歯医者さんの一服
歯医者さんの一服日記

2009年03月31日(火) 恐るべし呑み屋のママの力

先日、ある集まりで大学時代の先輩何人かと話す機会がありました。いろいろと話をしていたのですが、話題は音楽になりました。僕を含め話をしていたメンバーは全員クラシック音楽が好きでクラシック音楽の話で盛り上がったのです。いろんな作曲家の話や作品の話などをしているうちにコンサートチケットの話になりました。人気のある演奏家のコンサートチケットの入手は難しいということになったのですが、その際、僕は自分が経験した話をしました。それは入手困難であるコンサートチケットの話でした。

僕自身、結婚してからは行く機会が減少したのですが、学生時代はしょっちゅうクラシック音楽のコンサートに足を運んでおりました。
中でも印象に残っているコンサートの一つはあるヨーロッパの有名な指揮者によるコンサート。この指揮者はかつてクラシック音楽の帝王と呼ばれていた指揮者だったのですが、自らが常任指揮者をしているオーケストラと何度も日本に演奏旅行にやってきていたのです。ただ、高齢になるとともにその機会は減少し、おそらく日本への演奏はこれが最後であろう(実際に最後になったのですが)というコンサートツアーがあったのです。
僕はなんとしてもこのコンサートツアーの公演の一つを聴きたいと思ったのですが、人気のある指揮者ですからチケットを入手するのは困難だということはわかっていました。そこで、チケット販売当日、チケットを販売していた音楽事務所の前で徹夜で並び、チケットを入手したのです。その日は2月の厳冬の時期でしたから、徹夜で並んでいると凍傷になるのではないか?と思えるくらい凍える思いで並んだものです。それくらい必死にならないとチケットを入手できないという思いのみで並んだものですが、実際にそうでした。同じコンサートを入手しようとした友人は予約センターに電話を掛け続けたものの電話が繋がらず、電話が繋がった時には既にチケットは売り切れ。如何にチケット入手が困難だったわけです。

ところが、このコンサート終了後数日経って、僕はあることをある友人から聞きました。それはこの友人が僕と同じコンサートに行ったという話でした。僕がチケット入手が難しかったのではないか?と尋ねたところ、この友人曰く
「チケットは簡単に手に入ったよ。」
詳しく話を聞いたところ、この友人のお父さんが会社関係でチケット何枚かが手に入り、その1枚でコンサートを聴くことができたというのです。
僕はその時知りました。まともにチケット販売をして入手難しいコンサートでも実際のコンサートの席には特定の人用にチケットが確保されている事実を。演奏家関係やスポンサー関係でコンサートには必ずといっていいほど、その人達用の座席が確保されているものなのです。それ以外のチケットに関しては一般に売り出されているわけですが、日頃の付き合いなのでしょう、いくら人気がありチケットが売り切れのコンサートでも一定の数の座席だけは座席は確保されているのです。これはどんな音楽のコンサート、演芸、スポーツイベントでも言えることなのだとか。

この話をしていると、ある先輩も同じ経験をしたと言ってくれました。

「最近、文化勲章を受章した指揮者でOがいるだろう?そのOが指揮をするコンサートが毎年N県のM市で行われているよね。」
「あのコンサートって人気があって地元の人でも入手が難しいらしいですね。」
「そうなんだよね。まともに手に入れようとしても難しいという評判だよ。このコンサートなんだけど、私の知人にこの話をしたところ、『チケットを入手できるよ』と言ってくれたんだって。後日、実際にチケットをもらってびっくりしたんだけど、どうしてチケットを入手できたか?尋ねたんだよ。」
「どんなルートだったのですか?」
「知人が行きつけているバーのママがOのファンなんだそうで、Oも時々そのバーに姿を見せにくるんだって。このバーのママがOに直接、M市のコンサートのチケットのことをお願いしたところ、チケットが手に入ったんだよ。それも特等席だよ。周囲をみたらOの嫁さんとか娘、息子が陣取っているような席でね、一人だけ私が浮いているんじゃないかと思われるくらい緊張した席だったなあ。」

僕の話を裏付ける話であったわけですが、それにしてもバーのママの力は大したものです。名の知れた呑み屋さんには有名人が集まり、それなりのネットワークが形成されているものですが、思わぬところでそのネットワークが役立つものですね。
呑み屋のママの力を改めて知りました。恐るべし、呑み屋のママ。



2009年03月30日(月) 後輩とGReeeeNの歯科医師国家試験結果

昨日、僕は大学時代に所属していたクラブの卒業生追い出しコンパにOBとして参加してきました。某歯科大学在籍時、学業よりも集中していた時期もあったクラブ活動。僕は大学卒業後も時間が許す限り大学のクラブ関係の催しものには参加してきました。
これまで何度も卒業生追い出しコンパに参加してきたのですが、今回はいつも様子が違っていました。追い出される主賓であるべき卒業生の何人かが欠席していたからです。
これには理由がありました。実は、3月27日歯科医師国家試験の結果発表がありました。ここに結果が出ていますが、今回の卒業生追い出しコンパを欠席していた卒業生は歯科医師国家試験に受からなかったのです。

昨今、歯科医師の過剰が問題となっています。既にコンビニの1.5倍以上あると言われる歯科医院数。都市部の駅周辺をみてみれば、いたる所に歯科医院の看板が目につくはずです。どうしてこのような事態になったのか?これは歯科医師供給過剰状態による影響です。
かつて歯科医師は現在の医師と同様、数が足りず患者さんが満足な治療を受けらず、社会問題化した時代がありました。この事態を重くみた国は全国各地に歯科大学や歯学部付設を認めた時代があったのです。
その結果、歯科医師は急激に増え、歯科医師不足は解消したのですが、歯科医師はその後も増え続け供給過剰状態に陥ったのです。その結果、今では巷に歯医者があふれるような状態となり、歯科医院の数もコンビニをはるかに上回る事態となったのです。

この過剰な歯科医師数の問題を解消するには、現役歯科医師を減らすかこれから歯科医師になろうとする者を制限するか二つしかありません。
現状では現役歯科医師を減らすことは非常に困難です。国は、これから歯科医師になろうとする者を制限するために、歯科医師を養成する全国の大学歯学部、歯科大学に定員数の減らすよう通達したのですが、各大学歯学部、歯科大学は経営のことを考えると減らすことはできませんでした。また、現役の実働歯科医師数を減少させるために免許の更新性や保険医定年制を導入しようともしましたが、歯科界からの反発が強く導入されていません。そこで国が考え出したのが歯科医師国家試験の合格率を下げることでした。

歯科医師国家試験は難易度については資格試験という性格上、一定の難易度よりも上げることもできません。毎年一定レベルの難易度を維持しながら合格者数を管理するとなると、どこで合格ラインを線引きするかということになります。
実際のところ、国はどれくらい点数を取れば歯科医師国家試験に合格するのか、明確な基準は公開されていません。どうも年によって合格ラインを上下させているようなのです。これは他の国家資格試験でもいえることで、数が足りないとされている医師や歯科衛生士の場合、今年の国家試験合格率は90%以上です。ところが、過剰な歯科医師の場合は67.5%。この違いは非常意図的、政策的であると言えるのではないでしょうか。歯科医師国家試験の合格基準を上げ、合格率を下げることにより歯科医師数の抑制をはかっているとみても不思議ではありません。

今回、歯科医師国家試験に受からなかった後輩は非常に真面目な後輩でした。決してデキが悪い後輩ではなかったのですが、そのような後輩さえ受からないくらい歯科医師国家試験。勉強不足といえばそこまでかもしれませんが、どうも国による歯科医師抑制政策の一環としての国家試験合格率減少政策に引っかかったかもしれません。

