もうちゃ箱主人の日記
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2008年06月30日(月) 月曜日は図書館で

ここ数週、月曜日の午後は
妻と一緒に図書館で過ごしている。

三鷹の図書館は、近くでは駅前と本館があり
本館には、立派なコレクションがあるのだが
夏は、ちと遠いね… (^^;)
駅前図書館は近いんだが
閲覧スペースが少なくて…
 (ここでは、落語CDをよく借りる)

そういうわけで
お隣の武蔵野市の中央図書館に
おじゃましている。

ここは、開架のほか
一部が閉架の地下書庫収蔵となっているため
一々借り出しする必要があるのが、厄介だが
結構マニアックな本もあり
大変ありがたい。 (^ω^)

それに
ほかの大半の図書館が月曜休館なのに
開いているのもありがたい。\(^ o ^)/ 
 (休館は金曜)


2008年06月29日(日) ワインレッドの詩人は夏至を…

アルフォンソ様におせえて頂いたが
ニッケイも味なことを、やるのぉ…(^^;)

21日は夏至でしたが
この日のニッケイのコラムは
西脇順三郎と田村隆一を
引用しておる。

 一部を…

春秋(6/21)

 「ワインレッドの詩人は夏至を予感しながら
  野の草木にやどる
  精霊と化す」。
田村隆一の詩「ワインレッドの夏至」の一節だ。
超現実派詩人・西脇順三郎への賛歌で、
初めて買った順三郎詩集の印象深い表紙の色を題にとっている。

▼詩には順三郎の詩句
 「また脊髄の中を/夏至が昇ってきた」が引用してある。
この短い詩句でも分かるとおり、順三郎の作品は難解だが、
隆一はそこに「哀」を見つけ「ワインレッドの夏至」をこう結んだ。

 「哀
  へと旅を旅した詩人の声は
  哀
  を活性化し多声化しながら
  諸生物の夏の喊声を
  よびおこす」  
   《後略》
  

コラムはこの後
 環境省の研究委員会が発表した地球温暖化の影響についてのリポートを
とりあげ、「高温によるブドウの着色不良」「多雨によるミカンの浮皮症」「南方系魚類の増加」「黄葉・落葉の遅れ」などの自然界の異変を紹介し

>これから暑くなるのが怖いように感じる。
 今日は夏至。
 やって来る夏本番に「よびおこされる諸生物の声」は
 喊声なのか、悲鳴なのか。
 
 と結んでいる。

http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/20080620AS1K2000820062008.html


せっかくなので
田村の引用した西脇の詩の全文を
紹介しませう。


   夏至

 また脊髄の中を
 夏至が昇ってきた
 ヨハネのマラルメのゲジゲジの
 せぼねを食うためにオナガが
 笑いながらかけめぐっている
 磯にうちよせる波が小さく見える
 カマキューラの山々なども青白く
 波うっているニイキューラの書斎の
 窓などあけて谷底の
 うぐいすを聞きながら
 ボッカクの六人はシャーマンヒッピー族の
 ように高楼のテッペンにねそべり
 正午のパンの牧神への
 唱のパイのパイオーンを捧げて
 饗宴をひらいてから次の
 夕暮の饗宴へと急いだ
 座を一人一人下って見よ!
 人間がおもちゃを作る木を
 赤と黄の最高の間色の
 巨木の野生のクワの実を

  (詩集「人類」より)




*新倉俊一先生の『西脇順三郎全詩引喩集成』によれば
 各種の引用は次の通り。 (筑摩書房、1982年、357−8頁)
  但し、一々そんなことに拘らなくても
  この詩の魅力は、わ か る
            ……はず。


・初出は、詩学社版『西脇順三郎詩画集』(私はこれで読んだ)
・ヨハネのマラルメの〜:マラルメの詩「エロディアード」からの引用
・カマキューラ、ニイキューラ:それぞれ「鎌倉」「新倉」のモジリ
・ボッカクの六人: 西脇本人、会田綱雄、吉岡実、江森国友、鍵谷幸信、新倉俊一
・唱のパイのパイオーン:パイオーンはギリシャ語で「神の賛歌」。
            パイは仏教用語の仏の徳を賛美する梵唱(パイ)にかけている


2008年06月28日(土) モーツァルトの自筆譜画像




以前 どなたかから
うかがったような気がするが
モーツァルトの
《Gran partitta  グラン・パルティータ KV 361》の
自筆譜画像がWEBにアップロードされているのに
偶然めぐりあった。

ありがたいですね。
 (91頁をクリックしていくのが、ちと大変だが… (^^;))

http://lcweb2.loc.gov/diglib/ihas/loc.natlib.ihas.200152596/contactsheet.html




2008年06月27日(金) ライチ異変!




