月に舞う桜

前日目次翌日


2020年03月31日(火) 障害児者への性暴力に関するシンポジウム動画

NPO「しあわせなみだ」主催の、障害児者への性暴力に関する基調講演&シンポジウムの動画を観た。

特に、ライツオブチャイルドみやざきの廣川真美さんが「肌感覚としては障害児者への性暴力がかなり埋もれている実感があるので実態把握が急務」と言ってくれたことが、かつて性暴力被害に遭った元・障害児として救われる思いだった。
私が受けた被害事実は変わらないけど、私が受けた被害はたしかに性暴力被害であり、かつての私も誰かに助けてもらうべき存在だったと認めてもらえた気がした。

また、DPIの崔栄繁さんが「Me Tooやフラワーデモを、DPIも含めて障害者団体は自分事として考えてこなかっんじゃないかという反省がある」と言っていたのも非常に良かった。
たしかに、障害児者への性暴力に関して障害者団体が何か発信しているのを見聞きしたことがない。私が知らないだけかもしれないが。

世間一般で性犯罪・性暴力に怒りの声をあげる気運が高まっても、障害児者に対するそれは、あまり顧みられていないのではないかとも感じる。


2020年03月29日(日) 障害者施設での集団感染

◆千葉・東庄の障害者施設 58人の集団感染 利用者26人、職員32人(2020.03.28 毎日新聞)
https://mainichi.jp/articles/20200328/k00/00m/040/166000c
千葉の障害者施設で新型コロナの集団感染。
感染者58人のうち、入所者は26人とのこと。入院せず医師が派遣されるらしい。
入所者の障害種別は分からないけど、重症化リスクの高い人もいるだろうに、大丈夫なんだろうか。
さらに言うと、治療はそれでいいとしても、日々の生活介助はどうするんだろう。心配。


2020年03月28日(土) 自粛長期化の懸念事項

自粛期間が長引くと、家でおいしいもの(特にスイーツ)を食べることぐらいしか楽しみがなくなって、太りそうな気がする……気を付けないと


2020年03月27日(金) 障害者への性犯罪規定を

◆「障害者への性犯罪規定を」市民団体が訴え 被害立証の壁高く(2020.03.26 毎日新聞)
https://mainichi.jp/articles/20200326/k00/00m/040/312000c

「署名提出に立ち会った専門家は「障害者が社会から疎外されている状況も加害を生みやすくしている」と訴えた。」

「障害者に関する明確な規定はなく、特に知的障害や精神障害のある人が被害者となった場合、立件に必要な被害事実の特定が難しい場合がある。」

「しあわせなみだの中野宏美理事長は、活動の中で障害者が被害に遭う割合が多いと感じてきたといい、「国は性犯罪被害に占める障害児・者の割合や障害程度区分を把握できていない。(後略)」と指摘した。」


2020年03月26日(木) 第一歩

障害者に対する性犯罪の法整備を求める署名が、法務省に提出されたそうだ。
相手(被害者)が障害児者であることに乗じた性暴力の罰則規定を新設することなどを求める署名で、私も賛同した。
一万人以上の賛同者の思いや声が、確かな形になりますように。


2020年03月25日(水) 予想通り過ぎる

東京都の(発表される)感染者数がいっきに増加したことといい、都知事による週末の不要不急の外出自粛要請といい、オリパラ延期決定後の動きが予想通りすぎて笑えるレベルである(笑ってる場合じゃない!)。
商品券で和牛を食えというのは、さすがに予想できなかったけれども。

いま必要なのは経済対策ではなく生活保障なのに、いま商品券の話するとか、バカじゃなかろか。
現金配ってもいいけど、困窮している人が支払いしなくていいように家賃や公共料金を国が肩代わりしたらいいんじゃ?


2020年03月24日(火) 明日は我が身だから心配

新型コロナの影響で外出禁止令が出たり、家族以外と会うの禁止になったりしたら、ヘルパーさんの介助で生活している独り暮らしの障害者はどうなるのだろう……。
ものすごく心配だ。
私は今のところ家族がいるので大丈夫だけれど、明日は我が身。


2020年03月22日(日) 四十肩? 老化?

この一週間、左の首筋と肩を痛めていた。
左腕を上げたときより、むしろ右手を使って食事や歯磨きするときのほうが痛みが走ることもあった。
体はパーツごとに独立しているわけではなく、すべて繋がっているのだなあと実感した。
まだ違和感はあるものの、7〜8割がた回復している。

ちなみに、痛めた原因が分からない。
首が回らなかったりコップを口まで持ち上げられなかったりするほど痛かったのだから、最初に「痛っ!」となった瞬間があってもよさそうなものなのに、まるで身に覚えがない。あれ? あれ? という感じで、気がついたら既にかなり痛かった。


2020年03月19日(木) mixi退会

2007年からやっていたmixiを退会した。
何か嫌なことやトラブルがあったわけではない。ただ何となく、もういいかなという気分になった。
退会することをmixi内で宣言したのが、2月14日のこと。
本当はもうしばらく……今月末くらいまでアカウントを残しておくつもりだったけれど、なぜだか閉めたくてうずうずしてしまい、思い立ったらやらずにおれない性分なので退会した。

13年分の日記もすべて無事にダウンロードできて、よかった!