さて、今回の歯科医師国家試験ではある人も受けていました。それは、GReeeeNのメンバー。GReeeeNは、若者の間で人気の4人組バンド。今年の選抜高校野球の開会式での選手入場の際にも彼らの曲が使われていましたね。ここのニュースによれば、彼らは歯科医師、または某大学歯学部の学生で今回はメンバーのうちの二人が歯科医師国家試験を受験したとのこと。結果は一人が合格、一人が不合格だったとのこと。GReeeeNはメンバー全員が歯科医師になれば自分たちの顔を公表する公約していたのですが、今年はそれができなくなりました。

僕は歯医者の先輩として密かにGReeeeNをウォッチしてきました。いろいろと思うことはあるのですが、一人が歯科医師国家試験に不合格になったことには非常に残念に思います。

歯科医師国家試験は年に1度しかありません。再度歯科医師国家試験を受験するには来年まで待たないといけません。今回の歯科医師国家試験で受からなかった大学時代の後輩、ならびにGReeeeNのメンバーには来年こそは歯医者として春を迎えることを切に願っています。



2009年03月27日(金) 定額給付金申請書

昨年末から国会でてんやわんやの議論の末給付することが決まった定額給付金。実際の定額給付金の支給事務は地方自治体に一任されているようで、全国の市町村ではその準備に奔走しているようです。

僕が住んでいる市ではどうなるのか?と思っていたところ、昨日になってようやく定額給付金申請書が入った手紙が郵送されてきました。送り主は地元市の定額給付金等給付プロジェクト・チーム。何だか大げさな名前ですが、定額給付金の給付のために取り急ぎ作られた組織なのだろうなあと勝手に思いながら封を開けてみました。
中には定額給付金申請書類、それから説明用紙と返送用封筒が入っておりました。

本人確認用の書類(免許証、パスポートや健康保険証の写し等)や振込み先の金融機関の通帳の写しなどを添付しないといけないようです。後は、定額給付金申請書に書かれた自分たち家族の構成、名前に誤りがないかどうかを確認し、地元市の定額給付金等給付プロジェクト・チーム宛に返送する。

一応、我が家では大人2人、子供2人ですので合計64000円が頂けるようです。この不景気の中、有難いことで早速本日返送する予定。
定額給付金の景気に対する効果に対しては疑問がありますが、もらえるものは頂き、使わせてもらうつもりです。



2009年03月26日(木) 発展途上国でも使えるモノは・・・

「先生、意外と知られていないので意外なのですけど、この歯科材料は優れモノだと思いますよ。」
発言の主はうちの歯科医院に出入りしている歯科材料店の担当者。
歯科医院には必ずといっていいほど歯科治療で用いる器具、材料などの注文を取りに来る歯科材料店があります。歯科医院によっては複数の歯科材料店が定期的にまわってきているくらいです。
うち歯科医院にも長年懇意にしている歯科材料店があるのですが、そこの担当者があるパンフレットを持って僕にある歯科材料のことを熱心に語っていたのです。
歯科材料店の担当者は、新製品の情報提供、PRをすることが多いのですが、今回この担当者が僕に勧めていたのは全くの新製品ではなく、どちらかといえば数年前に開発された代物。どうしてそのようなモノを勧めているのか?と尋ねたところ
「僕も知らなかったくらいあまり知られていなかった製品だったのです。いろいろと調べてみると、どうも海外で先行して販売されていたようなのです。」

担当者の話によれば、この製品は世界保健機関(WHO)の依頼により某歯科材料メーカーが開発したのだとか。日本のような先進国ではない開発途上国向けに使用できることをコンセプトに研究が行われたそうなのです。
日本をはじめとした先進国では歯科治療は歯科医院で行うのが普通です。専用の診療台、診療器具、歯科材料を用い、非常に細かい、正確な治療を行うことができるものです。
一方、発展途上国では先進国のような歯科医院は限られています。国によってはほとんど無い国もあるくらいです。このような発展途上国においてもむし歯はあるわけで、様々な社会インフラが整っていない環境でもむし歯の治療は必要です。そんな劣悪な環境でも使える歯科材料をWHOは求め、某歯科材料メーカーに開発を依頼したのだとか。その結果、世に出たのが担当者が勧める歯科材料だったのです。

この歯科材料の効能書きを見てみると、確かに非常な優れものであることがわかります。歯科材料を用いる場合、充分な乾燥状態でないと使用できないものがほとんどなのですが、この製品は少々唾液に歯が濡れていても接着が可能。しかも、周囲の気候、気温に左右されず常に同じ時間で固まる性質。

値段は若干高めではありましたが、このような優れた製品を使わない手はありません。劣悪な環境で使用に耐えうるなら、歯科医院のような設備が整った場所で治療に用いるならかなりの良い治療結果が得られるはず。強いては患者さんの利益にもつながります。

ということで、僕は早速この製品を注文しました。明日うちの歯科医院に届くはずです。一人でも多くの患者さんの治療に役立つことを願うのみです。



2009年03月25日(水) WBC人気に湧いた歯科医院

うちの歯科医院には待合室にテレビが置いてあります。診療までの時間の間、患者さんに見て頂くためのテレビです。毎朝、診療が始まると同時にスイッチを入れるわけですが、いつもはNHKに合わせて放送を流しています。
このテレビは患者さんが自由にチャンネルを変えられるようにしています。いつも診療が終わりテレビのスイッチを消す時、ほとんど毎日NHK以外のチャンネルに変わっています。

先週から今週にかけては、診療終了時にはいつもあるチャンネルに変わっていました。そのチャンネルとは、ワールドベースボールクラシック(WBC)を中継しているテレビ局のチャンネル。

今月初めから始まったWBCですが、前回のWBC覇者の日本が連覇を果たすかどうかが注目されていたのは周知のことだと思います。今回は変則トーナメント方式だったせいか、お隣の国、韓国代表とは合計5回も試合をするということになり、昨日は決勝戦で5度目の韓国代表戦となったのです。
既に結果は報じられているように、両チームが決勝戦らしい大接戦を演じ、延長10回、日本代表がイチロー選手のタイムリーヒットにより勝ち越し、その裏韓国代表の反撃をダルビッシュ投手が抑え、優勝を勝ち取りました。

このWBCに注目していた人は多かったようで、WBCの試合中継の視聴率は常に高かったとのこと。そのことはうちの歯科医院でも言えることで、試合が日本時間の午前中に行われたこともあり、うちの歯科医院の待合室では診療を待っている患者さんがWBCの試合を見ていたのです。
待合室からは、時には、
「よっしゃ!」とか
「あ〜あ」というため息が診療室まで聴こえてきます。診療をしながらにして何となく日本代表の様子が手に取るようにわかりました。患者さんの中には診療をしている僕にWBCの経過を知らせてくれる奇特な方もいたくらい、待合室で診療を待っている患者さんはWBCでの日本代表の試合に関心を持っている人が多かったようです。

WBCを見る患者さんの熱狂度は日に日に高まり、一昨日の米国代表との準決勝、そして、昨日の韓国代表との決勝戦ではピークに達した感がありました。既に診療が終わり、昼休みの時間帯になっても熱心に試合経過を見ていた患者さんがおり、僕もついつい昼休みを忘れて見入っておりました。
そして、昼休みが終わり昼からの診療開始。9回の裏に同点に追いつかれた日本がどうなったか気になりながらもテレビ中継に後ろ髪を引かれる思いのまま午後の診療となりました。いざ診療となるとそれなりに集中はしていたのですが、ある瞬間、待合室からは歓声が上がりました。

診療台で治療を受けていた患者さん曰く
「日本が優勝したみたいですな。」

WBC人気に湧いた、うちの歯科医院でした。



2009年03月24日(火) 腹が立った逆ギレ商法

毎日、うちの歯科医院には何件もの電話がかかってきます。そのほとんどは患者さんからの電話なのですが、中には歯科とは全く関係が無い商売や勧誘の電話がかかってきます。
全く聞き覚えのない会社の名前を言って院長である僕を呼び出そうとするのならまだしも、僕の母校の名前や地元歯科医師会関係の名前を勝手に語り、如何にも関係者であることを装い僕を呼び出そうする輩もいます。全く失礼きわまりないのですが、不況の中で一つでも多く電話をかけ、商売に繋げたい業者が多いからだとは思います。ある意味、同情はするのですが、こちらとしてはいきなり電話をかけてきて“買ってください”と言われてもどうしようもありません。全て丁重にお断りしております。

