future is known...ミツ

 

 

時間の経過と共に - 2004年12月19日(日)

デパ地下でね、おいしそうなの沢山買ってきたから
一緒に食べよ?
ねっ!?

彼の隣にもたれかかっていた体を起して
テーブルに向かおうとしたら
腕を突然引っ張られ。
強い力でベッドに戻されてしまった。

やだ。こうしてる方がいい。

…うん。
体調いまいち?
気分悪い?何か飲む?

彼の甘えはたまにしか出ないから、
こういう時どうすればいいのか、正直戸惑う。
わからないから、頭を撫でて大丈夫だよって言う。
そしたら、すやすやと目を閉じて体を預けてくれた。
眠るまで手を繋いで、頭を撫でて心を落ち着かせ。
あたしも楽な体勢をとろうと体を動かそうとすると
無意識に彼は腕の力を強めた。


その腕の中で自分の身を考える。
一度は決意したことが緩んだり、強まったり。
ふらふらふらふらふらふらふらふら。
感情の起伏がどんどん激しくなっていった。

__________

翌朝、早起きをして
お風呂へ入って
昨日食べられなかったご飯を一緒にとった。

会社行きたくないね…

言葉にしなくても思いは同じ、二人でにやけた。
そんなそんなもちろん出来ないけどさ。
近くの駅まで車で送ってくれて、ゆったり会社に向かう。
彼は30分遅刻をしてしまった。

__________


言いたいことはたくさんあるし、
ここにまだ書けないことだってある。

それからのあたし。

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...

君の名前を呼び続ける - 2004年12月15日(水)

ご無沙汰です。
労働というカテゴリーに入ってしまう
友達とのお買い物やパーティの準備や
アルバイトの面接や
なんか一週間がよくわからず過ぎてました。
ストレスが溜まって、偏頭痛がおきたので
週末はお会いせずでした。


日曜日の早朝6時に突然彼からメールが来た。

ただいま。
ミツに会いたいです。
出来たら今日会いたい。
突然、無理だろうけど…


何やら意味深なメールじゃね?
このメールで飛び起され、頭ボケーっとしてたあたしでも
何かイヤな予感がした。
何故に敬語??
何故にこの時間??
何故に遠慮がち??
普段はこんな弱気じゃない。
だからこそ、気になった。

思わず、即レスしてしまった。

おかえりなさい。
どうしたの?
会いたいね…

そんなメールを返した。
即またメールが帰ってくるかと待っていたけど
連絡が無い。
電話をしてみる。
反応無し。

??????

拒否かよ!?

てか、寝たな…と勝手に解釈をしてあたしもまた眠りについた。

昼頃起きて、夕方に会いに行こうか??という趣旨メール。

反応無し。

シカトかよっ!

自分から会いたいメールしておいて
オ マ エ ハ ナ ニ サ マ ダ
気になるじゃないかと…一人悶々としていながらも
結局は、整体・ゲルマ温浴・カフェ・ツタヤと休日を堪能したあたし。

こんなに連絡がないのはおかしい。
倒れたな…
そう思った翌日。

案の定、彼から気を失ってたという連絡が入る。
真っ先に、「ごめん」ってあーた。遅いから!!!


__________

彼はあたしに心配をかけたくないと無理をする。
そして、後日報告をする。
これは、彼の善意と見得と本音が入り混じった行動だと思っている。

彼のことを第一に考えると周りが見えなくなって
仕事に手がつかないということを知っているから。
すぐにでも彼に会いに行こうとして(早朝でも夜中でも)
自分が見えなくなることを知っているから。
また、自分の弱った部分を知られたくないから。
いつだって、カッコいい彼氏でありたいと言う。
そしてあたしの心配は、負担に感じるだろう。
何も出来ないあたし→悩む→自傷行為→逃避
それの原因が、彼自身にある→努力で治らない→心配はうっとおしい

全てパラドックスの世界だ。

それを何度もあたしと彼は繰り返している。
そして話あって来た。
けれども、相変わらず後日報告をする。
っていうことは、まだまだ問題はあると示唆できる。

__________


その2日後。

あまりにも彼が弱っていたので
仕事帰りに彼のもとに行った。

元気そうだったが、お互い久しぶりに会ったもので
話が尽きない。そのうち、彼の表情がどんどん強ばっていった。

ちょっと休みな…

やだ。話せるときに話したい。

じゃあ、横になって話そう!?
あたしが隣で聞いてるから・・・。

うん、わかった。

仕事で疲れているのがよくわかる。
ベッドに横になる息遣いも深くて、彼は今にも眠ってしまいそうだ。


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つづく。


...

どうでもいい女。 - 2004年12月08日(水)

昨日、口喧嘩をしてしまった。
ヤキモチなのに、なんだか重たい。
彼がとても好きだ。
彼の時間は彼のものなのに
なんだか、自分だけのためにあるんだという
錯覚をしてしまって
とてもウザい女になってしまった。

今、一人でいるのに
どうして電話に出ないのか?

