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凹む


アタシは人から何か言われて凹むことはまず、ない。
ジブンの中のジブンに対しては、しょっちゅう凹むけれど。


「更新頑張っていますね。でも小説は読みませんが……』


このメールにがっつり凹んだ。
サイトは100%小説だし。
ジャンルはともあれ。
小説の他に何もないし。
このメールの意図をあれこれ考えた。
小説を読まず、どうして訪れるのか。
たまたま通り過ぎただけなのか。
にしては、わざわざメールを送るのか?
そんな面倒なことをするのか?
考えても意味はないし、わからない。
受け流そうとしても。
ついつい想いがぐるぐる回る。
『あなたの小説は嫌いです』
と言われたのなら、きっとこんなに凹んでいない。
多少なりとも小説を読んでくれたのだから。
好き、嫌いは自由だ。
アタシだって、他のサイトさまを巡って。
あ、ダメだな、って思って、かじっただけで流してしまうことはある。
けれどそのダメはあくまでもアタシの感覚で、違う人ならば好きと言うかもしれない。
考えても仕方のないことを思ったって、時間の無駄だよ、と。
ジブンに言い聞かせるけれど。
やっぱり。
むなしさが残ってしまう。
はあ〜っ。

2012年01月31日(火)



決死の覚悟


シャワー浴びる時。
アタシもおさるも、決死の覚悟で浴びる。
ここへ引っ越した時は夏だったので。
わ〜、簡易だけどシャワーついてるよ、ありがたいね〜。って話していたのに。
冬を迎え。
本当に、準備万端にして入らないと、マジ笑えない。
家の中で息を吐いても、白くなる、アパート。
年齢を重ねた方は、夜中のトイレや浴槽でご注意を!
と聞くけれど。
まだ十代のおさるも、この寒さに厳重に注意してシャワーを浴びる。
まあ、シャワーがなくて、毎日銭湯ってのも、お金がかかってしまうので。
良かったことなのかもしれないけれど。
たまには湯船で温まりたいこともある。
なので、アタシは日中に浴びる。
何となく、朝や夕方や夜浴びるより良い気がするから。
変わんないんだけれどね。
で、ドライヤーを使う時はブレイカーが落ちないよう、オイルヒーターを消すので。
手早く乾かさないと、せっかくほんのりした空気が冷えてしまう。
あれや、これや、忙しい。
それで。
元居た家がどんなにありがたかったのか、ふたりでしみじみ思う。


今朝。
ゴミをだしに外へでたら。
アパートの入り口から道路へでるまでの短い距離。
霜柱が立っていた。
霜柱なんて、何年見ていなかったのかな。
嬉しくて。
子どものように踏み踏みしながらゴミ置き場へと向かった。
何か良いな〜。
楽しいな〜。
ザクッと音が鳴るたび、胸がキュっとなる。
忘れていた感覚を味わえることって。
こんなに嬉しいことなんだな。

2012年01月30日(月)



思考が散乱している


躁状態になったことは一度もないけれど。
ここ数日のアタシの思考は、躁状態そのもので。
少し息苦しい。
ハッと思うと、アタシの思考はてんでばらばらで。
纏めることができない。
刹那。
今の季節がわからなくなる。
こんなに寒さに向き合っているのに。
または。
自分がいつの時代を彷徨っているのか、それもわからなくなる。
どれもこれも一瞬のことばかりなのだけれど。
おさるの顔を見て。
この人は……? と思いすぐに息子なのだと理解する。
その少しの間が、忙しい。
これがいわゆる『まだら呆け』か、と。
呆けるにはまだ早いよ、と。
自分自身に言い聞かせる。
けれど。
これがいわゆる若年性アルツハイマーではないか?
そんなふうに疑っている。
年齢を重ねるごと、あれもできない、これもできない、が増えて。
自分、どうなっていくのか、心配。


まずは外へでよう、と思っても。
スニーカーを履く手がためらう。
昼間は陽射しが眩しすぎるから。
ほっ〜と、安心できる月の下がいい。
密やかに息をしている方が心地よい。
そして、
そして。
いてもたってもいられない。
この感情に溺れそうになる。
何だろう、この焦燥感。
おかしい程の涙脆さ。
すぐに涙が溢れてしまう。
え? そこ泣くところじゃないよね。
けれどアタシは泣いている。
この症状に名前をつけて欲しい。
名前がわかれば。
何だか安心できるし。
ああそっかーと。
笑みを浮かべることができる、から。

2012年01月28日(土)



雑踏は辛かった


昨日は病院ですっかり疲れてしまい。
何もする気になれなかった。
自分が静止した状態で、人混みを眺められたら、こんなふうに疲れていなかった、っていうか、面白いって思えたはずなのに。
自分も歩いているので、風景も車も人も流れていて、アタシの頭はぐるぐる状態。
こんなに弱かったかなあ……。


