2014年01月22日(水)...惰眠

 四六時中纏わり付く眠気と、痺れ朦朧とする脳味噌が、全てを淡色に変える。嘗ての、原色に染め上げられた視界とは亦違う、ゆるゆると弛緩した円やかな世界。浮遊する焦点に酔わされて、酷く、頭が痛い。

2014年01月16日(木)...関係

 肌蹴た浴衣の襟元、捲れ上った裾や背に寄った皺さえ健康的で、若々しい肢体と、艶の在る髪、全てに、呑まれる。幼さの残る顔付きの底に潜む劣情は余りに無垢で、媚を含んだ声色は魅惑と云うより自己陶酔に近く、愛らしさを只、発散させて居た。
 其の、健全な迷いに中てられて、酷く、疲れた。

2014年01月08日(水)...葛藤

 屠る、其の言葉ばかりが世界を埋め尽くして居る。捨て鉢な気持ちを抑え込むだけの何か、は擦り切れても未だ、此の手にしがみ付いていた。

2014年01月01日(水)...新年

 明けましておめでとう、の文字が、上滑りしない様そっと、呟く。粛々と迎える新しい何か、は虞と期待を混ぜこぜにして、真冬の、薄日の様な温もりと心許無さを寄越して居た。

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