先日、診療時間終了後、電話がかかってきました。ある不動産関係の電話で、マンション勧誘の電話でした。僕はいつもと同じように断わったのですが、電話を切ったと同時に再度電話がかかってきたのです。再び受話器を取ると、相手は直前に掛けてきた輩でした。いきなり

「おい、お前俺の電話に対して断わるなんていい度胸しているやないか!俺が患者やったら同じように断わっていたんかい!」

非常に高飛車な態度で僕に威嚇してくるのです。逆ギレというやつですね。僕は言いました。

「客に対してどうしてそんな偉そうな言い方ができるねん。それは脅しやないか?お前の会社と名前は覚えているぞ。威力業務妨害で警察に訴えるからな。俺の知り合いに警察歯科医がいるからな。」
と言った途端、その輩、突然電話を切ってしまいました。

全く何を考えているのでしょう。仮にも商売相手に対し威嚇、脅迫してモノを売るとは言語道断。犯罪行為に等しい行為です。僕はしばらく呆れてモノも言えませんでした。

昨日、インターネットでニュースを見ていると、このようなニュースがありました。
2009年3月23日読売新聞
脅迫まがいの悪質な電話勧誘で、マンション購入をしつこく迫る業者への苦情が急増し、愛知県内では昨年12月現在、相談件数が131件で前年同期の約1・5倍に上っていることがわかった。きっぱり断ると“逆ギレ”したり、嫌がらせをしたりするケースも目立ち、中には暴力を振るう業者もあるという。
 「あなたにマンションの購入を断られ、部下が人間不信になって自殺した。どうしてくれるんだ」。名古屋市内の50歳代の男性会社員宅に昨年11月上旬、上司を名乗る男から電話がかかってきた。
 男性の自宅や職場に、「老後の年金の足しに、マンション経営はどうですか」と、勧誘電話が頻繁にかかり始めたのは同年9月頃。男性は「住宅ローンがあるので」と断っていたが、その後も電話は続き、多い時には一日に数十回もかかってきた。困り果てた男性は同年10月下旬、電話の男に直接会って断った。しかしその後、「上司」という男から、部下の自殺を理由に契約を迫る電話が入るようになり、名古屋市消費生活センターへ相談した。同センターが強引な勧誘をやめるよう業者へ連絡したところ、電話はなくなり、部下の自殺もウソだったとみられている。
 国民生活センターによると、2007年度の相談件数は全国で2841件。5年前の倍近くに増えており、今年度はさらに1月現在、2386件で前年同期の約450件増。このうち約1割が強引な勧誘を断り切れずに、契約させられていた。悪質な業者の多くは社名などを名乗らずに電話をかけ、断られると「家に火をつけるぞ」「家族に気をつけろ」などと脅すほか、喫茶店などで長時間の説明をした場合は、「こんなに説明しても契約しないなんて、人としてどうなんだ」と殴るケースもあったという。
 被害相談が後を絶たない背景として、同センターは〈1〉悪質な訪問・通信販売や電話勧誘などを規制する特定商取引法では、電話勧誘で相手が購入しない意思を示した場合、再度勧誘することを禁じているが、分譲マンションは同法の指定商品ではない〈2〉宅地建物取引業法でも、断られた相手に再び勧誘することを規制していない――などを挙げ、行政に対し、業者への指導強化を求めている。
 こうした“逆ギレ商法”について、日本女子大の細川幸一准教授(消費者政策)は「不況の影響でマンション需要が冷え込み、業者が在庫を抱えていることも背景になっている。悪質な勧誘については毅然として断り、その後の電話には決して応じないことが大切。相手方の発信番号を表示するサービスを利用し、着信拒否に設定するなどの対策も有効」と指摘している。

どうも逆ギレ商法が横行しているようですが、人様に不快な思いをさせる商売が継続できるのでしょうか?ある知人曰く
「商売とは品物を売るのではなく、自分を売って買ってもらうこと」

僕も知人の意見に全面的に賛成です。商品を買おうとする場合、商品を売る担当者によって左右されることが多いもの。客の信用を得て初めて物が売れる。これは商売の基本ではないかと思います。逆ギレをしても客の信用は得られず、かえって敬遠されることは明白です。
逆ギレ商法をしている業者には、逆ギレ商法に頼っていると、いつかは思わぬしっぺ返しを食らうことに気がついて欲しいものです。



2009年03月23日(月) 時にはおまけも役に立つ

先週、某所へ出かけた際、近くのコンビニでペットボトルのお茶を買おうとしたところ、何かおまけがついていました。



上のようなモノだったのですが、特に何も考えず買ってしまいました。
その後、お茶を全て飲み、ペットボトルを専用ゴミ箱へ捨てたのですが、当然のことながら残ったのは下のモノ。


一体何だろうと思い、封を開けてみると中には巾着が入っておりました。


大きさは8センチ×14センチ台の巾着だったのですが、実際に何に使おうかと考えると、帯に短し襷に長し。僕が思いつくものが見当たりませんでした。そこで、嫁さんに見せたのですが、嫁さんも直ぐに使えるモノが思い浮かばず、しばらく机の片隅に放置されておりました。

昨日のことでした。親父が某所へ出かけた際、自分の所有していたデジカメを持って行ったのですが、デジカメを透明袋に入れて持っていっておりました。
「いくら何でもこれでは人前で見せられないんじゃない?」
「これでええよ。別に人に見せびらかすわけじゃないし」と言う親父。

それを見ていたお袋は僕と同じ意見で、
「何かデジカメ専用のバッグのようなものはないの?安いものでいいからお父さんに買ってあげてよ。」
「休みの日にでも近くの電化製品店で見てきてあげようか?」と僕が言ったところ、嫁さん曰く
「あれ、使えるんじゃない?」






賢明な皆さんならおわかりのことでしょう。この巾着の登場となったわけです。実際にデジカメに合うかどうか見てみると、ちょうどいい感じ。見事にデジカメは巾着の中に収まりました。デザインや色の状態も違和感がありません。むしろ、少しおしゃれに見えるくらい。

ということで、ペットボトルのおまけが貴重なデジカメ収納袋と化したわけです。一見すると無駄なようなおまけでも時には役に立つことがあるものですね。

追記、インターネットで調べてみると、かさねいろ豆巾着は結構評判のようです。携帯電話入れに重宝するとのレポートが多数ありました。



2009年03月19日(木) 安らかにお眠り下さい?!

