陶 房 日 報  とうぼうにっぽう 
陶房かまなりや

2007年11月29日(木)      ショート!

昨日取り付けて悦に入っていた 『ブロアポンプ』 が
一晩で沈黙しました・・・orz・・・かなりがつかりしています。

が・・・凹んでいても始まらないので、まずはその仕組みを知る
べく、メーカーのサイトの駆動原理の説明と図面をつぶさに見、
バラせるだけバラして修理を試みました。が・・・単純な方式だけ
に重症であるらしいことが想像できて、暗澹たる気分になりました。
何しろ、本体カバーを外したら異様に焦げ臭かったのです。

 行き詰った挙句メーカーである『安永』に
 電話をし、修理について問い合わせてみ
 たところ、やはり症状から推してショート
 して焼きついてしまったのであろうとの
 お答え、製造番号から見ても古いもので
 手元に届いた時点でヘタッていたのでしょ
うとのこと、修理には相応の金額がかかるので、新しいものを
買われたほうが良いでしょうと、とても親切にお答えください
ました。安物に喰いついた浅はかさを恥じながら、担当の方の
優しさに甘えて、考えられる原因や仕様について根掘り葉掘り
質問をし、この型式のポンプを付けることに間違いがないこと
はわかりました。ま、これだけでも収穫といえば収穫です。

ついでに浄化槽保全業者の馴染みの担当さんにも電話で質問
をし、ポンプを据えるときの注意点を聞き出して、さらに確信
を得、同じ型の新品をもう一台購入することに決心しました。
定価は35,000円、まさかに定価ではいよと買うことはしませんが
間違いのない製造番号の新しいものを購入しようと思います。
中古品の購入代金はお勉強代になってしまいましたが、ある
意味で良い経験になったと思います。

でも、得意げな昨日の日報がいかにもこっ恥ずかしいですな・・・
・・・かぁ〜 消してぇ〜





2007年11月28日(水)      ブロア

浄化槽のブロアポンプが不調を兆してから2年ほど、騙し騙し
使っていたポンプはいよいよ異音を立てるようになり、ゴロン
ガロン、ケロン、コロンと楽器のように賑やかになってしまい、
浄化槽屋に交換費用を見積してもらったら5万円位でしょうと
涼しい顔をして言うので、「べらぼう、こんな物1つの交換に
そんなにかけられるもんかい」 と、中古部品をヤフオクで
探し出し、4000円で落札して取り付けました。

 いや〜、中古とはいえ年式の新しい道具
 は静かです。その上小さい。エアクリーナー
 のフィルター部もシンプル設計でお手入れ
 も簡単です。うっかり浄化槽屋に頼んでい
 たらつまらぬ散在をするところでした。
 やはり、困ってもすぐには業者に頼らず、
まずは自分でできないものかどうか吟味することが寛容ですな。

このブロアがいつまでもつかは、甚だ心もとないところで
すが、大事に使って、粘れるだけ粘ってみましょう。





2007年11月27日(火)      こうさつ

陶房かまなりやの表札看板が経年でよごれてしまったので、
一度ケレンし、書き直しました。ついでに敷地内が禁煙で
ある旨を墨書した 『高札』 をかかげました。禁煙だけを
書いてあるのはいささか余白が気になるので、動物の同伴
を戒める文言も書き加えました

 文言はこうです。「敷地内は屋外も終日
 禁煙ですご協力願います。調教の不充分
 な動物の同伴はご遠慮願います。」一見
 丁寧な文の中に毅然としたお断りの趣旨
 が読みとれる端的な文言であると、我な
 がらうまくいったわいと思って外に掲げ、
あらためて繁繁と見直してみると、私こそが 『調教の不充分
な動物』 に思えてきて 「何と当の本人が入れんではないか」
と気がつきました。折角書いたのだから今更掲げないのは業腹。
自分のことは棚に上げて、犬や猫、牛や豚といった家禽類を
対称にしたものであるという解釈に限定しようと思います。

12月の芋乃市場も三日目、お天気も上々、多くの方にご来場
いただいております。明日からは少々時雨れるようですが、
部屋を温かくして皆様のご来場をお待ちいたしております。





2007年11月26日(月)      角 力

 お粗末な上にもお粗末な今年の土俵の
 締めくくりでした。横綱の負けは勝った
 大関を誉めるべきでしょうが、休場した
 大関には日本中が失望したことでしょう。
 だらしない!力士の恥です。痛みを堪え
 て出場し続けたもう一人の大関の目の前
で尻をまくるとは、唾棄すべき破廉恥行為。引退すべきは貴様だ!