診察中。
先生が「BLって知っていますか?」と突然言う。
あまりにも突然の言葉だったので、「ボーイズラブ」のことでしょうか? とアタシも受け応えてしまった。
先生はずいぶん驚いていて、少し前に学生からBLという言葉を教わったのだ、と言う。
「えっと、BLのサイト持ちなんで」その間がとても長かったので、つい余分なことまで伝えてしまった。
そうすると「ウチの学生と話してみる気はありませんか?」といたく真面目な顔をして先生が言う。
大学病院なので、医学科は当然あるのだろう。
「カウンセリング経験を積むために、時折患者さまにお願いしているのです」
そうだった。先生は大学の教授でもあるのだった。
通常、カウンセラーにかかると、自己負担となるので、30分で最低でも5000円はかかるだろう。
アタシには今そんな余裕がない。
隠すことでもないし。
『すみません。それを支払うだけの余裕がありません』
素直に謝ると、カウンセラーの卵なので、30分で1000円なのだ、と先生が言う。
過去、カウンセリングという治療(?)を1度だけ受けた。
3〜4回は受けたが、自分は到底カウンセリングに向いていないのだ、とすぐに止めてしまった経緯がある。
『考えてみてください』先生は何度も言った。
自分の治療のためではなく、学生さんの役に立つことができるなら、アタシが嬉しいと思い、次の診察では受けてみることを伝えようと思う。
ただ、その相手によるけれど、病気なのだからこの病院へ通院しているわけで、望んではいないカウンセリングでマイナス効果になってしまっては嫌だな、ふとそんなことを考えた。
それでも、まあ。こんな自分に、人の役立つことができるなら、それもありだよな、と思い直したけど。
少し遠い病院。
行きと帰りの音は、久々にGRAPEVINE。田中さんの文学的な歌詞もやっぱ好きだし、特徴ある声もすんごく良いのだ。
年明けにフジファブリックを解禁してから、もっぱら聞いていたのは志村さんの声で。
ガチで聞いていた少しだけ昔。
歌謡曲は聴く気にならないし、新しいグループ、歌い手さんを探したいところ。
おさるの影響で「Dirty Old Men」も聴くけれど、新しいグループでもないしなー。
久しぶりにカウントダウンTVでも観ようか、思案中(ってか番組自体あるのかな?)




サイトの小説、「初恋Rainbow」vol.16をupしました。
BLサイトなので、エンピツよりお越しの方はご注意下さい。

2012年01月27日(金)



もっている


今日は。
おさるが晩ご飯を食べないと言うので。
近所のセブンまで行って、サンドウィッチをふたつ、買ってきた。
冷蔵庫に入っていた缶チューハイ2本と、サンドウィッチ2個が夕食代わり。
けれど。
サンドウィッチ2個は多すぎた。
お腹がパンパン過ぎて。
吐ければいいのだけれど、そう上手くも行かず。
妙に気持ちの悪い感を抱えながら、胃薬を飲む。
はあ〜っ。
何やってんだか。


明日は、病院。
少し遠くの病院なので、オイルヒーターは消していく。
すももが少し心配なのだけれど、火事になるよりよっぽどいいから。
予約時間に遅れないように、先生との話は簡潔に、そして病院内、人が少ないことを願う。
大学病院なので、いつ行っても沢山の人なのだけれど。
月曜日や金曜日よりかはましなのではないか、と勝手に思う。
買い物もせず。
少しでも早く帰ってすももを安心させたい。


今日、セブンへ行ったとき。
雪はまだ残っていて、凍結したところを歩かないように注意。
アタシのミュージックプレイヤーは、ノイズキャンセリングがついていて、でもってかなりのデカイ音量で聞くので、街の音は全く聞こえない。
おさるに危ないよ、といくら言われても、多分これは変えない。
街の音がしないと、人も車もひどくゆっくりに流れていく。
その景色がまたいいのだ。
音楽はもちろん自分の聞きたいものばかりだけれど、次に何が流れるかを楽しみに、ランダムにしている。
それなのに今日はフジファブの音が続いて流れたりして、その合間にくるりやスキマ、ラッド、バンプ、中島みゆきが流れて、すんごくいい感じだった。


もっている。


昨日感じたことだけれど。
うん。
今年は何だか、もっているような、感じ?
ひとりでうきうきしながら帰ってきた。
まだまだ年の初め。1月だというのに……、ね。





「初恋Rainbow」vol.15をupしました。
BLサイト(15禁)なので、エンピツよりお越しの方はご注意下さい。

2012年01月25日(水)



とんでもないことに


寒いので。
明け方一度起きて、オイルヒーターのスイッチをいれて。
そして、また、寝る。
で、起きる頃にはそこはかとなく温まった部屋。
これを繰り返している。
今日も、同じ。
ところが。
起きてみると、めっちゃ寒い部屋。
あれ? オイルヒーターに触ってみると、冷たい。
寝ぼけてて、スイッチ入れ忘れたのかなー、なんて呑気に。
でも見ると、スイッチは「入り」の状態になっている。
そして、部屋の中が臭い。
ここまできて、ハッとコンセントを見る。
築53年、一度も変えられたことのない(だろうと思う)それ。
しかも、ここ10年、無人の部屋だったこのアパート。