さて、問題はサイトだ。
最近はちっとも更新する気が起きないし、面倒なので放置している。だから、サイトも閉めてしまおうか。
でも、作品たちはどこかに残しておきたい。と言ってもSNSには載せたくない(流れていってしまうから)ので、どこかの投稿サイトに移すかな。


2020年03月14日(土) 放置されていた凶行の芽

昨日(3/13)の朝日新聞に、相模原障害者殺傷事件の被害者遺族の代理人を務める滝本太郎弁護士のインタビューが載っていた。
裁判の被告人質問で明らかになったところによると、植松被告は小学生時代、作文に「障害者はいらない」と書いた。けれど、それに対して教員は何もコメントしなかったそう。
子どもがそういう言葉を発したら、なぜそう思うのかじっくり話を聞き、社会が存在する意味や人の尊厳などについてしっかり話し合うのが、周囲の大人の役目だ。
子ども時代から凶行の芽はあったのに、ずっと放置されていた……。


2020年03月13日(金) 性暴力被害者の苦しみ

東京新聞の<あなたは悪くない 性暴力に苦しむ人へ>シリーズがとても良かった。

◆(上)勇気の声 一人じゃないよ
https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/202002/CK2020021602000118.html

3歳の時に父親の同僚男性から受けた性暴力の記憶が、大人になってからフラッシュバックした女性。
父親自身が酔ってしまい、娘の入浴を同僚に頼んだために起きた性暴力。
親の不注意が小さな子どもを危険にさらし、長年にわたって苦しめる結果を招くことがある。
親にとって身近で信用できる人物でも、子どもにとっても害がない人とは限らない。

◆(下)「被害者」だった自分、もう責めない
https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/202002/CK2020021902000148.html

小学生時代に父親から受けた性暴力被害の影響で女らしさを捨てたり、わざと悪いことをしたり、人間関係をうまく築けなかったり、何度も「死にたい」と思ったり。
被害体験を書いたノートを見つけた母親は「本当に?」と信じず、父親は「捏造だ」と。
父親がクソなのは言うまでもないが、二次加害も甚だしい。

◆(番外編)「出来心」家族も苦悩
https://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/list/202003/CK2020030802000142.html

娘が子どもの頃に親戚からわいせつ行為をされたらしいと、娘が成人後に知った母親。
娘は体調不良、不登校になり、40代の今も外出できない。
夫(娘の父親)に相談すると「おっぱいを後ろから触られたくらいだろ」と。
性暴力の加害性と被害の苦しみを軽視する人間は、性犯罪者思考だし、加害者同然でしょう。


2020年03月12日(木) 性犯罪被害者の声

娘に対する準強制性交等罪で、父親に二審で逆転有罪判決が出た件。
被害女性のコメントです。
ぜひ、全文を……性犯罪被害者の声を読んでください。

それにしても、懲役10年か……。
一審の無罪判決から一転、有罪判決が出たのは良かったけれど、10年はあまりに短い。
準強制性交等罪は「五年以上の有期懲役」なのだから、もっと長くすればいいのに。性犯罪の扱いが軽すぎる。


◆父から性暴力「私は感情ない人形」泣けることだけが救い(2020.03.12 朝日新聞デジタル)
https://www.asahi.com/articles/ASN3D5F09N3DOIPE01B.html?iref=pc_ss_date


2020年03月11日(水) HANA

3月11日に、3月11日だからという理由で何か聴くとしたら、『HANA〜いのちの芽生え〜』だなと思った。
そしたら、本人も同じことを考えていた。

◆龍玄としオフィシャル・ブログ
https://ameblo.jp/toshl-official/entry-12581304940.html


2020年03月10日(火) 教育虐待

◆「死にたい」息子は繰り返した 感覚マヒした家族の告白(2020.02.28 朝日新聞デジタル)
https://www.asahi.com/articles/ASN2L3Q49N24UTFL003.html?iref=pc_ss_date

父親に長時間の勉強を強制され、監視され、暴言・暴力を浴び続けた息子。
ある日、学校に行けなくなり、次第に怒りを抑えられなくなった。

つらかったね。
よく、生きていたね。


2020年03月09日(月) 障害者に対する性犯罪の課題

◆【インタビュー】防ぐより「どう加害を生まないか」 NPO法人「しあわせなみだ」中野理事長(2020.03.08 長崎新聞)
https://this.kiji.is/609186282685219937?c=174761113988793844&fbclid=IwAR2qTzfiDXzrXAwx1ouP2zN8Hm8vLVMZG9X2juJVXrv1C3IDKEhvYeAp2d0

