ひげまろの日記

2006年12月31日(日) 大晦日(作品1742)




         大晦日


     今年はどんな一年だったか
     願ったことは少しも叶わず
     畏れたことが現実になる
     わが一族 抹殺されてしまいそうな



2006年12月30日(土) 末の孫娘(作品1741)




      末の孫娘


   東京から娘夫婦 末の孫娘を連れて
   妻の見舞いに来た 奈良は寒いから
   赤い毛糸のマフラーを巻いてやった
   大仏拝観 病気平癒 健康増進のお守り  



2006年12月29日(金) わざわざ電話で(作品1740)



      わざわざ電話で


   CTを撮り直したから来いと言われて
   息子と二人病院へ飛んでいったが
   新しい提案はなく経過を見守る見守る
   というその治療計画の繰り返しだった



2006年12月28日(木) 葬式をするとしたら(作品1739)




        葬式をするとしたら

    妻には遺影になる写真がない 何枚かの
    デジカメ写真 写真屋に持って行って
    四つ切りでの作成を依頼したが 2枚で
    10080円 画素粗く 惨めな出来



2006年12月27日(水) 冬至後に薔薇(作品1738)




        冬至後に薔薇


     季節外れ冬至を過ぎて薔薇の花が咲いた
     大輪の真っ赤な花だ どこか不吉……
     今 冷たい雨に打たれている この花が
     散るとき つられてだれか命を落とす?



2006年12月26日(火) 娘からの電話(作品1737)





      娘からの電話


   とりあえず一命を取り留めた母を事情で
   遠路出づらい娘 見舞いに来たいと繰り返す
   が 意識不明の母を万難排して見舞っても
   気持ちが虚しくなるだけだと私はなだめる



2006年12月25日(月) 歯医者の受付嬢(作品1736)





       歯医者の受付嬢

    妻を見舞いに行った帰り バスの中で
    歯医者の受付嬢に出会った 歯医者に
    行けない断りかたがた 話をすると
    彼女の曾祖母も半年間意識不明のまま



2006年12月24日(日) 日曜日(作品1735)




      日曜日

  妻を見舞いに昨日も今日も息子と二人病院へ
  酸素と頻脈 見舞いのたびによくなっていく
  が 意識は戻らず手足にむくみ 尻にはまた
  あの忌まわしい褥瘡が出た エア・マット



2006年12月23日(土) 携帯電話(作品1734)






          携帯電話

     と言ってもHPSだが 入院した
     母の容体 病院からの連絡を
     間違いなく 確実に受け取るために
     息子は 今日 購入した



2006年12月22日(金) MRI(作品1733)





         MRI


    脳梗塞を調べるにはMRIでの
    検査が有効なのだが 妻の場合
    狭いところに頭を入れて30分
    とても耐えられないだろうと…



2006年12月21日(木) ICU(作品1732)



     ICU

  病院から呼び出されて 息子と二人
  朝八時前に病院のICU 妻はひどい状態だ
  8;30痙攣 9;30また痙攣 10;40 
  弛緩剤注射 その後も痙攣 発熱 38度2分



2006年12月20日(水) ベッドから車椅子へ(作品1732)




     ベッドから車椅子へ


   移動させようとしたら いつもなら
   しっかりと踏ん張る左足 へなへなと
   崩れ落ちた 尻餅をつき横臥 ベッドに
   戻すのに悪戦苦闘 同じこと二度繰り返し



2006年12月19日(火) ヘルパーさん(作品1731)




     ヘルパーさん


  昨日は看護婦さんが妻の大便
  硬いのを一握り掻き出してくれた
  今日は臨時のヘルパーさん 妻は
  食事中に大量の大便をしたという



2006年12月18日(月) 歯医者(作品1730)




      歯医者


  十五日に書いた歯医者の話は
  うそだ 間違い 実はそれは
  今日の話 なんやかんや混乱して
  まともに日記が書けないから…



2006年12月17日(日) 今度の日曜日(作品1729)




      今度の日曜日

  今度の日曜日はクリスマスだから
  息子は母にクリスマスケーキを贈る
  つもりでいた それを楽しみにしていた
  しかし それが不可能になる惨事は…



2006年12月16日(土) 友情(作品1728)




      友 情


     
   月に二度 土曜日ごとに 息子は
   友人宅へ行く メンバーは四、五人
   いつもいつも同じ顔ぶれ かれこれ
   十年続いている 不思議な気がする



2006年12月15日(金) 歯医者(作品1727)




