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アンソロに書いたのでけしてみました。
おーひさしぶりです!!!!!!!!
ここ書くの久しぶり!超久しぶり!好き!大好き!
ここに文字書くと、俺は自由だーーー!ってはじける!
すげえ開放感!パンツ脱いでるみたい!脱いでいい?脱いでいいですかああああ!!!!
さてと。
そういうわけでもなんでもなくて。
ムサヒルやめたっつうかネットに上がらなくなってから
5、6回ぐらい仕事変えて、今も北の大地でホモしてます。やまだです。やまだです!!!!
いやー。前に書いていたの、2009年だってね。はっはー。6年?7年?
その間の時間って長いのか短いのかわからないけど。
ホモはまったくご無沙汰でした。まっっっっったく、触ってない。
まっっっっっっっっったく、興味消えた。あ、たまにムサヒルでにやにやしてた。
アニメ見てたりなんだりしたけど、ぷつんと糸が切れたようにね。
ふーんって感じ。はまれるモノ、ないなーって感じ。あ、キンプリかな。面白かった。
そいで。
まあ。
今の会社に入社したのがジャスト半年前。
そこの新人20歳さんにおそ松いいですよって言われて。
支部にはまって。
わいわいしているので一緒に騒ぎたくなって。
わいわいしたけど下手くそだったわけで。
慰めてくれてありがとう。僕は今も昔もだめな大人です。
とにかく、6年ホモさぼってた間に、ホモの事全部忘れてた。すげえ忘れてた。
え、チンコってどこに入れるんだっけ?のレベル。
すぐにかけるだろ、萌えだよ、ホモだよ、一カラだよ!って思うんだけど
頭動かないしどうしていいのかわからないし、周り見たらとにかく違う。
そんな今年に入ってからのぐだぐだでした。お粗末!
なんというか、年をとりまして。
年をとったら、落ち着いたというよりは瞬発力がなくなったね。
で、頭が回らなくて勢いがなくなったね。
自分で自分がつまんなくなったね。やれる事が何にもなくなったね。
もっと自分、できる子だと思ってたけど、昔からできない子だったよ。
それを、思い出したこの数ヶ月でした。悶々しながら一カラに全体力持っていかれたよ
もうすぐ終わってしまうのだけれど、もう少し落ち着いて楽しめたらなー、と思うこの頃です。
それにしてもこの数年で、本当にホモの生き様って変わったのだねえ。
支部にツイッタにあれとかそれとかインスタとか一人SNS増えたのすごいけど
ピクシブ。あれなんだ。どうなってんだ。
毎日見て回っても疲れるだけじゃん・・・。見切れないじゃん・・・
そんなわけでー。
つっまんない人間なりに、細々ホモやってるよー、というお話でした。
あと、家族とPCが共有で、家族がテレビ見てる脇で作業してます。
帰宅と同時に耳栓つけて、でっかい画面に文字打ち込んでます。
年とともに、面の皮も厚くなったなあ!
教訓!忘れるな!定期的なホモメンテナンス!
そんな感じです。
思った以上にはしゃげてなくてすみませぬ!
これから頑張るよ!
| 2016年03月22日(火) |
ボツになったお話のあれこれ |
いやー、24話ショックひどかったじゃん?
ひどかったつうかいまだに頭に入ってこないというか
流れは大体わかるんですけど、時間もないし全く見直す暇がない。
この世で一番恐ろしい松を教えてあげるよ、「年度松」ってな!げへへ!
相変わらず頭がゆるいやまだでーす。いえーい!
ここのスペースは楽でいいね!気持ちいいね!快適すぎるね!
みなさんおひさしブルブルぶりりあんと!
だらだら長文書いてしまうので手短にしないととは思うんですが
こっちの方が死ぬほど楽だ。頭使わない自動モードで何万文字でも呟けるんだわ!