来場所は朝青龍も土俵に戻ってくるでしょう。少しはまともな
相撲がみられるでしょうか?協会はしっかりしていただきたい!





2007年11月24日(土)      大薬缶

今朝、横浜新井町は初霜がおりました。

 冬場になると使う我が家の大薬缶です。
 アルミ製で容量堂々の6リットル!2つの
 持ち手つきで持ち運びも便利です。実は
 このやかん茨城県岩間町の分校から頂い
 た代物。5年間住まわせて頂いた記念に
 頂戴してきました。この薬缶、明日から
展示をお願いしている 『かしゃま文化会館』 にも同形の品が
あります。芋乃市場の案内状の写真にちらりと写りこんでいます
のでチェックしてみて下さい。たぶんあれも分校から拝借したも
のでしょう。なんだか 『分校の分校』 のお印のようでこれを
持っていることがとても誇らしい気がします。

岩間の分校で学んだ人は全国にたくさんいらっしゃいます。
そして分校の魂を持った人たちがいろいろな場所で自分流の場
を創造しています。私たちの 『芋乃市場』 もそのひとつです。
この薬缶はそんな 『ブンコースピリッツ』 の象徴です。





2007年11月23日(金)      鉄

明後日からの芋乃市場に出品していただく 『かしゃま』 の皆々様
の作品をお預かりに 『笠間』 へ行って来ました。普段は平日にしか
移動しないので、連休初日の高速道路のつかみどころのないペース
には戸惑うばかりでしたが、どうにか陽のあるうちに市場への搬入
を終えました。ちと、疲れました。

 陶器主体の展示になりますが、鉄の作品も
 展示いたします。画像は須知大さんの作品
 『wakaba』 彫刻的な作品ですが、器の機能
 を兼ね備えています。小物入れや植木台に
 いかがでしょうかという作家さんの意図が
 込められています。我が家ではこれに小品
 盆栽を乗せて飾ろうかと思案中。細くしだ
 れる 『ショタイ草』 が似合いそうです。

笠間からは5人の作家さんに参加していただきます。品物もたくさん
お預かりしてきました。きっと賑々しい楽しい展示になるだろうと
思います。お天気もよさそうです。皆様どうぞ陶房かまなりやへ
足をお運び願います。





2007年11月22日(木)      MICHELIN

ミシュランガイド東京版が出版され、話題を呼んでいます。
食べ物に携わるものの端くれとしてはいささか気になります。
が・・・実はこの格付けをあまり肯定的には受け止めていません。

 フランスのタイヤメーカーミシュランが、
 車を使ってでも訪れたくなるお店という
 趣旨で始めたキャンペーンの延長線上に
 あるガイドであるそうですが、氏素性も
 明かさぬ覆面調査員が客を装って来店し、
 内密に格付けを決めることは、いかにも
調査する側の勝手な都合が優先し、潔い態度とは思えません。確かに
実績のある人品ともに含蓄を持った調査員が真剣に吟味にあたるので
しょうが、何もかも明かされぬ点に不信感を抱かずには居れません。

三ツ星に選ばれたお店にとっては名誉なことですし、日本の料理屋が
欧州の方に認められるのは嬉しいことです。が、一たび三ツ星店にな
ると物見高い俗客の予約が殺到し、贔屓の常連を圧迫することは明白。
今回選ばれた8店舗も今後の対応には苦慮されることでしょう。私が
そういった店の贔屓なら、そんな冠をくっつけてしまったお店の暖簾
はくぐらないと思います。そんな肩書きや格付けがなくてもお客は
きちんとそのお店を見、信じて通うものです。たいへん失礼ながら、
三ツ星を貰って壇上で脂下がるご主人たちを見て、なんと野暮なひと
たちであろうかと思いました。本当に粋な職人なら、お客さんのほう
を見ている料理人なら、ああいったものはさらりとお断りするのでは
ありますまいか。

そういう私は予約する経済力もなければ、
味もわからぬ野暮天にほかならないのですが・・・





2007年11月21日(水)      湯湯婆

 昨晩などは随分と冷えたので湯たんぽ
 を使いました。男のくせに冷え性で常に
 五本指の靴下を履いて寝ているのです
 がそれでも足が冷たくて眠れないこと
 があります。そんなときは湯たんぽの
 暖がことのほかありがたいです。

