うららか雑記帳
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2008年03月31日(月) 不覚にも

甥っ子に風邪をうつされたらしく、母と二人して体調不良です。なんて締まらない年度末なんだ。
とりあえず今日の行事でのお役目は全部終わったし、式典の最中あやうく居眠りしそうになっちゃったんで、今夜は残業も遙か3もやらずに寝ます。
夕飯は卵のお粥とポカリ。早く体力ゲージが回復しますよーに!
自己管理は社会人の必須アビリティだぞ!(己に言い聞かせている言葉)
明日から20年度の始まりだー!


2008年03月30日(日) 遙か3プレイレポNo.20:舞い降りた天女


熊野水軍の頭領に直談判しに、いざ本宮へ。
1周めと同じく将臣君が一行から離脱して、敦盛君が神域の結界に拒まれて、源氏への協力を断られて。
新たな展開があったのは夜でした。
三草山でも聞こえてきた、例の笛の音。澄んだ音色に誘われるようにして外へ滑り出てみれば、案の定それは敦盛君の奏でる楽でした。
敦盛君以外に考えられないよね。名笛が戦火に焼かれることを惜しんで、今や敵地に等しい京へと身の危険を顧みず来たくらいだし。
螢の飛び交う中で美しい音色に耳を傾けていると、不意にうめき声を上げて敦盛君が苦しみ出します。
な、なんの発作デスカー!?

敦盛「神子、大丈夫だ、大丈夫だから――お願いだ、私にかまうな。
腕につけたこの鎖だけでは……自分をいましめることもできない」


かまうなと言われても、こんなに苦しがってる人を放っておくことなんかできませんって!(まして敦盛君は細っこくて体力なさげだし)
望美ちゃんは龍神の力を借りて敦盛君を介抱します。
おや。よく見ると敦盛君の瞳の色が赤に変わっていますね。普段は髪の色と同じ紫なのに。
龍神の力が良いほうに作用したのか、やがて発作が治まって絆の関突破。

さてさて。この発作、どうやらただ事ではなさそうです。
本人の言葉によると、発作の最中は『痛みと渇き』があるようなので、どことなく負の、呪いめいた力を連想させますね。平家が怨霊を生み出すことと何か関わりがあるのでしょうか?
五行の力を使って怨霊を生み出す媒介にされていたとか、怨霊に同調しやすい体質だとか……敦盛君自身が怨霊に近しい存在であるような、そういったイメージを抱かせるエピソードです。
ためらいがちに「お休みなさい」と言ってくれた敦盛君の微笑を見ると、なんとか楽にしてあげたい気持ちに駆られますね。


ところでヒノエ君が戦闘開始時に言う「補陀洛浄土へ送ってやるよ」。
補陀洛浄土ってなんだろう、と思って調べてみました。

・熊野の海は、遠く黄泉の国に通じるという海上信仰がある。
・補陀洛浄土(ふだらくじょうど)とは観音浄土をさし、熊野の海の彼方にあると信じられている。
・補陀洛浄土での往生を願って船出することを「補陀洛渡海」という。
・那智の浜は、その昔は「補陀洛の浜」と呼ばれ、補陀洛渡海の地として知られている。
・かつて那智の浜には朱塗りの鳥居があり、江戸時代の補陀洛渡海の儀式では、その内側は生者の世界、外側は死者の世界とされていた。


熊野は地上で最も黄泉に近いという神聖な土地。そこから浄土へ旅立つ……。なるほどヒノエ君にはぴったりな台詞です。
先生の「古来征戦幾人か回る」といい、けっこう細かいところで良い仕事をしていますね制作スタッフさん。


間章 紀ノ川、紅葉の吉野


新たな章が出現しました!
熊野からの帰り道、一行は吉野を通って京へ向かいます。
ここで将臣君が約束どおり再び合流。今度は吉野の里まで一緒に行ってくれるとのこと。同行期間が短かった1周目と比べると。将臣君の存在感が3割り増しですね♪
ちょっと寄り道して紀伊湊のほうに行ったところ、平家の軍船がたくさん停泊していて、吉野の里は反対方向だぞと言われ、それでも紀伊湊へ入ろうとすると「おまえ方向音痴すぎ」という呆れ声と共に将臣君との絆が目減りしました(笑)
そっかそっか、還内府だもんね。望美ちゃんたちはそのことを知らないから、だからこうして一緒にいられるんだもんね。


袖振山にて。
きつい道が続き、少しお疲れのご様子の朔ちゃん。そんな妹に気づいた景時さんは、あえて自分が疲れたかのように振る舞って休憩を提案します。朔ちゃんは我慢強いというか頑張り屋というか、自分から疲れたとは言い出さないだろうからね。優しいお兄ちゃんだなぁ……!
このやりとりで景時さんの株が急上昇しましたよ。お兄ちゃんカッコイイよ!
兄は兄でも鎌倉にいるアイツとは雲泥の差だね!

休憩中、皆の傍から離れて一人でどこかへ行く九郎さん。
後について行ってみると、剣の鍛練をしていました。旅程の最中でも稽古を欠かさないとは勤勉ですね。感心しちゃいます。
その理由について、九郎さんはこう言いました。
兄上と共にこの世界に平穏な治世を取り戻すことが自分の夢だ、と。
源氏の一員として、兄上の力になることが夢であり、誇りでもあるのだそうです。
本当に、なんて純粋な人なんでしょうね……。九郎さんがまっすぐであればあるほど、ここから先の展開が辛く哀しいものになります。1周目の鎌倉での、あの悲痛な叫び声が脳裏にこだましますよ。うう。
吉野の地には、皇子の琴に誘われて天女が舞い降りたという伝説があるそうで、

九郎「お前も天上の国から降りた天女かもしれないな」

なーんていう台詞をさらりと言っちゃう天然っぷりに脱力でした。
ヒノエ君の甘ーい口説き文句連発にはだいぶ慣れたけど、九郎さんがこういうことを言うと物凄く恥ずかしく感じるのはなんででしょうか?(笑)
いやいや、いいんです。そうね、望美ちゃんは天女だよね。希望の象徴。大切な人を救うため、平和な日々をもたらすために剣を取る姫将軍。
言い得て妙、かな。

それはそうと、九郎さんが引き合いに出した皇子とは、大海人皇子(のちの天武天皇)のようですね。
かつて皇位継承に絡んだお家騒動で窮地に陥った大海人皇子は、大和朝廷を守護する神々のふるさと吉野を訪れ、天心地祇に勝利を祈願して琴を奏じた。すると、その音に乗って唐玉緒を纏った天女が現れ、戦勝の祝福を示した。
この天女は、修験道の祖・役行者が弥山山頂に祀ったとされる弥山大神だった。これに力を得た皇子は、壬申の乱に勝利を収め、即位して天武天皇となった──とのこと。
ちなみに、その時に五人の天女が其々違った節で舞ったことにより、五節と名付けられ、宮中行事の五節之舞の由来とされているのだそうです。
……役行者ってそんなに古い時代の人だったんですね。知らなかったです。

九郎「この戦を終わらせたら、必ず帰れるよう、力になる」

絆の関、突破です。


『吉野山 峰の白雪 踏み分けて 入りにし人の……』
吉野という土地に来て、譲君が思い出した歌です。正確には、

『吉野山 峰の白雪 踏み分けて 入りにし人の あとぞ恋しき』

かの有名な静御前が、泣く泣く義経と別れたあと頼朝に捕らえられ、鶴岡八幡宮で舞を奉納するように命令されて歌ったものですね。吉野の大峯山で離ればなれになった義経を恋い慕う内容です。
譲君いわく「女性を置き去りにしたひどい男の歌」だそうですけれども(笑)
まあ、確かに譲君の気持ちも分かりますよ。いくら大峯山が女人禁制だからって、明日をも知れぬ逃避行の身だからって、ここまで共に来たのなら最後まで連れて行ってあげればよかったのにね。
でも静御前が後に義経の子を産んだことからして、別れたときはすでに身重だったわけで、だから義経は同行を許さなかったのかな?
万一、頼朝に捕らえられたとしても、静御前は美しい舞の名手、それもうら若き娘です。命までは取られまい、と考えたのかもしれませんね。
源義経と静御前。木曽義仲と巴御前といい、少しばかり美化されすぎの傾向かもだけど、やっぱり胸に迫るものがありますね。


そんなこんなで吉野の里へ到着。
源平の争乱が続く物騒な世の中、村人たちは一行を落武者と勘違いして警戒丸出しの対応でした。最初は姿も見せてくれなかったほどの怯えっぷりです。
無理もありません。現在の一行はフルメンバー。つまり、神子二人を除けば体格の良い男が9人もぞろりと徒党を組んでいるわけで、そりゃ警戒したくもなりますよね(笑)
誤解が解けたあとは精一杯歓迎してくれて、小さな喜びをかみしめる望美ちゃん。
しかし夜になって悲劇は起こりました。本物の夜盗が畑に火を放ち、村を襲ってきたのです。
ならず者は退けたものの、燃やされてしまった田畑はもはや取り返しがつきません。
季節は紅葉の秋。これから厳しい冬がやって来るのです。ここの人達は、冬を越すための蓄えを一夜にして失ってしまったのですから……。
その場にいながら守れなかった。誰もがやりきれない思いに表情を陰らせ、言葉もなく立ち尽くすのみ。
中でも将臣君は、自分自身への苛立ちを露わに、「頭を冷やしてくる、誰も来るな」と姿を消してしまいました。彼を追いかけるか否かの選択肢が出現。
心情的には一人にしたくないんですけど、うっかりここで後を追ったら将臣君の独自章(恋愛エンディングルート)へ突入してしまったので、あえて追わないことにしておきました。ごめんよ将臣君。



>>>次回へ続く


2008年03月29日(土) 春真っ盛り




海の見渡せる展望広場へ行って来ました。
さすがに見頃の週末だけあって、犬連れ子連れの行楽客で満員御礼。
それでも心弾む光景を拝むことができましたよ〜!
ソメイヨシノ、大島桜、しだれ桜といった桜花はちょうど満開。
青空の下で陽光を浴びて咲き誇る桜。とても絵になります。
もう何日かしたら、風にひらひらと舞いながら散りゆくことでしょう。
それもまた叙情的ですよね。

今日はとってもうららかな晴天で、水仙、菜の花、ポピーにツツジまで綺麗に咲いてました。
野の花もすっかり春を迎えて、タンポポが群れをなして道端を飾っていますよ。和むなぁ。
うちの庭のしだれ桜も満開で、柔らかな風に吹かれて、さも重たげに枝が揺れています。

春めく自然に刺激されるのか、この季節は想像力や創作意欲も芽吹いてきますね。
我が家で桜から連想される人物といえば、なんといっても『異端者たちの夜想曲』の雪です。
それも舞い散る夜桜。
たった一人で桜を見上げる雪の横顔、そんなイメージが思い浮かぶんですよねー。

ああ、吉野桜を見に行きたいな。


2008年03月28日(金) 明日は

甥っ子たちとお花見。
楽しみだな。きっとまた、さんざんに振り回されるんだろうけど(笑)
手をつないで春のお散歩、満喫してきます〜。


2008年03月27日(木) うっかり者にも程がある


出勤時には忘れ物なんてしないのに、退社するときには持ち帰るべき物を忘れてきちゃうのはなんで?
帰り道に出そうと思ってた手紙とか、もらったお土産物とか、そういう忘れ物を取りにしょっちゅう職場へ戻るんですよね。
夜間は警備員さんが詰めているのですが、さすがに最近「忘れ物したんで中に入ります〜」と言うのが恥ずかしくなってきましたよ。
なんでですかねぇ。帰りはもう気が緩んでるから?
自宅に着くまでが仕事だぞ、と。


2008年03月26日(水) 近況


●ケータイ
機種変してきました。N905iμの赤。
ワンセグ非対応で画素数も少なめだけど、薄くてデザインが上品で手が疲れなさそうだったんで、迷った挙句にμを選択。
色を赤にしたのは、白と金はすでに持ってる人が周囲にいるし、黒だと少し寂しい感じがしたからです。
名前はまだ考え中。
というわけで、よもやま嬢は3月25日をもってご引退。2年間どうもありがとう!


●巣作りの夢
引越しに備えて買い物リストを作ってみました。
買出し優先順位1位はカーテンと絨毯。ぼちぼち寸法を測ってこなくては。
どちらも優しくて淡い色合いがいいな。
ダイニングキッチンのテーブルにはランチョンマットを敷いて、居間の出窓にはお花を飾ろう。
冷凍庫にアイス、冷蔵庫には珈琲を常備して。
準備は煩雑だけど、わくわくするなぁ。


2008年03月25日(火) ケータイ


検討した結果、やっぱり当分docomoユーザーでいることにしました。
ファミリー割引やいちねん割引でけっこう料金は減額されているし、ポイントが積算されている上に、メアドが変わると登録し直さなくてはならないものが多すぎるので。
アドバイスくださった皆様どうもありがとうございました。大変助かりました〜!
ちなみに機種はN905iのピンクかμの赤かなぁ。店頭でもう一度実際触ってみて決めます。

お昼ごはんは店屋物のミニオムライスとサラダのセット。と、パックの珈琲。
外は晴れ、菜の花と桜が咲いています。
そんな本日。


2008年03月24日(月) 遙か3プレイレポNo.19:穏健派な経正さん


三草川で敦盛君を拾いました!(そんな意気揚々と報告するようなことでは……)
助けたんでなく、拾ったのです。だって道端に転がってたんだし、攻略本にも<敦盛を拾う>って書いてあるしネッ!
しっかし彼ほどの身分の子を戦場で放置とは、惟盛が連れてきた部隊は怨霊しかいなかったんでしょうね。怨霊部隊の中に一人だけ人間が混じっていたもんだから、源氏軍は「アイツが怨霊を操っているんだ!」と一斉攻撃したのかもしれません。痛々しい様子です。

望美ちゃんの発言によって、山ノ口のほうが空っぽの陣で、本物の平家の陣は鹿野口にあると突き止めた源氏軍。
三草山を越えて鹿野口を攻めようとしたのですが、山頂で突如炎が上がって混乱状態に。
この火攻めは還内府の采配によるものでした。山頂で源氏を足止めして、それで引き上げてくれればいいという思いから出た方策のようです。
山ノ口の偽陣を見破ったことによって、たしかに展開に変化が見られますね。

平家の本陣にいるのは、還内府こと将臣君。そして敦盛君の兄である経正さん。
現代から時空を超えてやって来た将臣君は、経正さん相手にインパクトとかダミーといったカタカナ語を普通に使ってますけど、経正さんがいちいち問い返さないあたり、こういう将臣君の喋りくちにすっかり馴染んでいるようですね。
二人のやりとりを見る限り、経正さんは将臣君のことを平家の棟梁と認めて敬意を抱いている様子です。
経正さんにとって、本物の平重盛はイトコにあたります。亡くなったイトコによく似ているけれども全くの別人、しかも異世界から迷い込んできた将臣君を、黄泉帰った重盛(還内府)として扱うことについて、当初は少なからず抵抗感があったでしょう。それでもここまで信頼関係を築いているところを見ると、彼らが共に過ごした三年という月日は決して短くなかったのだろうなと推察されますね。
後白河院が雨乞いの儀式を頻繁に行っていたことを将臣君が知っているのだから、平家が京を追われて福原に落ち着いたのも、その三年の間の出来事と思われます。
将臣君は平家に恩義を感じているし、経正さんをはじめ安徳天皇や二位ノ尼といった平家の主だった面々は、将臣君を頼って信じている。その絆は深く、もうすでに切り離せないものになっている様子が窺えました。

とはいえ平家の中にも将臣君に反発する輩がいるようですね。平惟盛。清盛の孫にして重盛の子、ナルシーな雅び男君です。
まあ、どこの馬の骨とも知れない男が自分の父の名で平家を仕切っているわけだから、なんとなくその心情も分かるような気はしますが。
それにしてもこの惟盛という奴はろくなことをしませんね。「あなたの立てた作戦など、田舎侍に見破られて当然でしょう」と将臣君に悪態をついたり、戦場に怨霊部隊を置き去りにして一人だけ帰ってきたり。それを咎められれば「あなた方の嫌いな怨霊がいくら傷ついてもかまわないでしょう」ときたもんだ。歪んでますねえ。
そして、きわめつけが敦盛君の件。
「敦盛もそろそろ初陣を飾りたい年頃だと思って誘ってやった」「戦場に連れてきたが姿を見失った」「今頃は本性を露にして奮戦していることでしょう」「いつまでも守られてばかりの子どもでは困ります」って……!
当然ながら動揺する経正さん。
結局、経正さんに本陣を任せて将臣君が兵を迎えに行くことになりました。まったく苦労が多いことですね。
というか敦盛君の『本性』ってなんだろう。猫をかぶっているわけでもあるまいに?
「あなた方の嫌いな〜」という台詞は、惟盛自身が怨霊であることを考えると、ちょっと違った意味合いを帯びてくるかもしれません。生きている将臣君や経正さんとの隔たりを、惟盛なりに感じているのかなぁ……。