笑えない状況







コンセント。
笑えない状況になっていた。
一瞬、頭の中、真っ白。
真っ白なのは、昨夜から降り出した雪、だけではなく。
アタシの思考。
部屋の灯りは付くので、ブレーカーが落ちたわけではない。
それってますます怖い状況。
まだアパートの仲介業者も営業時間ではないし。
どうしよう? と考えて、ハッとコンセントを抜いた。
ブレーカーが落ちていないのだから、と一杯分のお湯を沸かし、インスタントだけれどコーヒーを飲む。
引っ越してきた時、裸電球しか付かなくて、それを変えてもらった業者さんの連絡先を調べ、9:30分の、仲介業者が電話に出るのを待つ。
案の定、仲介業者はこちらの切羽詰まった状況に気付くことなく、折り返し電話すると言ったきりかかってこない。
これは自分でやるしかないな、と。
業者さんへ連絡を入れ、状況を話し、今日の今日で来てもらうのは難しいとは思ったけれど、頼み込んでみる。
そうしたら、丁度この近辺に工事があって、その前に見に来てくれることに。
火事にならなかったことが不思議だと、見に来てくれた業者さんが言った。
奇跡的だ、と。
カラカラ天気ではなく、雪が降って湿度があったからなのか。
コンセントは中の電線まで焼け焦げていて、アタシは本当に火事にならなくて良かったと安堵のため息をついた。
焼けた原因は特定できないのだそうだけど、確実に古すぎた、と言えますね、業者さんは笑った。
そこだけ真っ白になった新しいコンセントが、他のどこよりも目立つので、これからはちゃんと注意をはらって下さいね、と言われているような気がする。


思わぬ失費にまたため息をついたのだけれど。
おさるもすももも。そしてご近所さんも巻き込むことなく、少々痛い出費で終わって良かった。
もっている。
今年はきっと運がよいのだ。
そんな風に考えて、今はまたこうしてPCに向かえることをありがたく思う。
ってなわけで、妙に高揚してしまった今日。
サイトの小説。
「初恋Rainbow」vol.14をupしました。
エンピツからお越しの方は、BLサイト(15禁)ですのでご注意下さい。

2012年01月24日(火)



早くおいで


誘うすもも







ベッド。
布団を敷いてから、すももを乗せて。
それから30分くらいして、アタシはベッドに入る。
大抵PCの前、時々漫画、時々ゲーム。
昨夜も同じ。
先にすももをベッドに上げ。
アタシはPC画面に向かっていた。
机とベッドは反対方向にあり、机に向かうとベッドは背中となる。
いつもは掛け布団の上に大人しくしているすももが。
ヒュン、とひと声。
あれ?
って後ろを振り返ると。
布団の中へもぐって、ママさん、早くおいで、ってな風。
その顔が面白くて、携帯で一枚。
時折、すももはとても可愛い仕草をする。
可愛い仕草、ってのは。
アタシが思っているだけかもしれないのだけれど。
12年分の思い出がある。
この年月が少しでも長くなるように、アタシは祈るしか、ない。





サイトの小説。
「初恋Rainbow」vol.13、upしました。
サイトはBLなので、エンピツからこれをお読みいただいた方はご注意下さい。

2012年01月23日(月)



眠れない夜に思うこと


劣等感。
それはアタシのこころにも身体にも染みついてもう消えることのない、感情。
何に劣等感を抱くのか、と問われれば。
全て、としか言いようがない。
物心つく頃から、アタシは劣等感に支配され続けてきた。
この年齢になっても変わらず。
もしかして。
アタシがアタシに劣等感を抱いているのかもしれない。し。
人に、限らず。
人以外の、草花や動物や、はたまた太陽や月にさえ。
劣等感を抱く、筋金入り。
人と付き合うのはとても苦しくて。
だからひとりがいいと思っている。
けれど、そのひとりの自分にも劣等感でいっぱいで。
もうどうしようもない。
うつわの自分と内面の自分と、どちらともそれぞれに劣等感を抱く。
本当に、どうしようもない。


ここのアパートはトタン屋根で。
雨が降るとぱったんぱったん音がする。
一昨日から降り始めたみぞれ、そして変わって雨。
その音がどうしようもなく美しいメロディーを奏でるから。
昨日の夜は薬でもってしても眠られず。
こんなに凛とした静けさと雨の音楽を聴いていたら。
ほら、やっぱり劣等感を抱いている。
いったんそのことを思うと。
どんどん眠られなくなって。
久しぶりにオーバドーズしてしまうところだった。
しなかった、けれど、ね。


ある先生は。
『ともかく自分が行った行為を是として、それらを全て書きだしなさい』と言った。
息をしていることですら、立派な行為だと。
アタシはその考えについていけず、『すみません』と謝った。
あれはもういつのことだったのだろうか。
覚えていないほど、遠い、昔のこと。


この性格に。
やっぱりこれからも付き合っていくんだなあ。
付き合っていくしかないのだなあ。
今からでも人は変われると、誰かは言うかもしれないけれど。
今も1分後も再来年も。変われないんだ、としみじみ思う。
やっかいな感情だけれど。
どこかで折り合いをつけて、付き合っていく、それしかないのだな。

2012年01月22日(日)