トゥゲッターとか早く調べないとだ。
あと、ツイッター始めてわかったのですが私はあの流れてくる
文字を読むのが非常に遅くて、あれ見てるだけで1日のPCに向かう時間が
死ぬほど削られるというこの辛さ。
だけど、見ないでもいられない。だってみんなイイ事いうんだもん。
ほんと、よくまあそれだけたくさん考え付くなーって思って見てます。
あんだけいいことを短くまとめてあげられる人ばっかりの中で、
自分は一体なぜにツイッターしてるんだろうと疑問も持ちます。
いや、始めてよかったけどね。だめだよ、この話は別にするんだよ。長くなるんだよ。
でまあ、24話があって。
直後に出そうと思っていたお話がボツになり。
25話次第では支部に載せられるかなーってお話が1本ありまして。
兄がね。弟たちを愛しまくるお話、中学校のあたり。ホモなし。
でも表記としてはおそカラ、おそチョロ、おそトド、おそ十、おそ一。
兄貴が「俺、弟たちを超理解して可愛がってますよ」と自慢する話です。
兄貴が兄弟全員のお口に指をつっこんで兄弟仲良くする話です。
どういう話だ。あほじゃねえか。全くもって弁解できない。あほな話です。本当です。
なんで口の中に指突っ込む気になった!しかも5人!多いよ!面倒だったよ!
ほんとにねー、人が多すぎて困るっつうの。それぞれ可愛くて困るっつうの!
そんでまあ。丁度自分が幼女幼女、カラピ幼女をしていた時だったから、
カラ松を思いっきり幼女に書いたら24話ですよ。
なんで、おそらくおそカラの部分は書き直ししなくちゃならんわけで。
ボツになった部分、けっこうあるわけで。
下にさらします。
注意:面白くはないよ。自分のカラ幼女を満足させたかっただけだよ。
でも幼女ならなんでも食べれるって犬山さんが言っていたから(言ってない)
まあ、暇つぶしにはなるかもしれません。
あと、幼女を何だと思っているのか質問したい。
犬山さんに本気で正座でレクチャー受けたい。
多分「舌ったらずだけで幼女を語るとはヘソで茶がぷぴー!」とか言われる。
言ってほしいでごわす。
なお、さらに下に、「24話を見たあとで僕が考えたおそカラ」を途中まで。
言葉にできないショックがどんだけあったのかが笑えます。
半ば放心状態で頭使わずにオートモードで書いているので
先に載せた幼女と相当違うんじゃね?てやまだ的にはツボな違いです。そんだけ!
お兄ちゃんのお口チェック
俺、松野おそ松。六つ子の長男!現在、15歳!
来年からは高校生の、第二次性徴まっさかり!なんだけど、最近俺の弟たちが可愛くてしょうがない。あいつらも来年からは高校生、のはず、なんだけど。
こんなに可愛くて大丈夫かなあ、と思うんだ。
<松野カラ松の場合>
学校が終わってから家に帰るまでの時間差はそれぞれ。
最近はみんなが部活だったりなんだっりで、全員そろうまで時間がかかる。
今日は俺が一番!と思ったら意外、カラ松が先に帰ってきていた。
「めっずらしいね。どしたの」
演劇部に入部してから、家に帰ってくるランキング最下位のくせに。代わりばえしない狭い部屋の中、壁に向かって座り込んでいるのは、うちの次男。俺の弟。最近ごつくなって来たけど中身はそのまま、かわいいまんま。
「・・・。」
こいつは演劇に向いてると思う。中身が外にダダ漏れだからだ。悲しい時、嬉しい時の思っている事が外に出る。周りの空気に色がつく。こいつが何を考えているのかなんて、空気を読むより簡単で、よく言えば表現が激しい。悪く言えば、嘘がつけない。
本気で演劇やったら、結構面白い事になるんじゃないか、と俺は思っている。
「で、何で泣いてんの」
「泣いてねえよ!」
嘘つけ。今のお前は、誰の事も騙せねえだろ。
次男マニュアル、そのいち。こいつの口の開かせ方は放置も無理やりも両方有効。ただし、俺限定。制服を脱いでパーカーに着替えて、お菓子片手にあぐらを組んで。ソファーにもたれてぼーっとしてると、近づいてくるカラ松の気配。よしよし。どうしたどうした。
「最近、俺、滑舌が悪いって」
へえ、そうなの。
「発声練習やってても、急に舌が回らなくなってきて・・・」
え、そう?お前でかい声出すの得意じゃなかった?