燃え盛る三草山の山頂では、源氏軍がなんとかして炎を突破しようと手を尽くしています。
しかし後続の部隊が火に囲まれたことによって、いま平家に攻められたら仲間の救出と防衛の両方を先行部隊がやらなければならない、という切迫した状況に陥ってしまいました。
もしそうなったら全滅は必至。だから今できることは、前に進んで敵を討つことだけ。
軍師である弁慶さんは「先へ進むべきだ」とはっきり主張しました。それはつまり、火に囲まれた味方を見捨てるということです。
そ、そんな。いやだー。すごく後味が悪いじゃないですかっ。
このゲームって本当に、シビアというか厳しいというか、思わず真剣に考えさせられる選択を迫ってきますね。時折しんどくなりますよ。
望美ちゃんは嫌がりましたが、白龍の力が及ばず雨を降らせることが叶わない以上、燃え広がる火を消すことは誰にもできません。

弁慶「誰も悪くないんですよ。だから、彼らが自分で逃げ出せると信じましょう。僕たちは、僕たちのできることをするしかないんです」
九郎「納得できなくとも、やるしかないんだ」

過酷な運命を変えたくて時空を超えたのに、少し流れを変えたことによって、こんなところでさらに辛い展開になるなんて……(泣)


断腸の思いで山を越えて鹿野口へ辿り着くと、還内府から軍を託された経正さんが眼前に立ちふさがります。

望美「分かりあうことはできないの?」
経正「退いてもらえないなら戦うしかありません」
望美「九郎さん、撤退してはいけませんか?」
九郎「敵を前にして戦わないなど!」
弁慶「もともとこれは平家が京へ攻め上がるのを止めるための戦。互いに退くなら目的を達せられます」
景時「火攻めで兵を失っているし、ここで退くのも悪くないと思うよ」
経正「私たちも無闇に戦いたいわけではないのです」

経正さんを信じて、双方撤退という形になりました。「帰り道に気をつけて」と忠告してくれるなんて、優しいですよね、経正さん。
でも、なんだか腑に落ちないなー。
平家が三草山に兵を集めて京へ攻め込んでこようとしていた。源氏はそれを阻止するために攻めに出て、三草山へ来たわけでしょう?
源氏側はともかく、平家側はここで撤退する動機に欠けるような気がするんですけど、どうなんでしょうか。
兵を集めたってことは戦を仕掛ける気だったんだろうし、いくらダミーの陣を見破られた上に惟盛が勝手をして軍に乱れが出たとはいえ、ずいぶんと弱腰ですよね。
将臣君は「福原の喉元まで攻めてこられた以上は戦うしかない」みたいなことを言っていましたが、平家側は源氏が攻勢に出ると予想していなかったのかな? 兵を集めた段階で、源氏を牽制するなんらかの策を講じていてもよさそうなものなのに。相手が退くならこちらも退く、なんて後手後手もいいところじゃないですか。
将臣君が後白河院にした『頼み事』って、結局なんだったのでしょうか。この三草山の戦いとは関係ないのかな?


引き返した三草川には、戦闘の痕跡がありました。
ここで巨大な怨霊が暴れていたのだそうです。でも突然逃げ出して姿を消したのだとか。
惟盛が置き去りにした怨霊ですかねぇ。逃げて行方知れずの怨霊……。これも一体なんの伏線だろう?

その近くで敦盛君を発見して、源氏の陣へ連れ帰る展開は1周目と同じです。
ただ弁慶さんが「看護を手伝いましょうか」と申し出てくれたのですが、攻略本を参考にしてお断りさせていただきました。

その晩は満月ということで、夢逢瀬。還内府の姿をした将臣君とお話をしました。
怨霊を使えば勝てると思い込んでいる奴が多いとか、そういう平家側のことを話してくれます。還内府だとは明かさず、情報通なんだよと自分で言っていました。


それからこの章で(私的に)一番印象深かったのは、なんといっても九郎さんのイベントですね。
敦盛君の処遇のことで言い争うのは1周目と同じなのですが、その後「ちょっと言い過ぎたかな」という選択肢が追加されたのでそれを選び、九郎さんと再びお話をしたのです。

九郎「お前のように怪我人をかばうのは正しいことなんだろう」

あらら。さっきまで頑なな態度だったくせに。

望美「九郎さんも、間違ってるわけじゃないですよね」

という返事をしたら、あんなに頑なだったくせに、って逆に言われちゃいました(笑)
その後、なぜあれほど強固に敦盛君のことを処断すると言い張ったのか、九郎さんが心情を語ってくれましたよ。

「俺は源氏の将だ。兵の命を預かっている以上、兵のことを第一に考えねばならない。
どんな勝ち戦でも兵はかならず死ぬ。だからこそ無駄死にをさせないのが……可能なかぎり兵を生かすよう力を尽くすのが将の務め。
そのためには、無用な危険は絶対に避けねばならん。時には情を捨てて非道にもならなければ、兵たちを守れない……。
残念だが、俺はお前とは違うってことだ」


生真面目で、まっすぐで、優しくて、ちょっと不器用な人ですね。
『自分はあくまでも鎌倉殿の名代であって、源氏の御大将は鎌倉殿ただひとり』という信念のもとスタンスを貫き、『兵たちを守る』なんていう考え方をする、そんな九郎さんだからこそ兵たちも命を託して全力でついていくのでしょう。
やっぱり九郎さん格好良い。
レポをお読みの方はとっくにお気づきでしょうけど、私、こういう人が大好きなんですよね。あからさまに贔屓したくなります(笑)
三草山で火攻めに遭って「恨むなら平家に欺かれた俺を責めろ」とか言い出した責任感の強さと内向的な脆さも含めて、なんだってこの人はこうツボをまんべんなく刺激してくれるのでしょうかねぇホントにもう!(知らんがな)

「……俺自身で選んだ道だ。くだらない愚痴を聞かせてしまったな。
……ありがとな。お前と話せて、少し気が楽になったようだ」


笑顔と共に絆の関を突破。
見られてよかったとしみじみ思うイベントでした。


丹波道で怨霊を封印し、敦盛君が平家を捨てて行動を共にすることになりました。絆の関、突破です。
これで三章はおしまい。次は四章、熊野行きですね。八葉が全員揃う貴重な一時を満喫するぞ〜♪


四章 熊野参詣(2周目)


三草山では双方矛を収めて撤退した源平ですが、敵対状況に変化があったわけではありません。
頼朝の方針はあくまでも「平家討つべし」。熊野水軍の助力を得るために熊野へ行け、と九郎さんに通達してきました。
熊野ではイベントがたくさんあったので、ざっくり箇条書きにします。


●将臣君と再会
まだ恩返しは片付いてないそうなのですが、本宮までは同行してくれることになりました。
「できるだけ早く片付ける」か……。
将臣君の恩返しって、やっぱり平家の復興なんでしょうね。将臣君は平家の行く末を(自分たちの世界の歴史で)知っているわけだから、何かしらの深慮遠謀があるのかもしれません。
絆の関を突破。
ところでこの突破時に画面の右上と左下から伸びる光の筋って、もしや相手キャラと望美ちゃんのイメージカラー?(今頃気づいたのか!!)

●有川兄弟と星の話をする
龍神温泉は三大美人温泉なのだそうです。は、入ってみたい!
蛍が飛び交う夏の夜、外をぶらぶら歩くご一行。和やかな一場面ですね。デネブとアルタイルとベガを結んだ夏の大三角形や、織姫と彦星の話をする幼馴染三人も、それぞれ穏やかな顔をしています。
『川を挟んで、渡ることができない恋人の物語』っていうフレーズ、示唆的というか意味深だなぁ……。
それから白龍によると、星の一族の力は神子の力とつながっているから、神子の力が高まれば譲君も気の流れが見えるようになるそうです。
でも譲君はわりと現実的。ないものねだりをするよりも、できることを努力するのだ、と言います。九郎さんや景時さんのような社会的地位を持たず、今この手にあるだけの力しかない、だから……というわけですね。
絆の関を突破。

●朔ちゃんの過去
龍神温泉は、大師様が龍王様の夢のお告げで開いた温泉なのだそうです。
朔ちゃんに「龍王や龍神の夢を見なかった?」と訊かれたので正直に「見てないよ」と答えたのですが、なんだか朔ちゃんはいつになく寂しげな様子。
「勝手に期待してしまっただけ」って、一体どういう意味なのでしょうか。明らかに態度が普段と違います。
実兄である景時さんに相談したのですが、口止めされているから喋るわけにはいかない、と言われてしまいました。
詳しい事情は分からないながら、朔ちゃんに何かがあったらしいことは確実ですね。もしや黒龍がらみ?

●ヒノエ君と出会う
一緒に行動してくれないわりには、あちこちで頻繁に出くわします。一緒に夕日を眺めたり、花の窟で舞を披露したり。
ヒノエ君って本当にフットワークがよくて口の上手い子だなぁ。

●特別な関係?
新熊野権現は熊野本宮の別宮格だそうなので、お参りをしようとする望美ちゃん。
願い事をするならお宝を奉納したほうがご利益があるかもね、とヒノエ君が言ったところ、九郎さんがどこからともなく笛を取り出して奉納してくれました。
院からの贈り物で、銘は「白竜」。九郎さんいわく「いただいたはいいが、笛の心得がないから持て余していた」。物言いはぶっきらぼうだけど優しいじゃないですか♪
そんな九郎さんを見て、ヒノエ君は、望美ちゃんと彼が特別な関係なのかと訊ねます。ちょっとキミ、核心を突くことをさらりと訊かないで!
許嫁だと答えたのは弁慶さん。お芝居の許婚設定は弁慶さんの中でまだ生きているようですね(笑)

●修行
潮岬を訪れ、熊野水軍の強さの理由に思いを馳せます。
強くなければ生きていけないから。仲間や家族を守るために自らを鍛える。
「大切な人たちをちゃんと守れる強さがほしい」
先生と修業をすることになり、結果、花断ちレベル5を習得。
「常に生きることを考えなさい。生き延びることを」という先生の言葉が重く響きます。

●白龍成長
1周目と同じ展開。大きくなった白龍にどぎまぎする望美ちゃんが可愛らしいです。
しかし、転んだ拍子にできた目元の傷を白龍が舐めてくれるスチル、あれは恥ずかしすぎるだろ! いくらヘッドフォンで音が漏れないようにしてたって、あのスチル表示中に誰か部屋に入ってきたらどーするんですかっ!(笑)
ついでに青年姿の白龍は胸板と腹筋が目立ちすぎだと思います。あのいたいけなちび白龍カムバック!(でも『このままでいいと思う』を選んじゃったよ)
絆の関を突破。

●怨霊退治
熊野川を氾濫させていた怨霊を退治して、本宮に行けるようになりました。
帰りは吉野を通るという将臣君に「一緒に帰れるといいね」と笑顔で言う望美ちゃんにときめき炸裂。可愛いなぁ。

●景時さんの発明品
陰陽術を応用した打ち上げ花火を発明したそうで、綺麗な花火を見せてくれました。
皆で花火を見上げる光景、なんだか胸にぐっときます。景時さんの笑顔を見ると泣きたくなってしまうのはなぜでしょうか。
景時さんは小さい頃から発明好きだったようです。銃から花火打ち上げるなんて斬新ですね。その銃も自分で発明したというのだから大したものですよ。
絆の関を突破。

●敦盛君と夜間デート
二人で那智の滝へ行きました。「陽の当たる場所は自分には相応しくない」とか吸血鬼みたいなことを言うもんだから、夜です。
望美ちゃんは元気のない敦盛君を気遣い、平家と戦うのが辛いだろうし、これ以上辛い思いをしてほしくないから無理しないでねと言うのですが、敦盛君は「私のことは気にしないでくれ。神子には神子の役割がある。その枷にはなりたくない」。
まだまだ心を開いてくれなくて寂しいですね。三草山で話をした経正さんが思い出されます。弟のこと、さぞ心配してるだろうなぁ。

●兄弟ゲンカ
有川兄弟が言い争うのですが、望美ちゃんの一喝で二人とも反省する様子が微笑ましかったです。
滝壺に落ちそうになったところを将臣君に助けられるスチル、お約束ですね。絆の関を突破。

●先生の目的
『人生の目的は人それぞれ』という話題を振られたとき、先生は答えてくれませんでした。
九郎さんは源氏のために戦ってくれている云々と力説していましたが、そういえば先生の目的とかって今まで直接はっきりと聞いたことがないような気がしますね。
「私は自分の意志でここにいる」と言っていた先生。その真意が明かされる日は遠いのでしょうか?


さて、熊野を堪能したことだし、ぼちぼち本宮へ行きますかね。



>>>次回へ続く


2008年03月23日(日) 性格バトン


絢木さんからいただいたバトンです。


■自分で思う性格》
面倒くさがり。「まあいっか、洗車しなくても死にやしないよ!」という類の台詞が口癖になりつつあります(笑)
小心者。何か気がかりがあると、ひたすらそれが心配になります。「大丈夫だよ」と言われたがります。
内弁慶。親しくなるまでは引っ込み思案の傾向あり。

■人に言われる性格》
真面目。あまり羽目を外して冒険するタイプではないですね。
我慢強い。人によってはそう見えるかもしれないけど、内弁慶だから単に言い返せないだけ。

■男女関係なく友達の理想》
見習いたいと思えるところがある。
お互い困ったときに助け合える。

■好きな異性の理想》
信頼できる。そういう人に信頼してもらえたら、なお良いね。

■最近言われて嬉しかったこと》
「珈琲ご馳走するよ」。
仕事が片づかなくてむぐむぐ言ってる私を見かねたのか、優しく気遣ってくれたのです。きっちり年度末を乗り切れるよう頑張ります!

