不用品 買取 家庭教師 celeste blue

celeste blue



出し巻き卵

2011年06月25日(土)

夕飯はよく行くうどん屋さんに行きました。
うどん屋なのですが、うどんが食べたいわけではありません。
そのうどん屋の出し巻きがサイコーにうまいのと、ちょっと上がったお座敷が広くてわが子をごろごろさせながら食事ができるからです。

とはいえ、伝い歩きをしだしたわが子。
そうそうたたみの上でごろごろしているわけがありません。
まだうどんが来る前からあっちこっちとハイハイしたり机の上のしょうゆの瓶に手を伸ばしたり。
うどんが来てからも、ハイスピードハイハイでどこか遠くに行こうとしたり、熱い熱いうどんの鉢をつかもうとしたり。

味わって食べるなんてとうていできません。

でも、今日はちょっと違いました。
テーブルをはさんで向かいに座っていた夫がすっくと立ち上がり、私とわが子のいる側にやってきて、そこでうどんを食べ始めました。
まだうどんを食べている途中なのにわが子を抱き上げたりあやしたり。
その間に私がうどんをずるずる。

ふだんはすべて私にまかせっきりなのに……。

父親って、こんなふうにしてある日急に自分の役割に目覚めるのでしょうか。
おかげで、うどんと出し巻き卵、少しだけ味わって食べることができました。

おやすみ。


味方

2011年06月14日(火)

20年以上前のクリスマスパーティー。
みんなでプレゼント交換をしました。
私がもらったのは、クリスマスメドレーが流れるカントリーベアーのオルゴール。
透明の容器の中にカントリーベアーと水が入っていて揺さぶると音楽とともに紙ふぶきが水に揺られてキラキラ、キラキラ。
それほど珍しいものでもないけれど、妙にうれしかったのを覚えています。

その10年後。
ホコリをかぶったそのオルゴールを私はゴミ箱に捨てました。
もらった当時はうれしくても、10年も経てばもう私にはそれほど価値のないものになっていました。

捨てた翌日、そのオルゴールはなぜか元の位置に戻されていました。

 え?

おそらく、いえ、きっと母が拾ってくれたのでしょう。
なぜ拾ったかは、当時は聞かずしまい。
でも、そのオルゴールは心なしかうれしそうに元の棚におさまっていました。

それからさらに10年と少し経った今日。
部屋の掃除をしているとそのオルゴールがころりと転がり、わが子がそれで遊んでいました。

「このオルゴール、気に入ったんかな。これ、初めて見たとき、感動したもんなぁ。どうやってできているんかな」

母が言いました。

「もう音が鳴らなくなってきたけど、電池かなぁ」

「………」

母の言葉で、ついさっきまで不要物だったオルゴールが、何か息吹を取り戻したかのように、キラキラ、キラキラ光って見えました。

音楽をもう一度復活させようと思い、うしろのビスを開けて電池を交換しようと思ったけれど、どうもやりかたがわかりません。
それでも、中の水はにごることなく、揺さぶると紙ふぶきはキラキラと当時と変わらず舞っていました。

ふだん、なんでもないものと思っていても、何かのきっかけで特別なものに変わることがあります。
こうして「捨てられないもの」って増えていくのでしょう。
でも、「捨てられないもの」は「宝物」だから、いいのです。
そうしてできた宝物は、いつか心が折れそうなときに、強い味方になってくれるのです。

そう、いつか。

おやすみ。


願い

2011年06月08日(水)

20時にはわが子を寝かすようにしていますが、今日は私の実家に泊まりの日。
20時に寝かそうとがんばっていると、母がちょこちょこと部屋を覗きます。
ばぁばっこのわが子は、ばぁばがのぞくたびに寝返りをうち、ばぁばのほうに突進します。

ま、たまにはいっか。


「たまにはいっか」の日は、週に数回あるので「たま」ではありませんが、それでも母であれ夫であれ喜んでくれる人がいて、わが子にしてもふだんは私とふたりっきりの生活のなか、ほかにかまってくれる人がいることはいい刺激だと思い、ちょっと夜更かし。

