オーラルコミュニケーション

2003年10月29日(水)

「ねえねえ、聞いてよ聞いてよ!」
「なんだいきなり、馬鹿面さげて」
「あのねえ今日ねえ、って今なんかひどいこと言わなかった?」
「気のせいだ」
「そっか。あのね、今日学校に行ったわけよ!」
「奇跡も起こるもんだな」
「それで2限が、って今またなんか言った?」
「歯石も取れるもんだな、と。このハブラシ」
「歯周病の原因になるから気をつけないとね。そう、それで、2限がドイツ語だったんだけどさ、脅威の集中力を見せて、B5のルーズリーフ(罫線幅5mmのCタイプ。レア)両面2枚、つまり4面を全部埋めるほど熱心な板書をしたんだよ!すごいでしょ!」
「不憫な」
「え?」
「ウインナー」
「ああ、食べたいよね。そんなわけで今日は頑張ったんだ!どう?すごい?」
「むごい」
「エヘヘ、やっぱり?すごいでしょー」
「ああ。むごい」


フレンドシップ

2003年10月27日(月)

バイトからあがって、休憩室で缶コーヒー飲みながら煙草をふかし、Relax9月号のジョアン・ジルベルト特集を読んでいたら、うちのバイトの中では珍しい同い年の友人(男)がちょうど仕事を終え、休憩室に入ってきた。

「うい、お疲れー」
「延長しちゃったよ、まったく」

挨拶もそこそこに煙草を手にする彼。ライターを差し出すとそれで火をつけ、二人深く息を吐いて沈黙。

「先週の金曜に温泉行ってきてさ」
「おお、いいねえ。どこの?」
「河口湖の方まで」
「ムダにキツい日帰り旅行だなあ」
「休めたけど疲れた、みたいなね」

疲れていることもあって、言葉少なに流れる空間だが、どこかひとつひとつの会話をゆっくり楽しんでいる。そんな雰囲気。煙草を思い切り吸って、ゆっくり吐いた。白い煙が天井に流れる。

「PATもあれだなあ、すっかり煙草吸うようになっちゃったね」
「まあ、ほら、ヒマだからね」

勤務日はよく一緒になるけれど、バイトあがりの時刻が一緒になることはなかなかない。こうして二人煙草をすって、ゆるりと過ごす瞬間ってのは悪くないなあと思った。
心休まるひととき。

「それで、何か新情報はある?」
「ああ、なんか聞いた話なんだけど…」

話してる内容はバイト先人間関係裏話。

ものすごく腹黒いひとときではあるのだけど。


イヒ

2003年10月17日(金)

兄が部屋に押しかけてくるなり、

「今年の年賀状の絵柄が決まった!」

知らないスよ。(てか早いよ。)


ども、コンバワ。
バイトから帰ってきて「ああ今日はウイスキーでも飲もう」と
むっかし家庭教師さんにもらったやつを飲もうとしたら、
少しこぼれてたんだかなんだか、フタからビンにかけてカビまくってました。泣く泣く処分。切ねえ。


秋眠暁を覚えずなんて言うとおり、最近眠くて眠くて。
ええ、そりゃもう、重点的に授業中。
今日などふと目が覚めてみたら独和辞書に顔突っ伏して寝てるはとっくに授業終わってるはと、
なんというか独語再々履修もかくやと思わせる内容でした。

てか、ドイツ語マジで頭に入りません。
助動詞とか三格支配とか全然わかりません。
動詞を助けるヒマがあったら俺を助けろとか、
三格っつーか睡魔に支配されてますとか、
なんかもうそんな有り様。まずいです。

代わりに英語がものすごい楽しいんですが。
そうそう英語といえば、ずっと入手できてなかったんですけど、ようやく手に入れたんですよ。教科書。
いやあの、なんか教師のミスで入荷が遅れて、しばらくプリントで授業だったんスよ。ええと、6月くらいまで。


前期の授業、よく乗り切ったよね。俺。(教科書は結局アマゾンで購入しました)


ていうか、この力をフルに発揮すれば、壊滅状態の独語もなんとか取り返せるんではないかと思うんですが。
そうだよなあ、所詮まだ6ヶ月しか受けてない授業なんだしお前は1年6ヶ月だろとか言う人はキライですよ。

ということで、今月以降は独語強化に入ろうと思います。
頑張ります。アルバイトはドイツ語です。去年からこれしか言ってない気がします。


とっておき

2003年10月08日(水)

なんか長くなった。


  *


「わしは思うんだがね」
「どうしたんですか、教授」
「おまえ、爪は隠してるか」
「…は?」
「なんだそのとうとうボケたかみたいな目は」
「違うんですか」
「違うわい。能ある鷹は爪を隠す。爪は隠してるか」
「才能を無駄にひけらかしてないか、ってことですか」
「察しがいいな」
文章ネタやり始めると長いですから
「大人の事情だな」
「で、才能ですか?いや別にどうでしょう?」
「まあ、元々おまえに才能があったかどうか疑問だからな」
「ひでえ」
「とにかく、いつも爪を見せてばかりだと、今に痛い目にあうんじゃないかと思ってな」
「ふーん?」


