時計の針が戻るなら


時計の針が戻るなら

		マサミ

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■　電話

基本的に私たちはメールしかしない。

そのメールも、朝のメールのみがほとんどで
Sさんが休みの日は
朝のメールすら返事がないことが多い。

電話したのなんて、数えるくらいしかないけど
時々、思いもよらぬ時に
Sさんからの電話が鳴る。

今日もだった。

私が同僚に、
「最近、あまり夜寝れないんだ。」

って話してたのを
人から聞いたらしい。

帰ってきて、お風呂に入ろうと思ってたら
いきなり電話がなった。

着信音でわかる。

「はいもしもし」

って出たら

「なんで電話したかわかる？」

「全然わかんないよ。」

「眠れないの？咳も治らないし心配で。」

ってわざわざ電話をくれた。

嬉しかった。
本当に滅多に電話なんてくれないから。

Sさんは

なんて、ぽつりと言った。

そりゃ、私だってそうできるなら
そうしてほしいけど
どう考えても無理だし
我が侭は言いたくないから
笑ってごまかした。

でもね、本当に電話うれしかったよ。

ありがと。

2008年11月29日(土)

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■　喧嘩

私とSさんは時々喧嘩をする。

原因はいつでもSさんが私に八つ当たりをするから。
余裕のある時は
八つ当たりを受け入れてるんだけど
私にも余裕がない時は、つい言い返してしまい
喧嘩になる。

今日、Sさんに八つ当たりをされて
悲しくて初めて涙が出た。

ポロポロ涙が出てきて
マズイと思ったけど、止められなくて
どんどん目から涙があふれてきてしまった。

Sさんは
「ごめん、言い方が悪かったね・・・。泣かないで、本当にごめん」

って何度も何度も謝ってきたけど
そういわれれば言われるほど、悲しくなって

涙が止まらなかった。

私は普段、滅多に泣かない。
人前で泣くなんて絶対嫌で
泣くなら一人で隠れて泣きたい。

Sさんの前でも、あんまり泣いたことが無い。
父親が失踪したときと
逮捕されたときに
Sさんにその話を聞いてもらって
泣いたことがあった。

でも、そのくらい。

喧嘩で泣いたことなんてなかったから
Sさんは本当にびっくりしてて
私を泣かせてしまったことに
今日暗い影を背負ってた。

仲直りしようと思って
髪を切ってた事に気付いてたけど
言ってなかったから

「髪形、カッコいい。」

って言ったら

Sさんはうれしそうに近づいてきて

でも、気づいてるから。
私が泣いてた時、
腕を引っ張って自分の方に引き寄せたでしょ。

他の人が来て
すっと離れたけど
ずっと私の腕を掴んで
離さなかったでしょ。

私はズルイから
このまま泣けば、抱き締めてもらえるかな。
なんて思ったよ。

ささやかなお願い。
私には３つあるけど

3つ目のお願いが
忘れられないくらい、愛情たっぷりのハグをしてほしい。

2008年11月28日(金)

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■　ヤキモチ

初めてメールで言われた。

「今日はヤキモチ焼きました。拗ねてます。」

って。

今日もすれ違いで、Sさんが休みで
私は出勤の日。

でも、今日も結局やることあるから。
って顔を出しに来てて
私にも会いに来てくれた。

休憩中、一緒に休憩だった
Sさんの直属の部下の男性の話が
あまりにも可笑しくて
ケラケラ笑ってたら
それを聞いてたSさんが、ヤキモチを焼いたらしい。

だって、Sさん仕事に集中してると思って
近くに行けなかったんだもん。
でも、ちょっと構ってほしくて
差し入れをしたら
とてもとても喜んでくれて

こんな些細なことで喜んでくれるSさんに
胸ｷｭﾝしてしまう私。

さらに、「ヤキモチやいた」なんて言われたら
もう止められません。ﾄｷﾒｷが。

って、一緒にメールに入ってた。

可愛い格好・・・・。
そんな服あったかな・・・。

今日は、忙しかったから
いつ帰ったのかわからなかった。
「お疲れ様」
って言いたかったのに。

会った時に、じーっと目を見てくれるのが
いつもドキドキしてしまうよ。
そして、いつも恥ずかしくなって
目を逸らしてしまうよ。

「マサちゃんに出会ったのは、奇跡でも偶然でもないよ。
運命だって思ってしまうから、軽い事をしたくない。
誠実でありたいって思えるんだよね。マサちゃんって」

そんな風に言うけど
こんな感じなのに、誠実もクソもないよ。

でも、明日会ったら私はまた嬉しくて
ニコニコいつものように
仕事頑張れるんだけどさ。

メールの返事は返してない。
このまま返さなかったら

Sさんは怒るかな。

2008年11月22日(土)