「最近の幼稚園の先生って、言葉の使い方を知らんわ!」
先日、うちの家に遊びに来た従妹が立腹しながら言っていた言葉です。一体何事だろう?と思いながら尋ねてみると

「幼稚園の先生と保護者との間でやり取りをする連絡帳があるよね。先日、親子遠足という行事があって私も参加してきたの。天気にも恵まれた子供も楽しそうにしていたんだけど、帰ってから親子遠足のことで幼稚園の先生にご苦労様という意味合いのことを連絡帳に書いたの。翌日、連絡帳が戻ってきて読んでみたらね、『昨日はさぞお疲れになったことだろうと思います。安らかにお眠りになったでしょうか?』って書いてあるのよ。」
「安らかにお眠りになるって?何か言葉の使い方を誤っているんじゃない?」
「そうでしょ。『ゆっくりお休みになりましたか?』というのだったらわかるんだけど、普通『安らかに眠る』というのは、人が亡くなった時につかう表現でしょ。それをまだまだ元気でピンピンしている私のような人に使うってどういうことよ。私はまだ死んでいないって!勝手に殺さないでほしいわ。」
「最近、“おくりびと“という映画が評判になったじゃない。きっとその幼稚園の先生は”おくりびと“に感化されて、思わず書いてしまったんじゃない?」
「自分では丁寧な表現を使ったつもりでしょうけど、それにしても『安らかに眠る』っていうのは失礼よ。本当に最近の幼稚園の先生は言葉ってものを知らないんだから。」

僕自身、自分では当然だと思っていた言葉の使い方を勘違いしていたことは何度もあります。時には周囲の人から指摘され、思わず赤面してしまったこともあるのですが、黙って聞き過ごされ、見過ごされてしまうと、自分のボキャブラリー不足をさらけ出す結果となります。これは実に恥ずかしい。

それにしても、従妹には悪いですが、『安らかに眠る』には大笑いしてしまいました。目の前にいる従妹があまりに元気であったが故、全く正反対の言葉が使われていたことに対して思わず笑いのつぼにはまってしまったせいかもしれません。漫才のネタの一つにでも使えそうです。



2009年03月18日(水) 政治の力を借りる

インターネットの世界では映像や音楽の配信は当たり前になってきています。インターネット黎明期には考えられなかったことですが、インターネットのブロードバンド化が進んだことによる恩恵であることは明白です。
ブロードバンド。僕にとってこのブロードバンドというのはまだはるか遠くにある世界です。なぜなら、うちの周囲ではブロードバンドによる通信環境にないからです。正直に書くと、僕のインターネット環境はISDNです。友人、知人は光ファイバーやADSLでインターネットを楽しんでいる中、僕は未だにISDNというナローバンドでしかインターネットをすることができません。それでは、僕の住んでいる市全体のインターネット環境はどうかといいますと、市内の大半の地区はブロードバンドなのです。ところが、市街地にあるうちの周囲はブロードバンドのサービスがありません。近隣の市もほとんどがブロードバンドが普及している中、半ば陸の孤島ならぬ陸のデジタルディバイドであるともいえるでしょう。

このような背景にはブロードバンドを提供する通信会社の思惑があるのは確実です。収益性の多い地区にブロードバンドの設備投資を行い、収益性の見込めない過疎の地域ではブロードバンドのサービスを提供しない。企業の論理からすれば当然のことかもしれませんが、今やインターネットは社会資本一種でもあります。住んでいる地区による差別があってはいけないと思うのですが、僕の住んでいる地区はブロードバンドの時代から取り残されたままです。

メールのやり取りや映像、音楽配信とは関係ないテキスト中心のサイトを見る分には今のインターネット環境でも問題ありません。僕は今のナローバンドでも仕方がないかもしれないと半ば諦め気味だったのですが、そうとも言っていられない状況が出てきました。それは、2年後に始まるレセプトオンライン化です。
レセプトとは、毎月保険組合に請求する診療報酬明細書のことですが、現在では患者さん一人の治療費に対して特定の書式の紙に印字して請求しています。いわゆる紙出しをしているわけですが、厚生労働省ではこの紙出しを止め、全て通信で送付する方法に変更するという通知を出しました。これがレセプトオンライン化なのですが、最近になってレセプトオンライン化に対する詳細がいくつかわかってきました。その一つがインターネット環境なのですが、どうもブロードバンドを前提にしていることがわかってきたのです。ナローバンドでも出来ないことはないそうですが、非常に時間がかかり業務に支障が出る可能性が指摘されているようで、医療機関はブロードバンドサービスを受けることを勧める情報が地元歯科医師会から流れてきました。
現在、ナローバンドしかインターネットが出来ないうちの歯科医院にとっては非常に悩ましい問題です。個人の楽しみとしてのインターネット環境の不備では我慢すればよかったのですが、実際の仕事に支障が出てくればこれは別です。
これまで何度かブロードバンドを提供する通信会社に当たってみてはいたのですが、どの会社もサービスの予定は無い、お客様の要望は受けたとの返事のみ。どうも僕のような一個人が話をしても通信会社の方針を変えることはできません。それではどうしたらいいのか?

インターネットに詳しい友人に相談してみると、最も効果的なのは政治力とのこと。企業が収益性を考えている中、自治体や地域住民の要望が強いことを議員を通じて伝えるとさすがの通信会社も動かざるをえないそうで、歯科医師会に関係している地元議会の議員にお願いした方がいいとアドバイスを受けました。

僕は地元歯科医師会の元上司の先生を思い出しました。この先生はひょんなことから僕が住んでいる地元出身の議員の後援会の会長をしていたのです。僕は早速この先生と会い、事情を話すと、議員に伝えることを約束してくれました。
そして、昨日でした。僕はこの先生と同席で地元出身の議員さんと会うことができました。僕の話を耳に傾けてくれました。この議員は、さすが地元出身だということもあり、地元のインターネット環境について熟知していました。ただ、地元の住民が高齢の人が多いことからなかなかインターネット環境改善に向けての要望が少なく、動きようがなかったとのこと。実際の僕の事情を聞き、前向きに検討し、動くことを約束してくれました。

さあ、このお願いが功を奏するかどうかはわかりません。結果は神のみぞ知るということになりますが、少なくとも2年後には仕事に支障が無いインターネットブロードバンド環境が得られたら有難いものです。



2009年03月17日(火) 心地よい疲れを感じたい

仕事をしている人は誰でも同じだと思うのですが、一日の診療を終えると僕は疲労を感じます。何人もの患者さんを治療してきたわけですから体力的にも精神的にも疲れて当たり前なのですが、疲れ方は日によって異なります。同じ疲れていても心地よい疲れ方とそうではない疲れ方があります。
心地よい疲れ方というのはあっという間に一日が過ぎたような時が多いように思います。他のことを考えることなく診療に集中でき、なんとなく充実感に溢れた疲労を感じるとでもいっていいでしょうか。
一方、心地よくない疲れ方というのは、何か無駄なことをしているような感覚のまま診療をし続け、時には感情的になったりしながらやっとのことで一日の終わりを迎えるような感覚のように思います。いつも一日の診療が終わる時には心地よい疲れを感じたいのですが、残念ながら最近の僕は後者であることが多いのです。

僕は必ず診療前には予約が入っている患者さんのカルテを確認します。これまで診療の流れと今日の診療、そして、今後どのように診療をしていけばいいかを自分なりにシミュレーションするのです。このシミュレーションを頭の中にインプットして診療に望むわけですが、昨日は完璧に事前のシミュレーションどおりに診療を行うことができた日でした。患者さんの診療というのは一種の生き物のようなところがあります。事前に想定していることと異なることがしばしばです。患者さんは、歯医者が思ってもいなかったこと、予想していなかった症状を訴える場合があり、歯医者は患者さんが訴えることを常に耳を傾け、冷静に対処しなければならないのです。ところが、一日に何人もの患者さんを診療するわけですから、一人当たりの患者さんに費やす時間は限られています。しかも、予約制の場合、患者さんは指定された時間に歯科医院に来院しています。診療する歯医者は予約時間を常に意識しておかないといけません。
結局のところ、予定していた診療内容と思わぬ患者さんからの訴え、他の患者さんとの治療時間の調整などから、診療前に考えていた治療どおりにいかないことが多いのが現状です。
何事でもいえることですが、医療においてはどんな状況でも柔軟に、臨機応変に対応しないといけないのですが、まだまだ未熟者の僕は臨機応変に対処することが苦手です。一日の診療が終わる時に感じる心地よくない疲労の一因にはこのようなことが背景にあるのではないかと感じています。

そんな中、昨日は久々に心地よい疲れを覚えた診療日でありました。診療開始から終了まで、事前に予測していた通りの診療をし続けることができたからです。診療時間中には想定外の予約外の患者さんの治療をすることもあったのですが、何とか上手く診療時間をやりくりすることができたと思います。このような日が一日でも増えてくれたら有難いのですが、今日の診療は一体どうなることか?自分にとって充実感のある診療を今日も心がけたいものです。