私が仕事に復帰したらどうなるのでしょう。
そんな心配もありますが、まだまだ先のこと。
今は、わが子がたくさんの人に愛されることを願って。

おやすみ。


シール

2011年06月07日(火)

先日、さっきまでわーわー、ぎゃーぎゃーと騒いでいたわが子が急に静かになりました。
不思議に思ってわが子のほうを見ると、わが子もなんだかバツの悪そうに私のほうを見ていました。

イヤな予感がして近づいてみると、わが子の口の中からシールが数枚!
雑誌の付録についていたシールシートをペロペロとなめていた様子。
びっくりして口の中にあったシールを掻きだしましたが、どうしても1枚見つかりません。
どうしよう、どうしよう。
気管に貼り付いて窒息したらどうしよう。
咽頭に癒着してのちのち腫瘍になったらどうしよう。
イヤな予感はどんどんふくらみ、心なしかわが子もちょっと咳き込む様子。

あぁ、どうしよう……。

と悩みながらもぐーぐーと寝た翌日。
ほぼ3日ぶりの大便のなかに直径2ミリの行方不明のシールがペロリ。

あぁ!

おむつ交換の途中、わが子を抱きしめたくなる衝動をおさえきれず、おもわずシールのついたおむつをギュっと抱きしめてしまったことは、親心の一貫なのでしょう。

おやすみ。


プレゼント

2011年06月06日(月)

夫にはカメラについて相談しない宣言をしましたが、夫もちょっと気にしていたようで(多分)、さりげなくカメラの話題を私にふってきていました。
仕事の合間に調べてくれている夫の好意をムダにしてはいけないと思い、私も再び夫のアドバイスを聞いてみることにしました。
いえ、ホントは自分で調べるのが面倒くさかっただけなのですが。

そして調べること1〜2週間。
きのうの日曜日、ようやく私のカメラを購入することができました。
夫のアドバイスがなかったらけっして買わなかっただろうソニーの「サイバーショット」。

なかなかいいカメラです。
いい写りです。
後悔していません。

このカメラは自分へのバースデープレゼント。

ハッピーバースデー、ワタシ。
1カ月、遅れたけどね。

おやすみ。


カメラ

2011年06月05日(日)

デジカメを買い換えようと思ったのが連休前。
でも、あせって買い換えて後悔したくないし、ちょっと我慢していたところ、それほど買い換えたい熱が冷めてきていた矢先。
友人からこんなメールが届きました。

「カメラに凝ってみては? 被写体はもちろん赤ちゃん。写真の得意な旦那さんにいろいろ教えてもらうと楽しいかもよ」

なるほど。
そういえば、夫と私は「旅」という共通の趣味はあるけれど、ずっと互いに「ひとり旅」をしてきたため、旅に関しては何かと譲れないことは多々あります。
「バイク」という趣味もあるけれど、赤ん坊のいる間はいっしょにツーリングに出ることも憚られ……というかできません。
わが子誕生に際したかえれど、期待に反してカメラ小僧にならなかった夫の写真熱を呼び覚まし、そして私の写真嫌いを克服し、わが子の成長記録を残していってやるためにも、ここはひとつ、新しいカメラを買わねば!

そう思い、カメラ購入のことを夫に相談してみました。
案の定、電化製品好きの夫は、まるで自分のものを買うかのごとく、カメラについて調べまくり、あれがいいこれがいい、毎日のようにカタログやネットを見て説明してくれるようになりました。

そして、そろそろ私が買うカメラがほぼ決定したある日。

「カメラ、安く買ってきたよ」

私が買おうとしていたリコーCX5の型落ちのCX3でした。
CX3でも、私は満足だったので素直に喜んでいたのですが、詳しく聞くとそのカメラは夫のもので、夫が新しいカメラを買ったら私に譲ってくれるとか。

どうも納得がいかず「もうあなたには相談しません」と一言。

でも、そのCX3のおかげで夫のカメラ熱がよみがえり、必死にわが子を撮っている姿に、「ま、いっか」としぶしぶ納得している自分がなんだか愛しいのでした。

はぁ。

おやすみ。

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celeste [MAIL] [アルバム「紺と碧」]

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