  *


単に教室移動と言っても、うちの大学くらいになると、
横断歩道をいくつも渡ったり、端から端までだと10分くらいかかったりします。
キャンパスが広いことを自慢してるんじゃないです。
イナカなだけです。(おまけに各校舎バラバラに存在してるし)

で、本日教室移動中、道端に猫を発見。
か細い声で鳴くやつでね。おまけにずいぶん痩せっぽち。

「おお、どしたどした」(猫好き)

日ごろからあらゆる種類の野良猫に避けられてる私ですが、
座り込むとそいつは近寄ってきて、擦り寄ってきました。おお。

「おまえ飼い猫かー?でも鈴とかねえなあ」

細い声でにーにー鳴いてます。
あまりに擦り寄る姿を見て、ふと気付きました。
これはアレか、エサねだられてんのか。

「いや、ダメだぞ!俺だって今給料日前で摂生生活送ってんだから!本来もっと色々食べたいところを、断腸の思いでしょう油ラーメンに変更してだな」

にーー。

ちょっと待ってろ

急ぎコンビニに走って、ソフトさきいか購入。(298円)
あー、こういうときに限って100円パックねーんだもんなあ、
まあコンビニあるだけマシか(しつこいですがイナカです)と思いながら戻ってみると、
猫が見当たらない。

「まあ、そういうもんだよなあ」

近くの墓地とかまで少し覗いて探してみたんですが、結局いない。
がっくりと肩を落としながら、ビニール袋に入ったこのさきいかどうしよう、ととぼとぼと教室に向かおうとすると、
背中から、か細い声がひとつ。

にーー。

どこからか出てきました。
目やにの溜まった汚い顔で、毛並みもキレイと到底言えない、
痩せっぽちの、さっきの猫。

「ほらほら、買ってきてやったよ」(ものすごい嬉しそう)

食べやすいようにやわらかくほぐしたさきいかを、
あげるそばからがっつがつ食べていきます。
ああかわいーなあよしよし指食うな。
エサあげるなんて、飼う責任もとれないのに!という意見もあるでしょうが、まあ近くの墓地のお供えもの食べちゃうよりはなあ、とか思って。
しばらく座り込んで、ばくばく食べるのをじっと眺めてました。

「はいはい、おしまいな。俺も授業いかねーと」

さきいかをしまうと、しばらくはカバンによじのぼってこようともしてたんですが、
そのうち、まあおなかいっぱいだしいいかーと思ったか、
プーイとどっか行っちゃいました。
ああ、行っちゃったよ。

猫ってそういうもんですかね。去りゆく姿が少し淋しかったのですよ。


  *


「ところで、かく言うPATの爪は、長いこと隠しっぱなしですが」
「む。そうだな」
「さぞかし立派な爪なんですよね?」
深爪してるだけかもしれんが
「なるほど」
「爪を出すタイミングというのは、ちゃんと考えなければならんだろ」
「タイミングかー。やっぱり、ずっと出しっぱなしじゃいけないんですね」
「いけないとまでは言わんが。ずっと出してるぶん、周囲がそれに慣れてしまうかもしれんな」
「そうですかね?」
「少なくとも、大事なタイミングがどこなのか、周囲にはわからんだろうな」
「なるほどねえ」
「あと、爪出しっぱなしだから、知らず引っかくこともあるだろうな」
「…なんか、教授、人生訓ですか?」
「いや、先日掲示板がきっかけで出会った女がなあ」
「うわー。あんたいい歳して出会い系とかやめなさいよ!」
「三丁目の角の掲示板なんだが」
出会い系町内掲示板!?


ショック!インザネームオブレポート

2003年10月03日(金)

みなさーん!お疲れサマンサ!


あああただでさえ更新なくて減ってた客数が鬼のように減ってく。
ご無沙汰です!帰ってきましたPATです!

やー、授業開始からとんとご無沙汰してました。
秋学期始まるやいなやレポート出せなんて、
ひどい教師もいるもんですよねえ!(一般的にそれは夏休みの宿題といいます

つーことで、レポラッシュでした。

その他、ここ二週間ほどであったことをダイジェストでお伝えしますと、だいたいこんな感じ。


ついに授業開始!突然秋の装いの街並み、果たしていったいどんな生活が「35人て何」祝日なのにすばらしい!「ハイパンク突破!」焼酎たくさんあって楽しいお店です。「16000円かあ」本屋は俺の三大あこがれのひとつなんだよねえ。この秋は読書三昧☆「私はライトだから。それすげえ強い」既にライター二個買ってるんですが。「しばらくこうしていようと思う」けれど俺はくじけないよ。この秋こそは。「つーか往復40分コース死ぬ。」「目指せ、ソフトマッチョ!」


…ご理解いただけたでしょうか(ええそりゃもう)。


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