綿霧岩 DiaryINDEX|past|will
風が強かった。冷たかった。自転車を漕ぎ、大好きな公園を横切ったら、さらに冷たく激しくピーピー来た。しょ、障害物の少ない広い公園は、格好の風の通り道なのだった。公園を抜け、軽く警戒していた車道に出たら、陽が明るくなって、さんざん風の中を全力で漕いだところだったので、冷たさはもう感じなかった。あっという間に目的地についてしまった。私はそこにたどり着くことよりも、自転車で移動することが愉しいのだと気付く。
人と人が面と向かったとき、まるでモノとモノだと思います。言葉を交わしたり表情を変えたり体を動かしたりいろいろしますが、そしてそこからの情報は確かにいろいろ得られますが、その対話と同時進行して、わたしたちはモノとモノとしてそこに在るなあと思います。
部屋に風を通すように、私に風を通そう
カタギリミワコ
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