2009年03月16日(月) 顎切り手術

今日の日記のタイトル、一体何事かと思われる方がいらっしゃるかもしれません。顎を切ってしまうなんて恐ろしい、何か傷害事件になってしまわないかと想像しても不思議ではないかもしれません。

顎切りとは歯科業界の中での俗称で、正式には顎矯正手術のことを刺します。矯正という文字が入っていますが、この手術は歯の矯正の一環として行われる手術なのです。

通常、歯の矯正治療というと、歯にワイヤーを取り付け、歯を動かす治療です。歯並びが乱れている、乱食い歯を意図的に動かし、歯並びの乱れを修正したり、噛み合わせの不具合を治すのが歯の矯正治療です。ところが、歯の矯正治療を必要とする患者さんの中には、歯を動かすだけでは歯並びが治らない方がいます。顎の骨そのものに問題がある場合です。所謂、受け口の方の場合、下顎の骨が成長しすぎている場合が多いのです。



また、上顎の成長が下顎よりも劣っている場合もあります。このような顎の骨の成長の不具合により歯並びが乱れているような状態を顎変形症といいます。



どうしてこのようになってしまったのか?遺伝が大きく影響を与えていると言われていますが、詳細な理由はまだわかっていません。
額変形症による歯並びの乱れ、噛み合わせの不具合は、歯を動かす通常の矯正治療のみで治すことはできません。顎の骨そのものを切断し、移動させることが必要なのです。この手術のことを顎矯正手術というのです。

顎矯正手術ですが、これは歯の矯正専門医と歯科口腔外科の専門医が一緒になって行う処置です。手術前には歯の矯正専門医が手術後によって顎を移動させた際、きちんとした噛み合わせ、歯並びになるように矯正治療を行っておきます。これは術前矯正と呼ばれる処置です。この術前矯正が終わると手術になります。



顎矯正手術は、歯科口腔外科の専門医が行います。全身麻酔で行い、原則として口の中から行います。下の図は顎矯正手術の一例です。


顎の骨の中には血管や神経が通っているので、これらの解剖学的な位置を充分に考慮しながら骨を切断し、移動させることが必要です。顎を切る位置や方向、量には制約や限界がありますが、これらを考慮しながら特定の術式に則って手術が行われます。

手術時期は体の成長が止まる時期以降に行われます。概ね18歳以降の年齢に達せば行われます。
手術後はしばらく口を開けられません。手術によって移動した骨は特殊なスクリューで固定しますが、しっかりと骨が再度くっつくまで顎を動かさないように上顎の歯と下顎の歯をワイヤーで固定します。この際、食事は液状のものを口の角から流し込むような形で取ることになります。
手術後、数週間程度で顎をくっつけていたワイヤーは取り除かれ、その後、歯並び、噛み合わせの微調整が行われます。これが術後矯正治療と呼ばれる治療です。

顎矯正治療により下の写真のように噛み合わせのみならず、容貌も変わります。






2009年03月13日(金) 入れ歯は体の臓器であるがゆえに・・・

うちの歯科医院は周囲を山や田畑に囲まれた田園地帯にあるせいか、他地区よりも人口が少なく少子高齢化が進んでいる地域の一つです。そのため、高齢の患者さんが大部分を占めています。
高齢の患者さんが多いということはどうしても入れ歯の治療が多くなります。入れ歯といえば、部分入れ歯と総入れ歯があるわけですが、最近多いケースが入れ歯を修理するケースです。入れ歯の一部が割れたり、真っ二つに破損したり、人工歯が取れたりなどなど、入れ歯を手直ししなければいけないケースが多いのです。

僕のモットーとして、入れ歯はなるべく長く使ってもらうことにしています。新しく入れ歯を作り直して欲しいと希望する患者さんが来院しても、入れ歯を作り直すには時間がかかります。直ぐに来院して直ぐに入れ歯を作り直すことはできません。何度か歯科医院に足を運んでもらわないとできない代物だからです。新しく入れ歯を作るまでの間、入れ歯無しでは済まされません。入れ歯が全く無い場合は別として、今使用している入れ歯を使わないといけません。それならば、現在使用している入れ歯に不満があるなら、その不満点を解消するのが先決ではないかと僕は考えます。入れ歯がガタガタしていたり、痛くて咬めなかったり、かみ合わせがしっくりいかなかったりした場合、これらをきちんと修正する。そして、今の入れ歯の不満点を解消してから、新しい入れ歯を作った方がいいのではないかと思うのです。

僕は入れ歯作りの名人ではありません。古い入れ歯の問題点を即座に見抜き、患者さんに満足してもらえる新しい入れ歯を直ぐに作れるほどの技量はありません。試行錯誤をしながらも今使用している入れ歯の問題点を探りながら解決した時点で、その入れ歯を参考にして新しい入れ歯を作る。このようにしないと僕は患者さんに満足してもらえる入れ歯を作り直すことができないのです。

僕は、患者さんには現在使用している入れ歯の問題点を解消した時点で必ず尋ねます。新しく入れ歯を作り直すかどうかを確認するのです。もちろん、僕の考えも伝えますが、最終的には患者さんの判断に任せます。患者さんによっては今使用している入れ歯を使い続けることを選択される方もいますし、新しく入れ歯を作り直すことを希望される方もいます。僕はどちらでもいいと思います。入れ歯は人工物とはいえ体の臓器であるがゆえ、使い慣れた入れ歯がよければそれでいいと考えます。



2009年03月12日(木) 酒酔い当て逃げ元警視に軽すぎる判決

今日の日記は歯医者がらみの話では全く関係ないのですが、あるニュースを見て思わず感じたことを書いていきたいと思います。

そのニュースとはこれです。

2009年3月11日11時17分 読売新聞

酒に酔って車を運転し、当て逃げ事故を起こしたとして道路交通法違反(酒酔い運転、当て逃げ)の罪に問われた元警視庁総務部施設課課長代理(警視)の日高幸二被告(50)の判決が11日、水戸地裁土浦支部であった。
 千松順子裁判官は「警官に対する国民の信頼が著しく損なわれ、社会的影響も看過できない」として、懲役10月、執行猶予3年(求刑・懲役10月)の有罪判決を言い渡した。
 判決によると、日高被告は2008年11月17日午後7時25分頃、キャンプ先で同僚らと酒を飲み、帰宅しようと乗用車を運転。茨城県稲敷市の路上でほかの乗用車と接触事故を起こして逃走した。日高被告は08年11月に懲戒免職処分を受けた。
 日高被告は警視庁で交通畑を歩き、築地署交通課長などを経て、06年3月に東京都へ派遣。都の「飲酒運転させないキャンペーン」の担当者だった。
 日高被告は閉廷後、「国民の皆さんに迷惑をかけて反省している。罪を償いながら社会のために生きていきたい」と語った。


警視が酒酔い運転をし、接触事故を起こしながら逃げたという事件。この事件、誰もが言語道断の事件だと思うことでしょう。そもそも、酒を飲んで運転をすることは禁止されています。飲酒運転による被害が後を絶たないからですが、少しでも飲酒運転を減らすために警察が取り締まりを強化することは効果があるはずです。実際に、道路交通法の改正で飲酒運転の罰則が強化されて以来、飲酒運転の摘発件数は減少し、飲酒運転による事故は減少傾向にあります。ところが、それでも飲酒運転は無くならないのが現状です。僕は飲酒運転に対する警察の取締りを更に厳しくしてもいいのではないかと考えているくらいです。

