まゆのウォーキング、ぼちぼち日記

2008年08月31日(日) やられたね…心の声を無視して

先日、
我愛車(自転車)が
なくなった…



まぁ、なくなったというより、
駐輪禁止区域に置いて、無情にも、
持って行かれてしまったのだけどね…

かなり、がっくりとした。
でも、これは、全部、
100%、私が悪い!
駅の近くで、
ほら、こんな警告看板がある
ところに置いたのだから。








この日は、友人とランチの約束をしていて、
少し急いでいたのものだから、
いつもなら、駅の近くにある
1日100円の駐輪場に止めるいくのに、
手前にある、駐輪禁止区域に
ちょっと止めてしまったのだ。
ランチだから、まぁ2〜3時間だしと思って。


しかし、このとき、
実は私には、心の声が聞こえていた。
その声は、こう言っていた。




「今日は、まずい!!
 絶対持っていかれるよ。
 いつもの場所に、
 ちょっと時間はかかっても
 止めた方がいいよ。
 今日は、まずい!!」




と。
この声が何度も心で聞こえたが、
急いでいたので、この声を無視したのだ。
その結果…





「あ、やっぱりっ…
 やられたっ!!」





てなことになったのだ。
自業自得である。
ランチから戻って、自転車を探すと、
置いたはずの場所に、
影も形もなかったのだ。


自分を責めて、本当に後悔した。
あのとき、心の声を聞いて、戻って、
駐輪場に止めればよかった、と。



しかし、もうないものはない。
持っていかれた。
盗まれたわけではなく、
(回りの自転車もなくなっていたから)
違法駐輪で撤去されたのだ。

さて、どうしたものだろう。
どうやったら我愛車を取り戻せるのか。
じたばたしても仕方ないので、
辺りをきょろきょろしてみると、



撤去自転車
「返還方法」




などという看板が目に入った。







あったあった、
これだね…
自転車を引き取りに
行かなくちゃ…

どれどれ、
どうやって
引き取るのかしら。



と、その看板をみると、
場所は、この近所だが、
返還時間は、午後1時〜6時に
なっていた。


「あららっ大変。
 今日は引き取りには
 いけないわぁ〜」



実は、友人とランチをした後、
結局いっしょに買い物までしてしまい、
この自転車のあるはずの場所についたのが、
もう午後6時を回っていたのだ。

そこで、この日は、引き取りをあきらめて、
後悔しながら、とぼとぼと歩いて自宅まで戻り、
後日、愛車を取りにいくことにした。

きっと、我愛車は、
心細い思いをしているに違いない。
私が引き取りに行くのを
待っていると思ったので、
できるだけ早く行こうと思っていた。

しかし、引き取りに行こうと思った次の日は、
大雨で、とても取りにいける状態ではなく、
その次の日になってしまった。



さぁ、今日こそ、
引き取りに行くぞ!
待っててね、
今いくから。




と、私は張り切り、
今度は、さっさと歩いて
自転車返還場所に向かった。

そして、この看板に従って、
返還場所へと向かった。








そして、ついに
自転車返還場所についたのだが、
いやぁ、驚きました!
そして、違法自転車の実態を
知ることとなったのだった。



この話の続きは、
また明日書きますね。





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2008年08月28日(木) 「無学とは、ご立派です」の意味は?

今日も、引き続き、ありがたいおことばだ。
今日は、昨日と違う感じのおことばたちだ。



まずは、このお寺から。








書いてあるのは、
沢木興道老師の
おことばで、
「大人の定義」だ。









沢木興道老師といえば、
「何にもならんもののためにただ坐る」、
悟りを求めたり想念をはたらかすことなく、
ひたすら座禅するという、曹洞宗ならではの、
只管打坐(しかんたざ)を実践され、
日本にその禅を広めた方である。

また、「宿なし興道」とも呼ばれ、一生涯寺を持たず、
ただ禅道に没頭した孤高の人でもあった。

その沢木興道老師は、
本音で、本質をずばり言う方でもあったので、
老師のことばは、いろいろと紹介されている。
(例/「沢木興道聞き書き―ある禅者の生涯」
その中のことばの一つだと思われる。


そんな方のことばだから、
簡単に読めても、
簡単にはその本心は読めない。
このことばの前で、しばし立ち止まり、

「うーん…
 人のせいなどにせず、
 すべてを自分のこととして受け止め、
 自分のことは、自分で
 ちゃんと責任をとるって
 ことなかぁ…」



などと、考えた。
少し、違っているかもしれない。
老師の本は大分以前に読んだので、
もう一度読み返してみようと思った。
それに、大人にならなくちゃね、とも。




さて、続いて…
このお寺だ。









どれどれ、
どんなおことばかな?
と思い、わくわくと
のぞいてみると、こんなだった。








ふむ…
貪欲ね…
あれもこれも欲しがる、
ないものねだりだね…
そうなると、キリなくて、
いつも不満で、苦しいよね。




などと、納得した。
しかし、今どきは、あまりに
貪欲さをなくしている人も多く、
すぐにあきらめてしまう人も多い。
貪欲さについての、
世の中のバランスは、
どんなくらいがいいのかなぁ…
などとも思ったのだった。





さて、最後はこのお寺だ。








実は、このお寺は、いつもおことばが
貼ってあるお寺だったのだが、
先日、行ったら、
こんなポスターになっていた。








ふぅーん、
そっか、
これになったんだね。

おかえり…か
いいね。
無学がご立派…
どういうことだろう?




このポスターには、
「無学」について
こんなことが書かれていた。

仏教では、

「「無学」とは、
 真理を究めつくして、
 迷える心がなくなり、
 もう修学すべきことが
 ないこと」




なんだそうだ。
まだ、学ぶことがある人は、
「有学(うがく)」というのだそうだ。
だから、人から、


「あなたは、「学が有りますね」と、
 言われたら、「失礼な…」と、思い、
 「なんと無学な人…」と、言われたら、
 「どうもありがとうございます…」



と、本当は言えるのだそうだ。
つまり、無学とは、
生きていることそのものが
もう知恵となり生きる見本となるような
人のことであるらしい。

まさに、目から鱗の事実であった。
だから、このポスターでは、



「無学とは、ご立派です」



になっているのだった。
無学の人に、会ってみたいな、
なんてことを思ったのだった。

そしてまた、
私なんて、まだまだ、まだまだ、
学が有る人、有学だね…
なんて思ったのだった。


というわけで、いろいろと、
おことばから学んだのでした。





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2008年08月27日(水) ありがたい道ばたの「おことば」

今日は久しぶりに、
街角おことばシリーズで、
ありがたい「おことば」を紹介します。

でも、なんですね、
お寺や教会、神社などでも、いつもきちんと
おことばを変えているところもあれば、
ずっと同じおことばのところもありますね。
もちろん、ないところもあるし。
方針が違うんでしょうね。
私としては、おことばをできれば、
月に一回は変えてほしいと思うけど…

さて、今日はそんな、まめにおことばを
変えているお寺のおことばだ。




まずは、ここね。
いつも紹介している教会のおことばだ。
この教会は、いくたびに変っている。 








ただ、この教会のおことばは、
わりと長めで、いつも何度も読み返して、
意味を考えねばならないことが多いけど。

どれどれ、
今日は、どんなおことばかな?
そう思って、興味深く見てみると、
こんなおことばであった。







やや、読解するのに時間がかかったが、
毎日の無事を当たり前だと思って、
(毎日の無事を感謝せずに)
ちょっと不幸があると、



「何で私がこんな目に」



と思ってしまう気持ちを戒め、
毎日の無事は、決して当たり前ではなく、
感謝すべきことなのだと
教えてくれているのだと思うけど…
違うかな?


