綿霧岩
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今度一人芝居をします。今日サリングさんからその台本をもらいました。 セリフいっぱい。文字がぎっしりでそれ自体が絵みたいな字の並び。 面白い本は字の並び見ただけで面白そう。読まなくてもぱっと見た紙面の感じ、てありますよね。 私は関西出身でないので、関西弁のセリフを言うときはいつもイントネーションを教えてもらうのですが、その教えてもらったイントネーションでもらったセリフを言ってみれば、さらに輪郭がはっきりするマジックよ。 終わってご飯食べながらサリングさんと話す。本を書くことは悩ましくも素敵なことだなと思った。 書くことと演じることは全然違う作業だけど、やりたいことは皆同じなのかもしれないとも。
先日、「100円の恋」という映画を見ました。 安藤サクラさんから目が離せなかった。 すごかった。 ボクシングはすごいスポーツだなと思った。あれ頭に何もつけないで試合するんだな。 ボクシングが好きでプロレスは好きじゃなかった絵描きの祖父のことを思い出した。
祖父はセザンヌの絵もすごく好きだった。
セザンヌは印象派の画家だけど、同時代の画家たちがパリで社交しているのになじめなくてフランスの田舎に引っ込んで絵を描いた。
ボクシングとセザンヌが好きだったおじいちゃん。
おじいちゃんはフラメンコも好きだった。
ボクシングとセザンヌとフラメンコが好きだった。
今週末本番の『あくびと風の威力』はリーディング公演です。 リーディングというのは舞台上で俳優が台本を持って読みます。
難しいです。 役を演じるときと一番違うのは、俳優は物語の中の登場人物ではなく、台本に書かれている言葉を読む人つまり、作り手(あるいは読者)の一人として舞台上にいるということです。 その状態を見て頂くものだということです。
ということは、作り手(あるいは読者)としての「読む」能力を露わにされるということです。 私はそんな風に感じます。 普段、役を演じるときには一切考えないようなことを考えながら稽古しています。
もう一次元、物語を客観する世界が増える、ということでしょうか。
やる側からすればハードルが高いです。 でもうまくいけば、なかなか見れない面白いものになるんじゃないかと、リーディングにはその可能性があるんじゃないかと思えます。
難しさを存分に楽しみます。 どうぞご期待ください。
2015年01月06日(火) |
リーディング『あくびと風の威力』 公演情報 |
阪神大震災から20年の日に再会する、リーディング『 あくびと風の威力 』
〈第4回劇作家協会新人戯曲賞佳作 受賞作品〉
作/角ひろみ 演出/サリngROCK(突劇金魚)
出演/片桐慎和子、嘉納みなこ、紙本明子、ののあざみ、本多真理、西田政彦、サカイヒロト
日時:1月17日(土)・18日(日) 各13:00/17:00
料金:1,500円 ※整理番号付・日時指定自由席
チケット取扱:神戸アートビレッジセンター TEL→078-512-5500 ★チケット予約 WEB→http://www.kavc.or.jp/tickets/
会場・問合せ:神戸アートビレッジセンター1F1room TEL→078-512-5500
主催:あくびと風の威力リーディング製作委員会
共催:神戸アートビレッジセンター
助成:公益財団法人神戸文化支援基金
★アフタートーク 1/17 13:00 角ひろみ・サリngROCK 1/17 1700 ゲスト=岡登志子氏・角ひろみ・サリngROCK 1/18 13:00 ゲスト=岩崎正裕氏・角ひろみ・サリngROCK 1/18 17:00 角ひろみ・サリngROCK
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