何度も言うように
私は、ライチ だ〜いすき 人間。

毎年、この季節が待ち遠しい。

今年も、先月末近く第1号を食べたとご報告してますね。(^ω^)

 と こ ろ が
それを買ったのは駅前のスーパー「オオゼキ」なんだが
その後、ほかの店に出ない。

例年、東急や丸正に続々入荷するはずが
今年は、いまだ オオゼキのみ。
既に、3回購入して食べたから
いいんだが

なぜだろう??

数年前のSAAS騒動の時
その対策に役人が借り出され
ライチの検疫ができず、輸出が滞ったということがあり
あの年は、数回しか食べられなかった。
 あれ以来の珍事である。

考えられるのは
大地震後の対策か
五輪騒動というところか。

幸いなのは、値段が例年通りなこと。

オオゼキでも、どこでもいいから
ライチある限り、
 食べていく決意であります。 キッパリ!


2008年06月26日(木) 四千の日と夜

 


むかしばなしで恐縮だが
お古いところの詩を二、三
お付き合いくだされ。


 最初の詩には、ブルトンの詩の影響が
 2つ目には、エリオットの影響が感じられるように思う。
 詩人自身は2番目の詩に大きな自身と愛着を持っていたようで
 自らの試論的エッセイ中に引用している。

--------------------------------------------------------
   一九四〇年代・夏

世界の真昼
この痛ましい明るさのなかで人間と事物に関するあらゆる自明性に
われわれは傷つけられている!
犬のように舌を垂らして
「一九四……年
 強烈な太陽と火の菫の戦線で
 おれはなんの理由もなく倒れた だが
 おれの幻影はまだ生きている」

「おれはまだ生きている
 死んだのはおれの経験なのだ」

「おれの部屋はとざされている しかし
 おれの記憶の椅子と
 おれの幻影の窓を
 あなたは否定できやしない」
われわれはこの地上をわれわれの爪でひっかく
星の光りのような汗を額にうかべながら
われわれはわれわれの死んだ経験を埋葬する
われわれはわれわれの負傷した幻影の蘇生を夢みる

彼女の眼は崩壊と滅亡だけを瞶めてきた人の悲劇的イロニイで
   みちている
彼女の耳は沖の彼方のあの難波人の叫喚だけを聴くばかりである
彼女の文明は黒い その色は近代の絵画のなかにない
彼女のやさしい肉欲は地球を極めて不安定なものとする
彼女の問いはあらゆる精神に内乱と暴風雨を呼び起す
彼女の幻影にくらべればどのような希望もはかない
彼女の批評は都会のなかに沙漠を 人間のなかに死んだ経験を 
   世界のなかに黒い空間を覚醒する そして
われわれのなかにあの未来の傷口を!

わたしはこれ以上傷つくことはないでしょう なぜなら
傷つくこと ただそのために わたしの存在はあったのだから
わたしはもう倒れることもないでしょう なぜって
破滅すること それがわたしの唯一の主題なのだから

雷雨! われわれの永遠の夏は彼女の歯で砕かれる



   **************
   
    立棺

     1

  わたしの屍体に手を触れるな  
  おまえたちの手は
  「死」に触れることができない
  わたしの屍体は
  群衆のなかにまじえて
  雨にうたせよ

  われわれには手がない
  われわれには死に触れるべき手がない


  わたしは都会の窓を知っている
  わたしはあの誰もいない窓を知っている

  どの都市へ行ってみても
  おまえたちは部屋にいたためしがない
  結婚も仕事も
  情熱も眠りも そして死でさえも
  おまえたちの部屋から追い出されて
  おまえたちのように失業者になるのだ