何かあると、すぐに、
「何で私がこんな目に」と
思いがちだけど、気をつけようと
心した。






さて、次は、このお寺のおことばだ。







どれどれ、
このお寺は何かな?
すると、こんなおことばだった。







そだね、そだね、
すべてみなめでたいよい日だね…
そう思って、一日一日に感謝して
生きていかないとね。
ついつい、そんな気持ちは
忘れてしまうからね。




今日も、ありがたい一日でした…
何事もなく、めでたい一日でした。
ありがとうございます。




こう思って一日を
締めくくらないとね、と
自分に言い聞かせた。





このところ、無事な一日を感謝する
おことばが多いね、と思いながら、
歩いていると、こんなおことばもみつけた。
お寺や教会ではないけど。











思わず、



へぇ〜
なるほどね〜
そだね〜
大切だね〜




なんて、妙に感心してしまった。
わかりやすいおことばだった。
でも、下に書いてある、赤字の、



「政治は政策と真心、信念で」
は、
「そうしてくれよ〜
 頼むよ〜」




と思ったのだった。
そして、上にある拡声器で、


「花に水。人には愛を…
 ○○党ですぅ〜」



なんて、叫ばれたら、
興ざめだね、などとも思った。
叫ばないことを願うけど…


てなわけで道ばたでみつけた、
ありがたいおことばでした。
みなさまも、ぜひ、街角のおことば、
見つけてみてくださいね。





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2008年08月26日(火) 最高レベル5のラーメン屋さん

さて、昨日からの続きになりますが、
ラーメンの上に乗っかっている具材が、
定番のメンマ、チャーシュー、ネギとは、
違っていたので、まずは、驚いた。






この写真をみて頂くとわかるけど、
そう、白菜と、チャーシューという
シンプルなラーメンだったのだ。
チャーシューも普通のチャーシューとは
ちょっと雰囲気が違っている。


「へぇ〜、
 こんなラーメン始めてだな」
「あ、そうか、東京には少ないかもね。
 大阪にはあっさり系ラーメンも多いから、
 結構あるよ、野菜中心のラーメン」



ということで、大阪出身の友人は
とても満足そうに神蔵ラーメンを食べ始めた。
もちろん、私も食べた。
一口食べて思った。




わぁ〜おいしいなぁ
私の好きな味だなぁ
うん、おいしいなぁ





と、しみじみ思ってしまった。
ラーメン好きなので、あちこち食べに
行ったりはしていたが、
なかなか、しみじみとくるような
感覚のラーメンはなかったので、
ちょっと嬉しくなった。

白菜とラーメンという取り合わせも
ラーメンの汁とぴったり合っていておいしかった。
(白菜は厳選された白菜らしい)
友人に、とてもおいしいね、というと、
友人は、とても嬉しそうな顔をした。



さて、この神座には、
トッピングとして、「生ニラ」と
生にんにく、豆板醤が置いてあった。
もちろん、ただね。



そして、そのトッピングについて、
こんなことが書かれていた。







「ニラ、入れるとおいしいの?」


と、友人に聞くと、
友人は、あっさりこう言った。


「私は、ニラ嫌いだからいれない。
 好きなら、入れてみれば?」



そこで、私は「そだね、そだね」
と言いながら、いそいそとニラを入れてみた。
あまり入れると、味が薄くなると書いてあったから、
このくらいね。
ほら、こんな感じ。






生ニラだから、生臭いかしら、と思ったけど、
まぜまぜして食べたら大丈夫だった。
でも、後から、
別に、ニラは入れても入れなくも、
どちらでもいいなとも思った。
(でも、トッピングはあると、
 入れたくなるんだな)

その後、半分くらい食べてから、
今度は、ニンニクを入れたが
味がまろやかになっておいしかった。
そして、全部を平らげた。



「おいしかったぁ〜」



というわけで、神座のラーメンを
すっかり気に入ってしまったのだ。

食べ終わって満足していると、
お店のスタッフが、こんなアンケート用紙を
持ってやってきた。
食べるたびに美味しさが増す不思議なラーメンだって。






そこで、私は、このアンケート用紙の
おいしかったに○したが、友人は、


「大阪の味と少し違う気がする。
 大阪の方がおいしい」



と、備考に書いていた。
どうやら、やや味が違ったらしい。
後で、どこが違うか聞いたら、
何となくだが、大阪の方がおいしい、
と、言っていた。


このアンケートを書いたら、
こんな
「100円トッピング」
チケットをくれた。







そして、先日、神座のラーメンが
食べたくなり、違う友人と行き、
またまたアンケートを書いて、
その友人の分ももらったので、
チケットは3枚になった。
このチケットは3ヶ月有効だ。


「また来よう、
 何のトッピングに
 しようかな」



なんて、思っているところだ。



どうとんぼり神座のラーメン、
私は、思い切って
最高レベル5をつけたい。




いろいろなラーメンサイト評価では、
好きずきまちまちの評価のようだけど、
私は大いに気に入りました!
また来たし、また来るしだからね。
確かにクセになりそうです。


てなわけで、最高レベル5をつけた
ラーメン屋さん紹介でした。





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2008年08月25日(月) すでに2度も行ってしまった…ラーメン屋さん

今までも何度も、
ラーメン屋さんの紹介をしてきたけど、
(詳細は→「こちらから」
今日は、すでにもう2度も行ってしまった、
そして、これからも行くであろう、
ラーメン屋さんの紹介だ。




そう…
クセになる味だったのだ。

なんとなく…
懐かしさもあり、
やさしい味で、
挑戦的でなく、
素直な味なのだ。
ほんのり甘さもあり、
和風感覚、
食べた後の感じもいい。





後で、HPで調べたら、
なんと、
「食べるほどにクセになるラーメン」
を、目指していたことがわかった。
しかも「関西で人気NO1」だって。
まさに、はまったね。







ほら、入り口に、
こんなものが貼ってあり、









かなりの人気ある店だとわかった。
なにしろ、3年連続1位だって。




それは、
新宿の歌舞伎町にある、
どうとんぼり
「神座(かむくら)」だ。

(詳細は→「神座(かむくら)」




この店は、新宿歌舞伎町に2003年にできたのだが、
大きな通りを入ったところにあるので、
今までうかつにも気が付かないでいたのだった。
大阪出身の友人が、名指しで



「神座ラーメンが食べたい」



というので、
わざわざ行ってみることにしたのだ。
大阪の人が好きで、大阪の人たちが選んだ店だとしたら、
おいしいことは間違いはない、と思い、
とても楽しみに行ったのだった。
ほら、ここね。






え、これが、ラーメン屋かって?
そうなんですよ、これが入り口。
あ、この赤いものの右側ね。

入り口の側にある赤いものは、
たぶん、ラーメン券を買う場所ではないかと
思われるけど、ラーメン券は、左の方で買うので、
今は、あまり活躍していないような感じだ。
こちらで、券を買う。
ま、いたって普通。






店に入ってみると、こんな感じ。
かなり広々として、
ラーメン屋さんではないような厨房だ。
そして、2階席もある。






それも、そのはず、
この店の創業者はホテルシェフだったらしい。
大阪の店とは、少し感じが違うと、
友人は言っていた。

友人は、大阪にいたときから、
神座のラーメンファンで、大阪に帰ると、
必ず食べて帰ってくるということであった。


友人は、煮たまご入りのラーメンを選んだが、
私は、一番シンプルな
「おいしいラーメン」
というメニューにしてみた。





わくわく
そして、出てきたのが
このラーメンだ。










神座に行った2回とも、いつものデジカメを
持っていかない日で、こんなボケボケの
写真になってしまって…すいません…
ちゃんとした写真は、↓をみてくださいませ。
「神座」


私は、このラーメンを見て、
ちょっと驚いたのだが、
味とか、そのほかの情報は、
明日ゆっくり書きますね。






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2008年08月24日(日) がんばってくれそうなものたち