ただそれだけなのだ。
それで一人、妄想族の仲間入り。
悪い想像は膨らみ→逆上という至って普通なストーカー?でした。
怖ぇぇええ。自粛しなくちゃ
彼は最近、とても忙しい。
会社を辞めたと思ったら
信頼できる友人と年内に会社を立ち上げる。
クライアントが早速ついて、あたしは放置だ。
その友人♂と何度か面識はあるのだけれど
いつも一緒にいるから、ジェラってしまう。
うんこうんこうんこうんこうんこうんこ。ちっ
たまには奴らにご馳走にならなければ…

__________


彼の病を心配する自分と
彼のことを思う自分は一緒にしてはいけないような気がする。
平等じゃいられないし。心配が重すぎても何も結果は出せないから。
あーああああ。
ホント、周りの扱いとあたしの扱いが
極端に違いすぎて第3者がいる時に
平然としてなきゃいけないのが、イヤだ。


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電話でむすーっとお互いしている。
今週は少し二人ともいっぱいいっぱいです。



...

手をとって - 2004年12月03日(金)

歳の差がある二人は、どんな話をするのか?
どこに共通点があるのか?

あたしの友達や彼の友達は
素朴な疑問をよく私たちにぶつける。
はっきり言って、共通点なんかなかった。
あたしも彼も音楽好きではあったが
年代が違うから
ジャンルが合わない。
これって、かなり致命傷。
彼は洋楽好き。しかもメタル。
あたしはその辺に転がっているテクノやHIPHOP。
だから、いつも流れる音楽はどちらかが妥協した。

外見は。出会ったころはまだ10代だったから
まだ化粧も洋服も幼かった。
カジュアルな服が自分でも合っていると思ったし
無理に背伸びはしなかった。
彼はオシャレ好きだったから、一流メゾンを着こなしてた。
デートはあたしの方が周りを気にした。

それがいつしかあたしも大人になって
彼もあたしもお互いの感性を受け入れるようになった。
少しずつ化粧もオシャレも覚えたし。
彼はあたしの好む音楽を聴くようになった。

だから、付き合い当初よりも
年月を重ねた方が、話す内容は濃くなり
好みもわかるようになった。
彼と毎日メールや電話をしても
話はもちろん尽きない。
一日にあったこと、周りの友達のこと
将来のこと、両親のこと、二人のこと、デートのこと
共有出来るものが増えれば
楽しみも、自分のユーモアも磨かれないかなぁ…。


__________


彼の体に異変が起こるようになってから
自分の非力さに落ち込むようになった。

偏頭痛・喀血・めまい
視力低下・肺からこみあげてくる咳
低血圧・腰痛・全身の痛み
摂食障害・睡眠障害

訴えをおこしても、あたしはもちろん何も対応できない。
ただ、そばにいて抱きしめる
「大丈夫だよ」って、その場限りの言葉を吐く。
それが出来ればまだ良いほうだ。
あたしは常に一緒にいるわけじゃないから
彼はその異変と一人で戦っているのだ。

あたしに何が出来る??

苦しむ姿を見せても、あたしは何も出来ないのに
どうしてこういう言葉が出てくるのだろう。
言ったそばから、自分の為だと気づく。
だからよく彼は、同情はいらないと言うのだ。
もちろん同情はしてないけど
力になれない自分がイヤで
何も出来ないことを知りながら、
彼の苦しみを助けたいという、正義感だけだ。
自分を肯定したいからだ。


__________


以前から、二人で暮らそうと話はしていたけれど
実行に移せなかった。
彼の余命を聞いて、ようやく重たい腰が上がりそうだ。
来年の春あたりに
同居することを決めた。
二人の間にある隙間を埋めるため。
時間を大切にするため。

彼の余命のことは二人の友人達には伝えてない。
これからそれをどうするか。
ちゃんと話し合わないといけない。
でもさ。
もし、周りの友達が5年後いなくなるって聞いたら
ぶっちゃけ迷惑じゃないのかな。
ひくでしょ!?


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明日はケーキを焼こう!
彼と一緒に食べるチーズケーキ。


...

わざわざ思い出しもせず - 2004年12月01日(水)

昨日は電話をした。
週末しか会えないから、連絡は出来るだけ絶やさぬように。
朝や夜の空いた時間は、心がけている。
会社の近くを通ったら
必ず連絡をして出来るだけ会えるようにする。

彼は相変わらず仕事をしている。
あたしも通常通り、日々を過している。
あれから、何も変わってない。
彼が、近い将来いなくなるという覚悟だけ備わった。

あたしから見て。
彼はとても行き急いでいる。
エクスプレス級に。
仕事がどんどん来ると喜んでいた。
岐阜・鳥取・大宮・調布・小田原・軽井沢

地方ばっかりじゃん。
倒れるよ!?

あたしの心配をよそに、名を残す。
生きていた証を残すことに精一杯だ。
まだ5年ある。もう5年しかない。
考えはきっと後者のほうで
やりたいことを選んでするしかない。
だから彼は、一番に存在を残すことを選んだんだと思う。
苦しさを和らげることよりも
痛みを耐え、睡眠を削り、頭を振る回転させ
一秒を惜しんでいる。

とてもすごい人だと思った。
あたしはある意味論外だ。

もうすぐ、会える。
それだけで嬉しい。

あと何回会える?声を聞ける?
何度も泣いた。
枯れたと思ったら、また溢れた。
頭は痛くなるし、声も出ないし、吐き気もする。
泣き崩れた。見るもの全てが憎くなった。
一緒に死にたいとさえ思った。
一度考え出すと、灰になるだけだった。
でも、あたしはあたしの生活がある。
平日は仕事をしているし
冷静にならなければいけない。
私情を表に出してたら、周りに迷惑をかけるだけだ。
そう気づいてから
彼の運命はこころにしまうことにした。

ただ、会う時は
全部を使って彼を記憶することにする。


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まじウゼー。
この状況の自分に酔ってる?
そしたら狙撃して下さい。


...




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