カゼノトオリミチ
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2015年08月24日(月)  証

だからこうして

てしごとを

この ひと針は 秒とおなじ

この ひと色は 分とおなじ

ことばを書けば

時を紡ぎ そのひと文字が

呼吸をしていた

証になるね

いっぽを歩けば その靴の

かたちのままに 証となるね

乾いた土に 水をやっても

洗濯物を 風にあてても

そのひと言が

その笑顔にみえる 白い歯が

今を生きてる

証として しるしとして

ここに残るね

風に散っても ないものに

なったとしても

きっと 残るね

気配に なっても

そのために 生きてるのかな













2015年08月17日(月) ことばの湿度





ことばと ことばで

なんだか つながる気がするよ

今日は あめふり 秋の気配

だから かも


忘れてた 細かいしごと

雨のおかげで

湿度とともに たちのぼり

からからのココロ

満たしてく


ことばなんて ことばでなんて

伝わらないと 

ぷんすかしてた 眠る犬の仔

のぞきこみ

久しぶりの 墨色の空に


ことばをためて


ことばをだいじに だきしめて





2015年08月06日(木) つばさ







つばさ つばさ

つばさがあったらな


うまれてそれから 小さなトリが

はじめて飛ぶこと 

覚えた日は


朝の風に 羽毛がふるえ

つぶらな瞳に

未来が 映る

キラキラ きっと

海のひかりが まぶしいね


わたしはつばさ

持っていないけれど

飛べないことで なやんだり

失ったことで おちこんだり


でも

出来ること なにかある



つばさがなくても。


それに気づくまでに

何年も

かかるんだろうな


だってやっぱり

つばさを

もとめてしまったりする から。





natu