湯たんぽを使ったあくる朝は中のお湯を出して顔を洗います。
もう冷めていますが、人肌の湯が心地よく、カナッケのある
お湯の香りが鉄くさい温泉水のようでこそばゆく、なんだか
気持ちも一緒に暖まるんですよねえ。





2007年11月20日(火)      さざんか

今日の相撲も締まりませんでしたねえ・・・特に、時天空と
千代大海の相撲はお粗末で、やんなっちゃいましたねえ・・・

 庭の山茶花がきれいに咲いています。
 コブシやナラの葉もさすがにこの寒さで
 はらはらと散り始めました。朝日新聞の
 今朝の天声人語に秋の桜も良いものだと
 いう内容の記事が出ていましたが、桜の
 葉はまだ青々として散る気配がありません。

桜の葉が散ると、いよいよ林も寒々しくなりますなあ。





2007年11月19日(月)      九州場所

 一年おさめの九州場所も折り返しました。
 まったく面白くありません。横綱は逼塞、
 上位はバタバタ、人気者は休場、星を拾っ
 たラッキーな大関が首位に立ち、もう一人
 の横綱はいまひとつの相撲内容、場所は
 初日から満員御礼無し・・・

一筋の光明が魁皇関の頑張りです。痛い足をかばいながら、得意の
右上手をとっても投げに出ず、辛抱の場所は白星先行、立派です。
角番ではありますが最早満身創痍、勝ち越しても今場所で引退では
なかろうかとの憶測も飛び交っています。盛り上がりのない今場所
の土俵も魁皇関の仕切りだけは満場の 『魁皇コール』 が轟きます。
残り一週間、怪我をせず頑張っていただきたいです。





2007年11月18日(日)      股 引

 今朝はうんとさぶくなりました。
 窯で早く起きたのですが寒くて思わず
 ももひきをしっぱりだして穿きました。
 一度はいてしまうと中々手ばなせない
 下穿きですが、温かな日にはなるべく
 使わないようにしたいもんですな。

       股引や着膨れて掃く庭の隅





2007年11月17日(土)      現代用語の

今朝は、オシム監督が脳梗塞で入院するという衝撃的なニュース
にぶったまげました。心配です。年齢も年齢ですし、高血圧から
くる脳血栓での梗塞はとても楽観できる症状とは思えません。
もう、オシムの言葉はきけないのでしょうか・・・

 今年も流行語大賞の候補が発表される時期に
 なりました。世相を写した言葉が色々と候補に
 上がっていますがタレントの垂れ流すはやり言葉
 は今も昔も変わらぬ軽さと馬鹿馬鹿しさを感じ
 ます。かれこれ25年も続くこの賞は 『現代用語
 の基礎知識』 の編者が審査員になっているとか、
 インターネット全盛時代にあって今だに刊行されて
 いるのが不思議な位のぶ厚い事典 『現代・・』 は
本としては化石化しつつあるように思います。受験生の必読本と
いわれ、大学を受験する人は座右に置いて新語を覚え、仮眠を取る
ときには枕にも使われたというバイブル本は既に時代に取り残され
た感がありますが、その知恵の蓄積と存在感は他の追随を許さない
金字塔であると思います。

活字文化が急速に衰えつつある昨今、こういった骨太な書物に
頑張ってもらいたいと思う反面、言葉はどんどん軽く醜くなって
いるようでいかさま剣呑です。流行語を追うのも結構ではあります
が、連綿と続いた美しい日本の言葉文化をきちんと継承していくの
もこういった書物の大きな責任でありましょう。自由国民社には
ぜひとも頑張っていただきたい。

オシム監督のご本復を心中よりお祈り申し上げます。





2007年11月16日(金)      小 品

陶芸教室の生徒さんが所属する盆栽の会 『一砂会』 の
小品盆栽展を見に関内へ行って来ました。久しぶりに電車を
利用してのお出かけでしたが、先日買った『PASMO』のおかげ
で改札も快適に通過、嫌いな公共交通機関も少し楽しめました。

 盆栽はただでさえ小さく作るものですが、
 小品盆栽はさらにさらに小さく作る物。
 小さな鉢にそれでもがっしりと植えられ
 た松柏や、実もの、花ものは微小ながら
 立派な存在感を放つ仕上がりになってお
 りました。ユキノシタやシクラメンといった
花の咲いているものも有り、小さな世界に大きな空間が
醸しだされ、なんとも風雅な雰囲気がありました。