■バトンの送り主は見たことある?》
お会いしたことはないのですが、物陰からひっそりとエールをお送りしたいです(ストーカーぽいな)

■送り主の印象は?》
いつも一生懸命に物事に打ち込む頑張り屋さん。楽しく可愛らしいイメージがあります。

■次に回す人
クール》 あすかさん
優しい》 ちーすけさん
可愛い》 キィさん
癒し》 こひさん
カッコイイ》 はこちゃん
美しい》 レエさん
頭がいい》 KTさん
礼儀正しい》 深月ちゃん
大人》 藤本なおみさん
感受性が強い》 古都里さん

※一部勝手に改変させていただきました。残酷とか子どもとか、そんなマイナスイメージをクローズアップして名指しするなんて、ちょっと無理ですからね。

いつも回させてもらっちゃってすみませんけれども、よろしかったらお願いします☆


2008年03月22日(土) 遙か3プレイレポNo.18:軍奉行の胸中には


三章 三草山、夜陰の戦場(2周目)


福原の北に位置する三草山に、平家の軍が集まっているとの報せが入りました。
京になだれ込んでこられてはたまらない、ということで、三草山で平家を撃退すべく源氏軍が出陣。これは1周目と同じですね。
しかし望美ちゃんは平家の本陣が偽物であり、還内府の策だとすでに知っていますから、罠なのでこのまま攻めてはいけないと主張します。うんうん、こうして流れを変えていくのね!
九郎さんや弁慶さんは不思議がりましたが、先生の鶴の一声が効いて、ひとまず山ノ口へ偵察に出ることになりました。「白龍の神子だからこそ分かることもある。そうだな、神子」って都合の良い台詞ですよね(笑)


ところで、先生が戦闘開始時に言う「古来征戦幾人か回る」という言葉が気になったんで、ちと調べてみました。
出典は唐代の詩人・王翰の『涼州詞』のようです。

葡萄の美酒 夜光の杯
飲まんと欲すれば 琵琶馬上に催す
酔うて沙場に臥するを君笑うこと莫れ(なかれ)
古来 征戦 幾人か回る(かえる)


(現代語訳)
葡萄の美酒を 夜光杯に注ぎ
飲もうとしていると、誰かが馬上で琵琶をかき鳴らしている
たとえこの身が酔って 砂漠の上に無様に臥そうとも 笑わないでくれ
昔から 遠く戦にかりだされ 帰った者は幾人もいないのだから……


涼州とは中国の西の果てですね。馬超の出身地。
そこより先は騎馬民族が闊歩する領域。その最前線より戦いに向かって行って、帰ってきた人は幾人もいない。
戦争に行く人に対する惜別の想いのこもった詞、だそうです。
「何人かは帰ってきた」じゃなくて「帰ってきたのは何人もいない」なんですね……。
先生が福原で真っ先に身を呈して血路を拓いてくれたことを思うと、なんとも重く響く言葉です。


山ノ口へ行く途中、譲君が暗がりに潜んでいた敵を弓矢で射抜くイベントが起きました。
夜だから視認できないのに「手応えがありました」と譲君。矢が狙ったものに命中したときって、見えなくてもそうと分かるものなのかな?(私も弓道やってみたかった)
話を聞くと、弓の名手として名高い那須与一という人に弓術を教えてもらっているのだそうですよ。望美ちゃんに朝から晩までべったりかと思いきや、案外そうでもないのね(笑)
「きちんと稽古をしていることが自信につながる」というのには激しく同意です。地道な努力もなしに盤石の実力と自信を持っている人なんて、そうそういるもんじゃないと思います。
さっくりと絆の関を突破。


窺い見た平家の陣はやけに静かで、周りに部隊を潜ませている様子もありません。やはりもぬけの殻です。
景時さんもこういう『戦わずして勝つ』系統の作戦をよく使うのだとか。弱腰と罵る人もあるかもしれませんけど、誰も傷つかずに済むならそのほうがいいですね。
空っぽの陣に残っていた足跡からホンモノの本陣を鹿野口に発見した一行は、それを報告しに自陣へと戻ります。
源氏の陣営で、兵士たちが景時さんの噂話をしていたので話に混ぜてもらったところ、次のことを教えてもらえました。

・景時さんの出自は平家
・石橋山で負けて逃亡していた頼朝を助けた、源氏にとっての恩人

口々に景時さんを褒めそやす兵士たちでしたが、その中の一人、景時さんをあまり良く思っていない男が「しかしなあ……」と水を差すようなことを言った途端、周囲はちょっとおかしな反応を示しました。

「滅多なことは言うな、景時には上総介殿の……」

そこで言葉を濁すなってば。気になるじゃないか!
詳しく訊ねてもはぐらかされてしまうのですが、察するに『上総介』と景時さんは何かしら関係があるようですね。
なんだろうなぁ。上総、千葉の役人?

噂をすれば影。本人がやって来たので、しばし二人でお話タイム。
景時さんってもとは平家だったんですね、と水を向けてみると、意外にもあっさりと過去を語ってくれました。
梶原景時といえば、『戦に敗れて逃げる源頼朝を、発見しながらもあえて見逃して命を救った』という逸話が有名なのですが、その一件、実は伏せられた真相があるようです。

「手柄を立てたわけではなく、手柄を与えられて、手柄に縛られている」
「命を救ったのではなく、救われた」
「『景時、行くぞ』と言われ、逆らえなかった」

鎌倉殿の懐刀であるはずの景時さん。信頼されているというよりは、支配されているようです。
そういえば1周目で「和議を装い平家を奇襲すべし」という頼朝の命令を受け入れて、少人数で生田へと向かったんだっけ……。
頼朝に逆らえない理由はまだ他にも何かありそうな気がしますが、このイベントはとにかくひたすら景時さんの泣き笑いのような優しい表情が胸を衝きます。
いつも明るく振る舞う景時さんが内側に抱え込んでいるものを、わずかながらに垣間見た瞬間でした。絆の関突破。


さて、いよいよ山を越えて鹿野口の平家本陣へ斬り込んでいきましょうか。



>>>次回へ続く


2008年03月21日(金) 遙か3プレイレポNo.17:許婚!?


現在の同行者は譲君、梶原兄妹、白龍。なんとなく不安なメンツのような感じがするのは気のせい?

望美ちゃん一行は、神泉苑で執り行われるという雨乞いの儀式を見学しにやって来ました。いや、私はどっちかっていうと九郎さんが『鎌倉殿の名代』の顔でお仕事しているところを見たいのですがね。
儀式というのは白拍子舞だそうです。立烏帽子に水干、緋袴に太刀を差した男装の女性が舞を奉納するのですね。
何人もの白拍子が次々と舞うものの、後白河法皇はどれもお気に召さないご様子。あろうことか見学していた二人の神子に目をとめて、こんなことを言い出しました。

院「近くで見ると、また可愛げのある娘たちだ。そなたたち、余のためにひとつ舞ってみせてくれぬか」

余のため、って。それは言っちゃ駄目でしょうが。一応雨乞いの名目なんだからさ。この生臭坊主め。
舞えと言われても朔ちゃんは尼僧の身です。出家して仏の教えを学ぶ自分が、人前で舞を見せるなどできないと断ります。さすがしっかり者。清々しいですね。
一方、院の取り巻き貴族は、白羽の矢を立てられた二人が二人とも院のご意向に背くことなど許さないぞ、とばかりに圧力をかけてきます。「源氏が平家を朝敵として討てるのも法皇様のお計らいゆえ」って、あからさまに権力を振りかざしちゃってまあ。虎の威を借るナントカってやつですね。
そんなわけで望美ちゃんは、九郎さんに頼まれて舞を披露することにしました。『舞』スキルのレベルを上げておいてよかったわ。
舞い姿のスチル、綺麗です。あの緋色の扇は1周目で朔ちゃんにもらったやつですね。本当に絵になる子ですよ、望美ちゃんて。
と、不意に白龍の視線を感じました。一瞬にして辺りが白い空間に塗り変わり、その中で白龍があどけなく問いかけてきます。
「神子、雨が降るのを望むの? それが神子の願い?」
そうだよと答えると、「わかった……神子の願い、叶える」。
するとどうでしょう、今までうららかな快晴だったのに、空が急激に曇り始め、あっという間に雷鳴を伴った雨が降り出したではありませんか!
小さくたって白龍は龍神ですからね。短い間なら天候を操ることもできなくはないのでしょう。
龍神に舞を認められた、素晴らしい舞手だと賞賛される望美ちゃん。これで九郎さんの面目も施されたことだし良かった良かった──と思いきや、生臭坊主がさらにとんでもないことを言い出しましたよ。

院「この舞手、気に入ったぞ。九郎、余に譲ってくれぬか

後白河院専属の白拍子となれ、と言うのです。
ちょ、なんですかその申し出は。いくら望美ちゃんの外見がよくて稀有な力を備えているからって、それってつまり側女になれと言うのも同然でしょう?
ひいぃ、どこまで生臭坊主なんだオッサン!
あまりのことに呆然としていると、横合いから思わぬ助け船が。

九郎「後白河院、お待ちいただけますか。この者は将来を誓い合った私の許婚です。
たとえ後白河院の頼みでも、お譲りするわけには参りません」


九郎さんが望美ちゃんの肩を抱き寄せて……、

許・婚・宣・言ーーーッ!!

いやー参ったね。格好良いじゃないですか。
九郎さんてば、普段は誉め言葉ひとつろくに出てこないくせに、こういうときはびしっとした態度で立ち向かえるんだから。そりゃ望美ちゃんだって驚いて動揺するよ(笑)
桜の咲く中、若武者然とした九郎さんと、寄り添う望美ちゃん。一幅の絵画のような光景です。

院「九郎の許婚?」
望美(私と九郎さんが、将来を誓い合った……!?)
九郎(馬鹿、芝居だ。そうでもしないと、お前をかばいきれん)
望美「……そ、そうらしいです」
九郎(「らしい」じゃないだろ、この馬鹿!)
院「……? どうも、変じゃのう」
望美「へ、へ、変なんかじゃありませんよ」
九郎「こいつは照れているんです」
望美「そうです……。そ、そのう……九郎さんに許婚だって紹介してもらえたの、初めてだったから……」

わーい♪ 馬鹿ばか叱られてしまいましたよ♪(喜ぶところか?)
「この馬鹿」っていう台詞が八葉一似合う人ですよね。九郎さんって。
それにしても望美ちゃんが可愛い。反則的に可愛い。思わず悶えてしまいましたッ!

こうして九郎さんの機転によって側女にされるのを免れましたが、九郎さんは仮にも源氏棟梁の実弟で軍の総大将。あとあと引きずるんじゃないんでしょうか、この許婚設定。
「なんとか、誤魔化せたようだな」と満面の笑みを浮かべる九郎さん。
……むう。この様子を見る限り、どうも望美ちゃんに対する恋愛感情は薄そうですね。望美ちゃんが源氏に助力する白龍の神子だから、事態がややこしくなるのを避けて、ただ立場上かばったに過ぎないような感じ。
もし淡い好意を抱いていたとしても、少なくともその気持ちを自覚してはいないでしょう。この段階では。
意識した途端に分かりやすく態度に出そうですからね、九郎さんて。

とりあえず難を逃れたわけですが、この許婚発言に黙っていられない人がいました。もちろん先輩一筋な譲君です。

譲「許婚って、どういうことですか!!」
九郎「お芝居、方便だ。そうでもなければ、こんな奴、許婚などと言うわけないだろ」

うは。なんて失礼な言いぐさ(笑)

望美「私のほうこそ、願い下げだよ!」
景時「無事に終わったんだからいいじゃないの、二人とも。仲良くしてよ〜。今の演技だって、息がぴったり合ってたんだから」
望美・九郎「「そんなことない!」」
景時「ほら、息がぴったりだ」
九郎「景時! あまり人をからかうと怒るぞ」

望美「息が合ってなんかないと思うんだけどな」
朔「そう思ってるのは、あなたたち二人だけじゃないかしら」

あらら、朔ちゃんに微笑ましく見守られてますね。
九郎さんの絆の関を突破。ぐふふー。素敵なイベントでございました。満喫ご満悦です。


その後、星の一族が暮らしているという嵐山へ向かいます。
一族の血を引く女性が現れて丁重に出迎えてくれるのですが、話を聞いてみたところ、彼女をはじめ、いま京にいる血族は、星の一族がもともと持っていた力を失ってしまっているのだとか……。
星の一族には、現在の気を見る力と、未来を感じる力がある。その力で神子に仕えるものなのですが、今はもう力を扱える者はいないのだそうです。3年前に行方知れずになった一族の主、菫姫が最後の力の持ち主だったようです。

ん?
譲君のお祖母ちゃんの名前は有川スミレ。龍の宝玉はそのお祖母ちゃんの形見なんですよね。
ということは、菫姫と有川兄弟の祖母は同一人物?
「譲は星の一族の血を受けてる」というのは白龍の証言。つまり星の一族の主だった菫姫は、時空を越えて別の世界に行った、と?
「神子に会いたい願いが、私と同じだったから、宝玉が願いに反応した」のだそうです。
有川祖母はもう亡くなってしまったけど、彼女はこの京から望美ちゃんたちの世界へ、それも数十年前の地点へと時空を超えてやって来て、そのままあちらで生涯を終えた……ということなのでしょうね。
ははあ、なるほど。
じゃあ譲君が悪夢ばかりを見るというのは、もしかしたら星の一族の未来を感じる力?
一方、同じように菫姫の孫であるはずの将臣君は、そういった星の一族の力を引き継いだような感じはあまりしませんね。なんでだろう。

うーん。この菫姫の設定って、『異世界に移住する』というエンディングの布石とも受け取れるんですけど、どうなのでしょうか。
シリーズ1作目は京EDと現代EDがあったからね。菫姫が時空を超えた先で人生を全うしたように、望美ちゃんがこちらに永住する選択肢も、なきにしもあらず?

帰り際、一族の女性が『清めの造花』という品物をプレゼントしてくれました。
穢れから守り、力を増してくれるアイテムだそうで、望美ちゃんの『応援』のレベルが5に上がりましたよ。ありがとうございます!
神子様をくれぐれもよろしくお頼みします、と譲君にお願いする彼女を見て、「いや、これ以上頑張ってくれなくていいよ」と内心思ってしまったのは内緒です(笑)


京邸に帰宅すると、神泉苑の後片づけを終えた九郎さんが合流してきました。

望美「あのあと怒ったりされなかった?」
九郎「あの方もそんな狭量なお方ではないさ。むしろからかわれたくらいだ……」

九郎さん、院のことを『あの狸』とか言ってたのにね〜(笑)
まあ、遺恨が残らないようならそれに越したことはありません。
院の前で宣言してしまった以上、望美ちゃんは公には『九郎の許婚』になってしまったわけですが、平家側にいる将臣君がこの話を聞いたらどう思うかな?
あ、まだ望美ちゃんが源氏の神子だって知らないんだっけ。望美ちゃんも還内府の正体を知らないし……。
波乱の予感、ですね。


改めて神泉苑に行き、先生を発見しました。
目元にある龍の宝玉から先生も八葉であることが明らかになり、共に戦ってほしいと頼んだところ、「では剣を抜け」と言われました。
共に戦うなら力を見せてもらう、力を示さねば欲するところが得られぬこともある、と言うのです。
この厳しさが快いですね。さすが先生。
八葉が神子に剣を向けるなんて、と反対する朔ちゃんに、九郎さんは「剣術を磨くことは己の心を磨くのと同じ」と言い含めます。
望美ちゃんは先生に打ち込んでいきました。すると剣先が先生の頬をかすったのか、覆面が破れ落ちてしまいます。
露わになった先生の素顔には、頬から顎のほうにかけて大きな火傷の痕が広がっていました。覆面はこの傷跡を隠していたのですね。
考えてみれば、先生って血縁者もいないし、謎が多い人です。過去も一切謎。ただ鞍馬で九郎さんに剣を教えたという部分しか判明していませんからね。
いつか火傷を負ったときのことを話してくれる日が来るのでしょうか。
鍛えた剣技を誉められて、絆の関を突破。


この時点で、皆との絆の状況はこんな感じです。
埋まっている星が★、埋められる星が☆として、

将臣  ★★★★☆
九郎  ★★★★☆
ヒノエ ★★★
弁慶  ★★★★
譲   ★★★★★
景時  ★★★★
敦盛  ★★★★☆
先生  ★★★★☆☆
朔   ★★★★★
白龍  ★★★★★

埋まっている星が多いのは譲君、朔ちゃん、白龍。同行できる期間が長いから当然かな。
おや。意外にも絆の星の最高値が高いのは先生ですね。さすが最年長(?)



>>>次回へ続く


2008年03月20日(木) 遙か3プレイレポNo.16:春の京で深まる絆


木曽義仲の討伐にちょっかいを出してきた平家の陣を攻めるため、九郎さんたちは宇治上神社にやって来ました。
現れたのは平惟盛。相変わらずナルシスト臭が濃厚に漂っております。
人と喋っているときに髪の毛を触るんじゃありません!
いきなり取り巻きの怨霊をけしかけてきたので、遠慮なくさっくりと倒させていただきましたとも。
手駒である怨霊を封印されて「こんな小娘、こんな田舎侍に!」と逆上する惟盛の三下っぷりが笑いを誘いますね。
阿波踊りポーズといい、敗北時の「な、なにぃーっ!?」という台詞といい、
ほこほこに香ばしい噛ませ犬クンとしてのポジションを確立しつつあります(私の中で)
その後、梶原兄妹の奔水衝を数回見舞われた惟盛は、捨てぜりふを吐いて退却していきました。
気位は高いんだけど実力が伴っていませんな。
もう鬱陶しいから(ひどい)封印しちゃいたいところなのですが、鎌倉殿の命令はあくまでも『京の制圧』。深追いはせず、一件落着。

九郎「お前の力を貸してくれ。これからもよろしく頼む」

こうして九郎さんに戦いぶりを認められて、晴れて源氏軍と一緒に行動することになりました。



二章 京の花霞(2周目)


望美ちゃんたちが腰を落ち着けたのは梶原家の京邸です。
否応なしに、あの業火が思い起こされますね……。
神子と離れるのを嫌がるちび白龍の姿も、あのとき逆鱗を望美に託した白龍を思わせます。
あーもう、本当に一生懸命で可愛いなぁ!


