夜になって静かな雨がぽろり。しっとりと物思う訳でもなく・・ただ今酔い始めの私。 洗濯物を畳みながらテレビ観てたら・・なんか感動して泣けた。 実話再現とかで、最後は結婚式のシーン。お母さんに語りかけるところで大泣きになる。 思わず乾いた洗濯物で涙を拭ってしまった。ああ・・なんていい話なんだとひたすら感動。
涙・・たまには流さなきゃね。こころがぶるぶる震うような涙もたまにね・・・。
それからすぐ娘が帰って来て、今度は母21歳の頃のヒット曲とか一緒に聴いてた。 母はその頃・・一緒に暮らしていた男と別れたばかりだったのさ〜とか過去を偲んだり。 男が残していったステレオで“わかれうた”など聴いていたけど、もう涙も出なくなってた。
ただ・・すごく寂しくて誰でもいいからそばにいて欲しい・・そんな感じ。 酒びたりの夜とか・・もうどうなってもいいとか・・自棄になってた頃だった。
でね・・イチバン手近なところにいたのがお父さんだった。割と簡単に引っ掛かったよ彼。 まったく理想のタイプではなかったけど・・とりあえずそばに置いておきたいようなひと。
でもね・・ほんとうは拾ってもらったんだと思う。助けてもらったんだって。 だからお父さんには恩がある。あの時・・私を助けてくれてありがとうって。
そしたら娘が言うの。「私も・・誰か助けてくれないかな・・・」って。 その頃のお母さんと一緒かもしれない・・なんて。
少ししんみりとしてしまう母と娘。そしたらいきなりお父さんが現れた。 腰をかがめてまるで老人スタイルでトイレに行く途中。
笑ったね・・なんか無性に可笑しくなって娘と笑い合った。 「あの人がお母さんの恩人?」なんて言って・・一気に現実を噛み締める母。
赤い糸とか・・運命とか言うけれど、それはずっと後になって気づくこともあると思う。 心細いような愛情とか不安な気持ちとか。それがずっと続いたまま人生を終わるとしても。
私は・・たぶん死んでから実感するのかもしれない。彼が・・私の骨を拾う日に。 甘い言葉を囁く訳でもなく愛情表現なんて俺は苦手だと態度で示す彼が・・ 私の骨を拾いながら・・・涙を流す日。だから・・私は彼よりも早く死にたいと思う。
どうしても確かめたいだけんなだけど・・・。先に死んだりしたら許さないから。
かくして今日という日も・・不確かな愛なれど、家族という暖かな庭にいて 私は蕾になったりもうすぐ咲きそうと思ったりしながら・・・
また酔いどれて・・・眠ります。
おやすみなさい・・あなた。
少しうす曇の朝。川辺の霞がかかったような淡いオレンジ。 ちょっと恥ずかしがり屋の太陽。こんな朝も好きだなと思う。
いつもの峠道の国道から山道に差しかかった時、めったに鳴らない携帯が鳴った。 「おはよう!今すれ違ったよ〜」と元気な声。「今日も頑張ろう!」とか言って。
ああ・・こんな朝のふれあいも嬉しいもんだと思った。 めったに電話で話したりしない人だけど、「あっ!」って咄嗟に電話してくれたみたい。 それぞれの職場に向かう朝。お互いが元気を分かちあったみたいで明るい気分になれた。
そしてぼちぼち仕事を頑張る。このところやけに忙しいけど、暇なのよりずっと嬉しい。 お客さんが絶えないので一日中にこにこしている。電話取った時も顔が笑ってるみたい。 だからお昼休みは顔が疲れてしまって爆睡したり。一気に力が抜けちゃう感じかな。 でも・・決して無理に微笑んでいるわけではないのよね。ありがたき忙しさだと思うし。
警察署に車庫証明の申請に行ったら、すごい光景に遭遇した。 ワゴン車2台から警官がどやどや降りて来たところ。警察犬にも会った。 ん?何だ?事件か?ってまるで刑事ドラマ見ている気分。とても詳しく知りたい気分。 わぉ・・結構若い男ばかり。不謹慎にもドキドキしてしまう私だった。 長い棒を持って、みんな長靴みたいな作業靴を履いてた。何の捜索?ああ・・気になるな。
おかげで平凡な日常に程好い刺激を頂いたような。家に帰るなりその事をしゃべりたくてたまらない。 お風呂場へ行こうとする夫君を追い掛けてみたり。「後で・・後でな」と笑って逃げられたけど。