ここのところかなり涼しいので、
ウォーキングも気楽に長めに出来る。
そこで、いつものコースから少し外れた道に
ぶらぶらと入ってみた。

今日は、そんな外れたコースで
見つけたものたち紹介だ。
いつものように、見つけると、
気になって


どれどれ…
ふむふむ…
つんつん…



などと近寄ってみてしまうのだ。
気になると、どうしても、
チェックせずにはおれない性分だ。

今日は、そんな中でも、これからも、
何かとがんばってくれそうな、
そんなものたちだ。




さて、最初はこれね。

なんてことない普通の路地に、
こんなふうに荷台車(でいいのかな?)
がつながれていた。






「あ、つながれているね。
 こんなところに…」



などと、思わず近寄る。
つながれている荷台車は、
はじめてみたからね。

道路の反対側に、小さな事務所があったので、
そこで使っているのかもしれない、
などと推理しながら。

近寄ってみると、よーくみると、
結構ぼろぼろで、あちこちが、
ガムテで止められていたり、
へこんだりしている。







ふぅーん、相当
苦労しているようだね…
しかも外につながれて…
屋内にはおいてもらえないんだね、
ちょっとばっちいしね…
ちょっと気の毒だね〜




などと思ったのだった。
でも、まだまだ現役で使えるし、
役には立ちそうだ。


「がんばれ!荷台車、
 まだまだいけるぞ、
 雨風に負けるんじゃないぞ」



と、ぽんぽんして元気づけた。
きっと、がんばってくれると思う。




さて、さらに歩いて行くと、
今度は、こんな道で見つけた。







「あっ、
 何か、おいてあるぞっ」



と、黄色い袋を見つけた。
近寄ってみると、それは土嚢だった。






そういえば、この辺りは、先日の大雨の時、
水びだしになったとTVでやっていた、
そうか、低い土地だから、
雨水が流れて来るんだね。

しかし、この辺りの地下に通じるような
駐車場で、こんなふうに土嚢を
積んでいるのをはじめてみたので、
近寄ってこれまたまじまじとみた。






大いに余計なことがだが、
すき間はないかしら?
これで、水が入るのを阻止できるから?
などなど、チェックするために。
やや心許ない感じはしたが、
何重かに重ねてあって大丈夫そうだった。



試しに、上にある土嚢の一つを
持ち上げてみたら、かなり重かった…
(通常30キロくらいらしいけど、
 そんなに重くはなかったように思うな)
この土嚢は、作ったのかなぁ…
などと思ったのだった。

ともかく、また、大雨の情報もあるし、
やや頼りない感じがする土嚢ではあったが、
この土嚢が、しっかりと活躍して
この駐車場を守ってくれるといいと思ったので、
もちろん、


「しっかり守れよ、
 土嚢君たち、
 団結してね」



と、声をかけてきた。
きっと、しっかり守ってくれると思う。



てなわけで、道ばたで見つけた、
がんばってくれそうなものたちでした。





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2008年08月23日(土) 会社の対応とトイレットペーパーのゆくえ

さて、また昨日からの続きになります。


勇気ある警備員の方と、私は、
このトイレットペーパーの製造元に
電話で連絡してみることにした。
この事件をちゃんと伝えなくてはいけないと
いう思いもあるし、なにより、この
トイレットペーパーをなんとかせねばならない。

会社に電話をすると土曜日だったが、
女性がでたので、私は、かいつまんでこの事件の
様子を話し、このトイレットペーパーを
引き取りに来て欲しいとお願いした。



事情を聞くと、この女性は、
「少しお待ちください」
と言い、誰かと話し合った後、
こう言った。



「トイレットペーパーが落ちたんですね、
 場所は、○○ですね…
 ただ、こちらでは製造元で、販売元ではないので、
 販売元の会社の担当から連絡させます。
 すいませんが、電話番号を教えてください」




どうやら、製造元では、販売に関してまでは、
わからないということだった。
そこで、私は携帯番号を教えた。

私は、スーパーマーケットで買い物もあったし、
警備員さんの警備の仕事があるので、
このままじっとこのトイレットペーパーの側に
いるわけにも行かないし、
電話を待つわけにもいかない。



「後で、電話してくると言うことなんですけど」
「じゃ、こちらの駐車場の入り口で、
 一時保管しておきますから、
 会社の方にそう伝えてください。
 私が見ていますから」
「じゃ、お願いします」




備員さんが快く言ってくれたので、
私たちは、駐車場の邪魔にならないところに、
トイレットペーパーを移動した。







「じゃ、会社の方には、私がちゃんと事情を話し、
 回収に来るように言っておきますね。
 トイレットペーパーのある場所も。
 そして、◎◎さん(警備員さんは名札をつけていた)
 のところに行くように言っておきますね。
 お手数かけます」
「はい、それで結構です。
 いや、このたびは、ご協力ありがとうございます。
 ともかく事故にならずによかったですね」




何から何まで、しっかりして気持ちよい対応を
してくださる警備員の◎◎さんだった。
私は、スーパーマーケットに入り、
◎◎さんは、自分の仕事に戻った。



買い物をしていると、
携帯電話が鳴った。
そこで、電話にでると、
販売元の男性の方からだった。





「すいません…
 トイレットペーパーが
 落ちたとか…。
 どんな状態で、
 どんな車だったでしょうか?」





そこで、私は、この男性に詳しく顛末を話し、
警備員の◎◎さんの危険を顧みない行動と、
今、そのトイレットペーパーがどこにあるかを
順を追って説明した。



「ともかく、一つ間違えば、
 大きな事故になりかねなかったんですよ」
「はい、すいません。そうですね…
 その辺りを回っている車が、
 今すぐには確認できませんが、確認にします。
 また、そのトイレットペーパーをすぐに
 回収に行きます。
 詳しい住所はわかりますか?」
「いいえ、わかりません。
 スーパーマーケット■■店なので、
 ネットで検索すればわかると思いますが」
「あ、そうですね、
 こちらで調べます。
 すいませんでした」
「じゃ、お願いします。
 そして、◎◎さんには、ちゃんと
 お礼を言ってくださいね」




と、いうことになり、
後の対応を任せることにした。
そして、買い物をすませ、
警備員の◎◎さんのところに行くと、
まだ、そのトイレットペーパーはあったが、
回収に来ることを伝え、
私は家に戻ることにした。

家で、夕飯の準備をしていると、
再び、電話が鳴った。
販売元の男性の方からだった。




「ただいま、
 トイレットペーパーを
 ◎◎さんのところから回収しました。
 どうもすいませんでした…
 あの後、車のことを調べたんですが、
 今のところ、はっきりしないんです。
 ただ、幌付きのトラックと
 いうことなので、個人運送業に
 お願いしている運送会社では
 ないかということです。
 今後、厳重に注意し、
 このようなことがないようにします。
 今回は、ありがとうございました」





という、回収終了のお知らせだった。
トイレットペーパーを拾ってから、
3時間後には、回収も終わった。
よかった、よかったと思っていると、
また、電話が鳴った。
電話に出ると、販売元の責任者らしき、
女性の方だった。
一通り、私に謝ったあと、
この女性は、こう言った。



「今回は、配送状態まで把握できず、
 ご迷惑をおかけましたが、
 配送の徹底をするようにします。
 どうもありがとうございました」




しっかりとした口調の方だった。
しかし、電話を切った後で、
ふと、こう思った。


今どきは、配送の方も、燃料費の高騰や、
過酷な労働で、大変なのではないか、
個人業者運送業の方だとしたら、
コンテナもないのではないか…
しかも、この会社から徹底されると、
ますます大変になるね…
でも、事故になったら、
こんなことではすまないからね…
気をつけてね。



と、やや複雑な思いを持ったのでした。
後日、再び、このスーパーマーケットに行った時、
警備員の◎◎さんのところに行き回収時のことを聞いたら、
すぐに来てくれて、丁寧にお礼を言われたと言うことでした。

こうして、びっくりな出来事は、
何事もなくすばやく終わったのでした。
よかった、よかったと思ったのでした。





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2008年08月21日(木) 勇気ある人の正体

昨日からの続きになります。


私が、どうしたものだろう、この状況は…
とおろおろとしていると、そこに、
一人の勇気ある人が、飛び込んで行ったのだ。


そして、2車線の車を止めて、
落ちている段ボールをまず回収し、
歩道側に投げ入れた。




ほら、この人だ。
(私は、持っていた携帯カメラで
 大急ぎで写真を撮った)






左の方にまだ残っているのが、
落ちたトイレットペーパーだ。
赤丸のところ。

そして、この人は、つぎにその
トイレットペーパーを回収するべく、
車を止めたまま、3車線側にと
突き進んで行った。



そして、3車線側から、
歩道の方に向かって、
トイレットペーパーを投げてきた。
しかし、急いでやっているので、
歩道の方までは飛んでこず、
再び、1,2車線側に落ちてしまう。