今回のニュース、飲酒運転を取り締まる側の警察の一員、しかも警視が飲酒運転をしたという事実。飲酒運転だけでなく接触事故を起こし、逃走したことは情状酌量の余地はないでしょう。僕は裁判では厳しい判決が出るものと思っていたのですが、実際の判決には執行猶予が付いていました。どうして?と思いました。判決文によれば、既に懲戒解雇され社会的制裁を受けているからとのことですが、それだけで済まされる話でしょうか。本来、飲酒運転を取り締まる側の人間の起こした罪です。誰よりも飲酒運転をしてはいけない人間が起こした事件です。他人を取り締まるのに自分は酒を飲んで運転していたでは示しが付きません。厳罰に処すべき罪なはずなのに執行猶予判決が付いていたのは、警察官が犯した罪に対しては軽い判決しか出ないと言われても仕方がないのではないでしょうか。

以前から警察関係者が犯した犯罪の判決は通常の判決の○割軽い判決が出るとの噂を耳にしたことがありますが、今回の判決はまさにそんな甘い判決の一例のように思えてならなかった、歯医者そうさんでした。



2009年03月11日(水) なおしびと

先週末、久しぶりに僕は嫁さんと一緒に映画を見てきました。その映画とはおくりびと。皆さんもご存知のことと思いますが、昨年に公開されて以来ロングランが続いている映画でいくつかの映画祭で賞を取ったり、日本の映画賞を総なめにした感がありました。極めつけはアメリカでの第81回アカデミー賞外国語映画部門を日本映画として史上初めて獲得したことです。
僕自身、映画の評判はいろいろと見聞きしていましたが、実際に映画を見ようとした直接のきっかけは、このアカデミー外国語映画賞受賞でした。一度は見ておかないといけない映画だろうなあ。そう思い、見てきたのです。

映画を見ての感想ですが、評判通りの、いやそれ以上の映画でした。映画の評価は様々な場所で言われ、書かれていますが、そんな評判に違わぬ素晴らしい映画でした。死をテーマにしながらも決して重くなく、時にはユーモアを含ませながら、非常に美しい映像、音楽に支えられたストーリーに僕は思わず目頭が熱くなりました。何かと世知辛い世の中、映画を見終わった瞬間、自分の心が癒されたような気がしたくらいです。僕が座っていた映画館の中でも至る所から鼻をすする音が聴こえていいました。嫁さんとともに久しぶりに感動できた映画だなあと言いながら映画館を後にしたくらいです。

ところで、この映画の中であるシーンが印象的でした。それは、既に遺体となった父親を本木雅弘が演じる主人公が自ら湯灌をする場面。亡き父親に対して納棺師として湯灌を行う運命を感じながらも、それまでにあった父親とのわだかまりが浄化されることを自覚しながら自分の父親を湯灌するというシーン。

この非常に美しいシーンとは比べ物になりませんが、僕はこのシーンと似たようなことを経験したことがあります。それは、歯医者になってから自分の父親に対して行った歯の治療です。
歯医者になってから何年も患者さんの治療を行ってきた僕ですが、親父の歯を治療するようになったのはごく最近です。初めて親父の歯の治療をする時は、自分では意識していないつもりでも、どこか心の片隅に意識をしているものがありました。
しかも、親父は歯医者です。幼少の頃、何度と無く僕は親父に歯を治療してきてもらっていました。それが今度は全く逆で、自分が親父の歯を治療する立場になったのです。
実際の治療は滞りなく終えることができましたが、それにしても自分が学んできた歯科の知識、技術、経験を親父に対して行ったことには何か不思議な気持ちがしました。父親も患者の一人ではありますし、治療中は意識することはなかったのですが、いざ治療を終えて一息つくと、少し感慨深いものを感じました。僕に治療を受けたことを親父はどう感じたのだろう?
親父は僕に治療を受けたことの感想については何も語っていません。ただ、一度のみならず何度も僕の治療を受けていることを思えば、少しは僕の治療を信用しているのかなと勝手に考えています。

映画では主人公は自分の父親を納棺するという“おくりびと”でした。亡き父親をあの世へ送る“おくりびと”であったわけですが、それに対し、僕は生きた父親の歯を治したという経験。映画と比較するのは馬鹿げていますが、映画の主人公が“おくりびと”ならば、さながら僕は自分の父親を治療する“なおしびと”だったかもしれません。



2009年03月10日(火) 4月から歯科治療費値下げです!?

歯科治療で用いる貴金属とは、被せ歯や詰め物に使用されるものです。一見すると銀色に見える金属製の被せ歯や詰め物のですが、中身は金、銀、パラジウムなどの貴金属の合金です。

歯科保険治療では、被せ歯や詰め物で使用される貴金属の価格は公定価格です。どういうことかといいますと、中央医療協議会(中医協)の場によって決められるのです。
元々、貴金属の価格は市場で価格が決められています。売り手と買い手との取引によって価格が決められているわけですが、昨今の経済状況により貴金属の価格は変動が激しくなっています。中医協で決められる歯科用貴金属の公定価格もこの市場の価格変動を考慮し、年に2回歯科用貴金属の公定価格の改定があるのです。
最近では2月25日に改定価格の発表がありました。結果的には前回改定時の価格よりも値段が下がりました。最も多く使われている歯科用貴金属は金の含有率が12%以上の金銀パラジウム合金なのですが、これが昨年10月1グラムあたり808円だったのが、今回の改訂で1グラムあたり638円になります。これはパラジウムと金の素材市場価格が下がったために公定価格が下がったのです。

歯科用貴金属の公定価格が下がるということは、歯科保険治療における金属製の被せ歯、詰め物の治療費も下がることを意味しています。実際には4月以降の治療費から反映されることになります。具体的にどれくらい下がるかは今月中にわかりますが、患者さんにとっては一部治療費が下がることになります。

治療費負担が少なくなることは患者さんにとってはうれしいものだと思います。
金属製の被せ歯、詰め物をセットする予定のある人は4月以降にセットされるなら、今よりも安い支払で済むことになります。
それでは、現在、歯型を取って実際に口の中に被せ歯、詰め物をセットするのは4月以降にすれば経済的ではないか?ということになりますが、確かに治療費を考えれば安くなるでしょう。ただし、被せ歯、詰め物のセットを延期することで思わぬトラブルが生じることも考えられます。
例えば、詰め物をセットするタイミングが遅くなってしまったために、詰め物をセットする歯が割れてしまうなんてこともあるのです。変にケチってしまうと、結果的に治療費が高くなる可能性もあるということです。
治療費が4月以降安くなるからといって変に先延ばししても、果たしてメリットがあるかどうか?これは慎重に考えて欲しいと思います。



2009年03月09日(月) お尻の故障って本当?

先週から始まった国別野球対抗戦ワールドベースボールクラッシク(WBC)。16の国が野球の世界一を争うシリーズで、オリンピックでは出場しなかったアメリカ大リーグの選手が多数出場することで注目されています。日本チームもイチロー選手、岩村選手、松坂投手、城島捕手といった大リーグ所属の選手が日本プロ野球の選手と共に第1回優勝に続く連覇を狙っています。既に行われている東京ラウンドは先週から行われています。今日が最終日。日本は中国、韓国に勝ち、今日は東京ラウンド1位を決めるべく韓国と試合が組まれています。

さて、このWBCに関して、僕はある記事を目にしました。この記事です。

2009年3月6日10時39分 読売新聞
大リーグ・ヤンキースのキャッシュマン・ゼネラルマネジャー(GM)は5日、WBCドミニカ共和国代表として出場を予定していたアレックス・ロドリゲス内野手(33)が、右でん部の故障のために大会を欠場することを明らかにした。ロドリゲスは右でん部に張りを訴え、4日に精密検査を受けていた。同GMによると「痛みはないが、しこりがある」という状態で、今後は、しばらく様子を見て手術をするかどうかを判断するという。もし手術した場合、「(復帰まで)4か月かかる」と見通しを語った。


アメリカ大リーグを代表するアレックス・ロドリゲス選手が右臀部、すなわち右お尻の故障でWBC出場を辞退するというニュースだったのですが、僕は英語のニュースを念のために見てみました。英語のニュースの一つはこれです。