別れがたいね


朝。
だらだらと寝ていたら、部屋へ誰かが入ってくる気配がして。
「おさる、クラッカーだったら、お米の横にあるよー」
と言った。おさるが先に起きて、朝食用に買ってあった、クラッカーを探しに来たのかと思った。
ところが、いつもだったら布団から絶対に出てこないすももが、勢いよく飛びだして、キュイーンキュイーンと甘えた声をだす。
眠たい眼を擦りつつ、頭を上げると、おさるではない影。
えっと、えっと、とまだ麻痺している頭を何とか起こしつつ、ぼんやりと見ると、何と元相方さま。
先日、アパートの合い鍵を渡してあったっけ。
何でも昨日は『飲み』が入って、完徹したとのことで、朝一番にここへ来たみたい。
パパさん大好きっ子のすももは超ハッスル犬になって、一度用を足してから、眠そうな元相方さまをアタシのベッドへ寝かせてあげたら、すもも、も、一緒にダイブ。
レポートでこれまた完徹していたおさるも、がちゃりという音は、アタシがゴミ捨てに行った音だと思っていたらしく、そこに父の姿があって驚いていた。
元相方さまはすとんと眠りの中。
そしておさるは慌ただしく大学へ。
あまり音を立ててはいけないと、アタシはパソへ集中したせいで、小説の続きを書くことができた。
元相方さまは、しばらく寝て、あとはうとうとしながら、家の話、ゆきのやヘビくんの話、いろいろしてくれた。
アタシはアタシで、今の状況やら、おさるの話やら、すももの話などする。
とても穏やかなひとときだった。
えっと。
リコン、しているのだけれど……。
結局夕方までいて、おさるの帰りを待ち、一緒に外食がしたいと言いだした。
アタシは、こんなに舞い上がっているすももをひとりにさせておくことができずに、二人で行って来なよ、と言ったのだけれど。
栄養を心配しているのは、むしろ、アンタにだけれど、と言って、なかなか案が決まらずに、最後は元相方さまが折れて、アタシの案の、近くにあるオリジン弁当でお弁当を買って、家で食べることにする。
外は雨がすごく降っていて、アタシは完全武装しながら、お弁当を買いに。
その途中、ふと耳に流れたスキマスイッチの、ボクノート。




僕がいるこの場所はすこし窮屈だけど
愛に満ちた表情でぬくもり溢れて
そして君の声がする        スキマスイッチ ボクノート




というフレーズ。
何だかすごく温かな気持ちになった。
すごく嬉しくなった。
別々になって、こんな気持ちになる。
とても不思議な想い。
外は冷たい雨だったけれど、家の中もすきま風が吹いて寒かったけれど、とても良いいち日を過ごせたように思う。
さあ帰るという時になって、なぜか別れがたくなって、『明日のパンを買う』と、駅に向かう途中にあるコンビニまで見送った。
こんな冷たい夜に、ひとりで歩かせたくなかった。
あまり付いていくと、今度は向こうが心配になると言うので、本当に少しの距離だけ、だったけれど。
あれ、何だかのろけ話になっているね。
けれど、人生は何があるかわからない。本当にいろいろなことがある。
こういう気持ちも、離れたからこそ気付いたのかもしれないからね。


ということで。
昼間にサクサク小説を書いていたので。
『初恋Rainbow』の12話を、upすることが出来ました。
アタシにしては異例の速さ。
何だか生き急いでいるようだな。

2012年01月21日(土)



Color of the wish


web拍手のお礼用の話がずいぶんとそのままになっていたので。
10話ぶん上げていたのを全て下ろし、新しく話を書きました。
自分のほぼ原点となる「wish」から久しぶりに安曇斗馬を引っ張りました。
BL小説、初、ではないのです。
その前に小説のような話を2〜3話書いていました。
当時はワープロで(驚
FDに保存していたのですが、いつしかワープロからパソコンへ変わり、そのFDも開けないまま、未だに手元に残っています。
「wish」は、雑誌投稿をした初の小説(と呼んで良いのかは?)です。
投稿した時には「Color of the wish」というタイトルの、アンハッピーものでした。
願いの色、という自分なりのテーマがあったからです。
それが、たまたま、「賞」に入り、誌上で編集者さんからのコメントをいただけることになりました。
まずは、タイトルが悪い! 日本語タイトルで。
あと、人に読ませたいのだったらハッピーエンドで。


ドンドンといきなりのパンチ炸裂でした。
編集者さん曰く、タイトルは「祈りの色」ではどうか? と。
そして最後をハッピーエンドにと。
でもアタシの中では「祈り」ではなく「願い」だったし、どう変えたらこの展開の後にハッピーエンドが待ち受けているのか、それはわかりませんでした。
まあ、この後、アンハッピーものを書くことはあまりありませんでしたが(ひと作品だけあります)。
自分自身が内向的だったこともあり、真夏の向日葵のように弾けるような明るさを持つ小説を書けずにいました。


そんなこんなで、サイトを作った時から真っ先に上げている小説ではありますが、もう10年も前のことでもあり、この頃は読み返す機会もなく、はた、web拍手用の話を何か……、と考えた時、うん、初めに戻ろうと、この「wish」に戻りました。
人の違いはあれど、やはりアンハッピーよりもハッピーエンドの方が良いのだ、と気付いたのは、いろいろなBL小説を読んでいくうちに、アタシが誰より何よりハッピーエンドを望んでいることに気付いたからです。
BL小説はファンタジーだと思っています。ファンタジーなら、やっぱり悲しい行く末よりは幸せなラストの方が良いと。
そんな気持ちでもう一度「wish」を読み、誤字脱字にもあっちゃーと思ったけれど(恥)、やはりもう少し救いの見える内容にしたら良かったのかな? などと思いました。
今更救いを挟むことも出来ないと観念していますが、新たな視点で今一度話を始めても良いのかなあ……、とも思ってみたりしました。
web拍手用の話は、やっぱり突発的な話で、なかなか短く纏めることができず、思った以上に長くなってしまいましったし、そこにハッピーを埋め込むことは出来なかったけれど。


