舌の色はピンク
DiaryINDEXpastwill


2008年12月29日(月) メイドインジャパン

デザイン的に好きな漢字。
「葉」
えもいわれぬ美しさを感じる。
ささやかなアシンメトリーがオシャレ。
筆記中「葉」を書く機会に恵まれるとテンション高まる。

デザイン的に嫌いな漢字。
門。
中途半端なアシンメトリーが垢抜けない。
書くとバランス崩れるし大嫌いだ。


漢字というと中国からの輸入品がほとんどだけど
数少ない和製漢字のなかで一際異彩を放っているのが「峠」だ。
むろん悪い意味で。
山があって上と下があって、そうだ組み合わせちゃえ!
ってそのまんまじゃねーかっ!
と誰もが思う。
日本的な情緒や繊細な趣が一切感じられない
大陸的な簡潔性、合理性、猪突猛進のダイレクトデザイン。
象形を経て自由な意匠を凝らせる域に至った文明のなかで
「敢えて」みたいな精神にのっとり作った感が見えて
その似非都会的なセンスに閉口する。
日本の恥だ。


2008年12月27日(土) イキナ・ガラエテイル

ノートパソコンの電源/充電コードは
コンセントから引っこ抜いても
数秒間ランプが光り続ける。
これは大キョーフ。
ギロチンの処刑みたいだ。

割とそんな電化製品は多い。
あいつら虎視眈々と何を狙ってやがる。


2008年12月26日(金) 平凡な幸せだね

18日、荻窪、カフェ六次元、雑談。
19日、料理、オムライス。
20日、三田、ペレソッソ。
21日、銀座、夜景フレンチ。荻窪、ゲーセン。
22日、JASが彼女と別れたと聞いて笑う。
23日、西荻、紅茶カフェGLACE。荻窪、ゲーセン。映画。
24日、荻窪、BlueBell。吉祥寺、ゲーセン。部屋クリスマス。映画、ピザ、ケーキ。
25日、映画、ちょっと料理、ケーキ。
26日、板橋、雑事。

2週間前から恋人の部屋で
1ヶ月期限の同居がスタートしてだらだら過ごしております。
ゲームセンターにハマッたことはなかったけれど
今になってクイズゲームが面白くて
Answer×Answerとゆうんですが
恋人と2人して時間と金を浪費しております。
早押しは苦手。手より先に口が出る。

とりたてて騒がしくない日々に
平凡な幸福感を味わっております。
あとシャワー浴びながら体拭くの術を会得。
ロスタイムは僕の前にひれふしたな。


2008年12月17日(水) 地平に果てはあるのか ブライアン

平時、口を閉じててもそれは唇が閉じてるだけで
実際のところ口内の歯と歯は開いてたりする。
つまり下顎が垂れて顔の輪郭が
きもち面長になっている状態だ。

あれってよくない。重力に屈従してるだけの怠慢だと思う。
周囲の人に確認してみても、
口閉じたとき口内開いてる例は多かった。

「むしろそれが口を閉じた人間の本来の姿」
とまでのたまう輩が現れるしまつ。
口内開けてるのが正解だというのだ。
オー、ノー。
狂ってる。現代社会は狂気のビッグウェーブに呑み込まれている。
そんなん不正解以外のなんでもない!
仮にだ、宇宙人に人類のサンプルを提示するとして、
下顎はやはり引っ込めた状態が
人類の例としてはやはり正解なのではないだろうか。
人体模型を見ろ。あれが正解だ。人類の模範だ。
不正解をデフォルトにしちゃだめなんだ。
人類が誤った道に進んでしまうんだ。

同様の理屈で、はげって不正解だ。人類として不正解。
仮にだ、宇宙人に以下同上

正解ってなんだ。


2008年12月16日(火) ポジシン

今日は珍しくおとめ座が一位だったのに
赤信号にひっかかりまくりだった。
でも一位じゃなかったら
青信号で事故りまくりだったかもしれないもんな。
自動車に当たるも八卦、自動車に当たらぬも八卦。

ポジティブシンキングは好き。
でももっとポジティブシンキングすると
青信号なのに自動車がガンガン僕に向かってくるも
華麗によけていく、そんな運動能力を披露する1日を演じれたほうがよかった。
だれが吉凶に左右されるものかっていう。

塞翁が馬、の故事は好きだけど
登場人物として翁が嫌いです。
人事を尽くしてから天命待とうよ。


2008年12月12日(金) 四半世紀童話

ケース1
大きな桃が、どんぶらこ、どんぶらこと
25年のあいだ川を流されている。

ケース2
玉手箱を開けると25歳年をとった太郎は
自分の中年っぷりに泣いた。

ケース3
いい年こいた王様から夜這いさながらの接吻で目が覚める
25年ひたすら眠りこけていた姫。

ケース1−2
彼は鬼ヶ島を目指す間に25年漂流し
サル、トリ、キジの順に墓を作って団子を添えていった。

ケース4
25年後の午前0時に解ける魔法をかけられ
その間に王子様と結婚し幸せな家庭を築き
地位も名誉も財産も一通り手に入れて
子供も育って
もう引き返せない地点までたどり着いたくらいの時期に
魔法が解けて
何もかも失い
「あれは呪いだった」と復讐を誓う元王女と
老衰で死んでる魔法使い。


