ひとりごち
DiaryINDEX


2004年12月10日(金) 笑顔になれない…。

♪えっがっおの多い日ばかりじゃな〜い♪(「笑顔の多い日ばかりじゃない」、GLAYのニューシングル「ホワイトロード」のC/W)が頭の中でぐるぐる回りそうだ。
実際に、週二回行ってる老人ホームでのボランティアの帰り、大音量でこの曲を何度も聴いた。ヴォリウムをどんどんあげていった。騒音規制なんてものがあればつかまるんじゃないか…「この車うるさいなあ…」って周りから絶対思われてるな…今まで、外に振動するまで大きな音で歌を聴いてる車や電車の中でのヘッドフォン姿の人を、信じられないなあ…なんて思ってきたけど、その人たちももしかしたらそうしないと行けない理由があったのかもしれない…そんなことを考えながらどんどんどんどん音量をあげていった。そうしないと、本当に泣きそうだったんだ。
ボランティアに出かけるまではまだ余裕があった。
布団の中で蓑虫にはなっていたけれども、何とか用意をして、車に乗って…GLAYを聴いて…テンションを高めていった。行けた。けど…人の顔を見たとたんに泣きそうになった。誰かと話そうとすると涙がにじみ出てきそうだった。
だから…いつもと違ってお年寄りの方ともあまり話せなかった。口を開くと涙腺が緩みそうになるから。話す気力も時間とともになくなって行くから。
ただ時間だけが過ぎれば良い…。そう思って何回も時計を見た。たった2時間半が耐えられない。帰ろうか…。何回も思ったけど、結局言い出せずに最後までいた。自分の心と戦った。
笑顔になるのがこんなに難しいなんて…。そう感じた一日だった。
でも…良いんだ、きっと。そう言う日があっても。きっと…。


2004年12月09日(木) み〜の〜む〜しご〜ろごろ♪

調子が悪いときには私は蓑虫になる。
布団の中でひざを抱えて太ももを胸が痛くなるくらいくっつけて首も出来るだけ前に前に、これ以上は無理ってくらいまで前に曲げて…。そしてじっとする。そのまま動かないんだ。出来るだけ体をちっちゃくちっちゃくして、出来るだけ球に近づけようとして…。ちょうど写真で見る胎児のような格好をして…。
そして…蓑虫になりながら私は母のお腹の中を思い出そうとする。
3歳くらいまでの子どもに「お母さんのお腹の中って覚えてる?」と聞くと「覚えてる」って答えるらしい。「ピンク色してた」とか「楽しそうな音が聞こえてきた」とか答えるらしい。
私はその話を聞いてから、蓑虫になるときにはいつも母のお腹の中を思い出そうとするのだけれど、どうも上手くいかない。まったく思い出せない。いったい何を見て何を聞き何を感じていたのか。どういったときに体を動かしていたのか。悲しみと寂しさと泣きたい気持ちをひざと胸のあいだに抱えながら、懸命に「お母さんのお腹の中」を思い出すのだけれど。やっぱり上手くいかない。
そう、私はいつも調子が落ちると蓑虫になり胎児の記憶を思い出そうとしながら、悲しみや寂しさや泣きたい気持ちがどこか遠くに行ってくれるのを待つんだ。今回は何日で元気な私に戻ってくれるだろう…とか思いながら…。


2004年12月08日(水) 落ちた…。

昼間、出産のため実家に帰ってきていた友達のところへ遊びにいった。
そのときは楽しかった。約3年ぶりに会うけど、あいていた時間なんて忘れてお互い遠慮もなく言いたいことを言い合った。
けらけらと笑った。
でも…帰ってきてから調子がおかしい。
前を向いていた頭がどんどん足元のほうに傾いてくる感じ。
なにもやる気が起こらない、何も手につかない…。悲しい、寂しい…。
もともとそうだ。
はしゃいだ後には落ち込みがいつも来る。
でも今日のはひどいな。きっと薬の影響だな。
薬を減らして3日目で…もう?!って気分なのだけれど、鬱だね、コリャ。
あーあ…明日から当分布団にくるまってすごす蓑虫になるのか…。


2004年12月07日(火)