性暴力撲滅に向けて活動しているNPO「しあわせなみだ」の中野さんへのインタビュー。短いインタビュー記事ながら、障害者に対する性犯罪の課題が網羅されている良記事だ。

被害防止よりも「どう加害を生まないか」にシフトしていくことが必要であることと、「環境整備で性犯罪を抑止することは可能」であることに言及されている点も良い。これは、対障害者に限ったことではなく、性犯罪一般に言えることだろう。

障害者の性犯罪被害傾向について
「『施設職員と利用者』『教員と生徒』などの上下関係に基づく被害が多いことが推測される。ただ、包括的な統計がなく、全体的な傾向は分からない。被害傾向や統計がない状況こそが、障害者への性犯罪を取り巻く実態の厳しさを物語っていると思う」


2020年03月08日(日) 国際女性デーに思う

「国際女性デーは女性の日」と言うとき、あなたの頭の中で、その「女性」には

障害者も入っているのか
セックスワーカーも入っているのか
レズビアンも入っているのか
トランスジェンダー女性も入っているのか
外国籍の女性も入っているのか
子どもを産まない選択をした女性も入っているのか
働けずにいる女性も入っているのか

本当に本当にすべての女性が入っているのか、考えてほしいんですよ。


2020年03月07日(土) 安楽死――優勝者ではなく予選敗退者を基準に

西智弘医師による幡野広志へのインタビュー(今日3/7まで無料公開)。
https://note.com/tnishi1/n/n4f43be96658b?fbclid=IwAR1UaPo7XOp-YimpQi2A23lEMmkLGdj3va0crQ5-hik8vyeI2-nSnARWeLs

この記事を読めて良かった。

耐えがたい苦痛の耐えがたさは本人にしか分からない。家族にも医療従事者にも分からない。なのに、処置の痛みが耐えられない中、医師に「明日の分もやりましょう」なんて気軽に言われて押し切られる。
これは私自身の未来でもあるかもしれないと思うと、それこそ耐えられない。

幡野さん
「最終的には医療者の裁量、それに家族の意見が加わって、患者が一番立場の弱い状態になる。本人の命なのに、本人が苦しんで。これがどうして何十年も続けられてきたのかが僕は理解できない」

「自殺を止めるときに『死んじゃだめだ』ってみんな言うけど、あれだってひとつも響きませんからね。本当に自殺止める気あんのかってくらい効果のない言葉。安楽死も同じで、もし僕が反対する立場になったとしても、こんな風には説得しないよな、って言葉ばかり。」

分かる。
私も、自殺や安楽死を「それはダメ」と否定する言葉で、納得の出来る、心に響く言葉に出会ったことがない。

幡野さんはツイッターで、こう言っている↓

「医療者が患者にやらせてる耐えがたい苦痛選手権は過去の優勝者とか大会記録とかを基準にしないで、予選落ちしたぐらいの選手(つまり患者)を基準にしてほしいんだよね。よく医療者のかたに「みんなが幡野さんみたいに強くないんですよ」みたいなことをいわれるんだけど、そこまでわかってるなら弱い選手(患者)を基準にしてよと審査員(医療者)にいいたい。がんばれる人はがんばれる、がんばれない人はがんばれない。健康な人だって病人だっておなじだ。」

医療だけでなく、社会システムのほとんどは優勝者を基準に作られている。
それ自体が、人を死にたくさせる。
弱い者を基準に安楽死を制度設計すれば、それがあることで安心感を得て、安楽死を望む人は逆に減るかもしれない。
そして、社会システム全てを弱い者基準にすれば、さらに安楽死希望者を減らせるかもしれない。


2020年03月06日(金) 新幹線の車椅子席は本当に改善される……?

新幹線の車椅子席の使い勝手が悪い件、まとめると↓

●現在
・前日までに電話か窓口で予約が必要
・当日、車椅子対応席を一般販売
・車椅子対応席は新幹線1編成に1〜2席(通路側)
・席数が限られているので、車椅子ユーザーのグループが利用できない

●今後
・当日までネット予約OK
・当日でも車椅子ユーザーが優先的に買える
・車椅子のまま窓側を利用でき、グループで使える「車いす用フリースペース」の設置を1編成に1カ所以上義務づける

こういうの、期待させといて蓋を開けてみたら「これじゃない感」が半端なかったりもするので、実際に運用が始まるまでは何とも言えないけどね(期待しない癖がついている今日この頃)。
東京パラに向けたホテル改修の基準の件もあるし。
あと、結局、1編成(1車両ではない!)に1カ所以上なのかあ、ってところが……。
まあ、いい感じに改善されると良いよね。

それはそうと、記事にある写真を見る限り、ドイツの高速鉄道は素晴らしい!


◆新幹線の車いす席、当日までネット予約OK 運用変更へ(2020.03.03 朝日デジタル)
https://www.asahi.com/articles/ASN334H42N33UTIL00W.html?iref=pc_ss_date


桜井弓月 |TwitterFacebook


My追加

© 2005 Sakurai Yuzuki