それを見ていた私は、
携帯を素早くしまい、
1,2車線まで飛び出して、
その1,2車線側に
落ちたトイレットペーパーを
大急ぎで、歩道側に投げた。





私も夢中になって
どんどん投げた。

そして、ついに、
トイレットペーパーを
全部取ることができたのだ。





ほら、こんなふうに歩道に
投げ入れたのだ。






この勇気ある人のおかげで、
トイレットペーパーは無事に回収され、
車も何事もなく、走れるようになった。


この道路に飛び込んだ勇気ある人は、
このスーパーマーケットの警備員の方だった。
このすぐ近くに駐車場があり、
この状況をみていて、
駆けつけてくれたのだった。
そして、すぐに行動を起こしてくれたのだ。



無我夢中で、協力しあい、
トイレットペーパーを拾い合った後、
私たちは、二人で見合って、
ほっとしあった。
そして、


「よかったですね…
 無事に回収できて…」
「危なかったですね。
 大きな事故にならずに
 よかった、よかった」



と汗をぬぐいつつ言いあった。
そして、その後、
興奮していたので、どちらが
こう言ったのかわからなかったが、
こんな会話をかわした。


「あの落とした車は、気が付かずに
 行っちゃいましたね」
「荷物を落として行くなんて、
 無防備ですね…」
「落としたトラックは、
 確か、コンテナではなくて、
 幌(ほろ)でしたね」
「そうそう、幌式のトラックでした。
 そこから、ぼたって落ちた…」
「うんうん」



こんな話をしながら、
二人とも冷静になり、
今度は、こんな会話になった。


「ところで、このトイレットペーパーは
 このスーパーマーケットに納入されて
 いるものですか?」
「いいえ、あのような幌付きの納入車は
 来ていません。違うと思いますよ」
「そうですよね、3車線側を走って
 ましたから、違いますよね」



ということで、このスーパーマーケットに
来た車ではないことが判明した。

すると、
このトイレットペーパーは
どこへ行くものだったのか。
そして、
このトイレットペーパーを
どうしたものか…
今度は、そんな問題が出てきた。




これが、その問題の
トイレットペーパーたちだ。
どこへ行くのだったのか…









私たちは、このトイレットペーパーを
じっくりと見て、製造元の電話番号が
書いてあるのを見つけ、この製造元に
電話で連絡してみることにした。
もちろん、私が電話をした。

土曜日だったので、電話が通じるかどうか
わからなかったが、かけてみると、
女性が出た。



「はい、○○会社です」
「もしもし、そちらの会社で、
 トイレットペーパーを作られていますか?」
「はい、作っていますが…
 あの〜なにか?」
「はい、さきほど、
 そちらのトイレットペーパーが
 幌付きのトラックから落ちて、
 大変なことになりかけたんですが…」
「えっ?
 トイレットペーパーが落ちた?」




この後、この会社と
やりとりをすることになった。
そして、このトイレットペーパーの
ゆくえは?

この続きは、また明日書きますね。






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2008年08月20日(水) わぁー、あの人、すごいぞっ!!でも…大丈夫か?

夏休みも終り、今日から元気に再開します。
どうぞまたよろしくお願いいたします。 <(_ _)>


先日、とんでもない出来事に遭遇した。
今日は、そのとんでもない出来事の顛末だ。
どんなとんでもない出来事かというと、


えーーっ、
こんなことあるんだね、
ひとつ間違えば、
とんでもない事故になったね〜



なんて、出来事だった。
さて、それがどんな驚きかというと、
こんなことだった。



いつも通り、タオルと水を持ち、
もちろん万歩計も装着し、短パンにTシャツという
ラフな格好…というより汗をかくので、
惜しげなく洗えるものを来てだね、
元気に家をでた。

この日は、夕飯の買い物もしたかったので、
帰りに、スーパーマーケットに立ち寄れるコースにした。
8000歩ほど歩き、汗びっしょりになり、
そのスーパーマーケットに向かっていた。

この日は、土曜日で、土曜市もあり、
このスーパーマーケットの周辺は、
車がいっぱいで、混んでいた。


さぁ、
今日のお夕飯の材料を
買って帰ろう…
今日、食べたいものは、
何かなぁ…
何しようかなぁ…
ふっふ



などと、頭は食材のことで
いっぱいになっていた。
ウォーキングをして帰ると、
お腹がすき、夕飯がとってもおいしいので、
夕飯のメニューを何するか、
私にとっては、とても大事なことなのだ。

と、そんなことを
頭の中で楽しく考えながら
歩いていたときだった。




キキッー
バサッバサッ





と、車のブレーキ音と、
バサッバサッという音がした。
それは私の目の前の車道で起ったのだ。
とてもびっくりして、
目を大きく開いて凝視した。



なんと、
トラックの荷台から、
段ボールが落ちたのだ。  

そして、
その段ボールが、
車間距離のほとんどない状態で、
後ろの車の窓ガラスにぶつかり、
段ボールが壊れ、
その段ボールの中に入っていた
トイレットペーパーが、
車道に散乱してしまったのだ。




そして、その段ボールが
ぶつかった車が急ブレーキを
かけて、止まったのだ。



そのトイレットペーパーを落とした、
前のトラックは、何も知らずに、
走り去ってしまっていた。

幸い、この急ブレーキをかけた車の
後ろの車も、何とか、止まって、
事故にはならなかった。



うわっ、
大変だ!!
トイレットペーパーが
散らばったぞ。

こりゃ、大変だ。
あのトイレットペーパーを
何とかしなくちゃ…




私はどうしようと、焦りの気持ちで
いっぱいだったが、落ちたのが、
3車線の一番内側で、
中央分離帯のすぐ側だった。
うかつにその道路に出るわけにはいかない。

3車線の内側の車道は、
このトイレットペーパーの散乱のおかげで、
ストップしていたが、手前の2車線は、
普通に車が走っていたのだ。

でも、あのトイレットペーパーを
そのままにしておくわけにはいかない。
でも、他の車線は車が通っているし…
どうしたらいいんだろう…

あまりのことに、
もちろん、写真を撮ることも忘れ、
すっかりおろおろしてしまった。


私が、
呆然としていたそのとき、
なんとっ、
すごい勇気ある人が
現われたのだ!




わぁーーー!!
すごいぞ、あの人!!
でも、大丈夫かぁ!!




私は思わず絶句した。
このすごい人の話は、
明日書きますね。





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2008年08月13日(水) 自転車盗難防止番号、取調べの結果

《お知らせ》

明日14日(木)から、20日(水)まで
夏休みをとりますので、お休みします。
どぞ、よろしくです。



さて、昨日からの続きになります。
私は、新宿のはずれにある交差点の近くにある
交番のお巡りさんに、疑いをかけられて、
乗っている自転車を調べられたのだ。
私は、かなり不愉快になり、お巡りさんに、



「どこが、
 アヤシイんですかっ?」




と、くってかかった。
すると、このお巡りさんは、
こんなことに慣れっこになっているのだろう、
平然とこう答えた。


「ここは新宿ですから、
 何があってもおかしくないんです。
 だから、誰でも、調べるんです」

「誰でもですか?
 じゃ、なんで、あっちにいる、
 もっとあやしそうな人には、
 声をかけないんですか?
 私は、たまたまこの交番の前で、
 信号待ちをしていただけじゃないですかっ」



この交差点のはす向かいに、
やくざっぽい若い男が3人いて、
紙袋みたいなものを持ち、
角のところで、なにやら話をしていたのだ。
そっちの方がよっぽどアヤシイと思ったのだ。

私などに声をかけるより、
あの3人に声をかけた方が、
役割を果たせるのではないか、
誰でも、調べるのならなおのこと、
などと思ったのだ。

このお巡りさんは、ちらっとその3人を見た。
しかし、すぐに私の方を見て、


「すぐにわかりますから、
 ちょっとお待ちください。
 すぐに照会できますから」
「もしあやしくないことが
 わかったらどうするんですか?」
「ここは新宿なので、いろんな人が
 いるので、調べないと…」



こんな押し問答をしながら、
じりじりとして、照会の返答を待った。
その間に、このお巡りさんは、
私の荷物をちらっと見た。






私はその視線を見逃さなかった。
全く、荷物まで疑っているらしい。
いったい私のどこがそんなにアヤシイと
思われているのだろう。
(確かに、キレイに入れ込んでいるとはいわないが。
 ちなみに、伊勢丹、ブックオフ、ドラックストア、
 ドンキホーテで買い物をしたので、いろんな袋があった)


今日は、この交番は、
相当ヒマだったのではないか、
などと思った。




そして、他のお巡りさんから、
ついに連絡が入ってきた。



「照会とれました。
 問題ないようです」
「問題ないようですって、
 最初から問題なんてないわよっ。
 うちの自転車なんだからっ」




お巡りさんは、汗を拭いて、
また、同じことを繰り返した。



「いろんな人を調べるのです。
 ここは、新宿ですから」




いったい、
どんな基準で調べられるのか
新宿だから以外の理由はないのか?