「俺、このまま喋れなくなったらどうしよう・・・・そんなのいやだぁ・・・・・」
まてまて。まあ、まて。落ち着けカラ松。そんな事ないだろ。と、言いかけて俺はちょっと考えてみた。そういえばこいつ、最近ずいぶんどもるようになった、というか・・・
「滑舌?」
「かちぜつ」
わあ、本当だ。お前、どうしたの。
俺が本当にびっくりすると、一気にカラ松が泣き崩れちまった。多分本気の悩みっぽい。ずいぶん低い位置にある後頭部をぽんぽんと叩いてまずは落ち着かせる。いくらなんでも喋れなくはならねえよ。どう考えたらそうなるの。
「落ち着けよ。そういうのはそのうち気にならなくなるもんだって」
「で、でもっ、今日、俺、発声練しう、出来なかっ・・・・」
発声練習ってあれか?あめんぼあかいな?そういうのって気にしすぎるのが一番良くないと思うのは俺が適当人間だからかな。
「じゃあ、ちょっとやってみ」
「?」
「みんなの前だから緊張したかもしれないだろ?俺と一緒にやってみよう。な?」
頭を優しく、優しく撫でる。カラ松は優しくされるのに弱い。俺に優しくされるのが弱い。
一応俺たち六つ子なわけで、目の前の男は俺とほとんど同じ年なわけで。なのに何なんだよこの泣き虫は。
「あ、あめんぼ赤いなあいうえお」
出来てるじゃないか、と拍手をして褒める。
「うきおにこえびもおよいでる」
え、続きそんなセリフなの。
「かくのきくりのきかくくけこ」
あってるかどうか分からないけど、噛んでるよな。
「くつつきこつこつかれれやき」
お前、それ全部覚えてるの?
「ささげにしをかけささすせそ」
なんだか本当に舌ったらずになったな、お前。
「たてまちょ、らっぱでたてつてと」
意味が分からないなりに面白くなってきた。
「・・・・」
ん。終わりか?俯いた弟の顔を覗き込むと、目にいっぱいの大粒の涙。もっと聞きたかったのになあ。舌ったらずってのは可愛いもんじゃね?大きくなったらバブーって言えば面白いんじゃね?お兄ちゃんは嫌いじゃないよ。
この、見た目はごつくて中身がゆるい俺の大事な弟は。変なところに真面目でまっすぐ。だから、一つの事が気になると、連鎖的にダメになりやすい。たまに一人でドツボに陥る。挽回しようとして更に足元の板を踏み抜く。泣きっ面に蜂。踏んだり蹴ったり。何かと不幸に縁がある。本人はあまり気にしてないのがこいつの良い所だと思う。
もうすぐ卒業、もうすぐ高校生。そんな事が気になったんだろう。この先演劇を続けてられるかとかそんなつまんない事考えて、つまんない袋小路にでもつっこんだんじゃねえかな。まあ、よくわかんないけど。
ただ、気にしすぎてるのは多分正解。ダメだダメだと思っているから、悪い方に流れているだけ。だと思う。細かい事を気にしてる時に「気にするな」ほどつまらないアドバイスはない。何かで気をそらすのが一番いいと思うんだけどなあ・・・。
「カラ松、お前最近急に背が伸びたよな。そんで、関節痛いんだよな」
鼻をぐすぐすならしながら、カラ松は深刻そうにこちらを見上げた。急に体がごつくなった弟。お兄ちゃん、お前が必死で1日1本牛乳飲んでるの知ってるよ。頑張ってるのはわかるんだけど、身長伸びる前に松代が怒るよ。
「体が大きくなっても、ついていかない場所があるよな?舌も同じなんじゃねえかな」
きょとん、という音がカラ松から飛び出た。たとえ話ではなく、本当に、目の前にいる弟の頭に「きょとん」って4文字がぼかんと飛び出た。なんていうか、すごいね、カラ松。
「だから、舌がお前の成長についてってないんだよ」
