け落ちる時もある。でも・・今はどこのネジもしっかりと締めてある。
ひとは脆いものなんだと決め付けてはいけない。 壊れるのは誰のせいでもない・・壊すのは自分なんだと・・・。
ああ・・今はほんとうに静かだな・・・。
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