置いて行かないでね

今月で、10歳になった、すもも。
もともと病気を持っていて。
長くは生きられないよ、なんて。
お医者さんから言われたことも。
けれど。
無事、10歳を迎えました。
まだまだこれからも。
うんと長生きして欲しい。
ｱﾀｼから。
すももの影が消えてしまったら。
立ち直れない。
どんなに頑張ってもきっと。
立ち直れない……。


今日。
朝から調子の悪かったすももは。
昼過ぎに嘔吐して（食べ物は食べていなかったから、黄色の液体）。
そういう時はｱﾀｼに縋ってべったりと。
ちょっと立ち上がっても不安そうな眼差し。
だから。
なるべくすももの傍を離れずに。















震えているので。
暖房を付け毛布でくるんで。
ただただ、持ち直してね、と。
願うばかり。
今夜。
元相方さまの都合で。
久しぶりにｶｿﾞｸの元へ行く予定。
すももにとっては住み慣れた家なので。
もしかしたら元気がでるかなあ……。
元気がでて欲しいなあ……。

恋心

今更。
恋心なんてことも、ないのだけれど。
この多肉ちゃんの名前に惹かれて。
我が家へ嫁入りしてきました。


恋心


そんな色に染まった頃もあったっけ。
遠い昔の思い出。
けれど、この言の葉は、どうしてか。
ふわりと心を擽るﾁｶﾗ。
きっと。
言葉そのものに。
綺麗なﾊﾟﾜｰ、つまっているからかな。
ぷくぷくした葉をちょんとつつきながら。
幸せをありがとう、と話しかける。

ｳｴｦﾑｲﾃ

ｳｴｦﾑｲﾃ
ｱﾙｺｳ、ﾅﾐﾀﾞｶﾞ
ｺﾎﾞﾚﾅｲﾖｳﾆ
ｵﾓｲﾀﾞｽ､ﾊﾙﾉﾋ
ﾋﾄﾘﾎﾞｯﾁﾉﾖﾙ




ﾃﾚﾋﾞをつけると。
流れてくる、懐かしいこの曲。
いろんなﾋﾄがﾜﾝﾌﾚｰｽﾞごと。
日本の国の。
ほとんど、きっと。
この曲を知っている。


上を向いても、涙は零れ落ちるけれど。
涙、は。
溢れて止まらないけれど。
小さく、この曲を口ずさむ。
ほんわりと優しい温度でこころにそっと。
寄り添ってくれる。


今、ｱﾀｼは。
前を向いて歩くことはできないけれど。
立ち止まって。
天を仰ぎ見ることはできる。
上を向いて。
上を向いて……。

ｺﾄｼﾉｻｸﾗ

昨年の夏、まで。
ｶｿﾞｸと暮らしていた処は。
地名に「桜」が入っているほど、さくらの樹が多い処だった。
早咲きの、八重桜。
ｿﾒｲﾖｼﾉ。
そして。
遅咲きの、山桜。
順々に咲いて、散って、葉をのぞかせて。
今の季節は。
いち年の中でも、いっとう。
ｱﾀｼの好きな季節だった。


今、すももとふたり（？）で暮らしているｱﾊﾟｰﾄは。
高速道路脇の。
怪しげなﾈｵﾝで溢れる一角で。
さくらの樹、探さないと、ない。
ｱﾀｼが見つけたのは、ｱﾊﾟｰﾄ裏に流れるﾄﾞﾌﾞ川沿いに。
なぜか突然伸びる、二本のさくら。
















仰ぎ見ても、花の隙間からは蒼空は見られない。
けれど。
こうして。
憂いなく（ってないﾜｹじゃないｹﾄﾞ……）。
ﾚﾝｽﾞを向けられる今を。
大切に、丁寧に、美しく。
過ごしていきたい。







↑近くに咲いていた菜の花。






今日の未明。
またおっきな地震。
転倒してしまったﾄﾞｰﾙ達。
ﾗｲﾌﾗｲﾝは止まらずに。
それだけが幸い。
けれど。
震度6強の東北地方の方の。
恐怖を思う。
早く、収まってくれますように、と祈るばかり。

冷やして食べるｽｲｰﾂﾊﾟﾝ♥

ｽｰﾊﾟｰには。
物が、少しずつ増えてるけれど。
まだまだｶﾞﾗﾝとした棚も多く。
ﾊﾟﾝなんか。
少し販売されてもすぐに。
売り切れてしまう。
で。
ｺﾝﾋﾞﾆ。
もちろんｺﾝﾋﾞﾆのﾊﾟﾝも。
運良く行かないとｶﾞﾗｶﾞﾗ。
いつも外ればかり。
今日もﾊﾟﾝがないので、ｽｲｰﾂでも、と。
そちらの棚を覗くと。
「冷やして食べるｽｲｰﾂﾊﾟﾝ」なんて。
あら、ま。
こんな美味しそうな……。
食してみました。
ｶｽﾀｰﾄﾞｸﾘｰﾑがとろとろ。
柔らかなﾊﾟﾝと濃厚なｸﾘｰﾑが良く合って。
めさ美味しかったﾃﾞｽ


こうして。
いち日、いち日と。
あの大変な災害。
その記憶が薄まっていく危惧感。
けれど。
暖かな布団で眠られるｱﾀｼは。
心穏やかにさくらを見上げられるｱﾀｼは。
己の意志で買いたい物を買えるｱﾀｼは。
ささやかながらも。
笑みを絶やさずにいられる、ﾋﾄは……。
経済活性のためにも。
ﾑﾀﾞな物は買わずとも、必要な物は必要なだけ。
買うことが、結局は彼の地への小さな小さな支援なのだと思う。
うん。
ｱﾀｼはｼﾞﾌﾞﾝの身の丈で。
支援、応援、そして祈り。
続けていこうと想う。


美味しいﾊﾟﾝをほおばりながら。
これで、いいのだ、と。
ｼﾞﾌﾞﾝに言い聞かせる。