カラ松は俺の話を熱心に聞いている。いつもそう。こいつは俺がどんなに大嘘をついても疑わないで丸ごと信じる。お前は「お兄ちゃん」が大好きだから、俺の事が大好きだから。まっすぐ俺を見上げてくる。たまに痛いよ、その視線。たまに重いよ、その視線。
だから俺は時々逃げるよ。今日は真面目に付き合うけど。
「お前の舌は、ちょっとだけ成長が遅れているんだ。」
真剣な眼差しで俺をみつめる、その目のなんと澄んでいる事か。これでもうすぐ高校生。多分成長が遅れているのは舌じゃなくてもっと上んとこ。カラ松、知らない人にはついていくなよ。俺以外の人の言う事は疑うんだぞ。お兄ちゃん、お前のそのまっすぐに素直で素直すぎてバカな所が大好きなんだけどちょっと心配。
「だから、舌の事をちょっと待ってやればいいんじゃないかな」
「舌を・・・松?」
「待つの。」
言い直してやるとまたしょんぼりする。あ、「待つ」って言ったんだね。悪かったよ。
「じゃあその間は、俺はずっと滑ぜちがわういママなのか・・・」
とてもとても悲しそうに、カラ松の顔ががっくりと下がる。滑舌が悪いのも悪くはないよ。少なくとも、可愛い、可愛い、舌ったらず可愛い。新しく年の離れた妹が出来た気分。なんて、本人には言えない話だ。
「じゃあ、修行するか?」
修行、という言葉にカラ松の顔が輝いた。次男マニュアル、そのに!こいつはカッコイイ言葉と設定に弱い。難しそうな世界観とか、映画のような設定が好きで、すぐにぱっくり食いついてくる。
でも自分で言っておいて何だけれども、舌の修行ってナニすればいいの。そう言いたいけど、言えないよね。だってこいつが、俺の弟が、ものすごーく目を輝かせて、俺を見ている。キラキラにお目目を輝かせて、兄さん、それはどうやるんだとウキウキわくわくしているからだ。
「舌の筋肉を、鍛えてみようか。成長してなくてもしっかり動くように、な」
カラ松から立ち上がる空気がみるみるうちにピンクに変わる。涙をこらえて赤く染まった目尻より、頰の上気が上回る。
「おそ松兄さんはやっぱりすごい」オーラが出てる、出てます、期待されてます。
口から出まかせは俺の得意技。
それをごまかすのも俺の得意技。
「じゃあ、はい、特訓」
屁理屈をつけて、面白くしていくのも俺の得意技。
俺は笑顔で、カラ松の口の中に指を2本、突っ込んだ。
「・・・おひょまつ?」
「俺の指を、舌で押し返してみろ!俺の指を押し出してみろ!」
頭の上に大量の「?」を浮かべたカラ松は、俺の強気の言葉を信じた。信じたというか頭の上に電気がついた。昭和の例えで申し訳ないけど、本当にそんな顔だったんだ。そして、俺を信じちゃってるカラ松は。口の中につき込まれた俺の指に戦いを挑んだのだ。
んぐ、うぐ・・・
単純に考えて、舌と指なら指が強い。これ、誰に聞いても間違いない。多分カラ松は気づいていない。気づかないからこその本気を出してる。わかっていないからこその全力が出ている。
でも勝てるわけない。勝てるわけないんだよ、カラ松。
必死の形相。決死の努力。そんな感じで頑張っているんだ俺の弟。最初は歯を立てられるんじゃないかと思ってヒヤヒヤした、けど。なんていうかもう、途中からはカラ松の必死さに半笑い通り越して見入っちゃった、なんなんだろうこの弟。
指の動きは舌より早い。押し出そうとすりゃ横に逃げるし、力はいなすし、つまみ返せる。カラ松は頑張った。そりゃあ必死に頑張っている。意識を集中させるために、力を込めて目を閉じている。閉じた瞼でまつ毛が震える。前から思っていたけど、バッサバサだね。お前は何を目指しているの?