平家は、龍脈を流れる五行の力で怨霊を作り出しているのだそうです。
分かるような、分からないような、微妙な説明ですねぇ。
龍脈って目には見えないのだろうから、そこに循環する力を一体どうやって吸い上げているのでしょうか。FF7の魔晄炉みたいな装置でもあるのかな?
清盛や惟盛を思い出してみると、生きている人と変わらない外見を保っていました。
死人を怨霊として甦らせる、しかも生前の姿を損なうことなく……
となると、相当に膨大な力が必要になるような気がします。
このあたり、まだまだ隠された事実がありそうですね。

ともあれ、怨霊に対抗するためには腕の立つ人材が必要。
ということで、かつて九郎さんに剣を教えたリズヴァーンに白羽の矢が立ちました。
九郎さんが尊敬してやまない先生が味方についてくれれば百人力ですからね。
あー、子ども時代の九郎さんと先生のエピソードが見たい!(野望)
九郎さんたちが鞍馬山へ行っている間に、弁慶さんは福原へ潜入調査に行くそうです。
って、福原といえば平家の本拠地。源氏の軍師である弁慶さんにとっては敵陣のど真ん中ですよ。
一人で大丈夫なのでしょうか。
もちろん皆は心配するのですが、弁慶さんいわく「九郎や景時は目立ちすぎます」。
あー。うん、そりゃ確かに言い返せない。天パ長髪と腹出しだもんね(笑)
朱雀組は立ち回りや腹芸が病的に上手そうな感じがするので、弁慶さんなら窮地に陥ったとしてもなんとか切り抜けてくれることでしょう。気をつけて行ってらっしゃいな。


そして満月夜の夢逢瀬。
あれ? 将臣君、髪が長くて鎧を纏った還内府バージョンの格好をしています。
1周目は学校にいた頃そのままだったのに。
でも将臣君には望美ちゃんが制服姿のままに見えているようですね。なんで?
将臣君が京の衣装を着ているのは、夢を見ている望美ちゃんが、今の将臣君がそういう姿をしているとすでに知っているから。
一方将臣君は、現時点ではまだ望美ちゃんとの再会を果たしていない状態です(1周目で再会できたのは夏の熊野だったからね)
ということは、将臣君側の状態が、望美ちゃんの見ている夢に反映されていることになります。
つまり二人の夢が繋がっている……?
このあたりも未だに理屈がよく分かりません。
将臣君は今、法住寺にいるそうなので、用事を済ませた帰りに下鴨神社で会う約束をしました。
何が何でも望美ちゃんとの再会を優先させたりはしませんね。幼なじみ同士の気軽さ?
だいたい将臣君は望美ちゃんと同行する期間が短くて、恋愛事よりも義理や恩を優先させるタイプのようだから、まあこんなもんなのかもしれません。
キャラソンの『好きだ』三連発が将臣君にしては情熱的すぎるんだな、きっと。
あんなにまっすぐ愛を注がれている感じはしませんからねぇ(笑)
懐中時計のエピソードがあって、絆の関を突破しました。

……ふと思った。将臣君てB型っぽい。マイペースで飄々としてて、曲げたくない自分なりのルールがある。私の中では今のところそんな印象です。
九郎さんはO型かなぁ。仲間を大切にする大将気質で、目標に向かって猪突猛進。キャラソン聴いてて思いました。命令形が多くて自分を鼓舞するような歌詞だし(笑)


仁和寺にて。
白龍が満開に咲き誇る桜並木を見せてくれました。
白龍の中で、この桜は神子に似ているそうです。
「神子は私の太一」ってすごい殺し文句ですよ。太一って『宇宙の法則、世界の基本』という意味だから、あなたは私の中心ですって告白しているようなものでしょう。
龍神と神子の絆というのはそれほどまでに深いんですね。
白龍は、望美ちゃんと出会うために時空の狭間を通ってきたときのことを話してくれました。
神子の世界へ行く途中で龍脈が途絶えてしまい、時空の狭間から必死に呼びかけ、神子がそれに気づいたから時空がつながった、とのこと。
「龍神は神子を選ぶもの」と朔ちゃんも言っていましたが、本当に神子への想いは計り知れないです。
神子と共にあることが龍神の幸せなんでしょうね。
『十二国記』の麒麟を思い出してしまいました。白龍は泰麒と印象が重なる部分があるかも。
絆の関、突破。


さて、将臣君と夢の中で待ち合わせした下鴨神社。無事に会えましたよー!
京を出るまで同行してくれるそうです。ということは、やはり夢がつながっているってことですよね。ふむ。
再会を喜ぶ二人を見た朔ちゃんは、将臣君が望美ちゃんの特別な人だと思ったようです。
兄弟みたいなものだよと説明しましたが、なんにせよ望美ちゃんの恋愛を応援してくれるそうですよ。
嬉しいなー。女の子同士の友情ですね♪
朔ちゃんの絆の関突破。


イベントをこなしつつ、先生に会いに鞍馬山へ。
影時さんに結界を破って庵のあるところまで押しかけたものの、留守のようで会えず終いでした。
会いたいときには会えない法則。
他に先生の行きそうな場所というと、1周目で花断ちを教えてもらった神泉苑ですよね。
でも神泉苑では今、後白河院による雨乞いの儀式の準備が進められている最中なのだとか。
九郎さんは頼朝の名代で雨乞いの儀式に呼ばれているそうで、しばらく邸には来られないとのことです。ちぇっ。
将臣君いわく、「京に平家がいる頃も、木曽が来てからも、後白河院は何度も雨乞いの儀式をやっていた」。
ほほう、詳しいですね。還内府として関わっていたのかな?

先生を探して闇雲に出歩くのも危険だし、その雨乞いの儀式が終わるまでは少しのんびりすることになりました。
譲君は暇なときには京邸のお庭の手入れをしているようです。
望美ちゃんの好きな花を植えたり……なんていじらしい!(泣)

白龍「星の一族は、庭を整えるの、好き?」

え。譲君が星の一族?
話を聞いていくうちに、いま八葉の身体に埋まっている宝玉は、もとは譲君のお祖母さんの形見である白い石だったことが判明しました。
つまり元の世界とこの世界は関連性がある、と。
星の一族がちっとも出てこないから血が絶えてしまったのかと思っていたら、そうきましたかー!
有川兄弟のお祖母さんというのがキーパーソンのようですね。
それにしても譲君……。八葉は神子を守るもの。星の一族は神子に仕えるもの。
八葉にして星の一族である譲君の、庇いたがり&世話焼き属性に心の底から合点がいった瞬間でした(笑)
絆の関突破。
梶原兄妹の調査の結果、星の一族は嵐山に暮らしているそうです。
後ほど話を聞きにいかなくてはね!


夜、何やら表が騒がしいので外に出てみると、兵士に追われている敦盛君に遭遇しました。
とりあえず匿ってあげたのですが、つくづく薄幸そうな子ですねぇ。
そのうつむき憂い顔は反則です(苦笑)
それにしても、平家はとうに都から放逐されて京は源氏の領域になっているというのに、どうしてこんな危険な真似を?
理由を聞くと、「弾正少弼からもらった笛を返そうと思った」という答えが返ってきました。
敦盛君の兄・経正さんが、都落ちの際に琵琶の名品が失われるのを惜しんで仁和寺の法親王にそれを返したのだそうです。それで自分も笛を、と思い立ったのですね。
笛や音楽が好きで、素直にお兄さんを尊敬していることがよく分かります。
笑顔はないけど、白龍とはまた違った雰囲気の可愛らしさですよ。
「帰り道気をつけてね」と見送って絆の関突破。


西国街道。
二位ノ尼と安徳天皇が落ち武者に身ぐるみ剥がされようとしているところへ、颯爽と駆けつける将臣君。
ちょっと平家の皆さん……揃いも揃って無謀なんだからっ。

安徳天皇「お祖父様に会いにきた。将臣はお祖父様に頼み事があったのだろう? 私からもお願いする」
将臣「人を助けようって奴は自分の面倒ぐらい見れるようになっとけ。お前のわがままでお祖母様まで危険にさらしてどうする」
安徳天皇「ごめんなさい……」

お祖父様って平清盛ですよね。清盛が京にいる……?
あ、そうか後白河院とも血縁があるんでしたっけ。将臣君は法住寺に行ってたわけだし、きっと法皇のほうですね。
将臣君は小さい子を諭すのが上手いなぁとか、安徳天皇は将臣君にずいぶん懐いてるなぁとか、そういうことはひとまず置いといて、還内府たる将臣君は後白河院に一体どんな頼み事をしたのでしょうか。そっちが気になりました。
というか、源氏が警護を固めているはずの法住寺で、ちゃんと院に会えたのかな?
うーん、これって一体どんな伏線なんだろうか。
首を傾げる私をよそに、世話になった恩を返すまでは元の世界に帰る気がない、と将臣君はさっぱりと言います。
「生きてさえいれば会えないことはない。そうだろ」って、ずいぶんとまあ大らかだな。男前です。
絆の関は突破しましたが、ここで将臣君は円陣から離脱してしまいます。
ああ本当B型くさいな!(色濃い偏見)


1周目の今頃は、源氏軍勢に同行することを認めてもらうために花断ち習得に躍起になってたっけ。
2周目は」新しいイベントが続々と発生して目が離せませんね!



>>>次回へ続く


2008年03月19日(水) ドラまたリナ再来

月刊ドラゴンマガジンの創刊20周年を記念して、あのライトノベルの金字塔的作品『スレイヤーズ』がアニメ化されるそうですね!
タイトルは『スレイヤーズREVOLUTION』。
11年ぶりの、そして4回目のTVアニメ化です。
ちょこっと調べてみたところ、ストーリーはアニメオリジナル、キャストの変更はほとんどなし。
現在発表されている登場人物はリナ、ガウリイ、アメリア、ゼルガディス、ゼロスの5人だとか。

うわーゼロス。人気だったよね。「それは秘密です」の魔族さん。
ゼルはあれね。後半すっかりいじられキャラになっちゃって苦笑をさそってましたね。
初登場時はニヒルな敵役キャラだったくせにね(笑)
アメリアは『すぺしゃる』のナーガと姉妹説が根強かったけど真相はどうなのかしら。
原作から離れてしまったアニメ3作目はほとんど見なかったけど、
それでも『スレイヤーズ』と聞くと今でもちょっと特別なものがあるのです。

※ご存知ない方へ
『スレイヤーズ』とは、典型的なトールキン系統のファンタジー世界観を持ったライトノベルの有名作品。
作者は神坂一氏。
ファンタジア長編小説大賞の第1回受賞作で、1990年代後半からアニメ化・漫画化・ゲーム化・映画化など多数のメディアに進出したシリーズです。

いやぁ懐かしい。私も好きだったなー、このシリーズ。原作の第一部は特に面白かった。
当時どこの書店に行っても既巻が置いてなくて、焦れた挙句に取り寄せてもらった覚えがあります。

そういえば、この作者さんの書かれた『日帰りクエスト』という小説が、
私が生まれて初めて読んだライトノベルだったりします。出版社は違いますけどね。
読んでみて物凄い衝撃を受けました。
「こういうのも小説としてアリなんだ!?」というカルチャーショック。
それまで小説といえば、父が昔好んでいた司馬遼太郎だとか、
道徳や国語の教科書に出てくるような純文学的な作品のイメージしか頭になかったんですね。
それから間もなく『スレイヤーズ』がアニメ化と共に大ヒットして……
いやはや思い出深いものです。
『日帰りクエスト』と『スレイヤーズ』がなければ、今頃私は小説を書いていなかったかもしれません。

きっと新作アニメの放映は見ない(つか見れない)だろうけど、
これを機にまた新たな世代のファンが生まれてくれるといいなと思います。


2008年03月18日(火) 遙か3プレイレポNo.15:上書き開始!


時空跳躍の力を得た望美ちゃんは、悲劇的な運命を書き換えるという強い決意を胸に秘め、時空の狭間へと飛び込みます。
流れの源流──始まりの場所へ。


一章 宇治川、霧に惑う(2周目)


目を開けると、そこはかつて見た川のほとりでした。
そう、宇治川です。異世界に辿り着いた望美ちゃんが最初に降り立った場所ですね。
朔ちゃんや白龍と一緒に戦って、初めて怨霊を封じたのもここでした。
霧にけぶる川縁は記憶に違わず、朔ちゃんと白龍の姿があります。そして怨霊。
表示される選択肢は1周目とは異なり、主人公が過去にこの場面を体験していることを踏まえた内容になっていますね。

望美「朔、白龍! 今、助けるよ!!」
朔「あなたは……? 私のことを知っているの?」

望美「怨霊を封じる。朔、手伝って!」
朔「封じる? あなたは……まさか……」

朔「あなたは白龍の神子なの? ――私の対、なの?」

一度目は朔から『あなたは白龍の神子よ』と役目を教わりましたが、
今度は逆に朔から問われます(プレイレポNo.1と読み比べていただくと分かりやすいかな?)
こんな感じで小さく少しずつ流れを変えていけば、いつか展開は大きく軌道を変えるに違いありません。

橋姫神社へ行く途中で譲君と合流。
んー、このかばわれるシーン、何度見ても申し訳ない気持ちになりますね。
「絆が、あなたと八葉を強くする」と、たどたどしく言う白龍の姿にほろり。
ちび白龍って本当にいたいけで愛くるしいですよね。無条件で世話を焼きたくなります。

おっと、宇治川に引き返すと先生が出てきてくれるんでしたっけ。先生、先生♪

先生「私は怨霊ではない。鬼や天狗と呼ばれることもあるが」
望美「先生、それじゃかえって誤解されちゃいますよ」
先生「そうか」

あっさりと絆の関を突破したところで、はい注目!
いま先生は『先生』という望美ちゃんの呼びかけに一切驚かず、ごく自然にその呼称を受け入れていました。
朔ちゃん同様、望美ちゃんと接するのはこれが初めてであるはずなのに。
これってどういうこと? とっても意味深ですよね。
望美ちゃんも「あれ? なんか変だな」って少し引っかかりを覚えたようですが、
深くは気にせずさらりと流してしまっていました。
むむう……先生ったら奥が深いなぁ。


源氏の陣営が置かれた橋姫神社に到着。
九郎さんとのご対面です。
相変わらず生真面目に隊を離れた朔ちゃんに苦言を申し立て、相変わらず潔く己の非を認めていました。
わーいカタブツの御曹司♪
九郎さんはこれから平家の陣を攻めると言います。
1周目は選択の余地なく弁慶さんと一緒に平等院で九郎さんの帰還を待ったのですが、
今回は九郎さんに同行したいと申し出る選択肢が追加されていました。
もちろん一緒に行くと言いましたさ♪

「剣は、習ったんだよ。今ならもう、戦える」

平家の陣には怨霊が多いから封印の力はありがたい、という弁慶さんの言葉に後押しされて同行に成功。
宇治上神社へと向かうことになりました!
おおおー、1周目にはなかった全く新しい展開です! すっごい嬉しい!!