よっぽど、新宿って悪いんだね。
新宿区に住んでもう7年ほどたつけど、
今まで、こんなことはなかったけどね。
新宿では、どんな人でも、
調べられる可能性があるらしい…
やだね…
なんて思ったのだった。



そして、このお巡りさんは、
こう言うと、謝りもせず、何事も
なかったように、立ち去っていった。
ぷりぷりと怒りが収まらない私を置いて。

もっともお巡りさんたちはこれが仕事で、
こうして街を守ってくれているのだと思うので、
ありがたいとは思うが、
もう少し、一般人を調べるときには、
接し方とか、話し方を考えるべきではないかと思った。
たとえば、


「○○で事件があり、それで、
 自転車の盗難を調べています、
 ご協力お願いします」



なんて、いわれたら、すんなりと、
取り調べも受け入れると思う。
わけもなく、いきなり、新宿だからという
理由で、取調べをされても、不信感と
不愉快さと反感だけが残るのではないかと思う。

いったい、声をかけて調べるための、
どんな基準があるんだろう、
これからは、この交番を通るときには、
思い切りあやしげに振舞ってやろう、
などと、逆に思ってしまったのだった。
(すっかりひねくれてしまった)



というわけで、取り調べされた顛末でした。
どこがあやしかったのか、よくわからないけど、
ともかく、自転車姿はあやしかったようです…
(なんだか、悔しい…)
これが、私とともに疑われた、我愛車。
ぼろっちぃけど、頑張って働いてくれます。






それでは、しばらく夏休みに入ります。
夏休み後は、また元気にアップします。
みなさまも、よい夏休みをお過ごしくださいませ。





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2008年08月12日(火) お巡りさんに、取り調べされる…怒り爆発

さて今日は、昨日の心が温まる話から
いっぺんして、



「なんでっ、
 私が何をしたって
 いうのよっ」




と、大いに怒りに
燃えてしまった日のお話です。


実は、私は、
お巡りさんから
取り調べをされたのだ。
本当にびっくりで、
怒り爆発してしまった。





ことの発端は、こうだった。
先日、新宿に買い物があったので、
自転車に乗って、買い出しに出かけた。

新宿の伊勢丹までだと、
自転車で、15分くらいの距離なので、
荷物があるときには、自転車を使うことにしている。

日よけ用の大きめな帽子をかぶり、
白いTシャツに、綿パンツにサンダル、
そして、小さなバックと汗拭きタオルを持ち、
元気に出かけた。



そして、伊勢丹での用事が終り、
ドラッグや本屋さんに立ち寄り、
自転車のカゴをいっぱいにして、
家に戻るために、
新宿のはずれの交差点で信号を待っていた。

この交差点には、交番があり、
常時お巡りさんが何人かいて、
この日は、2人のお巡りさんが
外にでて、汗だくになりながら、
交差点付近を見ていた。


私は、自転車を降りて、
信号が青になるのを待っていた。
もちろん、自転車から降りて、
おとなしくね。

(茶色の建物が交番。
 この交差点を渡ろうとしていた)






すると、背の高い(年の頃35歳くらい)
やや意地悪そうな顔をし、汗をいっぱいの
一人のお巡りさんが、
私にこう声をかけてきた。


「この自転車、
 カギ、ついてますか?」
「ええ、もちろん、
 ほら、ここについてますよ」



私は、自転車のカギを指さした。






お巡りさんは、
自転車をじろりと見渡して、
そのカギを確認した。


「あ、ありますね。
 小さいから、わからなかった」



実は、この自転車のカギにつけていた
キーホルダーが壊れて、
カギだけの状態になっていたのだ。
早くキーホルダーをつけないと、
小さなカギをなくしちゃうなと、
私も思っていたところだった。
やっぱり、早くつけなきゃね、
などと、思っていた。



私はそれで、
終わったものと思ったが、
ことはそれでは
すまなかったのだ。
お巡りさんが、
こう言い出した。




「この自転車、ちょっと
 調べさせてもらっていいですか?
 盗難防止用のシールも貼ってあるし、
 すぐに調べますから…」
「はっ?
 何でですか?」

「この辺りでは、盗難が多いので」
「え、じゃ、この自転車、
 盗んだとでも言いたいの?」

「そうではないのですが…
 調べれば、すぐにわかりますから。
 ところで、この自転車を買ったのは
 どこで、いつですか?」
「はっ?
 わかりませんよ、そんなこと」
「えっ、わからない?
 それはないでしょう?」



そんなことは、あるのだ。
だって、この自転車は、兄から
もらった自転車だったので、
かなり古く、そしてどこで買ったかなんて、
知りようがないのだったから。

しかし、ここで、
兄からかもらったなど言うと、
兄にも連絡がいくかもしれず、
ややこしいことになりそうなので、
(融通の気かなそうなお巡りさんだったので)
私は、不愉快そうに、


「家族が買ってきたんです。
 だからわからないんですっ」



と、答えた。
このころには、私はもう
気持ちがイラ立ち、口調は
かなりキツくなっていた。
お巡りさんも尋問状態になっていた。
そして、こう聞いてきた。


「じゃ、そのとき、どの辺りに
 住んでいたんですか?」
「神奈川ですよっ」
「いつくらいに買ったんですか?」
「もう覚えてません、
 たぶん、20年くらい前ですよ」



その頃、兄は神奈川県に住まいがあったので、
とっさにそう答えた。
すると、このお巡りさんは、こう答えた。


「ともかくこの盗難防止番号を
 照会すれば、すぐにわかりますから、
 ちょっとお待ちください。
 お名前を教えてください」
「○○ですよ、
 後ろにも書いてあるでしょ?」
「ああ、そうですか、
 じゃ、この番号調べます」



と、言って、自転車に貼ってある、
盗難防止番号を控え、それを、交番の中にいる
別のお巡りさんに渡し、照会をしてもらうようだった。






その間、声をかけてきたお巡りさんは、
私が逃げないようだろうか、
私の横に立ち、自転車を
じろじろと見ていた。

私は、このお巡りさんの
いかにも疑っているという態度と、
ここまでのやりとりの仕方で、
かなり、頭に来ていたので、
お巡りさんに向かって、強い口調で、
こう聞いた。



「この自転車を盗んだと、
 疑っているんですか?
 このボロな自転車を?
 もし、違ったら、
 どうするんですか?
 私のどこが
 アヤシイんですかっ?」




すると、お巡りさんは、
意地悪そうな目で、
汗をぬぐいつつ、こう答えた。



この話の続きは、明日書きますね。
本当に、怒りぷんぷんで、
今でも、この怒りはおさまりませんっ。                               




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2008年08月11日(月) 愛された思い出…「あたたかいみかん」

昨日からの続きになります。
引き続き、鈴木秀子さんの本↓からです。
「生の幸い、命の煌き」からです。







「愛された思い出」
(1部略し、強調はこちらでしました。
 P16〜25からの引用)


彼が目を開いて、私と目を合わせました。
私は思わず、聞きました。


「なにか楽しい思い出はない?」
「ない」
「懐かしい人や親切にしてくれた人は?」
「ない。そんなの一人もいない」



突然彼は金切り声をあげ、
私の問いかけを頑固に否定し続けます。
私は彼の繰り返す悲劇の人生を受け止めることに
徹しようと決めました。


「これまで生きてきたけどさあ、
 厭なことばっかりでさあ、
 いいことなんかありゃしない」
「ずっーとたいへんだったのね、
 辛いことばかりだったのね」

「はじめに行ったおじさんちでさあ、
 働くだけ働かされてきつかっただけだ」
「最初のおじさんの家では大変だったのね」



こんなやり取りをしばらくしたあと、
ふと彼が明るい表情を見せました。
そんな表情に促されて、私はもう一度、
前にした質問を口にしました。


「誰か懐かしい人はいないの?」
「誰もいない、絶対いない。
 みんなおれに辛く当たっただけだもん」
「そう、誰もいないのね。
 人間は誰かに愛情をかけてもらわないと
 生きていけないんだけど。
 あなたがこうして今生きているということは、
 きっとそういうことがあったからなのだと
 思うけど…」
「いや、そんなことは絶対にない」



