My life as a cat
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2009年01月17日(土) 独身貴族の逆襲

気付けばもう1月も下旬。冬休み後半はアレックスを千葉に連れてきてまったり。近所のお寺に初詣に出かけて、南房総に連れて行き、わたしの部屋探しまで付き合わせた(不動産屋は日本語の危ういカップルと疑念の眼差しであった)。何の感慨もなく、ただ平和に忙しく冬休みは過ぎ、アレックスもわたしも仕事に戻った。

年明け早々忙しい。ニュースで見る厳しい世情と裏腹にこの会社のなんとのんびり平和なことよ。新年会ではわたしの部署の女子と合コンしたいなどという"男子"部署ならよかったが、おじさん部署も出現。しかし、新年会に使った昔有名だったリッチな男とその妾のためのお忍び宿はこんな会社の新年会なども受け入れるくらいプライドを下げ、もう客室の半分が売り飛ばされてしまっているところがやはり厳しい世情を物語っている。

いつものごとく一人でネットを見ながらお弁当をつついていたら、いつもは仲間と社員食堂に出る隣のオネエサン(推定40過ぎ)が珍しく席で背中を丸めていじけたようにパンを食べていた。どうしたのかと訊ねると、たまにはこうするのもいい、と言いながら、いかにいつものランチタイムがつまらんかという話になった。いつも一緒にランチを摂るメンバーは彼女を含め独身3人と既婚の子持ち1人なのだが、このマイノリティが子供や子育てについてのマシンガントークを繰り広げるらしく、経験がなく興味のない彼女はうんざりしているらしい。
「もう、子持ちの主婦って世界が狭いし、余裕がないから空気が読めないのかしら。あぁはなりたくないわって思うけど、彼女はわたしのことあぁはなりたくないわって思ってるんだろうな。」
万年少女の心を持った彼女はのらりくらりでそれなりに孤独でそれなりに人生を謳歌しているようだけれど、ふと世間のきつい目線に傷ついたりしているらしい。同窓会を欠席するのにただ"旅行に行く"とだけ理由を言えば、主婦軍団に独身だからお金を沢山持ってる、海外旅行を楽しんでいるんだろうと噂され、同級生に会えば、第一声結婚したのかと聞かれる。あんな偏狭主婦になるのはごめんだとますます心は結婚から遠ざかるらしい。
「独身貴族3人もいるんだから逆襲したらどうですか?」
と提案してみたが、勝ち目はないと思われる、、、。


2009年01月03日(土) He always encouraged me

アレックスを連れて歩きまわっている。鎌倉では初めて駅から報国寺まで歩いた。小ぢんまりしていて竹林に囲まれた静かなお寺だった。初めて入った新宿御苑はNYのセントラルパークのようではないか。ゆっくりしたかったが、パースから来たアレックスは退屈したらしい。NO MORE PARKSと言われてしまった。どこへ連れて行っても結局長野で生まれて初めて見た雪に勝るものはないらしい。

昨日はわたしの休暇。ちょっとあたたかい冬服を買おうと出かけたのだが、ものすごい人だかり。エレガントな服を売る店に走りこんで我先にと人を押しのけるパワフル日本女子たちに圧倒され、お人好しのわたしは商品を手に取るにも至らず、あっさり諦めた。せめて靴が一足欲しいと思ったが、ロングブーツというものがきつい。ふくらはぎがパンパンになってしまう。日本女子の威勢に気後れし、ロングブーツもサイズが合わない。わたしはこの国にWelcomeされていないように思えて、ぐったり座り込んでしまった。電話をかけてきたマーヴに話す。
「僕は君の健康的で女らしい体のラインが好きだよ。
ブーツはオーストラリアで買えばいいじゃない。」
なんて優しい人なのだろう。決してわたしを否定せず、いつも励ましてくれる。もう何年も離れて、近頃は実存しない人と話しているような気になっていた。ボーイフレンドはいるのかと聞かれるとうっかりいませんと答えていたりする。わたし達には同じ未来があるのかな。それでも彼から伝染した穏やかな口調や人を尊重して思いやる気持ちなど、大切に自分の中で育てたいものばかり。彼に費やした時間は無駄ではなかったでしょう。


Michelina |MAIL