本人にしてみりゃ必死なんだろう。だって「しゃべれなくなる」って思っていたから。だけど俺にしてみれば、だよ。俺は、指を、しゃぶられているだけ。同じ顔の、実の弟に。
すぼめた口端から唾液が溢れた。漏れた端から息が漏れた。苦しそうに荒れた呼吸。湿って熱い息がかかる。
むぐ、ぐ・・・・
眉根を寄せて、強く目を閉じ、ヨダレも拭かずに口を動かす。なんかこういうの、見た。先輩んちのビデオで見た。そういやあれは「お姉ちゃん」だったっけ。思っていた事が通じたのだろうか、カラ松の、閉じていた目が突然開いた。
口から漏れる、大きなため息。こぼれた唾液をベロリと舐めて、ついでに俺の指まで舐めた。サービスですか。ありがとうございます。俺の右手は、べちょべちょですよ。終わったかなー、と思ったら。試合続行。お前も好きだね、がんばるね。
俺の前でびったり正座で、両手は膝に、両目は閉じる。頰にはちょい汗。鼻にもちょい汗。口をもぐもぐ苦しそうな顔。
そう、カラ松の顔はとてもとても辛そうだった。口に突っ込んでいる指は2本。俺は結構意地が悪いから、こいつの中で楽しく遊んでる。内側から頰をつついたり2本の指で舌を挟んだり、からかうように舌を撫でたり、歯茎を揉んだりつついたり。その都度カラ松は馬鹿正直に反応する。怯えて逃げて追いかけて負ける。押し出そうとする、追い出そうとする、するりと逃げられリベンジしてくる。そんな舌の動きが全部顔に出ているんだ。
なんでそんなに顔が動くの。
舌の動きと連動するように、眉が動く。頰が動く。追いかけて逃げられる顔。やる気になって、しょんぼりする眉。少し笑って少し満足、そうして最後に俺が逃げると切なそうに眉尻が下がる。基本は全部困り顔なのに、バリエーションがとっても豊富。その、困った顔に魅力がある。
別に、変な趣味があるわけじゃないけど。こいつの顔って、困ってる時が一番かわいい?かわいいっていうか、面白い?もっと見たい?困らせたい?人のSっ気を煽る顔ってこういう奴を言うと思う。少なくとも俺の中の根性悪は、ニヤニヤ笑って楽しんじゃうよ。
苦しそうな困り顔なのに、それがびっくりする程表情豊か。ちゃんと俳優になったりしたら、結構良いトコいけるんじゃない?AVとかでもやってけそうだけど。だって、この顔、値段がつくよ。お好きな人にはたまらないよ。
顎までヨダレを流しながら必死で俺の指を舐めて、苦しそうに喘ぐお前は。あの時の「いけないお姉ちゃん」そっくりなんだよ。カラ松、頼むから知らないおっさんにはついていくな!路地裏も禁止!夜道も禁止!