宇治上神社へ行く途中で景時さんとも合流。さらに上がる(私の)テンション。
怨霊軍勢を率いている平家の将は、嫡孫である平惟盛だそうな。
怨霊の取り巻きがたくさんいると聞いた一行の会話↓

望美「それなら、私、封印できるかもしれません。怨霊の力を弱めてもらえれば」
景時「そうか……すごいね。うん、望美ちゃん、君、すごいよ! かっこいいな!」
朔「望美、不出来な兄が八葉でごめんなさい」

……なんだか無性に切なくなりました。
このとき望美ちゃんは密かに涙ぐんでしまったんじゃないかなぁ。
こんな何気ない会話がひどく大切で、かけがえがなくて。

ああ、本当、切ないゲームだな。



>>>次回へ続く


2008年03月17日(月) 引越ししたら


ネット環境を一から整えなくてはならないのですが、そういう方面にもさっぱり疎いんで、もしかしたらweb活動が滞るかもしれません(汗)

オススメのプロバイダや料金プランとかがありましたら、ぜひぜひご教授くださいませ(他力本願かよ)


2008年03月16日(日) 遙か3プレイレポNo.14:炎、悲劇、決意


七章 京は火炎に揺らめく



※いつものことですが、妄想が随所に入り混じっています。苦笑しながら読んでやってくださいな。


頼朝との面会が叶わぬまま、平家の侵攻を受けているという京へ取って返した望美ちゃんたち。
京は、すでに炎の海でした。
逃げ出してきた人は「清盛の恨みはこれほどまでに深い、平家の方々は京を恨んでいる」と口走っています。
はて。清盛はすでに亡くなっていて、平家の棟梁は息子の重盛(還内府)だったと思うのですが。
……あ。そうか、怨霊になって黄泉帰ったのね。
平清盛。「平家にあらずば人にあらず」と権勢を誇ったという平家隆盛の象徴的人物です。
火と平家軍と怨霊とに攻め立てられた京は大混乱。
望美ちゃんたちは六条にある景時さんの邸へと急ぎます。
望美ちゃん、九郎さん、譲君、白龍の四人きりの円陣が寂しいなぁ。
マップ上を移動するときの音楽が異変前と同じですが、ちと違和感。
もっと緊迫した戦闘BGMでもいいのに。

源氏は散り散りにされて、弁慶さんや景時さんも行方が分かりません。
六波羅に怨霊出現し、計ったようなタイミングでヒノエ君と敦盛君が現れました。
うわーん、よかった無事だったのね!
しかし再会を喜んでいる暇はありません。
京邸には朔ちゃんがいるはずだから、急いで探しに行かなくては。
焼け出されて逃げ惑う民の姿を目の当たりにして、本当なら自分が守らなければならなかったのに、と苦しむ白龍も哀れです。
そういえば白龍は『応龍』という存在の陽の半身なんですよね。
だったら朔の龍、陰の半身である黒龍は一体どうしちゃったんでしょうか。
話の中にあまり出てきた覚えがないのですが……?
これもおいおい核心に迫っていくのかな。


頬をかすめる熱い風。平和な生活が丸ごと焼け落ちていく臭い。
邸を目指して進む途中、ふと耳に飛び込んできた懐かしい声。

「よし、片付いたな。次は火を止めろ! 延焼を防げ!」

将臣君?
熊野で一緒に行動して、笑って「またね」って別れたきりの彼が、この炎の京にいるの?
けれど逃げ出す人々の喧噪に紛れてしまい、その姿を探しているゆとりはありません。
またしてもすれ違い? ニアミス? 切ないなー!
序盤は夢の中でしか会えないし、将臣君とは一緒にいられる時間がずいぶん少ないですね。残絵。


法住寺方面の橋は焼けてしまっているので、五条大橋から景時さんの邸のほうへと向かいます。
と、行く手を阻むようにして一人の公達が現れました。
冠に桜と梅を飾り、気取ったような話し方をする雅な男性。
清盛の孫にして重盛の子、平惟盛(たいらのこれもり)です。
彼は、源氏の神子と行動を共にする敦盛君を当然のように裏切り者扱いするのですが、
敦盛君は言い返せるような口達者ではありません。そこで前へ進み出たのが九郎さんです。

「俺の仲間に、無礼な口をきくのはやめてもらおう」

いいですね、この真っ直ぐさ。
鎌倉であんな心痛を味わったばかりだというのに、仲間のために敵前へ出てかばうなんてなかなかできませんよ。大将気質と言うのかな。オトコマエです。

惟盛は自己陶酔たっぷりに名乗ったあと、こんなことを言い出しました。

「ちょうど、都に戻った祝いの宴に、血が足りぬと思っていたところです。あんな山法師と陰陽師くずれ程度では……ね」

ななな、なんだって!?
思わず動揺してしまいました。まさか弁慶さんと景時さんが……!?
そして惟盛との戦闘に突入。
例に漏れずこいつも怨霊です。「人間ふぜいが」発言からして、怨霊は生者より優れているとか考えているようですね。
それにしても変なポーズです。阿波踊りみたい。緊張感台無しですよ(笑)
史実によれば、平惟盛という人は、源頼朝を討伐すべく出陣した富士川の戦いで「水鳥の飛び立つ音を源氏の大軍と勘違いして逃げ帰った」というくらい繊細な文人気質の人だそうですから、そう苦戦することもなかろうとナメてかかったところ、案の定大したことはありませんでした。

大したことが起きたのはむしろその後。うめいている惟盛の傍らに、不意に出現した人影があったのです。
赤い髪を角髪(みずら)に結い、公家ふうの衣装を纏った品の良い男の子。
年齢は10歳くらい。周囲には彼を守るように不思議な球が浮遊しています。

惟盛「お祖父様!」

そう、この子がかの平清盛だというのですよ!(声は遙か1でセフルを演じていた方ですね)
怨霊として黄泉帰った童子姿の清盛……。
おのれ、若返ればいいってもんじゃないぞぉ!(悔し紛れ)

よく分かりませんが、怨霊と化して再来した者は『死反(まかるかえし)の力』を得ているようです。
死に反する、死なない。つまり彼らを本当に倒すには白龍の神子が封印するしかない、ということでしょうかね。
それにしては望美ちゃんに対して興味なさげな態度でしたけれども、清盛。

望美ちゃんに興味を示したのはこっちの人でした。

知盛「よう……楽しみにしてたぜ? 源氏の神子。三草山では大活躍、だったんだろう? 俺も……楽しませてくれるよな……」

チモさーん★(大歓喜)
いや、ほんと待ってました。
フェロモン垂れ流しとか、気怠げな話し方をするとか、無駄にエロいとか、血が好きな変態ドSだとか、噂はかねがねお聞きしておりましたヨ!(笑)
以前にもちらりと出てきたけど、望美ちゃんとの対面はこれが初めてですね。わくわく。

ええと、彼は平知盛(たいらのとももり)。
清盛の息子で重盛の弟。平家の猛将というか狂犬というか、そんな感じです(偏見入ってるよ……)
史実では歴戦の勇将でして、最後は平家滅亡を見届けた後、壇ノ浦で「見るべき程の事は見つ」と言って入水したそうな。しかもその際、浮き上がって源氏に首級をあげられないように鎧2体と船の錨を自分の身体に巻きつけて海に飛び込んだという、いかにも天晴れな最期を選んだ人でもあります。
そんな人に目をつけられちゃって、望美ちゃん大丈夫でしょうか。

戦闘が始まってすぐ、望美ちゃんが先手必勝とばかりに攻撃を仕掛けます(イベント戦闘なので操作不能)
けれども経験値の差か、あっさりとかわされ、逆に重い一撃を食らって戦闘強制終了。あららー。
「あまり我を失望させるな」と嘲笑うように言い捨てて、清盛らは京の街へと去ってしまいました。
彼らの行く先は九郎さんの館や景時さんの邸のようです。源氏に縁ある人達をさらに害しようというのでしょうか。
そんなことさせられない!
必死に駆けつけた京邸は人の気配がなく、がらんとしています。
望美ちゃんの呼び声に応えて、どこか奥に隠れていたらしい朔ちゃんだけが姿を現しました。
とりあえず朔ちゃんが無事でよかった……!
と、安心する暇があるはずもなく、不意にヒノエ君が異変に気づきます
。この周囲はまだ燃えていなかったというのに、邸に火の手が上がったではありませんか!
それは知盛さんの指揮で放たれた火矢によるものでした。や、焼き殺すおつもりデスカ!?
火攻め……。
もはや平家は京に戻って栄華を取り戻すことよりも、追放された恨みを晴らす方面に関心が向いているのかもしれません。
あっという間に火が広がり、すでに屋根にまで燃え移ったのか、梁や柱などがどんどん崩れていきます。
皆と分断され、火の中で白龍と二人きりになってしまいました。

景時さんと朔ちゃんの京での住まい、京邸。
望美ちゃんたちがこの世界に来て得たくつろげる場所が……燃える。
朔ちゃんと夜更かしして話し込んだり、景時さんと縁側で世間話なんかをしたであろう邸が、炎の手に絡め取られて消えていく。
逆巻く火炎。軋みを上げる木々。嗅覚を麻痺させる焦げた臭気。

火事のときは外へ避難が常識ですが、白龍は「外に出てはダメだ、そうしたら私の力では助けられない」と言います。外には軍勢を従えた知盛さんが待ちかまえているから?
外に出られず、かといってこのまま家屋内に留まっていれば焼け死には確実ですよ。
どうしよう、どうしたらいいの?
迫る炎。一面の炎。もう、これで終わりなのでしょうか。

白龍「でも一つだけ……あなただけなら助けられる方法がある」

望美ちゃんははっとして白龍を見上げました。
そう、白龍が完全に力を取り戻さずとも、一つだけ時空を越える力があるのです。
白龍の喉元の逆鱗。それを使えば元の世界に戻ることができる。
けれども逆鱗は龍神の力の源。それを剥がせば白龍は存在できなくなる。
制止する望美ちゃん。静かな表情で言葉を紡ぐ白龍。

「私はあなたを失えない。たった一つ、力があるならあなたに――」

逆鱗を剥がして消えゆく白龍と、噴き上がる炎、白く輝く逆鱗。
それを握りしめて血を吐くように悲痛な声を上げる望美ちゃん。

「神子、生きて……!」

白龍ぅぅうううぅ!!(号泣)
「私の神子」「私は神子の龍だよ」という何度も聞いた台詞の、あの無邪気な声が脳裏にリフレイン。
どうして、こんな、哀しすぎる結末になってしまったんだろう。
自分の命を犠牲にした先生と白龍。平家方と戦って散ったと思われる弁慶さんと景時さん。九郎さん、譲君、ヒノエ君、敦盛君、そして朔ちゃんは、あの後焼け崩れる館から逃げ出して、そして知盛さんに討たれてしまったのでしょうか。将臣君もあちらに残したまま……。

ちと辛口に評するなら、この場面はアニメーションで描写されましたが、もう少し画質が良いと本当によかった。音楽は素晴らしかっただけに残念です。


次に気がついたとき、望美ちゃんは雨の降りしきる学校にいました。
時空を越えて元の世界に戻ってきたのです。
あの世界に行く前、最初に白龍と出会った、クリスマス前のあの日に。
ただ、あのとき隣にいた将臣君が、譲君の姿が、ない……。
一人だけ、自分だけが切り離されて戻ってきてしまったことに呆然とする望美ちゃん。

タイムラグは全くなくて、学校や友達に変わりはありません。
ここで冬休みのことや時間割なんかを考えて毎日過ごしていたことが、まるで何年も前の出来事のようですね。
でも、これがもともとの自分の世界。本来いるべき時空なのです。
春満開の神泉苑で花断ちを習得したこと、夏の光にあふれる熊野で怨霊を封じたこと、紅葉散る福原の惨敗、鎌倉での悲しみ、八葉たちと過ごした日々も……全部ぜんぶ、ここからは遠い。まるで夢のように、決定的に隔たっています。

誰か一人を気にかける選択肢が出たので、炎に包まれる京邸ではぐれてしまった九郎さんを選択。判官びいき。

「九郎さんに……もう会えないの?」

呟いた望美ちゃんの掌には、固くて冷たい感触。白龍の逆鱗です。
跳ねる鼓動。

龍の鱗は時空を越える力がある。
たった今、自分はこの力で時空を越えてきた。
なら、もう一度、時空を越えられる?
今の自分は、初めて時空を越えたときとは違う。剣で戦う力もある。
今の自分だったら、こんな過酷で哀しい運命に抗えるかもしれない。
運命を……変えてみせる。
あの世界に行こう。大切な人を助けるために──!

こうして望美ちゃんは再び、今度は自ら切望して時空の狭間へ飛び込むのでした。

「流されない! 私が行く場所は……あの人のいるところだよ!」

なんて凛々しい主人公なんだ!(感涙)
自ら剣を掲げ、真っ正面から運命に挑む神子。
うん。遙か3が大人気だというのも頷けます。完璧惚れましたよ、望美ちゃんに。
シリーズ1作目の主人公・あかねちゃんもかなり頑張り屋さんで可愛くて好きですけど、
望美ちゃんのほうが鮮烈な存在感があって、より印象強いです。

暗い濁流のような時空の狭間を通り抜け、やがて……。

目の前に、九郎さんがいました。
どうやら起こしにきてくれたようです。
わあああん九郎さん! 九郎さんだぁー!(泣)
乙女の寝室に入り込んできた無遠慮な振る舞いも、様子のおかしい望美ちゃんに「変なものでも食べたのか?」という無粋な言いぐさも、全部綺麗に許せてしまいます。そんな無骨な九郎さんが大好きですから!(ぇ)

現在地は熊野。そう、夏。熊野水軍の協力を求めてやってきた、勝浦の宿ですね。
望美ちゃんは、この世界に帰ってきたことに切ない喜びを隠せません。
弁慶さん、ヒノエ君、敦盛君、朔ちゃん、景時さん、将臣君、白龍、譲君、先生。
みんな笑顔で、みんな揃っていて。

不覚にも涙腺が緩みました。
この光景がどれほど貴重で、どれほど失いがたい大切な時間なのか、望美ちゃんと一緒にいま初めて思い知らされたような気がします。
この笑顔を守りたい……。
望美ちゃんに共感せずにはいられない、この手腕はさすがですね制作スタッフさん。

それにしても私、白龍の逆鱗の力って一度きりしか使えないものだと漠然と思い込んでいたんですけど、何度も使えて本当によかったですよ。習得したスキルや絆もリセットされなくて一安心。

(みんな、いる。みんな、まだ生きてる。今からなら、まだ……きっと変えられる)

ここにいる望美ちゃんは、以前熊野を初めて訪れたときの望美ちゃんとは違います。
身につけた力も、記憶もそのままです。

……あれ?
じゃあ、『初めて熊野を訪れた望美ちゃん』はどこへ行っちゃったのかしら。
望美ちゃんがここへ現れた時点で入れ替わっちゃってる? タイムパラドックス的な歪み?
このあたりの理屈付けがよく分からないけど、まあ、この際そんなことはどっちでもいいや。
時空を越えたときの決意を実現させるために、行動あるのみ、です。

望美ちゃんはストレートに「秋に戦が起こる、でもその戦は起こしたらいけない」と皆に言ってあの悲劇を回避しようとするのですが、さすがに突拍子がなくて信じてもらえません。
旅疲れで嫌な夢を見たのだろう、とやんわり言われてしまいました。
このままじゃ前と同じになってしまう、と焦る望美ちゃんに、先生だけは何か思うところがあったのか「後で話をしよう」と言ってくれます。
さすが先生、やっぱり違いますね!

先生に呼び出されて、清らかな川縁で密談です。
先生いわく『君見ずや、黄河の水 天上より来たり、奔流 海に至りてまた回らず』。
あー、この抽象的な諭し方、いかにも先生だなぁ。しみじみしちゃいます。
これは李白の『将進酒』ですね。和訳としては『見てごらんなさい。黄河の水が天上から流れくるのを。その流れは、海に戻ってもう二度と戻っては来ない』。
ちなみにこの続きには「人の一生で思いのままになるときは限られている。だからぜひとも好きなようにやるべきだ」という意味の文がくるようです。
私は文学方面に疎いし畑違いもいいところですけれども、この漢詩は享楽的な酒のススメでありながら、どこか哀愁ただよう寂しげな印象を受けました。

話が逸れましたが、先生が言いたいのはつまり、川の流れをとめることができないように、自然に生まれた流れを変えることはできないということ。
「お前は決意したのだろう。お前の決意もまた私には止めようのない流れだ」と付け加えます。
そんな……。じゃあ必死に頑張っても運命は変えられない?

いいえ、違います。
その流れには源流がある。流れを自分の意志で変え、ゆがみを生む覚悟があるなら、一つ一つ、流れいずる元を変えていくこと。そうすればきっと道は拓ける。
すわなち、もっと時空をさかのぼって、一番初めの時空から、運命が変わるように仕向けるのです。
よーし、ありがとうございます先生!

って、すっかり納得してしまいましたが、こんな話をしてくれるということは、先生は望美ちゃんが時空を越えて戻ってきたことや、胸に決意を秘めていることを全て知っているんでしょうね。
一体なぜ、とは問いますまい。これもまたいずれ判明するでしょう。
いつもこうして優しく、時に厳しく導いてくれる先生を福原で失わないためにも、運命を変える強い意志を抱いて時空を飛ぶのです。


白龍の逆鱗を得たことによって時空を行き来できるようになり、過去に体験した時空を自由に選んでその章をやり直すことができる『章選択画面』がメニューに設置されました。
運命を書き換えるヒントも提示され……さあ、いよいよ第二幕の始まりです!