つくづく思うけど…薬の威力は強力だ。
たいがいの病気、例えば風邪なんかだと症状が軽くなるにつれていつのまにか飲まなくなってしまう。ず〜っと続けて飲まなきゃいけないのは成人病…今は生活習慣病…って呼ばれるもの。と、やっぱり精神科のお薬だろうか…?
抗鬱剤も、症状がよくなってもたいていは再発予防のためにずっと処方される。鬱病は性格が発病に大きく関与してるから、再発しやすいみたいだ。だからその予防のために、今は鬱症状がなくっても完治という言葉は使わず寛解という言葉を使い、薬はずっとずっとずっとすっと飲まなきゃいけない。ちなみに、寛解というのは、病気は治ってませんが症状は今のところよくなってる、または消失してますよーって意味だ。
私はこの抗鬱剤を切ろうとしている。無謀かもしれない。再発予防のために、日々のストレスが最小限ですむために、極少量だけでも飲んだほうが良いんじゃないか…?とも思う。主治医はそう勧めるかもしれない。
でも私は切りたい、やめたい。
約5年間の闘病で自分のことはいやというほどわかった。自分の体は自分が一番よくわかる!!と断言できるほどにわかった。鬱病の苦しさも思い知った。地獄を見た。だから、薬を止めてももう鬱病なんかには金輪際なるものか!!って思う。
振りかえると薬を飲み始めてから今年の1月まではかなりきつい薬を飲んでいた。副作用でろれつが回らなくなってよだれが絶えず出てるようになったこともある。注意力散漫になって何度も危ない運転をした。まあそれは、抗鬱剤ではなくて精神安定剤のほうの副作用だったんだと思うんだけれど。思いきり薬に依存していた。
それが、いきなり薬を止めた。やめた理由は簡単。死にたいほどつらいことがあったのに死ねなかったから。死ねないのならば生きるしかない、みっともなくても人類の一番端っこに何とか生息する形でも、とにかく、何が何でも生きなくちゃならない、と思った。だから「自分はよくなるんだ」と言い聞かせて薬を止めた。
結果は…一ヶ月位して再開…という形になってしまったけれど、それでも薬に依存していたころに比べると劇的に少ない量ですんだ。
抗鬱剤と抗不安剤の2種類を一日四回で病状は安定した。
それを、10月からちょっとずつ減らしてきている。
「私は完全に健康やねん」って言いたいから。抗鬱剤の副作用がいやだから。復職して調子が悪くなっても最低限の薬を飲めば社会生活は営めるのではないかと思ったから。
一日四回から三回には簡単に減らせた。いやな症状はなにも起きなかった。
この調…と思いあがっていたら、三回から二回に減らすときに躓いた。わけもないのに悲しくて寂しくて泣きそうになる。心がざわざわする。いつも何かに焦らされてるような気がする。体の動きが鈍くなる…etc…。
仕方がないので一度断念をして、時間をあけてまた挑戦した。
またいやな症状が出てきた。前回と一緒だ。でも絶対に薬は増やさない!!と決めてた私は、一週間どこにも出て行かず、自室にこもり、ほとんど布団の中で身を丸めてやり過ごした。
昨日から一日一回に減らしている。薬の残は、今の病院でもらったものと以前かかっていた病院でもらっていたものとをあわせて約一ヶ月分。これがなくなったら完全に薬を止めるつもりでいる。
でも…薬の威力は強力だ。
今私が何とか元気に過ごしているのも薬という土台の上に立っているからだろう。また苦しむかもしれない。
それでも…。きっと後戻りはしないだろう。


2004年12月06日(月) 何を書こうかなあ…。

何を書こうかなあ…。
私はこう思って考えている時間が好きだ。
家でも日記をつけている。ひとつはその日あった事を本当につらつらと書き記しているだけの、だらだらとした日記。もうひとつはこの日記で書こうとしているようなもの。つまり…なにかテーマを決めてそのことについて自分の感じたことや思いなどを書いているもの。なにも思い浮かばないときもあって、どうしようかなあ…と思うのだけれど、その時間さえ楽しい。
なにも思い浮かばないときは、自分の心に聞いてみる。その日あったことを朝から順番に思い出してみる。そして思い浮かんだことを書く。
なかなかなにも出てきてくれないときなんかは、放り投げて今日は寝てしまおうか…なんて思ったりするけど、それでもなにかが心に浮かぶまでじっと待つ。そして拙いながらも、書き出す。変わり栄えのしない毎日を送っているので、同じようなことが何回も書かれていたり、あまりにも短すぎたり…。後で見て笑ってしまう。
それでも書くことは楽しい。
何を書こうかなあ…。
今日もそう思って日記を書くだろう。そしてこの日記もそう思いながら書きつづけられたら良いなあ…。


2004年12月05日(日) 私のこと

私はうつ病だ。
発病したのは多分5年くらい前、薬を飲みだしたのは4年くらい前、仕事を休んでからはもう3年近くなる。
今思えばどうも私はうつ病気質だったようだ。今回、どかん!!と大きな鬱が私を襲ってきたけれど、過去を振り返ってみたら何度も鬱病にはかかっていたように思う。2年が限度。もともと明るくて頑張り屋だが、2年すると疲れてきて世の中の何もかもが悲しくなって死にたくなることもたびたびだった。そのときに気づいていれば、今回の大きな鬱は回避できたのかもしれない。
でも…。病気になっても悪いことばかりではなかった。そりゃ、悪いことのほうが多かったような気もするけど…それでも今の私を生み出すために必要な糧だったのかもしれない…と今は思えるようになってきた。そう、ようやく私はよくなってきたと思える。そして、仕事を休んでいるあいだに大好きだ、心から好きだ、と思えるものに出会えた。
それは本、そして、自分で文章を作ること。
この日記では、日常の生活を描くのではなく、拙いながらも文章を生み出すということを重点にしていきたい。まあ…寒がり・出不精の私の書くことなので、日常のことに偏ってしまうかもしれないけれど。それでもテーマをなにかに絞って書いていきたいと思う。
「ひとりごち」と同時に同じエンピツで「兄さん大好き!」というGLAY大好き日記を書くので、そちらも見てもらえたらうれしい。
一日一アップを目標に…すすめて行けたらなと思う。


彩夏

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