時間が大分たちました。


「みかんでも食べてみない」
ストーブの側に置いてあったみかんは
ほんのり温まっていました。



私は大きいみかんを手渡すと、少年は
素直に両手で受け取りました。
そしていつまでも黙ってみかんを両手に包んで、
大事そうにしてます。
しばらく時間が過ぎました。




突然、少年が「あっ」
と声を出しました。


「このみかん、あったかい。
 おばあちゃんのことを
 思い出した」





そして、いきいきと夏樹君はこんな
エピソードを語ってくれました。
彼の声は、今までと打って変って、
夏の緑の木の葉を渡る風のような
すがすがしい響きに満ちていました。



彼が4歳だったころ、村に法事の寄り合いがあり、
祖母が出かけた夜のことでした。
夏樹君は、夜更けまで寝ないで
祖母の帰りを待っていました。

起きていた夏樹君を見ると、祖母はうれしそうに、
「ほら」といって着物の襟を開き、
懐からみかんをひとつ取り出して渡しました。



「そのみかん、
 あったかかったんだぜ」
「おばあちゃんは法事で出たみかんを
 食べないで、あなたのために
 大事に持って帰ってきたのね。
 おばあちゃんは、あなたのことを
 とてもかわいがっていたのね」
「うん、おばあちゃんは、とっても
 おれのことをかわいがってくれたんだ」




こういった時から、夏樹君の態度が
がらりと変りました。


「あなたは誰も自分のことを大事にしてくれた
 人なんかいないといっていたけど、
 おばあちゃんだけは、あなたのことを
 とても大事にしてくれていたのね」
「うーん、でも、おばあちゃんだけじゃないよ。
 転校した時の先生がとても優しくしてくれた。
 ボクを横に立たせて、
 「転校生だから、みんな仲良くしてあげようね」
 といってくれた」
「先生も…」

「まだあるよ。
 おじさんの家を飛び出した時ね、
 駅まで来たけど、
 切符を買うお金がなかったんだ。
 駅員さんに「どこへ行くの」と聞かれて
 「わからない」と答えたら、
 その駅員さんは、
 「普通、汽車に乗るときには、行き先が
  決まっているものだよ」
 と笑って、
 「まだ汽車はこないから、
  これでも食べてなさい」
 とアイスキャンデーを買ってくれた。
 食べてる間に気持ちが落ち着いて、
 その時は家出をやめて帰ったんだ…」



夏樹君は、目をきらきら輝かせています。
明るい光が彼の体中からあふれている感じです。



「夏樹君、
 あなたを大事にしてくれた人が
 何人もいたのね。
 愛された思い出があるってことなのね」
「うん、今まで気がつかなかったけど、
 いっぱいあったんだ」




そう答える彼は、私の部屋に入ってきた時の、
無気力な少年と同じ人とは信じられないくらい、
いきいきとしてさわやかでした。


苦しい時は誰でも、人生には厭なことばかり起り、
それは避けられないと思いがちです。
しかし、生きているというそのこと自体が、
自分で意識するしないにかかわらず、
計り知れないほど、多くの人の思いやりや愛情、
温かさを受けていることの一つの証拠です。

あなた自身も知らないうちに、
そういった人を生かすことをして、
誰かのそういう存在になっているに違いありません。
人間の命は、自分だけのものではない、
深いところでみんなつながり合っているのです。



             (ここまで引用)



とても心に残ったお話でした。
たとえ、小さな思いやりや愛情でも、
それが、誰かの心に残り、
立ち直るキッカケになったり、
生きる力になったりする…
そんなこともあるのだと思いました。

夏樹君が、この後、
どんな若者に育っていったか、そこまでの
記述はありませんが、今までの生き方と
少しでも違った生き方を
していったのではないかと思います。
そう合って欲しいと…。
愛されていた思い出があるのだから。

人はみな、生きていくのに、
多くの人の思いやりや愛情を与えてもらっている、
だからこそ、生きていられるのだと思いました。
回りにいる人に、思いやりと愛情をこめたい、
そうしみじみ思いました。


この本は、臨死体験の話なども載っており、
生きることを考えさせてくれる本です。
といっても、実話が多いので、読みやすく、
その話の一つ一つが心に残るので、
どんどん読めると思います。
おすすめの一冊です、機会があったら、
ぜひ、読んでみてくださいね。






この本でなくても、鈴木秀子さんの本は、
ぜひ、手にとって見てくださいね。
とてもいい本が多いので。

「ことば探し」で紹介している本はこちらから↓
「鈴木秀子さんの本」





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2008年08月10日(日) 愛された思い出…「生まれてからずうーっと不幸」

今日は、締め切り仕事があったので、
UPが遅れてしまいました。
仕事が終わったので、すっきりとしました。
ああ、よかったぁ…

今日は、本からのお話です。
今日紹介する本は、私が心から尊敬し、
生き方の手本としている鈴木秀子さんの本、
「生の幸い、命の煌き」からです。






この本は、生きることと、
死を新しい視点でみつめた本です。
死は、恐れるものでも、忌み嫌うものでもなく、
また、生と死は切り離されたものでもなく、
生の延長線上にあり、それゆえに、死の意味は、
生を際立たせてくれるものだと言っています。



一つ一つのお話に、人間としての生き方、
死の受け入れ方、生きることの意味などが
書かれており、静かに心に響いてきます。
ぜひ、読むことをおすすめしたい本です。

私は、この本を読んで、
今の自分の姿勢を見直しました。
そして、人間としてやさしくありたいと、
心から思いました。
(なかなか思ったようにはいかないのですが…)




さて、今日の話は、この本の中から、
「愛された思い出」
というお話の紹介です。
(1部略し、強調はこちらでしました。
 P16〜25からの引用)




「愛された思い出」 


少年院でカウンセラーをしている若い友人から、
年の瀬も迫った早朝、電話がかかってきたことがあります。
彼女は、「お姉さん」と皆から親しまれて、
問題をかかえる少年、少女のよき相談相手となっています。
その彼女の電話の声は、いつもの明るさに似合わず、
おどおどしていて、困り切っている様子でした。

彼女と話し合った結果、私は、さまざまな非行のあげく、
少年院に送られてきた一人の中学生の男の子に、
寒い暮れの夕方、出会うことになりました。


無表情の、背だけ伸び切ったという感じのこの少年は、
痩せた肩を怒らせ、足を引きずりながら、
揺れる舟のように歩くのでした。
椅子に座る時も、はすかいにどすんと大仰な音を立て、
左足を右膝にのせて、相手の目の前に、
汚れた大きな靴底がいくようにするのです。
少年は時々、上目遣いに回りを見渡しては私を無視し、
ふてくされた態度をとり続け、口を開きません。




「誰の手にも
 負えそうにありません」




と、消え入るようにつぶやいた若いカウンセラーの
電話の声がもっともとうなずかれます。
黙って彼の前に座っていた私は、ふと口にしました。
自然に話したくなったのです。


「夏樹君でしょ。
 私、夏樹って名前って好きだなぁ。
 夏の緑の木々の枝を渡る、
 さわやかな風を感じるもの」



彼は、顔を横にそむけたまま、貧乏揺すりをしています。
彼の全身から、灰燼が吹き上がるようです。


「何も話したくなかったら、
 無理に話さなくてもいいのよ。
 黙ってていいから、
 私といっしょにしばらくここにいてね」



彼は、ちらっと私を横目で見て、またすぐ目をそらせました。
そのまま貧乏ゆすりを続けています。

私は沈黙し、気づかれないように彼の動作を読み取り、
彼の動きに合わせて体を動かすことにしました。
彼が息を吐くときにゆっくりと一緒に吐き、
彼が足を組み替えれば、私も腕を組み替えると
いった調子です。
これは心を閉ざしている人と交流を持つための
ゆとりを与える助けになる方法です。



しばらくたって突然夏樹君が、
組んでいた足をほどき、
両足を床にきちんと揃えて座り直しました。
しかし上体は斜めにかしいだままです。
伏せていた目を細く開き、
まだ子どもっぽさを残している口元を
きゅっと結び直して、老人のような声で、
初めてこういいました。




