fleur bleue
sora



 曇りガラス

曇りガラスの向こうには、
あなたの姿がぼんやり映る。

はっきりとは見えないけれど、
曇りガラスの窓越しに、
あなたの存在を、
たしかに感じていた。

曇りガラスに手をかざすと、
ゆっくりとあなたも手を伸ばした。

二人の手は、
ガラス越しに重なり合って、
共に響き合っていた。

一枚のガラスをはさんで、
あなたの持つあたたかさが、
伝わってきた。

どうしても、
あなたに会いたくなった私。

曇りガラスを叩き割った。
おそるおそる、叩き割った。
曇りガラスの向こうにいる、
あなたに会えると信じてた。

でも、あなたはどこにもいなかった。
曇りガラスに映っていたのは、
あなたの心そのものだった。

私はあなたの心を砕いた。
そしてあなたを失った。

2006年05月29日(月)



 キミのココロ

キミの、こころを見ていた。
形がない。音もない。
でも、たしかに感じていた。
そこにある、キミのこころを。

キミの、ココロを見ていた。
絶望が、やがて希望へと変わる、
ココロを見ていた。

その時たしかに、幸せ感じていられたよ。
短い間だったけど、幸せ感じていられたよ。

キミの心を失くした今、
幸せ感じられる時なんてない。

虚ろで、空しくて、平坦な日々が、
通り過ぎて行くだけ。

もう、あの頃には、戻れない。

2006年05月24日(水)



 癒えることのない傷

深い恩を、感じています。
初めて心開いた人へ。

あなたが、失われていくのを見るのはつらい。

たとえいつかは薄れゆく記憶だとしても、
心の傷は、癒えることなく残り続ける。

ほんの一瞬だけでもいい。
もう一度、あなたの心に、出会いたい。

もしもこの思いが、
あなたの心まで届かなければ、
その時は、さようなら。
永遠に、さようなら。

2006年05月17日(水)



 なぜ?

なぜ、心を失ってしまったの?
なぜ、開きかけた心を、閉ざしてしまったの?

他の誰よりもわかり合えた、孤独と不安。
あなたに出会えて、ほんとうに、うれしかった。

あなたに、心を求めた。
そして心を、失った。

なによりもつらいのは、あなただと思います。
あなたの気持ちを思うと、胸が苦しくなります。

見返りなんかいらない。
あなたが幸せになってくれることが、
何よりも私にとって救いになるから。
そう思っていました。

今、元気で過ごせていますか?
言い知れぬ不安に、怯えてはいませんか?

別れを選んだことは、決して本心ではありません。
ただその時は、そうしなきゃいけないって思いました。
深く傷ついた心、そっとしておきたかったから。

もしもあなたが、つらい気持ちでいるのなら、
もう一度、便りをください。
待ってます。

2006年05月11日(木)



 代わりなんてない

あなたにしか埋められない溝がある。
失ってしまったもの、
もう取り戻せないと知ってる。

それでもどこかで期待してしまう私は、
なんて愚かなんでしょう。

ごめんなさいなんて言わないでほしかった。
いっそ嫌いですって言ってほしかった。
それならばまだ、
救いはあったのかもしれないのに。
仕方ないってあきらめられたのに。

思い出の記憶は、
ずっと止まったまま。
時間だけが、
過ぎていきます。

2006年05月09日(火)



 心が、痛い

君は、何も変わってなかったね。
離れ離れになれば、君が幸せになれると思ってた。
君が幸せになれれば、それでいい。そう思ってた。
きっとなにかが変わると思ってた。

でも、何も変わってなかった。
なにもかも、あの頃のままだった。
ただ時が過ぎていた。
時を重ね、君は大人になっていた。
君は、あの頃よりもさらに心の傷を増やしていた。

あの頃、君は深く傷ついていた。
でも、平気だった。
お互いを信じて、励まし合えることができたから。
未来に希望さえ感じられたあの頃。

何があってもあの頃にはもう、戻れないんだね。
誰も君を救えない。
心が、痛いよ・・・。

2006年05月07日(日)



 一人で過ごす休日

黄昏時の太陽の光が、
私を優しく照らしてくれる。

限りなく続く田園風景。
窓の外に広がる閑かな光景に、
都会の騒然とした日常を忘れる。

一人で過ごす、
穏やかなとき。

今は、厭なこと全部忘れて、
無心になりたい。

楽しかった頃の思い出に、
浸っていたい。

日が落ちて、
辺りが闇に包まれる頃には、
現実の世界に戻ってくるでしょう。

その時が訪れるまでは、
どうかこのまま無心でいさせて。

2006年05月05日(金)
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