カゼノトオリミチ
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2015年06月29日(月) 6月がゆく





6月が 行ってしまう

梅雨の雨粒

ひとつひとつ

湿度の粒の 

心地よい重さ


街も 木々も

灰色に包まれる 安らぎに

目を閉じる


すれ違いを 悔やむココロに

風がささやく


いつもそばにいてくれて

いつもたすけてくれて

そんなひといない

だれもみな

じぶんをけんめいにいきているのだから


電線を伝う 

雨粒 ぽとり

紫陽花がゆれる


雨の6月に ありがとう

優しい梅雨に

もっともっと

つつまれていたい






2015年06月11日(木) 自らの小さな宇宙の器





目の前に 起こることは

みな 宇宙の塵のよう



朝の風が 身体の中を

通り抜ければ

思い過ごしのように

こころの重さ 吹き払われる



つまりこれは

そうかこれは

工事中のクレーンが

空に揺れるように

工事中のパワーショベルが

小さな歴史の思い出の

小さなおうちを 壊すように

儚くて

切ない

夢の埃のひと粒なのか



風にこころ 洗われて

なんと自分は おぼろげな

宇宙の塵と

何度も何度も 知らされる



受け止める器のたてよこ

自分の中の 

小さな宇宙の容量で

さびしかったり

せつなかったり

するだけ なんだと

何度も何度も 知らされる




natu