臀部の故障、すなわちお尻の故障ということなのですが、英語ではhip injuryになっています。僕は思わず言いたくなりました。これは誤訳であると。

英語でhipというと誰もがお尻、臀部を想像すると思いますが、hipには別の意味があります。それは股、股関節という意味です。英語のhip injuryのhipをお尻と訳せば、お尻の故障になりますが、hipを股関節と訳せば股関節の故障となります。どちらが正解でしょう?
正解は英語のニュースに目を通してみればわかります。内容からみてもhip injuryは股の故障、または股関節の故障、損傷と訳さないといけないことがわかります。

実は、hip injuryについては以前から訳し間違いが目立つ英語の一つなのでした。ついついhipイコールお尻と連想してしまいがちなのですが、今回のhipは股関節を指します。
また、hip injuryそのものは股関節の故障、股関節の損傷という意味の決まり文句のような言葉でもあります。

引用した読売新聞はどこのニュースから引用したかどうかわかりませんが、少なくとも英語の本来の意味とは掛け離れた誤訳をしてしまったことは明白です。

ちなみに、こちらではちゃんと股関節と訳されていました。



2009年03月06日(金) 歯ブラシを強く押し当てていませんか?

患者さんに歯磨指導をする際、いろいろと患者さんに確認することがあるのですが、ほとんどの患者さんが毎日歯を磨くと答えます。一日の歯磨き回数にはばらつきがありますが、最近では一日に複数回、歯を磨かれる方が多いようです。これは厚生労働省が6年に1度発表している歯科疾患実態調査という調査結果にも反映されています。もはや日本では歯磨き習慣は定着したということが言えるでしょう。

それでは、歯磨き習慣が定着したからといって歯磨きがきちんとできているかといいますとこれは別問題です。先ほど書いた歯科疾患実態調査では国民の8割以上が歯周病であるという調査結果も報告されています。この歯周病、歯の汚れとの相関関係が証明されています。むし歯の場合、歯が汚れていてもむし歯にならない場合があるのですが、歯周病は歯が汚れていれば程度の差はあれ歯周病になるのです。国民の8割以上が歯周病である背景には、歯の汚れが多いに関係しています。歯磨き習慣が定着しているのに国民の8割以上が歯周病であるという事実。これは、歯磨きで歯の汚れをきちんと取り除いている人が少ないかということを物語っています。

どうして歯磨きで歯の汚れを取り除けていないのか?いろいろと理由はあるのですが、僕が患者さんの歯磨き指導をしていて感じることは、歯磨きの際、歯ブラシを歯に強く当てている人が多くいるということです。

今は使用する機会は少なくなりましたが、皆さんは箒を使用された経験はあると思います。箒を使って掃除をする際、箒を強く押し当てて掃除をしてもうまく汚れを取り除くことはできません。箒の毛を曲げないように軽く当てながら掃除をして初めて汚れを取り除くことができるものです。
歯ブラシもこの箒と同じです。歯ブラシで歯の汚れを取るのは毛先です。歯ブラシを歯に強く当てると毛が寝てしまい、毛先が全く当たりません。そうなると歯の表面の汚れが取れなくなります。軽く歯ブラシの毛先を当て、毛の弾力を利用して歯磨きをするのです。必要以上に強く磨くと歯の汚れは取れないどころか歯や歯肉を傷つけることになり、何のために歯を磨いているのかわかりません。

ゴシゴシ歯を磨くという言い方がありますが、この“ゴシゴシ”という表現は良くないかもしれませんね。“ゴシゴシ”というと、誰もが力を入れるイメージを想像してしまいますから。とにかく、歯を磨く際には、歯ブラシは軽く歯に当てて掃除をする。これが歯磨きの基本の一つです。



2009年03月05日(木) 薬のさじ加減は難しい

医療に薬は無くてはならないものです。一般の病院、医院、診療所、クリニックなどでは来院する患者さんの治療に必ずといってほど薬が処方されます。病気によっては大量で多種類の薬を飲んでいる方も少なくありません。

一般の医者ほどではありませんが、歯医者でも薬を処方することがあります。歯肉が腫れたり、抜歯等の手術をした後には薬を処方します。僕自身、毎日のように患者さんには薬を処方するのですが、最近、あることを感じ出しました。それは、従来出してきた薬の効きが悪くなってきたのではないかということです。

その薬はある抗生物質なのですが、以前、先輩の先生に勧められ依頼使用していました。使い出した当初、確かにこの薬は効果がありましたが、ここ1年余り、どうも効きが悪く、途中で薬を変更することが多くなってきました。

どうしてなのか?愚考するに、この抗生物質が多くの患者さんで耐性菌が出来てきたのかもしれません。歯医者に来院する患者さんは歯医者のみならず、他の一般の病院、医院、診療所、クリニックなどで処方された薬を飲んでいることが多いもの。薬を飲み続けていると、薬の種類によっては体に存在するばい菌、専門的には常在菌といいますが、これらに微妙に影響することが考えられます。常在菌の種類が変わったり、遺伝子レベルで変化が生じたりし、結果として、今まで聞いていた薬が効かなくなくなることがあるのです。

興味深いことがあります。それは、ある薬は一般には効き目があるものの、特定の地域において効きが悪いということがあるのです。これは僕の経験や他の医者、歯医者からの話ではありますが、皆異口同音に薬の効き目には地域性があることを実感しています。これは一体どういうことか?いろいろ理由が考えられますが、地域の人の生活習慣や食習慣、気候、風土、そして、地域の医者により処方された薬の服用になどがあるような気がします。

少なくとも言えることは、薬を漫然と処方していてはダメだということです。患者さんの状態、病歴、アレルギーの有無、薬の効果、他に服用している薬との関係などを考慮しながら処方しないといけません。薬のさじ加減はいつも頭を悩ますところですね。



2009年03月04日(水) 乳歯脱落 大人への階段を上がるために

食事中、ある食べ物を食べていると突然、“ガリッ”という音と衝撃が口の中からしました。何か硬い物でも咬んだのか?口の中には血の味もします。舌で触ってみると小さいながらも非常に硬い。急いで口の中の外に出して見ると、5ミリ程度の白い固形物が見えました。僕は直ぐに気が付きました。これは乳歯だと。

これは今から36年前、僕が7歳の頃に初めて下の乳歯の前歯が抜け落ちた時のことです。しっかりしていた乳歯の歯がぐらつき始め、今にも抜けようとしていたのですが、抜けそうに抜けない状態が続いていました。自分で取ろうとしても痛くて抜くことができず、そのままにしていたのです。

このような乳歯が抜ける経験は誰でも幼少期に体験していることでしょう。ぐらぐら揺れていた乳歯が何か物を咬んだ瞬間に抜け落ちる。何とも気持ち悪い衝撃と音がするものですが、抜け落ちた歯の歯肉の下には永久歯の頭の一部が見えています。僕も何度かこのような経験をしてきましたが、歯が抜け落ちる度に大人への階段を上がっているような気になったものです。

さて、僕は定期的に子供の歯を見ているのですが、現在、7歳の下のチビの乳歯の何本かがぐらついているのを見守っています。既に下のチビは6歳臼歯と呼ばれる第一大臼歯4本が生え、下の前歯2本も生えています。既に永久歯が生えているにも関わらず、下のチビはまだ乳歯が自然に脱落した経験がありません。それはなぜか?
まず、6歳臼歯は永久歯ではありますが、乳歯列の一番後ろに生える歯ですから生えかわってくる歯ではありません。下のチビの場合、既に生えている永久歯は、乳歯が生えているのにも関わらず乳歯よりも内側に永久歯が生えてきたため、僕が乳歯を抜歯した経緯があります。