そしてやっと夕食時に家族に話せた。「へぇ〜それはきっと事件だ!」って言って貰えて満足。 なんでもないことかもしれないけど・・もっとしゃべらなきゃって思う。 だって・・いつも聞き役だもんね。私だって聞いてもらいたいもんね。 相槌を打ってもらったり共感してもらいたいなって思う。明日も何か話さなきゃ。
そして・・今は独りの時間。これもまた幸せだなと思う・・・。 最近はほんとに何も押し寄せて来るものがなくて、心から安らいでいられる。 思うままに自分だけの時間を過ごす。束縛とか・・そういうのまるでないし。
好きな音楽を聴いたり、絵や写真を眺めたり、お気に入りの文章を読んだり、 そうして気分が洗われていく。まったりとして・・静かな時間。
相変わらず眠り薬の焼酎は欠かせないけど、酔っている自分を抱きしめたいような。
そして今夜も・・・・ぐっすり眠ります。
おやすみなさい
らんらんとスキップをしたくなるような春っぽい一日。 仕事をしていても自転車で郵便局とか行きたくなるような。
あちらにもこちらにも梅の花が満開。陽射しを浴びてきらきら光っている。 いいな春は嬉しいなって思うよね。こころがいっぱい深呼吸してしまう春。
お寺さんから頂いたカレンダーに“寒さなければ花は咲かず”と書いてあって、 うん・・そうだよね。いいこと書いてあるよねと専務オババと心を通わせてみたり。 穏やかな時間を過ごせるってとても幸せなことだと思う。忙しくても心はまったり。
帰る時、専務オババがイノシシと大根を炊いたの持って帰ればと言ってくれた。 久しぶりにオババの台所におじゃました。でっかいお鍋に猪肉がてんこもり。 猪は狩猟が趣味の社長というかお父さんというか・・とにかく彼が仕留めたものだ。 私は・・その死体というか・・そのものを見ちゃうと食べられないけど・・・ こうして料理してくれたら食べられる。美味しいと思う・・当たり前のことかもしれないけど。
で・・その時、少し温めてからが良いねとオババが言って、ガスに火を点けた。 私は帰る時間が気になりながらしばらく待つことに。 そしたらなんだか頭がくらくらして来た。目が右回りにクルクル回って来て。 ん?何?これ?って思いながら、今にも倒れそうになってしまった。
一瞬のうちに不安と恐怖に陥ってしまったのさ。ああ・・これは死ぬのかもなんて。 ちょっと待ってよ・・まだやりたい事あるし・・困るよって神様に祈ったくらい。
専務オババも心配顔で、ちょっと横になっていなさいとか言ったりして・・ そしてすぐさまオババが叫んだ。「わぁ〜ガスが消えてる」
そうなんですよ!まったく・・。お鍋が大き過ぎたのかどうだか、ガスが途中で消えてるんだわさ。 え?じゃあ・・私ってガス中毒?わぁ・・これは初めての経験だったわ。 感動している場合じゃないけど・・なぜか微妙に興奮してしまったオバカな私だった。
う〜む・・。オババは少しくらいのガスを浴びても大丈夫なんだね。なんでや?ってちょっとギモン。
そしてめでたく小鍋をクルマの助手席に乗せて帰宅した。 夫君も息子君も大喜びしたのは言うまでもないが・・・。
「今日あたし・・ガス中毒でね・・そんでもって大変だったんだから」と訴える。
「ああ・・それは残念やったね。いっそのことそのまま死んだら良かったのに」と夫君。
あぅ・・悲しい。すごい傷ついたわよその発言。
おまえな・・いつも俺にそう言うだろが。たまには自分が言われてみろや!とお言葉。
ああ・・ごめんなさい。
やっぱ私が悪かったわ・・・・。
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雨あがりの朝・・少しだけ川仕事。疲れない程度に頑張ってみた。 しんどいな嫌だなと思えばすごく疲れる気がする。 この仕事好きだなと思えば何一つ苦にならないから不思議。
腰痛で思うように動けない夫君が・・私に気を遣っているのがわかる。 私はここぞとばがり偉そうに振舞ったりして・・ついつい苛めてしまったり。
「明日は弁当作ってくれや」って言うので「えっ!まだ休むつもりだったの」って言った。 そしたらすごい不機嫌になる。おとなしくしてりゃいい気になりやがっての顔になる。
はぁ・・ちょっと調子に乗り過ぎたみたいで・・ごめんね。 「うん、ちゃんと準備してあるよ」って言うべきだろうが!って怒られて辛かったよ。
