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2011年05月27日(金) 笑顔の陰で。

相変わらず彼は忙しくて。
6月頭なら少し時間が取れるかも、なんて言ってたくせに
結局仕事が入ってしまい、次の約束は6月の頭を過ぎた頃。

ま、約束があるだけいいんだけれど。
でもそれだって仕事がらみで、そのあと数時間やっと時間が取れるだけ。

(#^ω^)

でもそれだって、やっとの思いで作り出す時間で。
睡眠時間を削って仕事をしている今の状況に
我儘を言えないのは十分わかっている。


今いくつかやっている仕事のうちのひとつはかなり大きなもので。
それが終わると。
彼はきっともっと名のある人になっていく。

わたしは同じ位置にいるだけなのに。
彼が遠くなる気がする。
ずっと、そんな気がしてる。
その話を聞いた時から。

それは喜ばしいことなんだ。
わたしと付き合っていてどんどん運が下がるのはちょっと嫌だけれど
大きなチャンスが廻ってきて、それを自分のものにすることができるのなら
それはとても素晴らしいこと、なんだ。

なのにわたしは素直に喜べずにいる。
今よりもっと会えなくなる、きっと。

おめでとう、って言葉にするけれど、
良かったね、って笑顔で言うけれど、
わたしはひっそり涙をこぼす。


想い出が脳裏をよぎる。

変わらずにいられたらよかった、のに。


2011年05月16日(月)

6年前のことを、思い出してた。

いつまでも変わらなければいいと思っていたけれど
人間、ってきっとやっぱり変わってゆく。


変わらないもの、変わりゆくもの。
今のわたしにはわからない。

彼が好きだ、とそれだけは言える。
それは変わらない。

来年の桜を、また一緒に見られたらいいと思う。
穏やかな気持ちで。


2011年05月10日(火) 想い。

久しぶりの、二人でのお泊り。
待ち合わせしていたのが3.11。

あの日、だったから、当然、といえば当然だけどキャンセルになった。
そしてあの日を境に日本が大きく変わったように、
わたしと彼の時間の流れも大きく変わった。

もともと3月というのはただでさえ忙しい時期。
自営業の彼にとっては尚更。
今年はそれに加えて震災に関わるいろんなことがあって
1ヶ月半、まったく会えなかった。
メールもほんのわずか。電話も数回。
メールは・・・わたしは朝と夜送っていたけれど
彼の方にそんな余裕はなくて、数日に一度おやすみのメールが届くだけ。

4月の下旬に入り、なんとかランチを2回。
ほんの1時間、ふたりでご飯を食べただけ。

あとは少しだけ彼とビジネスライクな時間を過ごした。

目の前にいる笑顔の彼。笑顔のわたし。でもふれあえない時間。
セックスがすべてじゃないけれど、セックスで溶けるなにかはきっとある。
彼をほんの少し遠く感じた。

・・・でもそう思っていたのは、わたしだけじゃなかった。
5月に入り、少しずつ少しずつ交わす言葉が元のようになってきて、
彼に感じていた「遠さ」を少しずつ感じなくなってきた。


色んな意味でようやく余裕がでてきて
今週末、ひさしぶりに彼とゆっくり会える。

2か月前に止まってしまった時間を
ゆっくり動かして
心を、からだを、溶かしてこよう。



菜々 |MAILPhoto


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