綿霧岩
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すごい。漫才ってすごい。こんなことを今さら私なんかが片隅で言ったって、何の意味もないかもしれないが、でも、言わずにはおれないのだった。 しかし、この興奮を、私は表現できない。そんな力、私には無い。 おもしろいってすごい。人が笑うってすごい。その現場から、あまりにも遠い、遠いところに私はいたのに、私はとてつもなく活性化された。それまでの私とは違う私になった。気がする。 私はただ、テレビを見ていただけなのに! まるで野生動物が餌を見つけたときみたいに、おもしろいものに目が引き寄せられて、離せなくなって、完全に向こうのペースに乗せられた。最後にやられたのはこっちの方だ。食われたのはこっちだ。 だけど、それで、見てる私は、新しい私になったのだ。その時の快感!その時の幸せ!ああなんてこと。 私はただ、テレビを見ていただけなのに!
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