  われわれには職がない
  われわれには死に触れるべき職がない


  わたしは都会の雨を知っている
  わたしはあの蝙蝠傘の群れを知っている

  どの都市へ行ってみても
  おまえたちは屋根の下にいたためしがない
  価値も信仰も
  革命も希望も また生でさえも
  おまえたちの屋根の下から追い出されて

  おまえたちのように失業者になるのだ

  われわれには職がない
  われわれには生に触れるべき職がない


  2

わたしの屍体を地に寝かすな
おまえたちの死は
地に休むことができない
わたしの屍体は
立棺のなかにおさめて
直立させよ

地上にはわれわれの墓がない
地上にはわれわれの屍体をいれる墓がない

わたしは地上の死を知っている
わたしは地上の死の意味を知っている
どこの国へ行ってみても
おまえたちの死が墓にいれられたためしがない
河を流れて行く小娘の屍骸
射殺された小鳥の血 そして虐殺された多くの声が
おまえたちの地上から追い出されて
おまえたちのように亡命者になるのだ

地上にはわれわれの国がない
地上にはわれわれの死に価いする国がない

わたしは地上の価値を知っている
わたしは地上の失われた価値を知っている
どこの国へ行ってみても
おまえたちの生が大いなるものに満たされたためしがない
未来の時まで刈りとられた麦
罠にかけられた獣たち またちいさな姉妹が
おまえたちの生から追い出されて
おまえたちのように亡命者になるのだ

地上にはわれわれの国がない
地上にはわれわれの生に価いする国がない

3

わたしの屍体を火で焼くな
おまえたちの死は
火で焼くことができない
わたしの屍体は
文明のなかに吊るして
腐らせよ

われわれには火がない
われわれには屍体を焼くべき火がない



わたしはおまえたちの文明を知っている

わたしは愛も死もないおまえたちの文明を知っている
どの家へ行ってみても
おまえたちは家族とともにいたためしがない
父の一滴の涙も
母の子を産む痛ましい歓びも そして心の問題さえも
おまえたちの家から追い出されて
おまえたちのように病める者になるのだ


われわれには愛がない
われわれには病める者の愛だけしかない

わたしはおまえたちの病室を知っている

わたしはベッドからベッドヘつづくおまえたちの夢を知っている
どの病室へ行ってみても
おまえたちはほんとうに眠っていたためしがない
ベッドから垂れさがる手
大いなるものに見ひらかれた眼 また渇いた心が
おまえたちの病室から追い出されて
おまえたちのように病める者になるのだ


われわれには毒がない
われわれにはわれわれを癒すべき毒がない


 (田村隆一詩集『四千の日と夜』から)

***
PS: 詩集『四千の日と夜』の現在の古本価格は
 26千円〜10万5千円とか… 
  (高い方は、詩人の肉筆署名入り)


2008年06月25日(水) 芝居が続く…




知人が出演していることもあり
またまた芝居見物。

最近
コンサート通いを自粛(?)して
夜、出かけるのが少なくなったことあり
結構疲れる… (^^;)

でも、またいい涙を… (^^;)

あらすじは、邦訳を読んで知っていたけれど
素晴しい展開で、第3幕フィナーレでは
亡き父母の顔が思い浮かび、
涙が止まりませんでした…(涙)

最近、涙っぽくなってねぇ。
(土曜日観たイプセンでも泣けてしまい…
  でも涙の量は今回の方がずっと多かった (キッパリ!))


進行係(上演訳では、舞台監督)を、A、B二人に分けたのは
秀逸なアイデアだったと思います。
 (今回のオリジナルかな?)

 まだ上演中でもあり
  詳しくは、また後日に…


平成20年度文化庁芸術創造活動重点支援事業
 演劇倶楽部『座』第20回公演 「わが町」

 作:ソーントン・ワイルダー
 構成・演出:壤 晴彦
 劇場:ベニサン・ピット(森下駅・両国駅)

http://za01.com/stage.html


2008年06月24日(火) 私の書棚

太宰、田村が出たところで
読書遍歴の話題を少々 
(嫌われない程度にね… (^^;))