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■　メール

昨日から、Sさんとすれ違いの出勤。
昨日はSさんが休みで
今日は私が休み。

そして、また明日はSさんが休み。

でも、昨日は用事があるからって言って
顔を出しに来てくれた。

お昼ご飯を食べてると
「マサちゃんと一緒に食べ事にする。」
って言ってわざわざ一緒にお昼ご飯を食べてくれ

Sさんが帰る時も、会いに来てくれた。

今日は、私が休みだったけど
お昼に、お弁当をこっそりお届けしたら
凄く喜んでくれ
作って良かったなぁ。
なんて思ったり。

朝にメールをするようになって
しかも早起きのSさんに合わせて６時くらいに
毎日メールしてるけど

「わざわざあんな朝早く起きなくていいんだよ。マサちゃん眠いの知ってるんだよ。(笑)」

って言われ

「どうせマサちゃんの事だから、早朝じゃないとメールしちゃいけないって思ったんでしょ。」

って笑われた。

そ、そのとおりだけど。

でも、朝「おはよー」ってメールが来るのが
私も嬉しいし、
あんまりしつこくメールしたくないから
それでいいかな。って思って。

奥さんにメールを大事に保護してたのを見つかってから
私とのメールはすぐに削除してるSさん。

できれば全部残したいって言ってたけど
それは無理でしょ。

わがままとか言いたくないけど
時々無償に、我が侭を言ってみたくなる時があるよ。

2008年11月21日(金)

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■　不安

不安だった。

手を握った後、Sさんは昨日休みだったし
メールもあんまりしてなくて
今日、どんな顔で会えばいいのか
不安で仕方がなかった。

Sさんに言われたこと。

「夜のメールは返してあげられないけど、朝必ず返すから。」

「じゃぁ、夜にメールしない方がいい？」

って聞いたら

Sさんは、そう言って笑ってくれた。

でも、夜にメールを送って
読むことも出来ないし、冷や冷やしてるの知ってるから
ここ数日、早起きのSさんに合わせて
早朝メールに切り替えた。

Sさんは、凄い喜んでくれて
「朝、マサちゃんからおはようってメールくるのが嬉しいから毎日欲しい。」

なんて、言ってくれた。

会うとやっぱりSさんが好きだって思う。

私たちはキスもしたことないし
Hなんてもってのほか。

でも、最近スキンシップが増えてて
私はこのままなるようになっても
いいかなって思い始めてしまい。

１２月のデートまで
とりあえず、2人で会うのは辞める。
って決めた。

2008年11月19日(水)

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■　手を

繋いだの。
繋いだっていうより
手を握ったというほうが
正しいけど。

少し話しをした。
お互いの気持ちを整理するために。

Sさんは、やっぱり迷ってて
毎日毎日、答えの出ない考えを
一人で悩んでた。
って言ってた。

私も、今まで聞きにくかった事を
ちゃんと聞こうって思って
きちんと聞いた。

ショックな事も沢山言われたし
本音を聞かされて
嬉しい反面落ち込んだりした。

でも、わかった事は
私たちはお互いを
特別な人で、失いたくないって思ってるって事。

罪悪感でいっぱいになったし
忘れれるなら、忘れた方が楽だって、正直思った。

難しいけど
私の気持ちは変わらずだよ。
って伝えた。

家の前まで
いつもの様に車で送ってもらった。

Sさんは、突然手を出してきたから
私はその手を握った。

ギューって握ってたら
手を離したくなくなって
Sさんが、手を離そうとした時
私はギューって力を入れて強く握った。

Sさんは
「マサちゃん、マサちゃんの手から気持ちが伝わって来る気がして、切なくなる」

って言って
私の頭をポンポンしてくれた。

欲張っちゃいけない。
一緒にいられるだけで
幸せじゃん。

当分、デートはお休み。
少し、離れる事にした。

2008年11月18日(火)

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■　はじまり

他でつらつらと書いてきたけど
ついにエンピツで書くことにした。

私とSさんのお話し。
誰にも言えない気持ちばかりで

少しずつ、前の日記をこっちに持ってこようと思う。

2008年11月16日(日)

≪

≫

初日