時間はほんの数分だったかもしれない。結局のところカラ松が「俺、もう、無理」と言って指を離し、このよくわからない修行はおしまいになった。カラ松はよだれで顎までベトベト。俺の指はふやけてしわしわ。
「あい、がと、おそまちゅ、に、さん」
滑舌、悪くなってんじゃねえかよ。
「おえ、がんばゆ」
そうかそうか。やる気になってくれてお兄ちゃんは嬉しいデス。そのまま、まっとうな俳優の道を目指すといいな。目指せるといいな。
「ついでにさあ。俺の舌も修行したい」
よほど顎が疲れたんだろうか。「あほれね」と呟いてカラ松はくたりとソファにもたれた。可愛い俺の弟よ。それは「後でね」という事だよね。ここまで頑張ったお兄ちゃんに「アホ」とか言ってたらちょっと怒るよ。
書き直したおそカラ。一部。一体この話はどういうオチになるんだ。
<松野カラ松の場合>
学校が終わってから家に帰るまでの時間差はそれぞれ。
最近はみんなが部活だったりなんだっりで、全員そろうまで時間がかかる。
今日は俺が一番!と思ったら意外、カラ松が先に帰ってきていた。
「めっずらしいね。どしたの」
肩から斜めにかけていた鞄を下ろし、窓際に立つ次男に軽くぶつけた。外を向いていたカラ松の、尻にあたってはねた鞄を俺はそのまま重力に任せる。それはきちんと壁に立てかけてあったカラ松の鞄に重なって落ちた。
「部活が休みになったんだよ」
そうして再び外に向かって、カラ松は発声練習ってのを続けた。ご近所迷惑もはなはだしい張りのある大声が空に吸い込まれていく。普段は穏やかにしゃべるこいつの、「演劇用」の声はとても響く。大きく、低く、遠くに、高らかに。大抵大声なんていうのは耳にうるさくカンに触るのに、カラ松のこの声だけは、心地よかった。
演劇部が部活を始める前にやるのがこの練習で、部員全員で大声を出すから、クソ迷惑も甚だしい。そんな大勢の声の中でも、不思議とこいつの声だけは目立った。六つ子だからか、俺がお兄ちゃんだからか、こいつの声がイイからなのか、「演劇用」のカラ松の声は、いつも俺の耳に残った。
「家にいるときぐらいはやめたら〜?今日は部活休みだったんだろ?」
制服のブレザーを脱ぎ、シャツを脱ぎながらベルトを外した。今日の陽気は夏に近くて、汗で肌着が貼り付いて気持ち悪い。上を脱ぎながら足も動かして、俺は最短時間で制服を脱いだ。足先にひっかかった制服をタンスの前に蹴り投げると、こちらを眺めるカラ松と目が合った。
「だらしない」
「はいはい、はあい」
男6人が一つの部屋で過ごすっていうのは結構大変。どれだけ面倒くさくても整理整頓、脱いだ服はすぐ洗濯カゴへ、それを一瞬でもさぼってしまえば部屋は一面腐海に埋まる。だけどさあ、帰ってすぐって面倒くさいじゃーん!カラ松の物言いたげな視線を受けて、真面目ですねえとズボンをハンガーにかけ、シャツは丸めて廊下に放る。あとで下に投げときゃいいだろ。
なおも文句がありそうな次男に「部屋の中は汚してねえよ!」と威嚇しておく。弟たちがいない時、こいつはどうにも態度が違う。最近特にそれが強くて、俺は時々こいつを持て余す。
「真面目だねえ」
こちらに向いているカラ松の目は、なおも「半裸でうろつくな」なんて言ってる。今日みたいな天気のイイ日は、このぐらいが気持ちいいでしょ。お前も脱いでみりゃわかるって。
「練習は、毎日やるから意味があるんだ」
「うーーーわーー、俺そういうのダメ」
カラ松と並んで窓際に立つ。こいつ、また、身長が伸びてる。きっと他人にはわからないぐらいの微妙な差だけど、こいつ、絶対、俺よりでかい。松野家における一日の牛乳摂取量は天井知らず。特に今は6つ子の間で早飲み競争がはやっている。この間までの1位はこいつで、毎朝誰より早く起きては、1本を数秒で飲み干していた。ここ最近は、誰が1位かな。十四松だっけ、俺かもしれない。今のこいつは家で飲むのはやめて、学校途中でラッパ飲みしてる。身長伸ばすには、やっぱり牛乳?俺も飲むべき?だけど自分の小遣い使うのは、ちょっとあれだよね、真面目すぎない?
俺とカラ松の前髪が揺れた。良い風だなと体を伸ばすと、なんだよ、カラ松、何見てんだよ。
「練習しねーの?」
「・・・・外から見えるぞ」
「うーっせえよ、お前の練習こそご近所さんにご迷惑だろ」
「そんな事ない」
お前、弟たちがいないと結構態度違うよね。
「じゃあさあ。俺が協力するから、もっとハードな練習しない?」
「?」
別に何がってわけじゃないけど、ちょっとイラっとした。俺より身長がちょっとだけ高くなって、俺に片付けろて命令して、カラ松のくせに俺にだけ突っかかってくるの、なんかちがくない?俺、お前に何かした?
やまだ