拍手、という何だか姑息な手段で読んでください、というのも痛いかも、とか恥ずかしい気持ちで一杯になるのですが、もし「wish」を読んでいただけた方がいらしたのなら、拍手ではなくて全くかまいませんので、少しだけでも変わっていく安曇斗馬を読んでください。


また、拍手用のお礼は10話まで入れることが可能です。
今までは本編には関係のない、オレ、ボク、キミ、といった感じで書いていましたが、これから少しずつ増やす予定の話は全て本編または短編の中の名前の付いたふたりにしていく予定です。
好きなふたりがいらっしゃればぜひひと言メールでも拍手のひと言でもBBSでもかまいませんので、耳打ちしていただければと思います。

2012年01月20日(金)



よだかの星


サイトの小説、「初恋Rainbow」の11話をupしました。
先のupから、なか三日ほどの速さは。
今までに1番、くらい、かな?
てか、10話を書いた時には半分ぐらい11話も書いていたから。


で、「よだかの星」。
11話にはこの話をめぐるやりとりがでてくるのだけれど。
サイトへいらした方がこのニッキをどれくらい読んでくださるのかわからないのですが。
あの解釈はあくまでも「わたくし自身」、のもので。
間違っているかも、というかきっと思い違いをしているのだと思う。
一が話す言葉は、アタシ自身が初めてこの童話を読んだ時の感想そのもので。
今となっては、あの童話のどこにも救いがない、とは思っていないのだけれど、本当に青くさい10代前半のアタシには、到底受け入れがたい童話だったことを鮮明に覚えている。
また、「永訣の朝」という詩も、実際、「よだかの星」を読む前に読んでいた自分自身のこと。
その頃は「詩」にとても興味があって、けれど、外国の人が書く詩ではなく、日本人の、日本語の、詩を読みたくて……。
本屋で立ち読みをしては、あーこれでもない、うーん、これでもない、とその時の感覚に合う詩人を捜していた。


けふのうちに
とほくへいつてしまふわたくしのいもうとよ
みぞれがふつておもてはへんにあかるいのだ


まだ小学生か中学生入りたてか、そんな頃だったと思う。
始まりの三行の、「おもてはへんにあかるいのだ」というフレーズが、とてもこころの中に響いて、印象的だったので、ずっと覚えていた。
そのあたりから宮沢賢治の文章はさほど読まず、「八木重吉」と「山村暮鳥」に熱していったので、「よだかの星」を読んだのは、おそらく中学二年生くらいだったはず。
アタシの故郷の方言で言えば、「なんだん、これ」
関西風に言えば、「なんやねん、これ」←ちょっと違うかな?
ともかく。
よだかを哀れむ気持ちはこれっぽちもなく、ただただ怒りだけが残った、という感じ。
何に怒ってしまったのか、その気持ちは薄らいでしまったけれど、どうにもその時の印象が強く、今回久しぶりにこの童話を読み返した時、ふとあの頃の自分を思いだした。
チコ(ティコ)の星のことは、それからずっとずっと後に知ったのだけれど。


ともかく。
感情のままに解釈をしているので、本当はもっともっと深く、違う意味なのではないか? と思う。
原人が語るのはずっと大人になったアタシの解釈で、これも違うのだと思う。
その点はご容赦ください、と言うしかないので……。
そのことを伝えたかったのデス。


「初恋Rainbow」はしばらくこの勢いで突っ走ります。
本当はひとりでも多くの方に読んでいただきたいのですが。
それはあまりにも欲張りなので。
自己満足だけでも良し、としよう。
うん。

2012年01月19日(木)



カーン


と。
心のゴングが鳴ってしまった。
理由はわかっている。
自分の中。
自分の中。
自分の、中。
まだまだ熱いものがあって。
ずっとずっとそれを。
吐き出したいって思っていたんだ、きっと。
このゴングが鳴って。
いつまで耐えられるのか。
また何ラウンドまで戦えるのか。
それはわからない。
わからないけれど。
思い切って戦ってみようと思う。
らしくないことは自身、アタシが一番わかっている事なのだ。
ずっとぐずぐずしていたのが。
変わる。
良くも悪くも。
変わっていく。
嫌ではない。
嫌なはずはない。
爽快。
アタシの中だけ、だけれど。
誰にも伝わらなくてもいい。
アタシが一番にわかっているから。

2012年01月18日(水)



本日は雑炊日和なり


半年ほど前に超してきたこのアパートには、まず、まな板を置くスペースが、ない。
ガスコンロも、ない。
ガス口はあるけれど、古すぎて、怖くてとても使えない。
かろうじて、卓上型のIHを持っているので、ひとつの鍋でなんやかや。
すきま風がビュービューで本当に寒いので。
あの暑がりのおさるまでもが、寒い、という。
夜は。
鍋→雑炊→おでん→雑炊、の繰り返し。
鍋の野菜はもう定番。白菜、葱、のみ。
しかも切るスペースがないので、アタシは鍋の上、空中切り←見ているとマジ怖ぇ〜そうです(おさる談)
近くに100円ローソンってお店があって、何でも105円(消費税入れると)で買えるので、もっぱらそこでの買い物品ばかり。