>>>次回へ続く


2008年03月15日(土) 遙か3プレイレポNo.13:兄と弟


六章 鎌倉に届かぬ声


ああッこの章タイトル……内容が一目で分かっちゃいますよ!
福原の負け戦で先生が欠けて、その流れでこの章タイトルですからね。
心してかからねば。
九郎さんの憂い顔とか、苦しげに眉間にシワをよせた表情が満載なんだろうなぁ。
『九郎さん』と打とうとしたら苦労さんって出てきたけど、あながち間違っていませんね。
偽りの和議の一件で、頼朝は、忠義厚く功績少なからぬ弟に対し、
その気性や心情を微塵も酌もうとしませんでした。
肉親すら、思いどおりに動く手駒とでも考えているんじゃないの?
報われない九郎さんに合いの手──違う、愛の手がさしのべられるといいのにな。


一ノ谷の戦役後、京へと敗走してきた源氏勢。
九郎さんは福原での敗戦の責任を問われ、総大将の役目を降ろされて謹慎しています。

責任?
九郎さんが悪いっての?
それって理不尽です。
与えられた命令を実行して、結果が思わしくないからって実行した人が全責任を負うの?
よくこんなやり方で人がついてくるな頼朝。
武家の棟梁って必ずしも長男というわけではなくて、次男三男でもそれに見合う実力があれば棟梁として認められたのだとか。
つまり棟梁であるからにはそれなりの人望や能力があるはずなんだけどねぇ?
もうこの時点で私の中で頼朝の心証は最悪です。

ともあれ、九郎さんの代わりに景時さんが軍事を掌握している状態のまま、
しばらく経っても沙汰がありません。
頼朝はかなり怒っているようです。
へん、こっちだってご立腹だい!
なのに九郎さんときたら、こんな仕打ちをされてもなお一途に、兄に誠心誠意尽くそうとして。
地位はどうでもいい、でも戦から外されるのは我慢ならない、と言うのです。
兄上の役に立てるのは戦だけだから……という切ない心の声が聞こえてくるかのようですよ。
しかし文を送っても効果がなく、このまま待っていても事態の打開は望み薄。
敦盛君の助言もあり、頼朝に直接会って真意を伝えようということになりました。
確かに手段はそれしかないでしょうね。

敦盛君て、今のところちょっと影が薄いけど、
「会ってきちんと話せば分かり合えるのでは」
なんて考えることからして、きっと平家ではそういう純朴な兄弟関係を築いていたんだろうなぁ。

九郎さんに同行するのは望美、白龍。
龍神と神子がついていることが鎌倉殿を動かす材料になるかもしれない、というわけです。
それと望美ちゃんのお世話係(違)の譲君が一緒に鎌倉へ行くことになりました。
京に残るのは、軍を預かっている景時さん、弁慶さん、敦盛君、ヒノエ君、朔ちゃん。
別行動かー。不安だなぁ。
留守にしている間に何か取り返しのつかない出来事が起きそうで怖いです。

(京→鎌倉の旅路で小さなイベントでも起きるのかと期待していたのですが、
熊野行きのときと同様、旅程はすっ飛ばされる仕様でした。残念!)

鎌倉に着いて半月後。
いくら書状を送っても面会の許可がもらえず、九郎さんの苦悩は深まる一方。
「俺が兄上の期待を裏切ってしまったからなのか……」とうなだれる姿が気の毒です。
そうか、いきなり在所に押しかけて行ったりはしないものなんですね。
こういうときもきちんと手順を踏むあたり、九郎さんて本当に生真面目。
ヒノエ君だったら忍び込むとか言い出しますよ、きっと。
とはいえ時間は無為に過ぎていくばかり。
諦めて帰る前に、大倉御所まで行ってみることにしました。
鎌倉はマップが広く色々な場所がありそうですが、この時点では自由に散策することができません。
自動的に進んでいきます。
途中、若宮大路ということろで足をとめる一行。
人々の様子があまりにも慌ただしく不穏なので、通行人に何かあったのかと訊ねてみたところ……

「平家の軍勢が京に攻め上がっているんだ。大きな戦になるよ」

なんですとー!?
これはまずい。まずいですよ。景時さんたちが心配です。
なんだか白龍も様子がおかしいし……?
今すぐ京にとって返して仲間と合流したいところですが、
戻ったところで九郎さんは軍を動かす権限を取り上げられたままだから、
やはりここは頼朝に直談判するのが優先でしょう。

焦燥を抱えて辿り着いた大倉御所。
門扉を守る御家人は、九郎の身分と境遇を知りつつも
「追討軍から外れた御身には関わりのないことだ」と居丈高な態度を取ります。
望美の抗弁に耳も貸さず、話すことなどないと門前払いです。

九郎「会って話せばきっとわかっていただける」
御家人「どうやらあなたは鎌倉殿と兄弟だということに甘えておられるようだ。鎌倉殿は関八州を束ねる御方。あなたはもともと対等に話のできる身分ではない」
九郎「今回だけでいいんだ。軍に戻してもらえれば、きっと平家を打ち破ってみせる!」
御家人「立ち去られよ。仮にも御大将だった方のそんな姿はさすがに見るに忍びない」

こ、こンの頼朝のイヌめぇええ!!
直接頼朝に言われるならまだしも、一介の守衛にこんなふうに言われて門前払いなんて!
九郎さんの心痛は筆舌に尽くしがたいものがありますよ。
門戸を叩き、涙声を絞り出す彼の姿はもう見ていられませんでした。
もらい泣きしてしまいそうで。

「兄上……兄上、どうして、会ってくださらないのですか……?」

うわあああん!!(号泣)

この人は、決して平家側の人間が憎くて戦場に出ていたわけではありません。
平家の人間である敦盛君が源氏陣営に身を寄せたとき、
「怨霊を救うために平家を捨てるという、その言葉に偽りがないのなら」
と言って受け入れてくれたことからも、それは明らかです。
九郎さんが太刀を取る理由は、兄のため。源氏のために他ならないでしょう。
源三郎頼朝という唯一無二の棟梁のもとに世の中が平定されることを望み、
源氏の者として兄に衷心から仕え、怨霊を使って世の理を乱す平家を相手に、
いつだって最前線で戦功を重ねてきた。
なのに……。

「もう一度戦って勝てば、頼朝さんの心も和らぐよ」

望美ちゃんの言葉によって、九郎さんは崩れ落ちそうな心を立て直して京へ駆けつけることになりましたが、頼朝のこの強硬な態度がやはり気がかりですね。不穏な気配がむんむんです。

一方、鎌倉御所の内部。

政子「本当によろしかったんですの、あなた? 九郎はまだ役に立ちますのに」
頼朝「九郎は力をつけ過ぎた。今のうちに、理由をつけて始末しておいたほうがよい」

こんな会話が交わされていました。
なんたることでしょう、すでに頼朝は実弟を排除する心を固めてしまっているのです。
兵たちに慕われ戦功を重ねる九郎さんは、大将として源氏の嫡男として、敵味方に大きな存在感を示しています。
このままではいつか自分を脅かす。頼朝はそう考えたのでしょうね。
歴史にいう平治の乱で父(義朝)と兄(義平・朝長)を殺され、伊豆に流され、
機を得て平氏追討の兵を挙げるも石橋山で破れ、後に富士川の戦いで大勝──
という激動の半生を送った頼朝は、おそらく先見性と防衛心とが肥大していたに違いありません。
そう考えると、この非情な仕打ちはいかにも頼朝のやりそうなことだな、と納得してしまいました。
確かに、もし九郎さんが頼朝に反旗を翻すような事態になれば、頼朝よりも九郎さんにつく兵士は多いだろうし、
九郎さんのように軍を掌握する立場にある人が次第に増長していったとしても、そう不思議なことではありませんしね。
でも、肝心の九郎さんは純粋すぎるくらい一本気で、そんなこと夢にも思っていないというのに。
兄のために戦い、勝って、勝ちすぎてしまったがゆえに危険分子と見なされる。
こんな辛いことってないですよ。
九郎さんが可哀想です。
うーん。私も典型的な『判官贔屓』ですね。



>>>次回へ続く


2008年03月14日(金) ネーミングセンスがっ


●にゃんこ
うちによく来る野良猫に名前をつけました。命名『もろこし』。
毛並みはなかなか渋い男前な茶トラで、我が家の猫たちと喧嘩もしないし、おとなしい奴です。
よく庭や車庫のあたりに座ってるから、通りすがりに声をかけたりしていたんですけど、名なしじゃ呼びにくくって。
しょっちゅう我が家の庭でくつろいでるから、近所の人は浜月家の猫だと思っているかもしれません。
ちなみにこの名前、母にはすこぶる不評でした。

●ホワイトデー
ということで嬉しいお返しをいただきまして、心がぽかぽかです。
感謝の気持ちの贈りあいっこが嬉しいし、お返しのお菓子も嬉しい(笑)
来年は忘れずに父にもあげようと思います。


2008年03月13日(木) うはぁ……なコト。


●腹筋を鍛えよう
少しずつでも努力しよう!!と一念発起して、昨夜寝る前に試しにやってみたところ、
自分でもびっくりするくらい情けない回数しかできなかったです。
50回ずつ2セットとか到底無理。
ま、毎日やってれば徐々に鍛えられるでしょうかね。


2008年03月12日(水) 更新!


長編小説の番外編を2つupしました。
2点同時更新なんてご無体はこれが最後かもしれません(笑)

眠い。おやすみなさい。


2008年03月11日(火) 撃沈

一言日記。

反省したら、行動に移せ。


2008年03月10日(月) 創作近況

サイト外活動のコンテンツを鋭意準備中なわけですが、なんだかちょいと物足りない、かもしれない。
時間があれば何か追加したいところです。とはいえ無理のきかない時期でもあるし。うーん。
それよりも、コラムというかエッセイ的な小文が書けなくて四苦八苦しとります。
一体何を書いたらいいのやら。
小説を書くことに対する意気込みとか、意義とか、そういう語るべきものがないからなぁ、私の場合。

好きだから書いてます。以上。

……これじゃあ、いっそコラム系をとっぱらったほうがマシってもんでしょう。
かなり寂しい特集になっちゃいそうな予感。ひぃ。

もう少し頑張ってみます!


2008年03月09日(日) 遙か3プレイレポNo.12:欠けた八葉


※以後、このレポは基本的にネタバレ注意報発令中。


生田で平家軍と交戦中の景時さんに助勢するため、一ノ谷へと急行した神子一行。
躊躇う暇もなく、崖の上から平家の陣めがけて奇襲が始まります。
先頭を駆ける九郎さんに源氏の猛者たちが続き、思い切って望美ちゃんも手綱を握りしめました。
大したもんだなぁ。馬術も習ったのかな?
(鹿しか通れないような崖の上からの奇襲といえば、鵯越ですね。
『BASARA』で浅葱が活躍したシーンをふと思い出しました)

一気呵成に駆けおりた源氏軍。
勢いのまま見事に平家軍を蹴散らして奇襲成功……と思いきや?
戦場に響くホラ貝の音。軍陣を動かす合図です。せ、戦国無双!?(コー●ーだしな)
動揺する源氏軍。なんだよなんだよ、すっごい雲行きが怪しいぞ!?
と訝しがっているうちに、なんと、平家の伏兵が出現したではありませんか!
状況から察するに、どうやら奇襲は敵方に読まれていた模様。
算を乱して逃げ出したと思われた平家側の兵士もいつの間にか戻ってきて、
九郎と神子をはじめとした源氏の奇襲部隊は、今にも囲まれてしまいそうな窮地に陥ります。
こんなところで討たれるわけにはいかない。
なんとかして西側に迂回している味方と合流しようとしますが……

そのとき、すらりと剣を抜いて前に進み出た人影がありました。
先生です。

「私が隙を作る。お前たちは逃げなさい。
お前たちは逃げて──生き残りなさい」


双眸以外が覆面で隠されていて表情は読みとれませんが、ひどく穏やかな様子でそんなことを言うのです。
ここボイスがあるとよかったなぁ。
先生は背を向けて、あっという間に姿を消してしまいました。
たった一人で敵陣のただなかへ切り込み、望美ちゃんたちが逃げるための時間を稼ぐつもりのようです。
湾曲したシャムシールの切っ先を敵兵に向け、先生の孤軍奮闘が始まりました。
待ってよ先生、一緒に戦うよ! 先生一人に戦わせるわけにはいかないよ!!

……ここからはもう、怒濤の展開。

戦乱の中へと消えたあの広い背中を追いかけて、望美ちゃんは走り出します。
そして次の瞬間、身体に走った熱い痛み。
敵兵が放った矢です。
源氏に与する白龍の神子の姿に気づき、ここぞとばかりに射かけてきたのでした。
戦場に女性、しかも風変わりな衣装を身に纏った望美ちゃんですから、
三草山の戦陣で見覚えられていたのでしょうね。
倒れた望美ちゃんをかばいつつ、ヒノエ君の発煙筒を使って混乱する戦場を後にします。
そうするしか、ありませんでした。
先生のことを気にかけると「質問は後にしろ。今は逃げるしかないんだ」と苦しげな表情の九郎さんに言われてしまい、沈黙するより他なく……。
高尾山まで辿り着けば、源氏の本陣がある有馬はすぐそこです。
ひとまず有馬を目指すことになりました。
一人ぶんだけ空いてしまった円陣が哀しいよ……。


高尾山にて。
どうやら景時さんが指揮していた生田方面も、平家に撃退されてしまったようです。
源氏の敗北──。奇襲が読まれていたのは、それだけ敵が賢いということ。
三草山で鮮やかにこちらを欺いた還内府の采配でしょうか。
高尾山の先の崖のようにもっと厳しい斜面から攻めていたら、と反省する九郎さんですが、ヒノエ君は実にドライでした。

ヒノエ「終わった戦について議論しても仕方ないだろう」
九郎「また戦う相手だ。無策ではいられない」
ヒノエ「オレなら勝てない戦はしねぇけどな」
九郎「俺は源氏だ。平家とは最後まで戦うしかない」

八葉とはいえ背負ったものは人それぞれ異なります。考え方、感じ方も十人十色ですね。
九郎さんの台詞に悲壮なものを感じずにはいられませんでした。

一方譲君は、負傷した望美ちゃんを気遣って、終始心配げな顔をしています。
自分は大丈夫だよと言う望美ちゃんを見て、昔の出来事を思い返したりして一層表情が曇ります。
森の中で譲君が迷子になり、譲君を捜して望美ちゃんが怪我をして、というエピソードが子どもの頃にあったようで、
これじゃあの頃となんにも変わらない、と譲君が内心自分を責めているような節が見受けられました。

有馬が間近に迫ったところで、ついに意識が暗転。望美ちゃんは気を失ってしまいます。

次に目が覚めたとき、視界に入ってきたのは白龍の顔でした。
白龍もまた、望美ちゃんの負傷に深く責任を感じずにはいられないのでしょう。
神子が目覚めたことを確認するなり、思い詰めた様子で陣の外に出ていってしまいました。
「力を欠いた龍が神子を望んだのが間違いだったのか」なんてことを口走って。

うあああ、悲嘆の連鎖が(涙)

白龍と入れ替わりに朔がやって来て、自分の怪我を治すことに専念しなさいと諭されるのですが、
どうしても他の人のことが気になる望美ちゃん。
朔の話によると、景時さんはなんとか本陣に帰還してきたとのことです。でも先生は……。
陣の外で先生の帰りを待つと言い張る望美ちゃんに、ヒノエ君の言葉が突き刺さります。

「負け戦は初めてかい? 気が済むまで待たなきゃ、いつまでも納得できないだろうからね」

ヒノエ君は若いのにずいぶん物事を割り切って、冷徹に状況を見据えた計算ができる子ですね。
望美ちゃんを気遣って肩に着物を着せかけてくれた敦盛君も、「覚悟をしておいたほうが」なんて言ってるし。
戦乱の世なら、10代でもこんなふうにどこかで割り切らざるを得ないのかもしれません。
でも望美ちゃんは諦められませんでした。
「覚悟なんていらない、先生はきっと帰ってくる」と頑なに信じて待つ姿は、
もう涙なしには見られませんでした。
先生……。


この戦の顛末を頼朝に報告するため、政子が鎌倉へ戻ることになりました。
鎌倉殿にとっては結果がすべて。今後のことは沙汰を待て──って。
ちょっと何それ。そんなのってある?
和議という題目をちらつかせておきながら、態勢が整わないうちになし崩しに戦端を開いて、
それで負けたからって前線で戦った九郎さんたちが咎めを受けるなんて。

九郎「兄上のご命令には従うのみだ」
弁慶「従って差し障りのない命令なら、僕も何も言いませんよ」

憂い顔の弁慶さんの言うとおりですよ。
潔いのは九郎さんの美点だし、棟梁を信じて従うのは武家の者として当然の習いだろうけど。
九郎さんを駒のように扱う頼朝に対してはもちろんのこと、
負けたというのに相変わらず余裕の表情で振る舞う政子にも、底知れない不穏なものを感じました。


夜。満天の星が輝く下で目を覚ました望美ちゃんは、再び先生を迎えに行こうと外へ出ます。
闇の中で出会ったのは九郎さんでした。
彼もまた師の帰還を待って、こうして陣の外に佇んでいたのでしょう。
普段だったら怪我人である望美ちゃんを叱って陣の中へ押し戻そうとするところだろうけど、
このときばかりは九郎さんも無理強いはしませんでした。
先生を待って、身を切るような想いを味わっているのは二人とも同じなのだから。
何かあったら自分が陣へ連れ帰る、離れるな、とだけ言い置いて、じっと先生の帰還を待つ九郎さん。

「探しに行ける場所なら自分で戻ってこられる。できるのは先生の帰りを待つことだけ」

九郎さんにとって先生は剣の師匠。付き合いも長く、心から尊敬している相手です。
自分が指揮した戦の中で、そんなかけがえのない人を失ってしまったら……。
九郎さんの胸中は、察して有り余るものがあります。

先生……。あのときの背中を、無理にでも引き留めるべきだったのかもしれません。
でも、先生が敵軍勢に隙を作ってくれたから九郎さんや望美ちゃんが逃げおおせたことは、紛れもない事実。
ひとかけらの迷いもなく敵陣へ斬り込んでいった先生。
彼は何を見て、何を知って、何を思っていたのでしょうか。

『私はお前の影だ。影に目を落とすな。
前を、拓くべき道を……未来を見つめるのだ』
『私は自分の意志でここにいる。
少なくともお前は「巻き込んだ」と気に病む必要はない』
『お前たちは逃げて──生き残りなさい』


この結果は先生が望んだものだったの?
どうしてあんなに躊躇いなく自分を犠牲にしてしまうの?
いつも穏やかに導いてくれた、あの涼しげな眼差しが、胸中にどうしようもなく思い起こされます。
高い位置にある碧眼に向かって問いかけたいことが、後から後からあふれてきて……。

そうして、空が白むまで二人が待ち続けても、先生が帰ってくることはありませんでした。

『失ってはいけないものを福原に残してきてしまった……』

一寸先は闇。
鵯越の奇襲失敗は、源氏側に悲痛な想いと大きすぎる喪失感を与える結果に終結します。
私たちの知る歴史とは異なる時空、異なる歴史。
先行きには暗雲が厚く垂れ込め、見通しなど利くはずもなく。
これから望美ちゃんを待ち受けているのが一体どんな運命なのか、次第に怖くなってきてしまいました。

先生……本当にいなくなっちゃったの?



