ALALA 笙子

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2007年03月27日(火) 帰ってこない。

好きだよ、とか愛してる、とか言いながら。やっぱり彼女と電話とかしてるのかな。でもなんでだろうね、この自信に理由がつけられない。君は絶対に私のものなんだから。


2007年03月21日(水) 勝てない、もしくは、負けたい。

煙草を買おうと友人の家を抜け出した午前三時に、私たちは秘密を共有することで満たされる。寒い寒いと言いながらつなごうとした手を君が撥ねて、つまんないとか思ってポケットに突っ込もうとしたとき、ブロック塀に押し付けられていきなり強引にキスされる。背中ではコンクリートがひんやりとしているけど、愚かな私はまたも君の演出にまんまと転がされてしまう。私が満たせるのが君の性的欲求だけだとしても、何も求められないよりずっとマシだろう、と刹那的に思う。手が変な所にあったりして、君の目もウルウルしてたりして、「ここでしていい?」とか耳元でささやかれたりして、もう理性とかどうにかしそうだったけど、いつもみたいに笑ってごまかして、何もなかったみたいにして戻って、始発に乗って家へ向かう。君は手をつないだまま眠ってしまった。眠ってしまった横顔が可愛くて、抱きしめたくなる、だって切ないから。君になら負け続けたいよ。






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2007年03月20日(火) そのための覚悟だから。

君を寝かせたまま私は家を出る。数時間の拘束時間を経て、「何時に帰るの?」とメールがくる頃には、家まで数百メートルの距離にいた。遅くに起きた君は、勝手に私の部屋着のカーデガンをはおって、勝手に私のパソコンを開いて、灰を落とすのを忘れた煙草を持ったまま、少し笑っておかえりと言った。半分だけ開いたカーテンから午後の光が漏れて、君の好きそうな音楽が気持ちよく流れていた。「臨時収入が入ったから、今日は焼肉でも食べに行こう」と決めて、子供のようにウキウキしながら手をつないで歩く。美味しい食事を前にしていると自然と笑顔になる。言葉に対する依存心の強さとか、それでいて感じる違和感とか、自分達に対する相対的評価とか、見飽きてしまった横顔まで含めても、常に疑問は感じていて当然だと思うけれど、たまにはこんなご褒美の夜もいいのかもしれない。

それが君が君を守る方法なのだとしても、どうか自分と向き合うことを恐れないで欲しいと思う。だけど君を繋ぎ止めておく方法なのだとわかっていても、私はもう引き返すことなどできない。責任を負うのは誰よりもまず自分であるべきなのだ。


2007年03月19日(月) 王子様を捜している。

彼がリズムを刻んでいるときに、一番率直に幸せだと感じるし、時折見せる表情を、何より愛しいと思う。

今日も君は大きな荷物を持って、私の家にやってくる。今日はどんなキスをして、どんな言葉をくれるんだろうって考えるだけで、ドキドキする。やっぱりこの恋に終わりは見えてるのかもしれない。でもその先に愛が見れるなら、見たいって思えるなら、その理由が恋で終わらなければいい。君に会いたい。


2007年03月16日(金) 信じている。

君の言葉を信じている。一言一言を信用している。だけどその次の瞬間には嘘だと思ってる。ヤリたいだけとかじゃないよ、とか言われなくても、わかってる。君は君の感情にとてつもなく素直だから。君だって君の不甲斐なさと戦っている。つらいのは私だけじゃない。夢でもいいから、こんな惰性を乗り越えて、こんな孤独なんて飛び越えて、きっとひとつになれるって思いたい。そういう日がきてほしい。寄り添う君に、「なんで?」なんて聞かなくて済むように。「寂しかったから」という返答に、悲しくなったりしないように。同じように見つめられる何かを見つけて、できるかぎりの時間を共有していたい。今度こそ諦めたくないよ。私は、夢で終わりたくない。


2007年03月15日(木) you're stuck on you

愛というものが存在するなら、それはベッドの上で叫ぶとき以外は、その名以上に平凡で退屈なものだ。そして退屈とは、その名以上に残酷なもの。私ではない君の背中に私は小さな爪を立てて、いつのときよりも強くあるように強く君を抱きしめる。涙が溢れ出すことに安心を覚える。君の肩越しに映し出しているのは、なんということもない君のほんの冗談やほんの優しさのようなものだというのに。

帰り道で君は、彼女からの電話に応答する。私を前に歩かせて、20メートルもあるんじゃないかってくらい距離をおいて、受話器を耳にあてて俯いて歩く。知ったところでどうにもならない疑問ばかり気になって仕方ないから、頭の中で陰湿に繰り返す。面倒くさいと思われるくらいなら、いくつかの感情を殺すことの方がよっぽどスマートだから。
最近は以前よりも、話すことが少なくなった。君は「自分に自信がないから」というけど、本当のことはわからない上に今は知る必要がないのだろうし、私自身のことについても切り捨てる必要があるのだということは自覚している。私自身が望んだことだということも。