       歯医者



    歯槽膿漏で痛む歯茎
    なかなかよくならない
    歯はぐらぐらぴりぴりと
    痛むのでまた神経を…



2006年12月14日(木) 大便をした(作品1726)




       大便をした


    昨日 入浴サービスのさなかに
    妻がどっさり大便をしたのは
    やはり このあと とんでもない
    変調の前触れだったのだろうか



2006年12月13日(水) 石川五右衛門(作品1725)




      石川五右衛門

  昨日十二月十二日は大泥棒
  石川五右衛門の命日だったそうだ
  十二月十二日と書いた紙を軒下の壁に
  何枚も逆さに壁に貼ると一年中盗難がない



2006年12月12日(火) 今年の漢字(作品1724)



     今年の漢字

 清水寺で2006年の漢字は「命」理由は
 悠仁様出産の一方 子供の自殺 飲酒運転
 死亡事故多発など生まれた命 絶たれた命
 奪われた命 命の不安への膨らみを考えて



2006年12月11日(月) NHK介護短歌百人一首(作品1723)




          NHK介護短歌百人一首


      NHKから電話があって私の詠んだ
      介護短歌 百人一首に選ばれたという
      おめでとう おめでとうと何度も祝福
      されたけれども ホントにめでたい?



2006年12月10日(日) やまわ果樹園(作品1722)




         やまわ果樹園


    千葉は船橋に転居した妹から
    長野の果樹園の真っ赤な林檎を
宅急便で送ってきた 船橋の
    マンションは3LDK 終の棲家



2006年12月09日(土) 蟹雑炊(作品1721)




         蟹雑炊



    昨夜の蟹チリ 蟹雑炊にしようと思った
    鍋に蟹の身 全然残っていなかったので
    スーパーで蟹の缶詰買ってきた 蟹の缶詰
    と言っても紅ズワイ 蟹蒲鉾よりはまし



2006年12月08日(金) 樺太ズワイガニ(作品1720)




      樺太ズワイガニ

  松葉ガニでも越前ガニでもなく 樺太の
  ズワイガニ 小型ながら生きていた
  鍋にすると捌いてもらった 久しぶりに
  今夜は蟹チリ 豪華版 愉快痛快醍醐醍醐



2006年12月07日(木) 大江健三郎(作品1719)




         大江健三郎


 「群像」の新年号で彼は営み重ねた時代の
 崩壊 ぽろぽろの退化を嘆いていた 確かに
 戦後の楽園への栄光の進路は閉ざされた
 老人の智慧ではなく愚行が聞きたいという
 
 



2006年12月06日(水) 出もの腫れもの(作品1718)





    出もの腫れもの


  昨日 主治医にひねり潰してもらった
  左の脇の下の腫れもの ガーゼーに
  出血 まだなんとなくじくじくしている
  主治医は大丈夫 心配ないと言ったが



2006年12月05日(火) 百貨店(作品1717)





       百貨店


  久しぶりに西大寺の百貨店に行った
  猪の首振り張子はなかった 車椅子の
  座布団の緑色のカバーを買った
  宝くじも買った 何の希望も湧かなかった



2006年12月04日(月) 寒波が居座る(作品1716)




     寒波が居座る

  朝の気温が氷点下 氷が張る 霜が降る
  歯医者に行くのに重装備 資源ゴミ
  空瓶 空缶 指定の場所に 置きに行くのに
  オーバー マフラー 帽子に マスク
  



2006年12月03日(日) 黒毛和牛のビフテキ(作品1715)





      黒毛和牛のビフテキ


   スーパーで3割引で売っていたので
   久しぶりに黒毛和牛のビフテキ
   焼いて食べたら本物だった うまい
   量が多くないだけに ほんとにうまい



2006年12月02日(土) 寒波が来る(作品1714)




      寒波が来る


   寒波が来る にわかに降り出す
   冷たい雨 息子は午後 友人宅へ
   帰宅は深夜になると言う 去年
   この時期 インフルエンザ…… 



2006年12月01日(金) 息子の眼(作品1713)





      息子の眼

  糖尿のせいで眼の状況が不安な息子
  今日もまた眼の検査 結果はどうにか
  現状維持 悪くなったわけではないが
  改善されたわけでもない やはり不安だ


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