>>>次回へ続く


2008年03月08日(土) 遙か3プレイレポNo.11:偽りの和議


五章 福原事変


なんでしょうねぇ、この不吉な章タイトルは。
平家の本拠地である福原で『事変』て。一体何が起こるのやら少々、いや相当不安ですよ。
八葉が出そろったところで急転直下、風雲急を告げるってやつですか?

熊野から戻った神子一行は、驚きの声を上げました。
源氏と平氏が、なんと和平を結ぶことになったというのです。
和議は福原の地で執り行われる……って……。
ちょっと待ってくださいよ。一体なんのために熊野まで行ったんでしたっけ?
福原攻めの下ごしらえとして熊野水軍を抱き込みたかったんですよね。
なのに、今度は掌を返したように和議ですかい。

源氏の棟梁である頼朝の名代として、正室の北条政子が九郎たちの前に姿を現しました。
そうか、この時代は夫婦別姓ね。
(日本っていつから夫婦が同一の姓を名乗るようになったんでしょう。明治維新後?)
艶やかで物腰柔らかな美女ですが、奸智に長けているような印象を受けます。
笑顔で脅迫するタイプだな多分。
政子はおっとりと告げました。
いわく、和議を進めるふりをして平家に奇襲をかけ、討伐せよ──と。

うっわ。そういう魂胆か!
ずいぶん姑息な手段ですね。
一本気な九郎さんでなくたって、激昂して当たり前の命令です。
和平交渉の最中に騙し討ちなんて、そんな真似をしたら最後の一兵になるまで戦わなきゃならなくなる。
決して使ってはならない禁じ手ですよ。
弁慶さんも理詰めで反論しますが、政子は聞く耳を持ちません。
鎌倉殿の下知であり、後白河法皇も同じ考えだと言います。
そんな話を聞いた望美ちゃんのリアクションを示す選択肢。

「そんな卑怯なことできるわけない!」
「本当に、和平を結ぶことはできないんですか?」
「そんなの危険です」

きっぱりはっきり言ったさ。そんな真似できるかッ!ってね。
しかし政子は九郎さんや望美ちゃんの反応を予測していたかのように、余裕の顔で弁舌をふるいます。
平家は三つの罪を犯している。
ひとつ、廃位された帝を帝として扱っていること。
ふたつ、三種の神器を奪ったこと。
みっつ、怨霊を使い、人や物、町を傷つけたこと。
以上の理由をもって平家追討の大義は源氏側にある。
ゆえに早急に討伐せよ、と言うのです。

廃位された帝というのは安徳天皇のことですね。平清盛の孫にあたる幼い帝です。
法皇の意を受けて後鳥羽天皇がすでに即位しているわけだから、
安徳天皇はもはや正当性なき帝だ、というのが頼朝側の主張。
三種の神器は有名ですね。ヤタノカガミ、アメノムラクモノツルギ、ヤサカニノマガタマ。
鏡と剣と勾玉の3点セットは日本神話に出てくるスサノオと大蛇のエピソードがよく知られていると思います。
この三種の神器を持っているのが正統な天皇であるとされているため、
頼朝はなんとしても平家から取り戻したいのでしょう。

それは分かる。分かりますよ。
でもさ……こんなのってないよなぁ。ぜんぜん納得いかない。
しかも、これまで前線で軍を率いて血にまみれてきたのは九郎さんたちなのに、
大将は鎌倉から出てきやしないで命令だけ飛ばしてきて。
源三郎頼朝め。軍の指揮権はあっても戦略の決定権がない九郎さんが可哀想です。


一方、平家側。
経正、二位ノ尼、忠度、知盛、そして還内府らが和議について話し合っています。
政子は院宣をうけていること、彼女の生家である北条氏がもともと平家ゆかりの血筋であることなどから、すっかり信用している様子です。
ひっかかる様子を見せていたのは知盛と還内府の二人だけ。
真摯に対応しようとしている経正さんのことが気がかりです。ううう。


さすがの望美ちゃんも、この事態をどう対処したらいいのか決断しかねています。
当然だよねぇ。
ここで同行者たちを気にする選択肢が出ました。
攻略本によると、ヒノエ君を選んだ場合は京に彼のアジトがあることを教えてくれるようなのですが……躊躇った挙げ句に九郎さんに声をかけることに。
だって放っておけないよー!

己の内にある信義と、絶対的な存在である兄の命令との狭間で苦悩する九郎さんは、
それはそれは気の毒で見ていられないくらいでした。
そんな彼を追い込むかのように、政子は微笑みながら言い放ちました。
「まだこんなところにいたの? 景時一人に戦わせては可哀想じゃない」と。
源氏の軍奉行であり頼朝の懐刀でもある景時さんは、命令を受け入れて出立し、
すでに戦い始めているというのです。

こんの腹黒女狐めぇええ!!

もちろん分の悪い戦です。
奥歯をかみしめる思いで九郎さんは出撃を決断せざるを得ませんでした。
向かうは福原の西、一ノ谷。
景時さんの部隊は福原の東にある森・生田へ行ったのですが、
今から生田を目指しても助けにはならないから、別方面から攻めて敵兵力を分散させようという作戦です。
胸中に暗雲を抱えて、一ノ谷へ急行。


生田の森では、景時さんの部隊と平知盛率いる軍勢がぶつかり合い、熾烈な戦闘を繰り広げているようです。
九郎さんの立てた作戦は、一ノ谷の背後の崖からの奇襲。
崖から攻め下れば平家軍の虚を突ける。戦場の流れを変えるべく打って出る、とのことでした。
戦場の鬼気が近い。皆の表情も固く、緊迫した空気が漂っています。
こんなとき、いつもさりげなく言葉をかけてくれるのがリズ先生です。
「緊張しているのか?」と訊ねてきました。

「先生に剣を教わったから大丈夫です!」

望美ちゃんは平和な時代に生まれ育った女の子です。
怖くないはずがない。緊張していないはずがないのに……。
最前線に立つ覚悟を決めたことを表明するかのように、にっこりと笑って。その笑顔が眩しいです。
凛として美しい、清浄な戦乙女。希望の象徴のような子です。
兵たちに崇められても不思議ではないですね。

「その剣はお前自身を守り、お前の未来を拓くためのものだ。これから先の、お前自身を……」

誰にも傷ついてほしくない。守りたい。
その一心で剣を構える望美ちゃんに、先生は何を思ったのでしょうか。
なんとなく引っ掛かるものがある台詞です。
先生……?


迫る奇襲決行のとき。
景時さん、無事でいてね!



>>>次回へ続く


2008年03月07日(金) 金曜夜のほっと一息


今週は風邪ひいて体調が優れなかったけど、どうにか乗り切ったぞー!
土日の仕事はとりやめて、おとなしく自宅休養と遙かレポとコミュ企画の原稿書きで過ごそうと思います。


2008年03月06日(木) 寝呆けた

携帯でメールを打っていたら、なんの前触れもなしに電源が落ちました。
いや携帯じゃなくて、私のね。
いきなりぱったり寝入ってしまったらしく、名前を呼ばれてはっと目を覚ましたとき、一瞬状況が把握できませんでした。今いる場所がどこなのか、食事は済んだのか、これからなのか。
実際には自宅の自室で、食後のくつろぎタイムの、ほんの5分間くらいだったんですけどね。
仕事中じゃなくて本当によかった……!

恥ずかしいことに風邪が治らないし、ちと疲れ気味なのかもしれないなぁ。


2008年03月05日(水) 遙か3プレイレポNo.10:熊野産の軟派少年


※ネタバレを含みます。しかも申し訳ないくらい長文ですよ〜。


四章 熊野参詣


三草山から帰還した一行のもとに、鎌倉にいる源頼朝から書状が届きました。

平家の本拠地・福原を攻めるのなら、海戦が得意な熊野水軍の力が必要である。
熊野へ行って協力を取りつけて来い。

という内容のものです。
源氏軍は板東武者なので兵馬の陸上戦は得意なんだけど、平家は伝統的に海戦が得意。
だから海戦に強い熊野水軍の助勢が欲しいというわけですね。
まったく人使いの荒い御大です。
でも九郎さんは兄上兄上って一途に頑張っちゃって、可愛いな〜。
頼朝と九郎さんは腹違いの兄弟だし、幼少時も離れて育ったわけだから、
どうしてこんなにひたむきに兄のために働こうとするのか少々不思議な気がします。
このあたりをフォローする過去エピソードがあると嬉しいのですが。

とりあえず熊野本宮へ向かって出発!

途中、龍神温泉という温泉場で一泊することになりました。
平家も熊野に来ているから源氏の者であることを明かせません。
なのに肝心の九郎が無頓着。もう見てるこっちが冷や汗が出そう……
という事態もあったようです。
源氏の棟梁の実弟であり、前線で軍勢を率いる立場なんだから、
九郎さんは一行の誰よりも源氏方の重要人物だってのにねぇ。
本当に政争的な駆け引きや謀略が苦手というか、気性が真っ直ぐなんですね。
そんなに純真だと戦バカに見えますよ?(笑)
湯煙の中で朔と話す望美ちゃんが見たかったのに、入浴シーンは残念ながらありませんでした。ちっ。

その夜は満月で、将臣君との夢逢瀬──と思いきや、なぜかこの日は会えず終い。
将臣君が呼んでいるような気配はあるのですが……?
そもそもこの夢逢瀬、何か不思議な力が働いているとしか思えないんですけど、
詳しい事情が解明されないまま4章突入ですよ。どうなんだろう。
将臣君のことを思い浮かべて思わず独り言を呟いたら、そこを譲君に聞かれてしまい
(アンタいつからそこにいた!?)
もやもやした気持ちを取り払うために外へ出る望美ちゃん。

そこへ、どこからともなく現れた人物。

ワイルドに伸びた髪、簡略化された武士装束のような出で立ち。程良くリラックスした声……。
一瞬戸惑うものの、それは間違いなく、あの幼なじみの将臣君でした。
ちょ、ずいぶんこの世界に馴染んじゃってー!
かなり風貌が変わっていて夢逢瀬のときと印象が違うもんだから、
一体どこのならず者かと思いましたよ。義賊の頭目とか似合いそう(笑)
人相が変わっているのも当然で、望美ちゃんたちがこの世界に来てから半年くらいしか経っていないのに対して、
将臣君は3年半をこちら側で過ごしているのだそうです。
つまり、時空の狭間ではぐれたとき、将臣君だけ3年前に辿り着いてしまったんですね。
一人でも無事に過ごしてきた様子で、以前譲君が言っていた
「兄さんのことは心配していない。どっちかっていうと他人様に迷惑をかけてないかのほうが気がかり」
という言葉を思い出しました。なるほど、たしかにそんな感じだわ。
再会を喜んでいると、不意に宝玉が光って将臣君の中へと吸い込まれていったではありませんか!
ということは将臣君も八葉。
ようやく再会できたことだし、当然のように一緒に行動できると思ったら……

「悪いがつきあえるのは本宮に着くまでだ」

とのことです。つれない人ですね〜。何か用事があるようですが。
まあ、将臣君には将臣君の事情があるのでしょうね。
何かっていうと望美ちゃんの傍にいたがる弟とは違うタイプだし。
そうだ、事情といえば。
弁慶さんが将臣君に一行の紹介をしたとき、敦盛君が言った「初めまして」に対する将臣君の返事。
ちょっと変な間があったのですが、なんでしょうか。
おや?と思っていると、その敦盛君がおずおずと口を開きました。

「八葉はどうしても全員そろっていないといけないのか?」

あんたって子はっ!
たまに喋ったと思ったらまたそんな不安を覚えさせるような意味深な台詞をっ!
一体なんの伏線よ!?


どうして今になってそんなことを、と朔が戸惑うのも当たり前です。まったくもう。
どうやら敦盛君は、三草山でお持ち帰りされた際に自分の処遇を神子に任せると決めたものの、
自分が八葉であるという事実に踏ん切りがつかないような感じがしますね。
煮え切らない子です。

答えに窮する敦盛君に将臣君のフォローが入って、再び首を傾げる私。
おやおや、二人は顔見知りだった、のかな?
譲君が兄に反発する様子もなま暖かく見守りつつ、旅は続きます。


田辺にて。
ことあるごとに譲君が「先輩は自分が守る」と公言するのが気がかりです。
戦乱の世、しかも望美ちゃんは戦場に出るわけだから譲君の気持ちも分からなくはないけど……
そのへんにしときなさい、と言いたい。早死にしちゃうといけないからね。

と、突然人影が木の上から降りてきました!
赤い髪、すらりとした身体、女の子がさぞ騒ぐであろう甘い顔立ち。
肩越しに振り向いたその少年は、あだっぽい流し目で歯の浮くような口説き文句を連発してきます。
あっけに取られる望美ちゃんの手を取り、ちゃっかりとご挨拶。
て、展開についていけない!
ところでスチルの絵のタッチがそれぞれ違うように見えるんだけど。
自分は敦盛君が倒れているやつの画風が好みです。

彼はヒノエと名乗りました。望美ちゃんが神子だと看破して話しかけてきたようです。
なんとも正体不明なので素性を訊ねたのですが、返事はこんな和歌でした。

『籠もよ、み籠もち…この丘に菜摘ます児
家聞かな、告らさね…
我にこそは告らめ 家をも名をも』


万葉集の頭歌、雄略天皇の御製歌をもとにした台詞のようです。一部省略されてるけど。
現代語訳としては「おお、籠よ、良い籠を持ち、おお堀串も、良い堀串を持って、この丘で若菜を摘んでいる娘さん、家はどこか言いなさい、何という名前か言いなさいな、神の霊に満ちた大和の国は、すべて私が従えている、すべて私が治めているのだが、私のほうから告げようか、家も名をも」。
ヒノエ君も言っていますが、古代、名にはそのものの霊魂が宿っていると考えられ、
名乗りは重要事だったのだそうです。
男が女の名を尋ねるのは求婚を意味し、女が名を明かすのは承諾を意味したのだとか。
それから、娘たちが野山に出て若菜を摘み食べるのは成人の儀式でもあった、とのこと。

つまり何かい。自分は熊野の支配者だ、と?
とりあえず風体からして一般人ではなさそうですよね。
教養があるし、人を煙に巻くのが病的に上手そう(笑)
ヒノエ君は熊野出身の弁慶さんとも旧知の仲のようです。「察してください」って……。
ヒノエ君と弁慶さんかぁ。
悪友っていう雰囲気でもなさそうだし、幼なじみか血縁者ってところでしょうかね。
もしヒノエ君が女の子だったら、親が決めた許嫁っていう設定もアリかと思いますが。
ついでに敦盛君とも知り合いのようです。熊野は平家ゆかりの土地。なるほど。

そんな会話をしていると宝玉が反応して、ヒノエ君も八葉であることが判明するのですが、
あくまで彼はマイペースを崩しません。
仲間にならないけどまた会いにくる、と言って去っていきました。
これで八葉が揃うかと思ったのに〜……。


熊野路は法皇の意向で通行止めとなっていたので、一行は海回りの道を進みます。
て、平家の連中だけでなく後白河院も熊野に来てるのですか。
源平と院、龍神と神子。役者が揃ってしまわないかい?