これまで何回か書いてきましたが、永久歯が生えてきたにも関わらず乳歯が抜け落ちない場合、抜歯の対象となります。本来なら乳歯は永久歯が生えてくると抜け落ちるはずなのですが、生えてくる永久歯の位置が乳歯の真下ではない、ずれてくる場合、乳歯は抜け落ちに残る場合があるのです。これは良いことではありません。永久歯の歯並びが悪くなる一因にもなりますし、むし歯や歯肉炎の原因にもなります。
小学校の歯科検診においても抜け落ちない乳歯は必ずチェックし、永久歯が生えてきているのに残っている乳歯がある生徒には抜歯勧告を行うのが普通です。

下のチビの場合、下の前歯2本の内側に永久歯が生えてきていたのです。僕は嫌がる下のチビを言い聞かせ、抜歯をしました。その後、内側に生えてきた永久歯は徐々に外側に移動しながら生え、今では本来の前歯の位置に生えています。
これは良かったのですが、下のチビはまだ自分で乳歯が抜け落ちる経験をしていません。乳歯は歯医者であるお父さんが抜くものと思い込んでいる節があるくらいで、時々僕に尋ねてきます。

「ぐらぐらしている歯を抜かなくていいの?」

僕は“自然に取れるのを待とうよ“と言いながら様子を見ています。
おそらく、今月中に下のチビのぐらぐらしている乳歯は抜け落ちるでしょう。下のチビもグラグラしている歯が気になって仕方がないようですが、親としてあの“ガキッ”という衝撃と音は体験して欲しいと思います。大人への階段を上がるためにも是非とも経験しなければならないことの一つですから。



2009年03月03日(火) 定額給付金詐欺で思うこと

昨今の経済情勢が厳しい中、少しでも国民生活を支援し、経済状態を改善するために導入された定額給付金。現在、国会では定額給付金関連法案の審議されています。全国の市町村では定額給付金の支給準備をし始めている所もあるようで、定額給付金が我々の手に渡る時期が程なくやってきそうです。

既に皆さんもご存知のことと思いますが、定額給付金は平成21年2月1日現在、住民基本台帳に登録されている人、もしくは外国人登録原票に登録されている者を対象としています。実際の給付額は一人あたり12000円。65歳以上、もしくは18歳以下の者は2万円となっています。

この定額給付金の給付に対し、必ずあると予想されていることの一つに定額給付金詐欺があります。まだ定額給付金の関連法案が通っていないにも関わらず定額給付金詐欺の未遂事件がいくつも報告されているようです。
総務省のホームページによれば定額給付金の振り込め詐欺や個人情報の詐取などの手口があるようで、注意を喚起しています。

参考までに、僕の世帯では嫁さんと僕とで24000円、チンチンボーイズ二人で4万円で合計64000円が支給されることになっています。
このようなことを書くと非常に不謹慎でお叱りを受けるかもしれませんが、この支給額は、詐欺の視点から考えるとこの額は果たしてうま味のある額なのだろうかという疑問を僕は感じます。昨今の振り込め詐欺の場合、自分の親族に成りすまし、多額の金額を指定する口座へ振り込みようにさせるのが常套手段のようですが、果たして定額給付金で支給される額が振り込み詐欺で被害にあった金額よりも高額か?と問われれば、そうではないように思うのです。
ちりも積もれば山となるではありません。定額給付金詐欺を多数の世帯に対して行うのであればそれなりの額になるのかもしれませんが、その一方で摘発されるリスクが生じてくるはず。果たして定額給付金詐欺が稼ぎのいい詐欺であるのかどうか僕は疑問に感じます。従来の親族に成りすます振り込め詐欺の方が稼ぎがうま味のある詐欺ではないかと思うのです。
金のある所に詐欺は必ずあるものですが、この定額給付金詐欺に関しては精を出す輩というのは小心で、さもしい詐欺のように思えてなりません。それでも定額給付金詐欺は横行するのでしょうね。

ちなみに、僕はどんな類の詐欺であっても詐欺を認めるものではないことを断わっておきます。



2009年03月02日(月) デジタルスケジュール管理への違和感

「兄貴、これ結構便利だよ」

先週末、我が家を訪れた愚弟が僕にある物を見せてくれました。ある物とはこれです。PDAですね。愚弟は友人の勧めでスケジュール帳の代わりに使い始めたそうですが、結構重宝している代物なのだとか。中に入っている純正ソフトが気に入らなかったそうですが、フリーウェアのソフトをインストールしたところ、非常に使い勝手がよく今では常に携帯してスケジュール管理に使用しているのだとか。

「パソコンとの連携もいいし、付いているこのペンを使えば手書きのメモも保存しておくことができるんだよ。」

単にスケジュール管理だけではなく、備忘録代わりとしてもかなり使い勝手がいいようです。以前からスケジュール管理にPDAを使用している知人を知っていましたが、愚弟もその便利さに魅せられ使用しているようです。

最近、PDAのみならず携帯電話に自分のスケジュールを管理している人をちょくちょく見かけます。多機能化した携帯電話にはスケジュールを管理できる機能が付いています。常に携帯している携帯電話に必要なスケジュールを打ち込み、活用している人は少なくないはずです。僕の周囲を見渡しても何らかの行事や予定が入ると直ぐに携帯電話を取り出し、入力している人を見かけることが多くなりました。

確かにPDAも携帯電話も実際に使いこなせばかなり便利なスケジュール管理ツールになることでしょう。僕がこれら電子機器を使いこなしていないだけかもしれませんが、現在の僕は未だにスケジュール管理は手書きメモです。1ヶ月単位の見開きスケジュール帳に予定を書き込み、確認する。残っている余白を備忘録として活用する。

僕自身、この日記はパソコンで打ち込んでいますし、メールも頻繁に使用しています。写真もデジカメですし、音声データや映像データもデジタル化したものを使用していますし、管理しています。デジタル機器を充分に利用できる人とできない人との格差をデジタルディバイドと呼んで久しいですが、僕自身はデジタル機器はそれなりに利用し、重宝している方だと思います。

けれども、スケジュール管理に関してはどうしてもデジタル化になじめません。その理由は何だろう?
自問自答するに、スケジュールに対する印象がデジタル化できる代物ではないという思い込みがあるからかもしれません。
今のPDAや携帯電話は非常に見やすく、直感的に確認しやすいものに仕上がっています。紙製のスケジュール帳に劣らない拡張性、融通が利くものなっています。
そのことはわかっているのですが、自分の手で紙の上に書く行為は、頭の中に何か絵やイメージを描きやすい、想像しやすい気がします。スケジュール管理をしっかりする管理するという点ではデジタル機器は非常に有利でしょう。ただ、時間の流れを感じながらスケジュールを体感するために、僕にはまだまだ紙とペンの力、アナログの力が必要なように思います。
また、スケジュール管理にデジタルを導入してしまうと、人間関係が非常にクールになってしまうような思いもあります。人間関係は時として言葉で表せない間、雰囲気というものに左右されるもの。スケジュールが人と人との約束によって成り立つならば、デジタルで表せないものもあるはず。デジタル機器に頼り過ぎると、豊かな人間関係が何か味気ないもの、希薄になってしまうようにさえ感じるのです。
それと、デジタル管理に必要不可欠な精密機器に対して避けられない故障の心配があります。紙のスケジュール帳の場合、少々乱暴に扱っても問題ありませんが、PDAや携帯電話となるといくらコンパクトに丈夫になったとはいえ、何か物理的な衝撃により使えなくなる可能性は否定できません。いくら安価になり、バックアップを取っていれば問題ないかもしれませんが、何かとズボラな僕にとってこの点も僕がスケジュールをデジタル管理するに当たり二の足を踏む理由です。

スケジュール管理はアナログ管理の最後の砦のようにさえ感じてしまう歯医者そうさん。単に時代遅れかもしれませんし、紙とペンには少しでも接点を持っていたいあがきなのかもしれません。


 < 前日  表紙  翌日 >







そうさん メールはこちらから 掲示板

My追加