陶芸家でも盆栽鉢を作る方はいますが、食器や茶器と違い、
盆栽鉢の世界はひとつ別分野で独特の磁場があります。京都
の作家さんは『平安某』と名乗り有名です。私は盆栽鉢をあまり
作りませんが、いずれ挑戦してみようと思います。



2007年11月15日(木)      天 水

 今年の夏は久しぶりに土拵えの仕事を
 しましたので、天水を多く利用しました。
 その習慣が身について、夏からこっち
 雨水をうまく使っています。重宝です。
 さらに風呂や洗濯などの水も二次利用
 を心がけています。水道用語でこれを
中水(ちゅうすい)というそうです。上水と下水の中間である水
だから中水なのだそうです。陶芸の仕事は水を多く使う作業が多い
ですが、どれも上水である必要のない作業ばかりです。飲み水を
使うのは、いかさまもったいない。水の豊富な国に生まれてついぞ
水の大切さを忘れがちですが、この夏は土ごしらえのおかげで
大事なことを思いだしました。

肝に仕舞って忘れぬようにしましょう。





2007年11月14日(水)      ロジック

時々無性にパズルに没頭したくなることがあります。
そういう気分になると、パズルの本を買ってきて、ひまを見つけ
ては問題を解いて遊びます。俗に 『お絵かきロジック』 とか、
『イラストロジック』 とか言われているパズルです。ある一定の
決まりごとを当て嵌めてヒントの数字を頼りにマス目を塗りつ
ぶしていくと絵が出来上がるという、クロスワードと塗り絵を
合わせたようなものですが、これが大層気に入っています。

 一昔前はひたすら鉛筆と消しゴムを手に
 パズル雑誌のページのマス目をしこしこ
 塗りつぶしていましたが、さすがに電脳
 時代、今は良い支援ソフトがそれもフリー
 ソフトとして配布されており、それを使っ
 て楽しんでいます。手作業では間違えた
 ときにどこまで消すかの解析が手間でし
 たが、PC画面上では段階ごとの保存や
矛盾点の検証ができ、とても捗ります。さらに印刷、サイズの
変更、問題作成機能まであります。流石にヒント数字の入力は
手作業でコツコツ打ち込まねばなりませんが、打ち込みさえ終え
れば後は正に至れり尽くせりです。一番嬉しいのが、空白のマス
につけていく×印を一気に消す機能があることです。パズルが解
けて絵柄が完成し×印を消すと、えもいわれぬ快感が得られます。

飽きてしまうとじぇんじぇん手もつけないパズルですが、
始めると暫くは打ち込んじゃうんですよねぇ・・・
パズルは不思議な魅力があるもんですねえ。







2007年11月13日(火)      い も

 春に植えた 『里芋』 を試しに一株
 掘ってみました。良いデキです。夏の
 暑さが良かったものか葉は大きく茂り、
 うすらでかい芋っ葉になっていましたが、
 なるほど茂っただけのことはあって芋も
 沢山つきました。
今年は肴にいいように 『石川早生』 という品種を植えました
ので、今日は早速 『きぬかつぎ』 にして食べようと思います。

畑仕事を教えてもらった茨城岩間の皆さんは、里芋は辛夷の
花が咲いたら植えて、霜が降りたら掘るんだよ。と仰ってい
ました。横浜では今年、いつ初霜が降りるでしょうか?残り
の芋は、岩間の皆さんの教えを遵守して、それまで畑の土の
中においておこうと思います。





2007年11月12日(月)      霜月中旬

 霜月も中旬に入りました。朝晩冷やり
 として、冬らしい晴天が気持ちのいい
 季節です。ともすれば上着を持たずに
 出かけてしまい、日暮れに寒さを感じて
 しくじることもしばしば。衣服も心構え
 も冬支度をしなければいけませんなあ。

       日の暮れがさみしくもあり手酌酒





2007年11月09日(金)      パスモ

買っちゃいました。『PASMO』 

 滅多に電車バスには乗らないのです
 が、女房と倅が持っていてこれ見よがし
 に自慢するので、「なにを言ってやがん
 でぇ、たかがカードじゃぁねえか、鬼の
 首でもとったわけじゃぁあるめぇし、手
 前らが持ってて俺が持てねえもんでも
あるめえっ」ってんで、意地だけで買いました。さて、いつ
使うんでしょうかねえ・・・最近では乗り物以外でもこういっ
たカードで決済できるところが増えたようで、コイン駐車場
などでも使えるところがあるそうです。便利ですなあ。