「俺ってさぁ、
 生まれてからずうーっと
 不幸なんだ」
「えっ、不幸?
 ずっーと不幸?」




私は、彼が不幸などという抽象的な言葉を使って
話し始めたので驚いてしまったのです。

彼は、いったん口を開くと、胸にたまっていたものが
どんどん勝手に飛び出してくるので、
自分でとまどっている様子です。

大人ぶった口調や、時には幼児の甘えた
舌足らずの話し方で、夏樹君が独り言のように
いったことはひとつのことに集約されます。
それは、彼の最初の一句にこめられた思いです。



「おれほど不幸なやつはいない。
 誰からも大事されたこともないし、
 みんなおれをやっかい扱いにする。
 だから、仕返ししているんだ」




こんな思いで生きている少年の生い立ちは、
もちろん恵まれたものではありません。
彼の話をまとめると次のようになります。


彼は生後すぐ相次いで両親を亡くし、
育ててくれた祖父母も亡くなったと後は、
親類の家をたらい回しにされました。

最初に預けられたおじの家では、
少年は仕事の手伝いばかりさせられ、こき使われました。
あまり学校に行くこともできない彼は、
「登校拒否」のレッテルを貼られてしまったのです。
10歳のとき、耐えられなくなって逃げ出します。
しかし、すぐに連れ戻されて、
次に預けられた別のおじの家では、家族が意地悪くて、
なにかと少年を虐待します。
そこを逃げ出すのですが、また、
別の家でひどい目にあうことになります。

少年は自分のこれまでの人生が
いかにひどいものだったか繰り返していました。
事実がどうであったにしろ、
今の夏樹君はそう感じ取っているようでした。


しばらく沈黙が流れました。
思い切って話したあとの夏樹君の顔に、
少年らしい表情が漂い始めています。
しかし、目は暗く、ときどき前後に揺れる体は、
背骨のない軟体動物の雰囲気に包まれています。




この続きは、また明日書きますね。
この後に、夏樹君がどんな話をするか、
ぜひ、続きを読んでくださいね。
私はとても感動しました。





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2008年08月07日(木) 責任とりなさい!なんだか気の毒だね…その2

今日も昨日から引き続き、


「あららぁ、
 なんだか気の毒だね〜」



と、思ったものたちだ。
それらは、さりげなくおかれていたり、
放置されたりしているので、


「これを置いた人、
 ちゃんと最後まで責任とりなさい!」



と、ぷんぷん怒ったりしている。
でも…切ないが、今日のこのものたちは、
どうやら、ほとんど責任をとってもらってない。
頑張って働いてきたのにね…





さて、最初はこれだ。
それはこんなところにあった。







最初は、ただ


「あっ、シーサー?
 勇猛って感じだね、
 沖縄料理の店かしら」



などと思って通り過ぎようとしたが、
ふと足元が乱れていることに気がついたのだ。






いったん気がつくと、
それをどうしても確認してみずに
おれないのが私の性格だ。
近寄って、まじまじと見てしまう。
すると、こんなふうになっていた。







「あらら、気の毒に…
 壊れているよ、足元が。
 がたがただよぉ〜
 なんとかしてあげて」




と、思わず、声を出してしまった。
誰も聞いてなかったけどね。
シーサーの足元は、ぼろぼろの状態だったのだ。
ずっとここにいて、頑張ってきたと思われるのに、
このような状態のまま放置されている。

店の看板でもあり、このシーサーが
あるので、「沖縄料理」なんて気がつくので、
その看板がこんな状態ではいけない、
店の姿勢としても、なんとかするべきだ、
と、強く思ったのだった。



「ちょっと手直しするとか、
 台をきれいにするとか
 できないのかしら?」




などとも思ったが、おそらく、
気がついても誰もやる人はいないのだと思う。
ちょっとしたことなのだけど、
そのちょっとしたことをやるかどうかは、
それをやろうと思う気持ちがもてる余裕のある人だけだと思う。
どうやら、この店には、
そういう気持ちを持った人はいないらしい…


「頑張って働いているのに、
 気の毒だね…
 ご苦労さま。
 直してもらえるといいね」



と、ひとまず声をかけてきた。
慰めにもならないと思うけど…





さて、次はこれだ。
それは、こんなところに隠されていた。







それは、こんなものだった。







「こらこら、
 こんなところに隠したって、
 ダメなんだからねっ
 見つかるんだからっ」




とこれまた、怒ってしまった。
隠されるように捨てられているこの
中国風食器に言っては気の毒なのだけど。

またまた、膝を折ってまじまじと
これらを見てしまったのだが、
家庭用で使われていたものに見えた。



なんでこんなところに、
捨てるんですかねえ…
これだけの量なら、
燃えないゴミの日に
出せばそれですむのに…




これらの中国風食器だって、
役立って来たに違いないのに…
怒りの気持ちでいっぱいになった。


「お役目、ご苦労さまでした」


と声をかけた。
この日は、ゴミ袋を持っていなかったので、
この食器たちを拾うことはできなかったが、
しばらくしてまたこの道を通ったら、
この食器たちはなくなっていたので、
誰かが、処分してくれたのだと思う。

ものを買うときには欲しくて買うし、
そして、それなりに使うと思う。
そうしたら、その役立ったものたちに
感謝の気持ちを持って欲しいし、
捨てるときにも、感謝の気持ちで捨ててほしい、
しみじみそう思ったのだった。




というわけで、道ばたで見つけた、
気の毒なものたちでした。
毎日歩いていると、こんなものたちによく出会います。
見つけても、何もできないことが多いのですが、
ねぎらいのことばをかけるようにしています。






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2008年08月06日(水) これは、なんだか気の毒だね…その1

今日は、ウォーキング中に見つけた、


「あららぁ、
 なんだか気の毒だね〜」



なんて思ったものたち、その1だ。
こんなものたちも、あちこちにあるもので、
見つけるたびに、なんとかすればいいのに、
と思ったりしている。
もっとも、そう簡単に処分できないから、
置かれているんだろうけど…




今日のそれは、これだ。
少し入り組んだ路地で見つけた。







そう、この犬の置物だ。
ビクターの犬ですかね?







「気の毒だね…
 なんだか、困っているよだね…
 悲しそうだね…」




なんて、思わず思ってしまった。
路地そのものも、置かれている場所も、
暗い感じだったので、
余計そう感じてしまった…

ジャマになったから、こんなところに
出されてしまったのだろうが、
ジャマになったからといって
簡単に捨てられないのが、このような置物だ。
なんとなく思い出があったり、
捨てるのはかわいそうだなんて思ったりして、
こんな片隅に置かれて忘れ去られてしまうのだ。
(たぶんだが)



そして、ふと、
もし、これが
ビクターの犬だとしたら、
何か歴史があったはずだぞ、
と私は思い出した。




私は、以前、ビクターの犬の話を
読んだことがあるのだ。
そこで、家に戻ってから、
本とネットで調べてみると、
こんなことがわかった。
簡単にまとめると、


「ビクターレコード店は「HMV」で知られているが、
 HMVとは、
 「His Master’s Voice」の略で、
 訳すと「ご主人さまの声」になる。

 ビクターの犬は、この「ご主人さまの声」を
 聞いているブルテリアの
 ニッパーという犬がモデルになっている。

 ニッパーは、イギリスの画家(フランシス・バロード)の
 兄のマークの飼い犬だったが、マークがなくなってから、
 弟のフランシスが飼い主となった。

 ある時、フランシスがラッパ型蓄音機で、
 以前吹き込まれていたマークの声をニッパーに聞かせたら、
 ニッパーは、そのラッパ型蓄音機の前で、
 不思議そうに耳を傾け、マークの声に
 じっと耳をすませて聞いていたそうだ。

 そのニッパーの姿に心を打たれたフランシスが
 ニッパーの絵を描き、この絵を蓄音機会社に売り込み、
 広く知られるようになり、
 それが日本ビクターの目にとまり、
 ビクターの象徴して活躍することになった」



ということだった。
この話を読んでから、この路地を通るたびに、


「もしかしたら、
 これはニッパーかもしれないね。
 すると、やっぱり…
 気の毒だね…
 ニッパー、ご苦労さま」




などと、声をかけて通ることしている。
まっ、実際には、
ニッパーかどうかはよくわからないのだけど。
(日本ビクターに聞いたら、このような
 大きなニッパーは、出してないという)

この犬の置物は、見つけたのが昨年だが、
今もなお、この路地に置かれている…
なんだか、いつも気になるのである。


というわけで、今日は気の毒その1でした。
明日また、気の毒その2を書きますね。





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2008年08月05日(火) へぇ〜こんなふうになったんだね。

今日も、引き続き、
このところ見つけた、


「へぇ〜、
 こんなふうになったんだ…
ふぅ〜ん」



なんて、思ったものたちだ。
きっと、知っている方もいっぱいいると思うが、
私には新鮮な驚きだったのだ。




さて、最初は中央線の電車である。






先日、用事があって久しぶりに、
中央線に乗って


「へぇ〜
 変ったんだね〜」



なんてちょっと驚いた。
それが何かというと、これ。







そう、つり革だ。
知らなかったけど、
今は、こんな黒い色の、
大きめな三角形になったんだね。
ちょっとびっくり。
おしゃれさんに
なったんですかね?




