日々の泡

2008年10月23日(木) ミッドナイトブルー

夜、駅に佇んで時間をやり過ごしていると
わたしの住む人口十万人の小さな待ちの駅は
刻々と夜が増していくのでした。
それは増していくのでした。
濃い青のインクがもったりと粘度を増していくように
どんどん重くなっていって
少しずつ人影がまばらになって
きっと あとほんの少ししたら
すっかりどこもかしこもミッドナイトブルーの夜が浸透して
色も形もなくなりそうな
そんな夜の感じです。
おしまいに遠くで汽笛が聞こえそうな
そんな夜の感じでした。


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茉莉夏 [MAIL]