顔色を窺いながら晩御飯食べるの不味いね。必死で機嫌取るのも疲れるね。 だからほら・・悪いのは私だから勘弁して下さい。素直に反省・・してるんだけど。
思うように動けない時って・・私も経験あるけど苛立つものなんだな・・。 それが分かっているのに苛めたりしたらいけないんだな・・。 私ってなんて根性の悪い女だろうって思っているよ。ああ・・反省の極地。
だけどね・・私ってちょっと欲ばりなとこあるでしょ? 「苦労かけて済まないねぇ」とか「疲れたろ?まぁ一杯飲めや」とか・・・ 言って欲しいなぁとか思うわけよ。ああ・・いやん・・またないものねだりして。
いけないわね・・この悪い癖をなんとかしなきゃ。ああ・・今めちゃ自分に腹立ってる。 これで満足だって思う気持ち、もっと大切にしなきゃって思う。 このままでいいんだよ。これが当たり前のことなんだよって。
うん・・このままでいい。
たとえば今私が・・・ 「ねぇ・・見て、お月様まんまるでとっても綺麗よ」って言うキラリの瞳で。 「はっ?そんなもん見てどうするんだ。寒いし・・俺寝る」って言う男だったり。
今日は午後から仕事をサボり・・2年ぶりに元彼女に会った。 俺的にとても好きな女・・少し寂しげな横顔が・・たまらなく好きだったりした。
会いたいと思った時に会わなければ・・それが俺の信念というか心意気というか。 とにかく今日でなくてはいけないような気がしたのだった。
うす曇の空・・やわらかな春の匂い・・彼女の揺れる長い髪。 ああ・・この気だるいような懐かしさを何と名付ければいいのだろうか・・。
俺は待つ。その僅かな時間に俺の胸は張り裂けそうになり・・散るように苦しむ。 来ないわけはない。きっと来る・・・でなければこの俺という存在が水の泡になるではないか。
俺は泡ではないよ。確かに弾け散っているかもしれないけど・・俺はきみの光る粒になりたい。
「姉さんごめ〜〜ん」彼女が遠くから手を合わせながら走ってくる。 その瞬間俺は・・ぷちぷちと消滅しつつ・・それでも僅かに男の余韻を隠し持ち・・ 精一杯の笑顔で微笑むのだった。俺はきみだけに会いたかったよとても会いたかったよと。
彼女の“美味しい顔”も好きだった。何を食べてもとても満足そうに頷くその笑顔。 野菜サラダを兎のように頬張る口元とか。スープを飲む時の喉のぬくもりとか。
俺は私的に幸せな時間を過ごす。もっと早く会うべきだったと後悔しながら・・。
「姉さん、今日は思いがけず嬉しかったよ〜」うん・・俺も。 「ああ・・もうお腹一杯すごい幸せ」うん・・俺も。
「会えて良かったね」うん・・俺も。 「また会おうね!」うん・・・・・。
彼女は4月で41歳。それまでには結婚しそうです。 彼は33歳。ながい春でした・・。「よく待ってくれたね」って彼が言ったそうな。
「まだ赤ちゃん産めるよね?」って心配そうに聞くの。 「大丈夫だよ!絶対に産めるって」励ます俺なのか姉さんなのか分からない私。
そしたら・・その赤ちゃんを抱っこしてる彼女とか「抱かせて」って言っている私とか・・ 明るくて微笑ましい光景が目の前に浮かんで来た。
「ありがとう」と手を振って別れる。その手のひらがきらきらと光る午後・・・
私は・・光る粒になれなくて・・・ 彼女が光る粒になった。
私にとっては・・花の二重まるだぜ金曜日。 今夜はちとはしゃぎすぎてダルってますが・・ずっと笑い転げていました。 こころがぴょんぴょんしている感じ、ころころじゃれているような感じ。
一緒に笑い合い汗を流す仲間がいてくれて・・ほんとによかった。 すごく新鮮な気持ちになって帰って来ました。ぴちぴち跳ねてるような。
すごくありがたいことなんだって思う。何よりも笑顔が・・とても嬉しかった。
帰ったら夫君がアニメ映画観てた。「だいじょうぶ?」と真っ先に訊く。 実は・・今朝腰を痛めちゃったんです。ほんとに・・もうって嘆きたい気持ち。 早朝の散歩で、あんずが例のごとくおしっこ我慢してたもんだから・・ 引っ張られた勢いで躓いてしまったらしい。その時・・腰に電気が走ったそうな。 「俺・・もうダメ・・」だもんね。たく・・しっかりしておくれよお父さん! 結局・・会社をお休みして一日中炬燵で寝転んでいたらしい。
私は・・こういう時、結構落ち込んじゃうひとなんだけど、顔で笑って心は不安。 有給休暇使い切るんじゃないかとか・・現実的な困惑に直面したりして・・。 それでも・・言っちゃうですよね。「無理しないで明日も休めば」って。