「孤独に寄り添って眠って、私達が待つのは朝なんかじゃない」。


2007年03月14日(水) 夜中のラブコール。

「彼女の元気がなかった。
 彼女は人とあまり会わないから、自分と向き合いすぎてしまうんだろうね。」
電話で君がそんなことをぽつぽつ話した。君まで元気がなかったので、なんだか寂しかった。こんなときにまで自分の心配をしている私が嫌でならなかった。もろくて儚い心を前に、私は随分図太いなあという気がする。私は自分のためにいくらでも泣くことができるから。
君が私を求めるのは、私を通して君という存在を確認するためなのだろう、という記憶がよみがえった。ならば恐らくまた私も然り。時々質問の答えを待っているのか、君の言葉に恍惚とする瞬間を待っているのか、よくわからなくなる時がある。いずれにせよ君に触れていたいことに変わりないのだけれど。この確固たる孤独を埋めるには、やはり私たちの距離は近すぎる。だけど私たちは一緒におらずにはいられない。今日は少し噛み合ない会話に反比例して、話さずにはいられない。ピントを外してみるけど、引き戻される。自分のこと以上に、相手のことにはよく気づいてしまう。それでも明日が新しいことを信じる力は余りあるから、不思議だと思う。


嘘だろうと思われるかもしれないけど、君のことを本当に大事な友達だと思っている。だけどその大事な友達に、私は何かしてあげられるような手立てを何一つ持っていないから、この無力感は想像以上に悲しい。いや、きっと何より悲しいのは友達という言葉の響きの方。わからない。何が幸せかなんて、誰かが決めてくれるのならそうしてほしい。進む目的は私にとって、ここから離れることでしかないから。


2007年03月13日(火) ベースとギター、時々ウクレレ

をかき鳴らしたりはじいたりしながら、最中大半は君のことを考えていた。ものすごく自然に眠気がやってきて、思い通りの時間に目が覚める。いつでも感情を定義づけたがる。そこにあるものを確かに実感するために名前を付けたがる。耐えられないってわけじゃないけど、なんか物足りないの、子供だから。

コロンと可愛い形をしたウクレレをくれた男の自己憐憫的な愛情を思い出す。私はかつて私が最も愛し続けた男のやり方で彼を傷つけ、そして私は今かつて私が最も憎み続けた女と同じことをしている。それが何であったかを私に教え叱りつけるように、皮肉にも私が描いたストーリーのままに現在が進行していく。馬鹿らしいけど、それでも退屈を感じたりはしないから、多分私はすごく恵まれているんだろう。


2007年03月12日(月) 今日も君がやってくる。

何でいるんだろう、とか思う。問いただしたいのに素直に聞けなくて、何考えてるの?とかどうしようもない逃げ方をしてしまうから、かわされてしまった。「かわいいなぁと思って」なんて。君はやっぱり女の子を喜ばす方法をよく心得ているなと思う。身体と身体を隔てていながら、実体を探してしまう。近すぎる体温が、孤独との隙間を浮き彫りにする。切なくて仕方ない君とのキスは終わり方を知らない。けれど実直でないのはきっと私の方だ。付けは必ず回ってくる。もうむなしくてどうしようもなくて涙が出てくる。理由を問われるけど、本当のことなんて話す気はない。だからなのかも知れない、とふと気づく。

だって彼女のことだって気にしていないと言ったら嘘になるけど、私は誰もが口を揃えて言うようなセリフをなぞることしかできないから。これからも約束はしないでいるべきだと思っている。ふと電話をかけたくなるようなときに選ぶ相手が私だったら素敵だと思う。嘘。きっと試しているだけ。それに約束なんかしなくても、脱いだTシャツは当然のように洗濯機に投げ込まれているし、シャワーの時に外したアンクレットだって君は忘れている。君が抱きしめてくれればそれが証拠だ。愛はセックス。


2007年03月09日(金) ラブ。ラブ。バットヘイトユーソーマッチ。

なんだかおかしいのね。善悪なんてもともとなくて、そこに存在しているのは人間の意思だけなのよ。言葉のままに生きていたいのに、違和感をかんじてしまう。愛なんて知らないのだ。言葉のままなんてことはないんだろう。わからない。ひとつひとつの動作を確認してしまう。結局嘘をつかなければならない状況に追い込まれてしまう。もどかしい。愛しさがあふれだす。強く強く抱きしめるけど、感動は薄れていく。心臓に耳をあてればその一方で、生きながらえんと忙しく働き続ける鼓動が心から憎らしくて、止まってしまえばいいのにと本気で願ってしまう。君の手首には相変わらず私が無理に買って渡した赤い石のブレスレッドが巻き付いている。なんということもないような様子で。物で心なんて縛れないに決まっているのにも関わらずだ。夜中に目がさめて眠れなくなる。たばこでも吸おうと起き上がろうとすると寝ぼけている君に引き寄せられる。一体なんだというのだ。わけなく腹立たしい。わけがわからないことが不快だ。ふと生き霊なんてことを思い付いておかしくなった。でも反省するふりなんてしたところで嘘にかわりはないのだからやっぱり自分に素直にいきていこう、と決意する。むなしさが止まらない。ウイスキーを飲み干すと頭がぐらりとして、すぐに眠気がやってくる。安心してベッドに戻ると君が私をさがしている。必要なんかじゃないくせに。必要となんかしてないくせに。それでも私達は探り合うことをやめようとしない。結局のところなにがあったって大丈夫なんだから。


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