VITA HOMOSEXUALIS
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2017年05月13日(土) 単身赴任

  私が住むことにしたのは熊本市から南に十数キロ、周囲は全部田んぼ、異様な葉っぱのあれあ何だろうと思ったらタバコの葉であった。このへんはタバコ栽培農家が多いのでも有名であった。

 ただでさえ田舎の、田んぼに囲まれた広い土地に立った四角いアパートが私のすみかだった。布団や机は厚木から持ってきた。洗濯機と冷蔵庫は買った。エアコンは最初からついていた。

 真面目な毎日が過ぎてしまうと、私は退屈になった。こんなところにゲイがいるわけがない。

 ところがネットで検索してみると、数百メートルしか離れてないところにレスラー体型のK氏、1.5キロメートルぐらい離れたところに女装の高校生M氏が住んでいることがわかった、Mとはときどきメールしたが、話が噛み合わず、一度も合わないうちに薄くなってしまった。レスラー体型のK氏とは2度ほど会った。彼は体ににあわずやさしかった。しかし、完全なウケなのであった。それで私としては自信がなかった。

 だが、K氏は良い人だった。のちに地震の被害に遭って困った時、清水をいっぱい汲んでくれてきた。


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