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そういう頃もあったんだー


リビングのドア。
蝶番が壊れていて、しっかり閉められないので、本立てが脇に置いてある。
閉める時は、その本立てをドアにぴったりつけて、開いてしまうのを防いでいる。



何気に本(雑誌)を手に取った。
それは5年以上前、確かにアタシが買った雑誌たち。
『すてきレシピ』
栗原はるみの、オシャンティーな生活雑誌。
付箋も一杯貼ってあって。
ああ、アタシもかつてはこんな生活を望んでいたのだなあ、と。
部屋をお洒落に飾り、気の利いた食事を提供し、気持ちの良い空間を作る。
うん。
確かに。
そんな風に思っていた頃もあったんだよなー。



いろいろな理由があって。
5年間家族と離れてすももと、ひとりと一匹の暮らし。
まあ、途中4年間は末っ子のおさるくんも同居していたのだけれど。
いびつな家族の形だけれど。
そういう経験があって、それはとてもよかったと思っている。
おさるくんは近いうちにこの家をでて、ひとり暮らしの予定だけれど。
アタシはいつも一直線で。
ぶつかって初めて間違いとわかる。
ぶつからなければわからない。
家族もそれをよく理解してくれていて。
これからもひとり、突っ走って行くんだな。


2016年09月15日(木)



選べないね


家族の元へ帰ってひと月。
うん。
早いものだ。


良いことはたくさんある。
けれど、今までひとりで気ままに暮らしていた分、窮屈なことは確かだ。
そんなことは最初から分かっていて。
分かっていて、家族の元へ帰ることを選択したのは自分自身。
初めは気を使いし過ぎたのか。
今は少し気分が落ち込んでいる。


元夫は『いきなり新しい生活に慣れようとしなくてもいいよ』と。
何度も言ってくれるのだけれど。
その気遣いが申し訳なくて、いたたまれない気持ちになっている。
もう少し肩の力を抜こう。
このままでは行き詰まる。


最終的に引っ越してくるのは今月末。
そうなったらもう帰る場所はない。
帰るのは家族のいるこの家だけなのだ。
何度も言い聞かせて、気持ちの折り合いをつける。


少しくらいダメな自分でもいいじゃない。
呪文のように繰り返す。


2016年09月12日(月)




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