奴らのは無記名式ですが、あたしのは記名式です。えへん。





2007年11月08日(木)      せいげつ

今週は、とっぷりと四連休暇しました。きままな生活をするの
は楽しいもので、月火ぁはふらふらと遊んで暮らし、昨日あたり
から掃除、洗車などもし、日常生活に戻りつつあります。でも
仕事らしい仕事はまったくしていません。

 今日は小田原の 『星月』 さんにお蕎麦
 を食べに行って来ました。ここは 『鷺沼
 よしみや』 さんの師匠筋に当たるお店で、
 いつかは伺いたいと思っていました。細打
 ちでたいへん美味しかったです。一人前を
 二枚に分けて出す工夫に感じ入りました。

 そして、せっかく小田原まで来たのだから
 と箱根へ足を伸ばして、芦の湯の温泉に
 つかってきました。わざわざてっぺんの
 芦の湯まで行ったのは硫黄泉のお風呂に
 浸かりたかったからです。紅葉の始まっ
 た箱根の山々はとても綺麗でした。

明日から仕事を再開します。しかし延びきってしまったので、
社会復帰に時間がかかることでしょう。ま、ゆっくりと元に
戻していきましょう。

星月さんの情報はこちら http://www.kamanariya.com/ltd/sobaya/





2007年11月07日(水)      ruokala lokki

映画 『かもめ食堂』 を観ました。
とても良い映画でした。先日、三丁目の夕日を見た後なので
なおさらに感じ入りました。こういっては三丁目のスタッフの
方々に済まないとは思いますが、かもめに軍配をあげます。
でも、プロデュースは同じ方が参加されていますので、共通
点はあるんですね。

 映画は淡々として、北欧フィンランドの
 小さな日本食レストランでの日本人店主
 の日常を描くだけです。初めてのお客が
 ついて、徐々にスタッフが集い、満席に
 なるまでという只それだけ。派手な演出
 も無ければCGも使わない。増してや人が
死ぬシーンなどはありません。役者が自分の役をしっかり租借
し、それをスタッフが繊細に撮って、編んだという映画本来の
仕事をきちんとした、という印象の映画です。でもそれがよかっ
たのです。台詞の合間の間合いや、役者の表情に小説の行間
を読むような滋味がにじんでいます。原作、監督、主演、みー
んな女性です。そしてスタッフはフィンランドの方たち、なん
とも不思議な雰囲気はそういった環境が醸すものでしょう。

この映画を撮った荻上直子氏は35歳という若さですが、素晴ら
しい才覚の持ち主だと思います。丁度今秋、新作 『めがね』
が各地で上映中です。劇場へは行けそうもないですが、DVDが
出たらゆっくりとまた見せていただこうと思います。

かもめ食堂公式サイト
http://www.nikkatsu.com/movie/official/kamome-movie/






2007年11月06日(火)      小春時雨

昨日はあたたかな小春日和でしたが、夜から時雨れて今日は
朝から雨もよい、でも昼前にはあがりました。天ぷら若松屋さん
に先日のお礼方々伺いました。雨があがったので、お散歩がて
ら歩いて行ってきました。

 トータル6kmの道のりは少々物足りない
 距離ですが、運動不足で且つ久しぶりの
 お徒歩ですから丁度いい按配でしょう。
 途中4km地点の 『ららぽーと』 で小用
 を足し、他は脇目もふらず目的地へ邁進
 しました。自宅発が10:50 とっとと歩って
現場到着がぴったり正午、70分の行程でした。先日の天ぷらの
会ではお蕎麦を茹でるのが忙しくてゆっくりと味わうことができな
かったので今日はチビチビ呑りながらじっくりと揚げ物をいただ
きました。