で、今日は昨日の鍋の残り汁にカット済みの鍋用野菜をだだ〜っと入れて、朝炊いたご飯の残りをざざっ〜と入れて、ぐつぐつするだけ。
おさるとふうふう言いながら、温まるね〜温まるね〜の連呼。
でもすぐに冷えてしまうのだけれど。


アタシの持っている暖房機はオイルヒーターのみなので、毎日毎日使っているととんでもない電気料金になってしまう。
けれど、それでも仕方ないな〜と諦め顔。
おさるはセラミックヒーターで、日中いない分はまだましかもしれないけれど、どっちにせよ、生活費の殆どを電気料金に持って行かれてしまう。
食卓はますますそっけなくなるけれど。
仕方ないよね〜って、あと2ヶ月間くらいの辛抱だから、頑張ろうね、って話してる。


布団に入ってゲームでもしたいところなのだけれど、下半身は温かくても布団から出ている手と顔部分がもう冷たくて冷たくて、10分も持たないって感じ。
早く春よ来い♥

2012年01月17日(火)



今年の冬


マッキーの曲ではないのですが。
今年の冬はめっさ厳しいです。
てか去年の夏も辛かったけれど。
エアコンってもんに慣れている身体は、知らなかった頃には戻れないみたいデス。
けれど、今のアパートはあまりにも古すぎるので、エアコン用のコンセントもない。
むりくり設置となると、工事代金も驚きの額になるみたい。
はあ……。
あまりにも寒いので、持っているオイルヒーターでは追っつかなく。
やっぱり湯たんぽを入れた布団の中がサイコーなのです。


サイトの小説。
「初恋Rainbow」のvol.10をupしました。
サイトは15禁です。
内容は全く持って15禁でなくとも良いような気もしますが、そのジャンル、というところから見れば、18禁でもいいのかなーと思案中。
BLのとらえ方は、アタシ自身はファンタジー。
極悪な人はほとんど登場しない。
傷ついている人はたまに登場するけれど。
基本的にいい人で、意地悪じゃなくて、優しい人。
そんな人ばかりでは話にならないと言われても。
多分ずっとこのスタンス。
昔はさ、やっぱいろんな人に読んで貰いたいって、ちょこっと色をだしてしまったこともあるけれど。
やっぱり、アタシはアタシでしかないから。
無理することを止めてしまった。
商用ではないのだから。
自分がやりたいように、しなきゃ、ね。


ってか。
もっとちゃんと更新したい。
これこそ自分自身のために。

2012年01月16日(月)



もう一度、始めなくては


この頃。
寒いということもあるのだけれど。
日がな一日眠っているような気がする。
半日は確実に、眠っている。
薬が少し強い成分に変わったせいもあるのかもしれないけれど。
こうして少しずつ眠る時間が延びていき、最後にはそれが永遠になるのかな? と思えてしまうほど。
すもも、も。
年齢を重ねて寝ている時間がとても長くなった。
仔犬の頃のように鞠みたく跳ね飛んで遊んだり、引っ張りごっこしようと誘ったり、そんなこともなくなった。
ただ静かないち日の繰り返し。


だからこそ。
起きているわずかな時間に始めなくては、と焦る。
中途半端に放置したまま、サイトの小説を置いていってはいけない、と。
もう一度話を整理するため、書きかけの『初恋Rainbow』を読み返した。
気付かなかったけれど、登場人物の、なんと偏った名前。
それには今更のため息。
ま、それは仕方ない。
始めてしまったのだから。
今更どうしようもない。
けれど。
今日から。
少しずつでも今日から。
もう一度始めなくてはいけないと強く思い。
始めた。
動いた。
自分の中で、岩のように横たわっていた気持ちが転がった。
ということで、近日中には次をアップすることが出来そうです。
って。
待っていてくれる人がいるかどうかもわからないけれど。
確実に自分だけは待っていたのだから。

2012年01月15日(日)



焦がれる夜空には美しい華


ひょいと気になって。
もしかしたら、ネット上にあるかもしれないって。

故郷の花火大会を調べてみた。
あった、あった。
それはもう沢山の動画。
故郷は。
さくら、と花火大会。
もちろんもっともっと良いところもあるけれど。
やぱっぱりこのふたつは外せない。
もう見に行くことは出来ないだろう、懐かしい故郷。
母も兄も姉もいるけれど。
きっともう叶わない。


去年の花火大会の動画があった。
やはり花火はここが一番だ。
もちろん素晴らしい花火大会は沢山あるだろうけれど。
アタシは「故郷」というスパイスをいっぱいふりかけているから。


動画の中に時折話し声。
それがまたアタシが愛してやまない方言で。
で、赤い電車の走る音。
昨日は「K」にやられたけれど。
今日は故郷に涙してしまった。
近いんだけれど、とても遠い、そこ。
帰りたいんだけれど、帰れない、そこ。
どこの県住んでも、アタシは故郷県人。