2008年12月11日(木) なめつくしたドロップの気持ち

幻聴を体験した。
じょうしきてきに考えて
その時その場で聞こえるはずない声だったから
すぐに幻聴であることはわかった。
被幻聴者にこんなにもすぐにバレてしまう幻聴は
幻聴側からしたら恥もいいところだ、むしろ悲しいことだと思った。


2008年12月10日(水) 昨日の今日からは一味二味違うんだぜ

風邪だかなんだか
とにかく体調崩して
激しい嘔吐と眩暈と腹下しと高熱と悪寒と睡眠不足と
謎の足の痺れに24時間苛まれるも
24時間で完全回復。病院なし薬なし。若さすごい。
でもそれならいっそ治る前に
鼻水くしゃみ喉の痛みだとかをも含めた
ベタな症状の一切をコンプリートしたかった。
コンプ後、タイトル画面に戻ると隠し面突入。そして未知なる療域へ。

あと「やつれた」って。
そんなこと言われたら食べざるをえない。もりもり食べるよ。


2008年12月07日(日) カフェか

高円寺のカフェでお茶しながら
架空理想カフェを恋人と空想。
僕のこだわりはレジの位置とトイレ。
この二つは地味ながらも、
普段の生活に意識が引き戻される役を買ってる。
カフェ独自の空間を保つために
経営側の創意工夫が問われる重大なポイントのように思う。

…個人的な好みでいえば照明は薄暗い程度が落ち着く。
光の中に浮かばされるよりは
薄暗さに溶け込むくらいの存在感にされた方が店の空間に同調できる。
音楽はないほうがいい。何にせよ押し付けがましいのは好まない。
本はあると嬉しい。ただしこれ見よがしの陳列だと手を引くやも。
席はできれば余裕を持って配置。狭い店内は長居しづらい。
紅茶は美味しい茶葉を。大衆ウケねらったヘンなまろやかさはいらない。
ケーキは生クリームあって子供が喜びそうなデコレーションあれば僕は喜ぶ。
あとインテリアの良し悪しに目が利くわけでもないけれど
店の内装には合致してほしい。たまに外れてて浮く。
美味しいラーメンと美味しいケーキと、
どっちも美味しいからって混ぜちゃいかんでしょっていう。
陶磁器が凝ってると高揚する。
以前代官山の喫茶店で食器がウェッジウッドだらけ、灰皿までそうだったときには感動した。
値段はちょっと高めぐらいがいい。分煙希望。2階よりは1階。
そして線が細く儚げな美人のお姉さんが店員さんだったら言うことない。
とかいっていかにもマスターな中年男性にもときめく。無論、ヒゲ生やしてさ。

他にも何点か論じ合ったけれど忘れてしまった。
というよりもっと具体的に記したい。
また書くかも…書かないかも!


2008年12月06日(土) ハットはベージュのラコステ

六本木でヒルズやらミッドタウンやら練り歩き。
杉並在住の女子大生がツリーの大安売りだと語った。その通りだ。
銀河を模したイルミネーションがアホみたいにきれいだった。

ミッドタウンは人工の極みで
陰気くささとか慎ましさはゼロだったのだけど
一階ロビーに
hpの巨大なポップがあって
通りがかりのサラリーマンがその台に
ツツー…と指を滑らせ埃を確認する姿を
二階から眺められたので満足だった。
シンデレラの継母さながらだったものな。


2008年12月05日(金) 名前をつけてやる

家に帰ったら人形があった怖い。

母親がもらってきたらしいのだが
僕は人形がもう、もう、キョーフなのだ怖い。
永遠に動かない顔は
生涯ずっと人間どもを眺めながら
「私もそっち側がよかった、」
と嘆いているようだ怖い。

今回我が家に住まうこととなった人形は
60cm3頭身ほどの幼児ドールで
なんとワンタッチすれば
「じぃちゃん、ばぁちゃん、アーソボッ☆」
なる音声を発する代物なのだから怖い怖い。
だってストーリーあるもんこんなもの怖い。