気温も下がって、歩くには良い季節になりました。
今後さらに寒くなれば億劫になるでしょうから、季節
の良い今のうちに少し歩くようにしようと思います。





2007年11月05日(月)      つるがみね

 となりまちの鶴ヶ峰駅前に不似合いなおーきな
 ビルヂングが建って、何で又こんな所にこんな
 物を建てやがったかねぇと、遠巻きに眺めてい
 ましたが、今日はちょいと用があってこのビル
 に行ってきました。地上29階建て、駅から連絡
 通路で直結、1階2階にはスーパーなどの入った
 ショッピングスポットが。えらい変わりようです。
 鶴ヶ峰駅前は道が細く、さらに線路がその道を
塞ぐように交差する踏切が 『あかずの』 となっていて、
朝晩はひどく渋滞する不便な所です。こんなものが建つと
さらに渋滞に拍車がかかることは明白。建て主はその辺まで
考えて建てたんでしょうかねえ・・・

一番不可解なのが一体こんな所の高層マンションを誰が
買うんでしょうかねえ・・・





2007年11月04日(日)      石 蕗

 ツワブキの花が咲いて、秋も深まってき
 ました。しかしながら木々の葉はまだ青々
 として季節は未だ浅いといった風情です。
 今週8日は 『立冬』 暦の上では冬に入り
 ます。去年のように暖かな冬になるので
 しょうかねえ。

     鶯が笹鳴いている庭掃除





2007年11月03日(土)      しょーわ

金曜ロードショーでやっていたので、つい、観ちゃいました。
『ALWAYS・三丁目の夕日』 良い映画だな、と、思いました。

 昭和30年代後半生まれで、ガキの時分か
 ら拗ねていた私はあの時代を回顧するのが
 嫌いです。然し乍ら案外面白くこの映画を
 見ることができたのも、映画の設定に近い
 時代に東京の町で暮らしたことがあるからで
 しょう。いかんせん、出演者たちが小綺麗で
 垢抜けているのが気障りでしたが、上手く演
 じていたと思います。今はもうすっかり変わっ
た昭和33年の東京の町を描くのにCGを使い、シネコンという
ハイテク劇場でそれを見、インターネットのサイトに感想を
書いたり、家庭の大画面テレビでメイキングのDVDを見る時代
になっても、東京にはあの頃と変わらぬ夕日があるはずです。
それを懐かしむだけならあの頃の映像を紐解けば良いわけで、
あえて映画にまとめたのは、あの時代の横丁にあふれていた
『人情味』 を思い出そうよというメッセージでありましょう。
映画の中では小さな事件を大げさに描きながらも一人一人の
心の有りようを丁寧に描きます。オーバーアクトな演技も目が
慣れれば漫画である原作とのギャップも気にならなくなります。

江戸も明治も大正もそして昭和も、否応なく風化していきます。
あの時代に戻ることはできません。でも、江戸の心意気を、明治
大正の気骨を、そして昭和の根性を、日本人として忘れないよう
にしたいものです。  ちーっと続編が楽しみであります。





2007年11月02日(金)      シイタケ

 昨年の今頃にはぽつぽつと収穫してい
 た椎茸が今年はまだ出ません。これも
 陽気のせいでしょうねぇ・・・ここのとこ
 ろの雨で湿り具合は良かんべえと思い
 ますが、菌類のご機嫌は人類には計り
 知れません。ま、気長に待つとしましょう。





2007年11月01日(木)      がじょう

今年もお年玉付年賀はがきが発売になりました。
毎年、毎年、今年こそは年賀状を止めようと思うのですが、
中々やめることができません・・・ひとえに、貰うと嬉しく、
頂いた方にはお出しするのが礼儀であろうと思うからですが、
その実、漫然と続けていることの言いようのない煩わしさに
苛まれ、貴重な年末年始の時間を割かれていることに懊悩し、
あまつさえ昨今の無味乾燥な書状とパソコン印刷の宛名書き
に幻滅しているのが現状です。

 しかし、やっぱり貰うと嬉しいのがお年玉付
 の葉書です。風情があって、ああお正月な
 んだなあと思います。籤運の悪い私は5等
 しか当たったことがなく、抽選はさして楽しみ
 でもないのですが、やはりこの葉書が嬉しい
 です。中には手製で素敵な賀状を送ってく
 ださる方もいらっしゃいますがそれはそれ
 で嬉しいのですが、この赤い葉書の魅力は
少々別格でしょう。あー、でもこの恒例化した惰性の習慣に
ビシッと一度区切りをつけたいものです。郵政が民営化した
今年こそ、きちんとこの問題を吟味検討して自分なりの決着
を見出そうと思います。

『陶房かまなりや年賀状再検討部会』 本日付にて発足!




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