そういう意味では子どもたち。
ここという故郷を持たせてあげられなかった。
故郷を持たない子どもたち。
申し訳なく思う。
それは親の都合だから。


アタシの故郷を、子どもたちは「故郷」とは思わないだろう。
それでは元相方さまの故郷は? と聞けばもっと遠いハズ。
あそこも、ここも、きっと。
故郷と呼ぶにはどこも薄い。


季節外れの夜空の華を繰り返し見ながら。
ぼんやりと気持ちが滲む。

2012年01月14日(土)



K


「K」、は聴かない。
良い曲だけれど。
その良いってところがどうにもダメで←悪い意味ではなく。
「K」の収録されているアルバムを持ってはいるけれど。
「K」は聴かない。
うちのプリンス、シキが我が家へ来る前からの曲だけれど。
シキが来てからはますます頑固に。


けれど。
今日、ネットをうろうろしているうちに、つい地雷を踏んでしまった。
号泣。
涙、涙、涙。
止まらない。


シキにすっごく会いたくなった。
会ったところで、むぎゅっとはさせてくれないプリンスだけれど。
それでも。
むぎゅっとしてわっしゃわっしゃして。
すりすりしたい。
怪しいヤツだね。
前にもあげた写真だけれど。
今一度。







うちのプリンス








この写真を見て、また泣けてきて。
本日はもう終了。

2012年01月13日(金)



メッセージですか、ねえ?


謎の……?







今日、明日と病院で。
その間、すももを待たせてしまうこと、とても心配なのだけれど。
今日の病院は歩いていける距離で、あんま混雑していないトコなので。
朝、布団に潜り込んで出てこないすももをようやくおこし。
慌てて、病院へ。
アタシがコートを着ると出て行ってしまうってわかって鳴くので。
フードの上にターキーの干し肉を細かくちぎって、それにこころ奪われているうちにささっと家を出る。
午前中には帰れたので、『すもも〜、帰ったよ〜、いい子でお留守番してた〜〜〜?』と親ばかっぷりですりすりしようと……。


あ、あれ?
何、これ?
フードが……。
逆Lだけれど。
えっと。
すももさん。
これは何かのメッセージですかねえ?
きちんと並べられたフードに。
しばしぽか〜ん。
はっと思い携帯で激写(?)
偶然なハズなんだけれど。
すもも、が。
何か伝えようとしてくれてるんじゃないか、だなんて。
そんな風に考えたくなる。
ご本人は。
お留守番していたご褒美の。
『鹿肉御前』←家の中で一番高いおやつデス、をはよ〜くれやってな顔。
はいはい、それはそれとして。
やっぱりメッセージだと思いたい、バカ親。

2012年01月12日(木)



ナイス、だよね?


前々からもそうだったけれど。
こんところはそれが頻繁になった。
頭で知っている正しい名称や言葉が、口からはウルトラ宙返りってな感じ。


今日もとても寒い。
アタシはオイルヒーターから離れずにいたり。
温かいすももをがばっと抱いたままでいて、すももに怒られたり。
湯たんぽを入れて、ぬくぬくした布団の中が一番恋しい。


ホント、外出をしない。
最低限の事しかしない。
も、食事なんてどうだってよくなる。
おさるはおさるでものぐさで。
面倒くさ同士が同居しているので、それはそれは大変なことになっている。


晩ご飯。
おさるが食べる物はキープ。
でもアタシの食べる物はない。
「アンタ、どーするのよ」
と、おさる。
食べ物はなくてもいいのだけれど。
このところアタシの中でわっしょいしてる缶酎ハイが飲みたい。
けれど。
外へ行きたくはない。
葛藤。
う〜ん、う〜ん……。
「背中は押さないよ」
またまた、おさる。


「だっていかたこないんだもん!」


あれ?
違うぞこれ。
『だっていきたくないんだもん』
と言いたかったハズなのに。
『だって イカたこ ないんだもん』
だって。
ジブン的に超ツボって。
ひゃ〜、アタシ、なんてナイスな言葉。
面白いじゃん、とドヤ顔すると。
冷めたおさるとそっぽを向いているすもも。


だって。
ナイス、じゃん?

2012年01月10日(火)



言の葉あそび


ヤセヤセの円盤投げ選手
ぽっちゃりしたハイジャンパー
身長3メートルの短距離走者
三歳児のロングジャンパー


あれ?
陸上競技ばかりじゃん。
そりゃそうだよ、アンタずっと陸上部ぢゃんよー。


春に焦がれる夏
得意顔の秋の風
ツンとした蛍たち
日溜まりの黒猫
ぐるぐるのど真ん中
しゅわしゅわの煙


アンタ、そーとー暇なんだね。
だよねー。
時間はたっぷりあるんだもん。


翼を持つ人間
空を忘れた鳥
優しい恐竜たち
台風は気怠そうに
梅雨の雨は忙しく
満面のゆき
泣き出しそうな大人
泣いている音楽家
ノッポな蟻
左のLと右のL
掌の上で起こるケンカ
白と黒の眼