……長年手塩にかけて育ててきた一人息子は
上京した先で家庭を築き、
今ではお爺さんとお婆さんも二人暮しに慣れたものだが
体も心も老いるにつれ孤独感は増してゆき
だんだんと寂しさに耐えれなくなっていった、
ある日お爺さんが家に帰ってくると
そこには幼児の人形があるではないか
「じぃちゃん、ばぁちゃん、アーソボッ☆」
「お婆さん、なんだいこれは?」
「何を言うんですお爺さん、今日から私たちの愛娘で、す、よ」
「じぃちゃん、ばぁちゃん、アーソボッ☆」
「ほっほう。ケンジが家を出てって久しいしな、いいかもしれんな」
「そうですよ。可愛がってあげましょうよウフフフフ」
「じぃちゃん、ばぁちゃん、アーソボッ☆」
「あっはっは、かわいいやつだ。お前は家を出ていきもせんしなあ…」

かくして人形を可愛がる二人が三人暮らしにも慣れ始めたころ
一人息子のケンジが里帰りをしてきた
「父さん母さん、ただいま!」
「おお、ケンジおかえりよ。まったくお前はろくに顔も見せんで」
「ほんとそうですよ。さあさぁ、ケンジですよアナタも挨拶なさい」
「じぃちゃん、ばぁちゃん、アーソボッ☆」
「えっ?」
「なんだケンジ、せっかくこの娘が挨拶しとるのに」
「それでも家族なの? 東京でどんな生活していたの?」
「え、ちょ、…父さん? 母さん?」
「じぃちゃん、ばぁちゃん、アーソボッ☆」
「ケンジ。私たちはあなたを、家族全員一人一人に
挨拶もできないような息子に育て上げた覚えはありません」
「何言ってんだよ。どうしたのこの人形」
「喝ァーッ! 人形とはなんだドラ息子がァーッ!」
「ケンジ。そこに正座なさい。ちゃんと母さんと目を合わせて」
「ななななんだよ、おかしいよ、二人ともおかしいよ!」
「じぃちゃん、ばぁちゃん、アーソボッ☆」

怖い。


2008年12月04日(木) 「赤い鬼がきたよ」と洒落てみるか

サンタクロースは小学校に入る前から
「いない」と認知していた、
というより僕の周囲が「いる」方面に
認知させようとしてこなかったよう思える。

これが小学校一年生のときだけ違った。
6つ上の兄が「今年は来た」と言う。
「お前も知っての通り、サンタクロースはいない。
これは誰だってわかる。世間の常識だ。当たり前の話だ。
兄ちゃんだってお前くらいの年にはわかってたし、
小学校入って信じてると馬鹿にされるのがサンタの存在だ。
だからサンタはいない。
でもな、あのな、今年はマジで、来た!
マジで! あれはサンタだった! 本当にサンタ!
サンタはいないけど今年はマジで来たんだよ!」

僕はその言葉を100%信じた。
5年生くらいまで信じてた。
サンタはいないけどウチにだけあの年だけ来たのだ。
クリスマスソングが聞こえる時季になるたび
ほんわか追懐する幼少期の淡い思い出。
こういった体験を経て大人になっていったのだなあ。
あと本当は6年生くらいまで信じてた。


2008年12月03日(水) 刺すYOU TOURIMA 辻斬り

監視カメラと赤外線が張り巡らされた
敵組織のビルに潜入、2階3階と順調に階を昇り
いよいよ敵集団が待ち構えるとされる10階に届きそうなその時
尿意を催してしまった。
僕は物事の一大事に臨む際に少しでも尿意があるのが許せないタチだ。
仕方なくトイレに入る。
はたして閉ざされた個室から待機中の敵共が現れ
僕は拉致された。
車に乗せられると助手席に座っている男が
中世風の仮面をつけている変態で
私はお前の兄だと言う。そんなわけはない。
しかしさておきだ、僕は尿がしたい。
さっきまでスパイ映画よろしくアクションしていた自分も
尿意に襲われては敵わない、
変態の前にあってもそれは変わらず
ただただ尿意の為だけにひれ伏していた。

屈辱的なきぶんで目を覚ました後
トイレで排尿しトーストを食べ歯を磨き服を着替えて家を出た。


2008年12月01日(月) 光を創るな 誰が許した誰が

さそり座の占いが
「今日は何もやっても目立たない日」
だったらしい。
そんな占いありか。ありなんか。

今日2008年12月1日は
クラスに2人くらいは目立たない生徒がいたし
またこの占い結果を知ってる人間から
「オマエさそり座じゃね?」
とゆーデリカシー0のジョークも飛び出したのだろう、
そういうことだ。

/

松本大洋の「日本の兄弟」を読んだ素晴らしいとても素晴らしい。
漫画である必然性に酔いしれた。
「日本の友人」がとくに好き。
「闘い」みたいな漫画描きたかったことを思い出した。

中川いさみの「大人袋」も読んだ狂ってるとても狂ってる。
焦りを覚える。
7巻まであるらしいので揃えよう。人に薦めようとは思わない。


れどれ |MAIL