舌の色はピンク
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2006年06月30日(金) 機械の心

パソコンが発狂した。

何を試しても起動できない状態にあった。
悪戦苦闘。
数時間に渡る一大スペクタクルだった。
接続機器全部引っこ抜いたり
あらゆるキーを乱打したり
優しい言葉を投げかけてみたり
試行錯誤したあげく
構えてたおニューのベースを部屋に隅に置いたら
何事も無かったかのように起動。

な、なんだ嫉妬か。
オマエ嫉妬してたんか。
愛機の座を奪われたのが悔しかったんか。
兄ちゃんもうオマエのこと離さへん、離さへんでェ…。


2006年06月28日(水) 再会予定

ネットの工事が完了した。
作業にきたおっちゃんが冷めていて
無言でガタガタ壁をいじくりまわし
溜息と舌打と冷笑とで
散々空気を重くしたあげく
「じゃあね またね」
とさわやかく挨拶して去っていった。

黙々と仕事に徹する職人キャラを装っといて
最後に親近感を与えようとする混沌性、
意味不明のタメ口もさることながら、
「またね」って。
また来るのか。
工事不十分か。
工事不十分を認めた上で
親近感をアピールしつつ去るのか。
いただけない。


2006年06月27日(火) 蛍の破戒 番外編

「セツコ、セツコォ」
「なんやねんな兄ちゃ…パパ♪」
「ほたるってアレやな、メッチャ格闘技の才能あんねんな。
なんか外人顔やし」
「……」
「……」


2006年06月24日(土) 蛍の破戒 完

「にいちゃん、にいちゃあん」
「なんやねんなセツコ」
「名前、ほたるにしよなぁ……」


2006年06月23日(金) 蛍の破戒12

「にいちゃん、にいちゃあん」
「なんやねんなセツコ」
「あかん、つわりや。ウチ産むで。にいちゃんとの…」


2006年06月21日(水) 蛍の破戒11

「にいちゃん、にいちゃあん」
「ァ……ハァァ。なんや、ねんっ、な、セ…ツコ……」
「もう恋なんてしないなんて、言わんで。絶対に」


2006年06月20日(火) 蛍の破戒10

「にいちゃん、にいちゃアアアン」
「なんやねんなセツコ」
「にいちゃんの妹は、生粋の、淫乱やでェ……」


2006年06月19日(月) 蛍の破戒9

「にいちゃん、にいちゃあん」
「なんやねんなセツコ」
「…にいちゃんも雄やんなあ」


2006年06月17日(土) 蛍の破戒8

「にいちゃん、にいちゃあん」
「なんでしょうか、セツコさん」
「ノゲイラ捕まってもうた。ウチまだまだロリロリやんな」


2006年06月14日(水) 蛍の破戒7

「にいちゃん、にいちゃあん」
「なんやねんなセツコ」
「タメ口きいとんちゃうぞ。今カレ、ノゲイラやで」


2006年06月13日(火) 蛍の破戒6

「にいちゃん、にいちゃあん」
「なんやねんなセツコ」
「元カレがしつこいねん。すぐドーン!してくんねん」


2006年06月12日(月) 蛍の破戒5

「にいちゃん、にいちゃあん」
「なんやねんなセツコ」
「フクゾーと別れたったで。彼、意外とプラトニックやってんもん」


2006年06月11日(日) 蛍の破戒4

「にいちゃん、にいちゃあん」
「なんやねんなセツコ」
「フクゾーゲットしたで」


2006年06月09日(金) 蛍の破戒3

「にいちゃん、にいちゃあん」
「なんやねんなセツコ」
「セールスマンの名前が判明してん。喪黒言うねん」


2006年06月07日(水) 蛍の破戒2

「にいちゃん、にいちゃあん」
「なんやねんなセツコ」
「恋してんねん。胸が痛いねん。相手はセールスマンやで」


2006年06月06日(火) 蛍の破戒1

「にいちゃん、にいちゃあん」
「なんやねんなセツコ」
「何でウチ彼氏でけへんのん?」


2006年06月05日(月) 命の行方

徹夜。麻雀。略して徹マン。


「賭けるものが大きい方が緊張感も引き締まるし
勝負が盛り上がるよね」
「じゃ命賭けね?」
「あー」
「負けた奴は死ぬってことで」
「死ぬってことで」

こうして人生に終止符を打つかどうかの
殺人麻雀が始まった。
何せ負けたら死ぬのだから本気だ。

結果勝った。
でも負けた人間を死なすのを忘れたまま
逃がしてしまったのでいわばフリテン。
友達を亡くすことにならなくて良かったと
自分に言い聞かそう。


2006年06月01日(木) 東京

「新宿とか渋谷とか苦手そうですね」
「ですね。
やつら本気じゃないですか?(笑)街として本気。
全然手を抜いてこない。目的があるというか。
池袋あたりだとその辺曖昧だし
街が後付けで成立してる感があるからいけますけど
「よくわかりませんね(笑)」
「……。感覚的なものですしね
「原宿はどうですか」
「ギャーギャーうるさいですね。わかりやすいですか
「はあ。住まいは目黒ですが」
「目黒は気取ってるように見せかけて
かなり手抜きがあるのが好きですね。気楽です。
「馬鹿にしてません?」
「してません
「魅力を具体的に述べてもらえませんか」
「……(沈黙)
「最近では恵比寿で勤めていたようで」
「触れられたくありません
「気に障りましたあ?」
「黙れよ
「では最後の質問ですが、東京で好きな街は?」
「板橋ですね
「(笑)ありがとうございました」
「どうも」

インタビュアー/回答 れどれ


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