面白いね。
ずんずん考えていくと、夢中になってるよ。
歌留多の大きさで言葉が降ってくる。
意味もない言葉がわっしゃわっしゃって。


こころの友の正露丸
生涯で初めてコクった龍角散
いっとう好きなハルシオンのブルー
隣に座るオロナイン


ヤヴァイかな?
中二病かしらん。
ってか躰とこころがちぐはぐぢゃん。
こんなふうに過ぎていく。
楽しいいち日。

2012年01月09日(月)



優しくすること、優しくされること


いつかのニッキにも書いたとおもうけれど。
アタシ、は。
幼い頃からひとり遊びが、本当は好きで。
けれど、家族の中で、アタシは道化の役。
ひとりが好きだなんて、とても言いだせなくて。
いつも日が暮れるまで友達と遊んで、そして、ひたすら明るく、努めて明るく、当時から家の中はいろんな意味でぎくしゃくしていたから、みんなの空いてしまっている溝をアタシでうめなきゃって必死で。
小学生や中学生の頃のアタシの名前を覚えているヒトがいれば。
付き合いのないヒトでも「ああ、なんか、あの、明るい子、だよね」
なんて返事が待っていると思う。
ただ、女子同士でつるんで一緒にトイレへ行ったり、お揃いの物を買ったりすることは、どうしても出来なかったけれど。


一昨年の7月から去年の7月までのやく一年間をひとりで過ごし、それは人生初のひとり暮らしで。
けれど、その一年間があって、アタシは誰かから優しくされること、誰かに優しくしたいこと。
あらためて気付かされたんだ。


ひとりで暮らすことが「ひとり」なのではない。
ジブンが誰かを大切に想う気持ちや、誰かがアタシを大切にしてくれる想い。
そんな当たり前の感情を人生をとっくに折り返した今、気付くことができたんだ。


もうよいと想う。
もうこれでいいのだ、と想う。
優しいふりではなく、こころから優しくしたい気持ちを知ったことで。
ってか、その気持ちをずっと持ってたんだ、ってことを。
いろんな路を歩いてきて。
そのところをちゃんと気付くことができて。
勘違いしたままではなく、ちゃんと、ちゃんと持っていたんだって……。
今だってひとりはちっとも苦ではないけれど。
ひとりで生きていくのは少し寂しいんだな。

2012年01月07日(土)




いまさら、新年の挨拶でもないので。
今年こそ、ってものもなにも。
ないし。
この力が抜けた生き方も。
それはそれで悪くはないのだけれど。


大晦日の夜。
お菓子をたっぷり買い込んで、おさると「ガキつか」を見て大笑いしてて。
ンで、番組の一番最後になんと、奥田民生。
え、いつも奥田民生で締めてたっけ?
一瞬ポカン。
だけれど、奥田民生の歌う姿はどうしたって。
2009年12月に繋がってしまう。
その年、その月は。
がちゃがちゃ、ぐちゃぐちゃ、あわあわ、いっぱいいっぱい。
いろんな月だった。
自分自身のこともそうなのだけれど。
あまり恥ずかしいってことを知らないアタシが唯一。
そのグループのファンだってこと、誰とも話す相手なんかいないアタシだけれど。
それでも自分の中ですら、少し恥ずかしい存在で。
けれど、聴けば聴くほどますますその歌々が好きになって。
その、少し、特別な、存在が。
クリスマスイブの夜。
突然いなくなってしまったんだっけ。
アタシは退院してまもなくの頃で。
けど、ヤフーニュースでそのことを知って。
あんまりのことに、哀しむってか、歌も存在も全て封印してしまった。
それくらい、特別になってたんだな。
入院中はずっと、ミュージックプレーヤーに入れた彼らの歌を聴いていた。
その中心にいる彼は、奥田民生のライブを観て、歌のセカイに飛び込んだそうで。
かなり影響を受けていたと思う。
だから。
奥田民生を見るとどうしたって。
思いだしてしまうんだな。

三年ぶりに解禁してみた。
恐る恐るだけれど。
歌を聴いてみた。
したら。
本当に、やっぱり、本当に良い曲ばかりで。
中学生や高校生なんて十代でもないのに。
青臭い情景を頭一杯に広げながら。
目頭に力を込めていないとうっかり、泣いてしまいそうになる。
涙で溺れそうになる。

前日までは普通で。
その日、パソコンの前で眠るように亡くなっていた、と。
これは確実な情報ではないのだけれど、死因が特定されない中で、この情報を信じたいと想ったんだっけ。
自殺でも薬物でもなく。
本当に突然。
そして眠っているかのように。
彼は若すぎるから。
そしてその才能はもっともっと華ひらくはずで。
こんなにも年若く。
駆け抜けてしまうだなんて、どう考えても信じられないけれど。
アタシも。
散り際は花の頃。
彼のように逝けたらいい。
そんなふうに想っていると絶対にそうはならないんだけれど、ね。

年始めの抱負なんて、何もない、けれど。
この年は。
彼の声をジブンの中で復活させよう。
ジブンにだって、あまり時間なんてないんだから。
今聴けるのに、聴かないのはもったいないんだ。

今年一年の漢字ってあるけれど。
去年は「絆」だったって、ヤフーニュースで見たけれど。
アタシは毎年同じ。
「想」
あの頃のジブンにも今のジブンにも。
遠くに離れた何かにも。
想いを馳せよう。

2012年01月05日(木)




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