夫君って・・すごくか弱いひとみたい。最近はそれをひしひしと感じている私。 私がしっかりしなきゃって思うし、それがたまに重荷だったり・・・。
私だって・・甘えたいなって思うよ。でも・・今はそれが出来ない・・現実。
でも・・これが夫婦かなと思うし、肝っ玉母さんでいなきゃって思ったりする。 すごくしんどい時もある。でも・・言っちゃいけない時がいっぱいある。
なんかね・・女ってほんとはもっと脆いものだと思う。 はらはらと崩れてしまいたいし・・男の胸に抱きしめられたい時・・とかあるし。
まっ・・いいかって今は割り切っているけど。ほんとに欲しいものは手に入らないもの。 現実を受け止め・・これでいいんだと思う気持ち、それが・・“暮らし”かもしれない。
そうさ・・私は暮らしている。日々を流されるようにこうして・・・。 でもそれはちっとも不自然ではなくて、当たり前のこと・・これが日常。 ながい人生だもの・・流れ着く場所があるなら泳がなくてはと思う。
さあ・・明日も泳ごう。沈まないように溺れないように・・。
※今日で私のHP“雲にのりたい”が一周年を迎えることが出来ました。 今でもずっと雲に憧れ・・雲にのりたいと思っています。 流れる雲が好きです。ただ風に流されふわふわとゆらゆらと流れる雲。 これからもずっと夢を見続けていたい。いつかきっと雲にのります。
この一年・・私を支えてくれた皆さんに心から感謝しています。 温かい足跡・・心遣い・・見えなくても感じることが出来てとても嬉しいです。
これからものんびりと元気に生きていきますね。
みんなも一緒に雲にのりましょう
| 2003年02月13日(木) |
夕焼け小焼けで日が暮れて |
夕方久しぶりに愛犬“あんず”とお散歩。ひとりごとみたいにいっぱい話しながら。 「わぉ・・夕焼け綺麗やね」とか「あっ・・緑が濃くなったね」とか。
あんずは家では絶対におしっこをしない。だから朝からずっと我慢している。 「それどこらじゃないわん・・漏れちゃうわん」って言うようにぐんぐん私を引っ張る。 どこでもいいからしちゃうって訳にはいかないらしい。お気に入りの場所がちゃんとある。
今日は余程我慢してたらしく、する時ぶるぶるっと身震いをした。 犬は膀胱炎とかならないのかな・・なんて心配する飼い主だった。
さて・・次はウンチだわん。あんずはまたぐんぐんと前へ進む。 草むらを掻き分けて少し恥らいながら・・でも・・あまり人目は気にしないのね。 今日は水辺の近くでしたかったらしく、お尻に夕陽を浴びてぽとんぽとん。 すごく気持ち良さそうにする。ああ・・“出る”ってやっぱ爽快なんだな。
さぁ・・今度は遊ぼうって顔をして、あっちへ行ったりこっちへ行ったり。 まったく落ち着きのない犬だこと。飼い主に似たのかしら・・・。 たまには物思うこととかしてみたら。もっと乙女らしく憂いなど身に付けて。
ほら・・もう陽が沈むよ。見てごらんなさい。甘酸っぱいオレンジに染まって。
「えっ?お母さん何か言った?」そんな顔で私を見上げる。 そのきょとんとした顔を見ると、憎めなくてすごく可愛くなる。 一度・・話してみたいね。ちゃんと伝わる犬の言葉ってやつでさ・・・。
帰り道はとぼとぼ。私と歩調を合わすようにゆっくりと歩く日暮れ時。 「お父さん・・遅いね」と話し掛ける。わん・・ともすんとも言わないけれど。
そ、その時・・路地でご近所のオス犬と遭遇。な、なんだこれは!と事態は急変した。 ああ・・何てことでしょう。この興奮するふたりを“恋”だとは認めたくないけれど。 お互いが全身で喜びを表して「逢いたかったわん」「俺も・・」なんだもんな。
でもあんず・・お隣りの“りゅう君”は?なんて聞けない飼い主。 知ってるの?りゅう君・・春になるとご飯が食べられないくらい苦しんでいるらいよ。 そういう男の苦しさとかも分かってやらなきゃ・・。
そして無理矢理その場から引き離されるふたり。 悲しそうに「きゅ〜ん」と泣くあんず。
夕暮れてつかの間の恋に落ちて泣く 帰る場所があるのよあんず
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