でも、なんとなくだけど、
黒い色が目立っていて、
にぎにぎしい感じがして、
私は少し違和感を覚えた。






白の方がいいように思ったが、
白だと汚れが目立つのかな?
それか、視覚障害者の
方々への配慮かな?
黒の方が見えやすいとかの。
もっとも他の電車は白が多いけど…
うるさくないし…ほらね。






どう思いますか?



でも、この方が、
握りやすいのかな?




そう思ったので、立ち上がって、
この黒い三角形のつり革を握ってみたが、
安定感があるような、ないような…
ちょっと不思議な感じがした。

何か意味があってこうしたのかもしれないが、
そして、混んできたら、底辺部分が大きいので、
二人でつかまることはできるけど、
私は別に、黒い△でないほうが落ち着くな、
と、勝手に思ったのだった。




さて、続いて今度はこれだ。






これが何かというと、
自転車を置かせないための柵だ。
ほらね、禁止って書いてある。






この場所は、大分以前に行ったとき、
かなりの放置自転車が置かれていたので、
こんな柵をつけて防御するようになったのだと思う。


もっともこの柵があっても、
「ちょっとだけ」
と言い訳しながら、柵の前に、
自転車を止めることもできるが、
確かに、止めづらい。



いつも自転車をぶっ飛ばし、
あちこちに自転車を止める私としては、
やや抵抗を感じる柵だった。
でもまぁ、このくらいしないと、
簡単に止めちゃうね、とも思った。


てなわけで、街で見つけた、
やや、驚いたものたちでした。
いろいろ変るんですね、
知らない間に…





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2008年08月04日(月) この中身はどうなっているんだろう?

さて、今日も引き続き、
わかっても、知っても、どうでも大差ないが、
どうなっていんだろう?これは…
なんて思ったものの紹介だ。



今日のそれは、これだ。
そう、夏場においしいメロンだ。
我が家はメロンが大好きなのだ。







そこで先日、メロン産地の直売の時に、
まとめ買い(4つ)したら、その中に、
妙な形のメロンが紛れ込んでいたのだ。


どうやら、
おじさんが入れ込んだらしい…
「おいしいよ〜
 安くするよ〜」
なんて言いながら。
ほら、こんな。






メロンの中から、もう一つのメロンが
出てきそうな感じで、
先端がぷっくりとふくれている。



ふぅ〜ん、
こんな形のメロンもあるんだね。
出来そこないかな?
だから、安くしてくれたのかな。
このメロンはおいしいのかな?




メロン好きの私としては、
何となくそう不安に思いつつ、
ひっくり返してみたり、
この先端部分をつんつんしてみたりして、
いろいろな角度から観察してみたが…
このふくれた方にも重みがあることがわかった。
どうやら中身はつまっているらしい。
ずっしりと重みはある。



こうなると、興味は、
この中身だ。
中は、どうなっているのかな?
このぷっくり部分は
どうなっているんだろう…




そこで、冷やしもしないで、
大急ぎで、
このメロンを切って中身を
確認してみることにした。
どれどれ、
どんなふうになっているかな?


すっーすっー
(包丁を入れた音の感じ)
こてっ
(二つに割れてひっくり返った音の感じ)





すると、
こんなふうになっていた。









もっと近寄ってみると、こんな。






一方の種が、先端部分にのびていて、
でも、外側は普通の外側だった。


ふぅ〜ん、
こうなってるんだ…
別にどうってことはないね。
でも、この先端部分は、
おいしいのかな?



と、今度はそう疑問を持ったので、
この先端部分だけを切り取って、食べてみた。
この部分の味と、本体の味は違うのか、
これは、大事なことだからね。



どれどれ…
もぐもぐ…




あっ…
まずい…




じゃ、本体はどうか
どれどれ…
もぐもぐ…




あっ…
本体はちゃんと
おいしい…




ということで、
この先端分は甘みもなく、おいしくなく、
でも本体はちゃんとおいしいということが
判明したのだった。

つまり、この先端部分があることで、
少し食べる分が多くなり、トクするかと思ったら、
そうではないことがわかったのだった。
ちっ…


というわけで、
この先端部分は切り捨てて、
おいしい本体部分の皮を厚めにむき、
食べやすいように切って、
大急ぎで冷蔵庫に入れて冷やしたのでした。
冷えてから食べたら、さらに
おいしかったです。
メロンは、おいしいですね。
形はどうあれ…ね。





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2008年08月03日(日) 夏の夕方に見つけた「これはなんだろうね?」

毎日、暑いですね〜
こんなに暑いと、ウォーキングも夕方遅くに
することが多いのですが、夏の夕方は、
とても独特の雰囲気があるように思います。

日中の暑さが少しだけやわらぎ、
誰もが、少しほっとしたような表情を
見せているように感じられるのです。
このほっとした感じが、私はとても好きです。

道ばたで、涼んでいる人もいたり、
花にたっぷりと水をあげている人もいたり、
犬さんの散歩も、ゆっくりとされています。
そんな方々に思わず声をかけたりしながら、
夕方のウォーキングをしています。


さて、今日は、
そんな夏の日の夕方に見つけた、
はっきり言って、本当にどうでもいい、


「おやっ、
 これはなんだろう?」ね。



ほっとした夏の夕方にも、
目についちゃうんだな、これが。
そのたびに、立ち止まって、
まじまじと見てしまうのだ。




それは、
先日、汗をたっぷりとかきながら
夕方歩いていて見つけた。
こんな、小さな通りでね。







それが、どれかというと、
マンションの入り口付近にある、
□(四角)の窓だ。


「ふぅ〜ん、
 これは何だろうね、
 何のために
 こうしたのかしらね…」








この四角い窓の大きさは、
だいたい、70センチ角ってとこ。
底辺部分には四角い大理石のような
石が敷いてある。




気になって近寄り、
この空間に体を曲げて座ってみたり、
通り抜けたりしてみたりして、
感触を確かめてみたが…
何の意味も見いだせなかった。
そして、居心地も悪かった。



どうやら、座ったり、
遊んだりするためのものでは
ないらしい、。
何か見通しをよくするための、
工夫なのだろうか?




でも、見通しをよくするためなら、
かえってこれがない方が、
すっきり見えると思う。

だって、反対側みると、
こんなふうに見えるもん。
しかも、この角にぶつかるらしく、
角を保護しているし。






「ふむ…
 でも、確かにこの窓がないよりは、
 見通しはあるけどね、
 どのくらい役立っているんだろう」



などと、思ってしまった。
そして、もしかしたら、見通しより、
デザイン重視で、マンションの
かっこよさを演出しているのかもしれない、
もしくは、当初は、
植木鉢をおくためのものだったかもしれない、
でも、実際に植木を置いてみたら、
ジャマだったのかもしれないなどとも考えた。


しかし…まぁ…
人んちだからね、
私がどうのこうのいうまでもあるまい。
私があれこれ考えてもね。
これは、こういうものなのだ、
と私は結論づけた。



もやもやしたものは少し残ったが、
人んちのことだし、
どう考えても答えは出ないので、
よしとすることにした。



ということで、夏の夕方、道ばたで
見つけた謎ある四角い窓でした。
何か意味があるんでしょうかね?





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