広いマップなので、道々ちょこちょこイベントが入ります。
三段壁でヒノエ君と夕陽を眺めたり、将臣君がもとの世界の弁慶伝承とこの世界の弁慶さんが一致するか確かめてみたり。
将臣君に「源氏の家来か?」と訊ねられて、弁慶さんは否と答えました。
「このご時世に源氏の家来がこんなところをふらふらできるはずがない」
との答えですが、ここに少し引っ掛かかりを覚えたのは私だけでしょうか。
だって弁慶さんの今の立場って、源氏の軍師でしょう?
素性を明かせないのは平家を警戒しているからで、仲間内で隠し立てすることもないだろうに。
弁慶さんって単に九郎さんの旧友なだけ?
景時さんみたいに確たる源氏側ではないの?
それとも、将臣君を、警戒してる?
弁慶さんはいつも笑顔だから真意が読み取りづらいですね。腹に色々抱えてそう。


一行は日置川峡という峡谷を通ります。
切り立った崖のある険しい道で、見下ろした先には川の流れ。
一歩間違うと危ない場所のようです。
子どもの白龍を気遣う選択肢が出たので、手をつないで行くのを選びました。

望美「白龍、危ないから手をつないでいこうか」
白龍「うん、神子。嬉しい。手、つないでれば大丈夫だね。私が神子を絶対守るよ
望美「えっ? 危ないのって私のほうなの?

実に微笑ましい会話ですね。まあ、正直どっちもどっちかもしれませんが(笑)

と、和んでいたのも束の間。いきなり尋常ならぬ横殴りの突風が吹きつけてきましたよ!
怨霊の仕業のようで、望美ちゃんはなすすべもなく崖下に真っ逆さま。
とっさに白龍が追いすがり──
最悪の事態が全員の脳裏をよぎった、そのとき。
澄んだ鈴の音が辺りに響きます。次に表示されたスチルを見て仰天。

白龍が成長しとりますよ!!

おそるおそる目を開けた望美ちゃん。
いたいけな童子姿の白龍の姿はなく、そこにいたのは中華ふうの衣装を身に纏った、
神話に出てくるような掛け値なしの美青年……。
どうやらその青年は白龍と同一人物のようでした。
今まで怨霊を封印することによって龍脈を流れる五行を少しずつ取り戻してきたので、
ためたその力で白龍は新しい姿を手に入れ、望美ちゃんの危機を救ってくれたようです。
そ、そんな! 声まで変わってっ!(とかいうCMが昔ありましたよね)
「神子のおかげで天が近くなった」と本人は喜んでるし、絆の関も突破できたし万々歳……
なんだけど、うーん。なんだか多少がっかりした感も否定できませんね。
ちび白龍、マスコット的な存在で和みだったのになぁ。
純真な笑顔が愛くるしくて好きだったんですよー。
置鮎ボイスはもっと重厚な感じのキャラが似合うと思います。
とはいえ、これはこれで良い、のかな?


そんなびっくり事件を経て、賑やかな港町・勝浦へ。
ヒノエ君が紹介してくれた宿に落ち着いたところで、
人数が増えてきたことに対するコメント選択肢。

「やっぱり八葉を全員そろってこそだね!」
「ずっと、みんな一緒にいられればいいな」
「みんな仲良くできればいいけど」

3番目は中間管理職のような気苦労がにじみ出ていますね(笑)
素直に2番目を選ぶと、

景時「やっぱりにぎやかなほうがいいよね!」
朔「兄上は一人でも十分にぎやかです」

という微笑ましい兄妹のやりとりが聞けました。
この二人って年の差があるけど双子みたいな感じもしますね。
「八葉の和を望むなら、いつかそれがおまえを導く標となるだろう」
という先生の予言めいたメッセージを心に刻みつつ、和やかな空気を満喫しました。


本宮を目指す望美たち。
しかし物事はそうトントン拍子には進まないもので、熊野川が増水していて本宮への道が通れません。
数日待っても氾濫が収まらず、さすがにこれはおかしいということで現地へ出てみることになりました。
神子一行、熊野育ちである敦盛君のガイドで周辺を闊歩します。
その途中で耳にした噂話がコレ。

『熊野別当が京で評判の白龍の神子に一目惚れした。神子はしとやかで上品な姫君らしい』

一体どういう経緯でこんな噂が広まったのか分かりませんが、
熊野の頭領が望美ちゃんに好意的だと知った九郎さんは、
「これから当分しとやかな姫君で通せ」と言ってきます。
「熊野別当が、うまくだまされてくれるといいんだが」って……
ちょっ、そんな真顔で!
九郎さんの中で望美ちゃんがどういったイメージなのか、よーく分かりますねぇ(笑)


熊野川の上流に何か神子に害意を持ったものがいるようなので、それが増水の原因である可能性大。
上流に行くには、通行止めになっている熊野路の先を通らねばなりません。
通せんぼをしている人がいましたが、「法皇様の命令で怪異を調べにきた」と弁慶さんが機転をきかせて滑り込みます。
うん、やっぱりこの人クセモノだわ。腹芸が得意なほうですよ絶対。
そこで後白河法皇と遭遇。
将臣君と九郎さんを見て、二人を一緒に連れている望美ちゃんを見て、
「そなたは一代の女傑か。このような組み合わせ、余でもなかなか見られぬ。大したものだの」
とか面白がっていました。
九郎さんはともかく、将臣君のことも見知っている素振りですね。ふむ……?


熊野川上流。
やはり増水の原因は怨霊でした。最初は気の毒な境遇の女性を装っていましたが、川面に影が映らなかったことから正体がバレて戦闘突入。
不自然な言動の女性のことを怪しむ将臣君と、そうした思いやりのない態度を咎める九郎さん。
二人の対比が印象的でした。
まったくもって九郎さんを陥れるのは簡単そうですねぇ(苦笑)
この川の怨霊のように、強い力を持った怨霊が生まれる原因は、やはり平家のようです。
平家の使う怨霊の影響で気脈が穢れ、その歪みが大きな穢れを生んでいる。平家の怨霊をきっかけにして悪循環ができているんですね。
怨霊を封印した後の穏やかな熊野川を眺めながら、早くなんとかしなきゃ、と思わされました。

ところで、敦盛君まで先生のことを「リズ先生」って呼んでるんですけど……。
敦盛君がそんなふうに人のことを呼ぶのって、いまいち似合わない感じがします。
望美ちゃんのことだってさん付けで呼びそうなタイプなのに。
先生のほうはなんと呼ばれようとも意に介さなそうだから、まあいっか?
玄武コンビは二人して縁側でお茶とか啜ってるといいと思う。



それではいよいよ本宮に突入です!
ここで宣言どおり将臣君が離脱。用事があるそうなんで無理には引き留めなかったけど、
きっと近いうちに再会できるでしょう。
別れ際に「またな、将臣」と言って笑った、九郎さんの笑顔にきゅんきゅん来ました。
あの無防備さはイエローカードですよ!

と、問題発生。
本宮には結界が張られているのですが、敦盛君が入れないというのです。
神域に拒まれる。why?

「私は、もう……入ることはできない。穢れた存在だから」

意味深長です。穢れって、怨霊を使う平家側の人間だったから?
言葉少なに、外で待ってるから先へ進んでくれと言われますが……
(選択肢)
一人だけ置いていくなんて到底できませんって。
すると景時さんがアドバイスをくれて、それに倣って『先代の地の玄武がやった方法』とやらを試してみることに。
先代さんは、神子の手を握ることによって彼女の力を借りたのだそうです。
たぶん遙か2にそんなエピソードがあるんでしょうね。
手をつなぐ望美ちゃんと敦盛君。初々しくて可愛い図だなぁ☆

そうして無事に結界を通り抜け、本宮で待つ別当のところへとやって来た一行。
ご対面〜。

…………。

ごつい眼帯男というか、筋肉ダルマというか。
本宮にいたのはむさ苦しい風体の男と、ヒノエ君でした。
懸命に源氏への協力を呼びかける望美ちゃんですが、結論から言うと会合は実を結びません。
「今の状況を分析すると源氏側は不利である。負ける戦に加担はできない。
かといって平家の味方をするわけでもない。熊野は中立」
というのが彼らの言い分。
ごもっとも、ですね。危険な博打に参加したがるわけないよなぁ。しょぼーん。

気分転換にと外へ出たら、神域の中だというのに怨霊が出現。
ヒノエ君のポーズと台詞にいちいち動揺しちゃったぜ。

その夜は本宮にお泊まりすることになったのですが、
どこからともなく笛の音が聞こえてきたというのに望美ちゃんときたら、
「おやすみなさい」って寝ちゃうんです。
なんたるマイペース。いっそ素晴らしい。現代っ子な感じですね。

しかし笛。笛。これって敦盛君の絆の関なんじゃないのかッ!?


明くる日、飄々とした態度でヒノエが現れました。
どうやら仲間になってくれるそうです。いったん拒否したくせに。
いかにも何か裏がありそうですねー?(笑)
でも力を貸してくれるのなら心強い限り。


場面転換。
螢の飛びかう武家屋敷、雪見御所。
尼御前、安徳天皇、平忠度、平経正、平知盛。平家の主たる面々の合議。
法皇も和議を望んでいる。三種の神器を返却せよとのお達し。
しかし勾玉はすでに欠け、復元の手段はない。
「我らは滅びるわけにはいかない。話し合いを……」
還内府の帰還。
還内府・平重盛・有川将臣・天の青龍・八葉──すべて同一人物。


平家を率いる『黄泉帰った若き日の平重盛』。彼の正体は……。
その事実を、望美ちゃんたちはまだ知る由もありませんでした。


>>>次回へ続く


2008年03月04日(火) ファンタジー職業適性診断


KTさんのところから拝借してきました。
20個の質問に答えると占い師さんが適職を診断してくれます。
こちらからどうぞ。


*結果*

戦士レベル -9 あきらめましょう
盗賊レベル -8 あきらめましょう
僧侶レベル 4 天性の才能あり
魔法使いレベル 2 努力すればなんとか

占い師「そなたに最も似合う職業は、癒し系で心優しい『僧侶』じゃ。
何事にも『安心感』『調和』『優しさ』を求めるタイプじゃな。
自己主張は弱いが、感情表現は強い。『情にもろく』て『過程を重視』するところが特徴じゃ。
威圧的なイメージで、誉め言葉が苦手な『戦士』タイプが苦手なようじゃの。
ささやかなことで構わないから、周りに何かお願いしてみることをお勧めするぞ。」

(職業メモ)
癒しの魔法や不死者を成仏させる魔法を使える術者。
攻撃的で排他的な宗教よりも、おおらかで受容的な宗教の方が僧侶タイプの人向き。


*僧侶系とは?*

感情表出が高く、自己主張が弱いタイプです。
A型気質で、属性は「水」です。
人を援助することを好み、協力関係を大事にするタイプです。
周囲の人の気持ちに敏感で気配りに長けています。
一般的に人が好きです。自分自身の感情は抑えがちです。
また、人から認めてもらいたいという欲求も強いのが特徴。


*僧侶系の特徴*

人を援助することを好む
あたたかく、穏やか
職場では協調性が高く、意欲もある
計画や目標を立てることにはあまり関心が無い
決断には時間がかかる
人の心を読むのが得意
直観力がある
感情に基づいて判断する
リスクを冒すのは苦手
ビジネスよりも人優先


*僧侶系の対人関係*

他者の気持ちに敏感
親密な人間関係を築く
人の期待に応えるような行動をとる
人の心を安める
気配りがある
対立を避ける
人とのつながりを大切にする
ノーと言えない
無意識に相手からの感情や愛情を求めている
常に関心を持たれたい


*僧侶系へのアドバイス*

あなた以外のタイプの人は、人を褒めることや感謝の言葉を言うことに慣れていません。
明らかに否定されることが無ければ「肯定されている」と受け取るくらいでちょうどいいと思います。
自分に自信を持ちましょう。
どんなに忙しいときでも声を掛けてくれると嬉しいあなたと違って、他のタイプの人は「邪魔をしたら悪いからなるべく声を掛けないようにしよう」と考えます。
話しかけてもらえなくても、あなたは必要とされています。
結論を先に言うようにしましょう。
前置きが長くなると、戦士タイプの人はさっさと本題を話せと怒鳴るし、盗賊タイプの人は話に飽きてしまうからです。フォローや気配りは結論を言った後にすることをお勧めします。


*僧侶系の見分け方

質問に答えるときに、前置きをするなどのリスク回避表現が多く見られたら、その人は僧侶系である可能性が高いでしょう。
具体的には、話す前に「既に聞いたことがあるかも知れませんが」のような前置きをしたり、話した後で「他の意見もあると思いますけど」と抵抗感を抱かせないための気配りをしたりする表現を多用する、と考えてください。


*僧侶系との接し方*

結果だけでなく、プロセスにも関心を持つようにすること
とにかく頻繁に承認をすること
「助かるよ」「ありがとう」など、感謝の言葉を頻繁に伝えること
権限を委譲してもフォローし続けること
権限委譲をするとき、本人の成長より周りの恩恵を強調すること
追い込むような質問の仕方をしないこと
サポートしたいという気持ちを伝えながら尋ねること




うん。確かになかなかノーと言えない浜月です(笑)
皆さんの結果も気になるんで、よかったらお試しあれ☆


2008年03月03日(月) 咳をしても独り


残業中です(苦笑)
これだけやっても片付く気配が見えないとは……。
クリエイティブな活動を飯の種にしている方々が味わっているであろう辛苦は、
本当に想像を絶するものがありますね。


2008年03月02日(日) 最近読んだ本


九条キヨ『トリニティ・ブラッド10』あすかコミックス

角川スニーカーから発売されている故・吉田直先生の『Trinity Blood』シリーズの漫画版、10冊目です。
表紙は憂いを帯びた帝国貴族のシェラザードで、折り返し部分は紫の薔薇を持った口先の帝王・ボルジア枢機卿。
波瀾万丈だった「帝国」編を終えて、物語はいよいよ「聖女の烙印」編に突入です。
エステルさんが主人公と言っても過言ではありません。
ここから第一部完結に向けて加速していくんだよね……。

新キャラクターのシェラはずいぶんとスタイルが良いですねぇ。むちむち美人です。
露出度高いし。エステルが基本的にシスター服を着ている反動?
そもそもエステルも肉付きがサービス加算されてそうだけどね。
私の中ではもっと貧相なスタイルのイメージです(笑)

この漫画家さんは髪や瞳、指先や唇、レースや布地、
そういったパーツを描くのが本当に上手いと思いますが、アクションも良いですよ。
それに美男美女だけでなくて、メディチ枢機卿やダヌンツィオ大司教、
あとクレマン記者や市警軍の連中のようなおじさん系脇キャラもきちんと描かれているのが素晴らしい。
ティーカップやロザリオといった小物も繊細で綺麗だし。
『原作の小説ならではの表現を、どう漫画化していくかがとても難しい』と仰ってますけど、
漫画ならではの映像的な効果がよく出ていると思いました。

ちなみに主人公のアベルの出番はほとんどありません。冒頭だけ(笑)
私の大好きなペテロ局長はたくさん出てきてくれて嬉しい限りです。眼福ー♪


2008年03月01日(土) 菜の花


久しぶりに昼間の外の空気を吸いました。
風は強いけど陽射しが柔らかくて、爽やかな青空。
これで杉花粉さえ飛ばなければいいのになぁ。
うちは杉に囲まれて暮らしているようなものなんで、まさに直撃ですよ。
目が開かない!

ほんとに春だなぁ。

近所で見かけた菜の花↓



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