子供の頃から、アンチ正統派を通してきたような気がする。
書棚をみると、人柄、人品が見えてくるというが

集めた(集まった)全集、作品集だけみても

アルフォンソ様が、渡辺一夫、福原麟太郎全集…なのに対し

私は、西脇順三郎、田村隆一、種田山頭火、八木重吉、
 エイゼンシュテイン、植草甚一、山口瞳、志ん生全集…

  となると、
  脈絡あるような、ないような…

う〜む! やはり人柄が見えてくるかな  … (^^;)

思えば、
 アルフォンソ様が、せっせとニッケイの切り抜きをしている頃、
 私は、「テンポイント号骨折」の記事に涙していた… (^^;)

こりゃ、だめじゃ
 勝負にならない … (^^;)
  (別に、勝ち負けじゃないけれど…)


****
話はそれるが、
田舎の生家の周りに、知的環境は少なかった。
教会の日曜学校に行くぐらいだったか。

近所でインテリと目されるお宅にうかがうと、
コタツの向うの本棚に、
 岩波の「漱石全集」と平凡社の百科事典
 がきれいに並べられていた。
これが、インテリの本棚というものかと
子供心に思ったものだ。
(同時に反撥も…)

これが、私の
「アンチ岩波」、「アンチ・ニッケイ」、
「アンチ・ヨミウリ」、「アンチ・アサヒ」、…の根源か!

  素直じゃないねぇ… (^^;)


話はそれるが、
 生まれ変わったら、
本のない暮らしをしてみたい  
 …ような願望もある。
    それはまたの機会に!


2008年06月23日(月) まぶしい夏  だざいともりたどうじ




単純な連想だが … (^^;)
太宰といえば、森田童子を語らずにはいられませんですよね。
 (また、若者に嫌われるか… (^^;))
 
森田童子といえば、サングラスがトレードマークでしたが
私は、公演後のサイン会で、サングラスを外した森田童子を、
覚えていますよ〜
(ぽっちゃりしたごく普通のお姉さんだった…)

あの劇場に野島伸司も、きていたのだろうか?

**
♪ まぶしい夏

    玉川上水沿いに歩くと
    君の小さなアパートがあった
    夏には窓に竹の葉がゆれて
    太宰の好きな君は 睡眠薬飲んだ… ♪ 


2008年06月22日(日) 銀座ぶらぶら

ギンブラじゃないよ、銀座ぶらぶらである。キッパリ!

銀座の東芝ビルで、ギンコー時代の支店の方たちとのOB会を
やるというので、早目に出かけ、周りをぶらぶらした。
(1つ下の人たちの同期会にゲスト参加させてもらったもの)

ずいぶん変わったねぇ。
(たまに出かける時も、目的地に直行するので
  周りまで気にしたことがなかったし…)

 旭屋書店 … なくなっちゃった。
 フジフィルム・ギャラリー… なくなっちゃった。
 オーディオ・ハンター … なくなっちゃった。
 リッカー美術館 … なくなっちゃった。(ずいぶん前からだが)
 
 不二家、あの騒動で心配したが
 なんとかまだあるみたい。(^ω^)

昔からあるのは、銀座ウエストと風月堂くらいかな?


2008年06月21日(土) イプセン





午後から、ちょうど雨も上がり
新宿にイプセンの芝居を観に出かける…
 (買ったチケットで(笑))

ただ観てるだけとはいえ
 芝居を観るのは、すごいコンセントレーションを要し
 疲れる 、快い疲れですけど… (^^;)
  (いいコンサートもそうなんだが… (^^;))

例によって、原作(戯曲)を毛利先生訳で
先日読んだが、これまで読んできたイプセン作品と異なり
障害ある子供の事故死と夫婦の危機を
恵まれない子供への助成活動により、
乗り越えていこうとする
「ポジティヴ」な決意の表明で終るという異色の作品である。

会場は、平面舞台をU字形に囲む地下の狭い空間。
ほぼ満席だった。

すぐ目の前で繰り広げられる熱気ある舞台に
ひきつけられる。

フィナーレでは、まぶたが熱くなった。(^ω^)

*****
> イプセンを上演する会  《小さなエイヨルフ》
2008年6/18(水)〜22(日)  14時、19時
SPACE雑遊  新宿3-8-8    新宿O・Tビル B1F
 http://www.ibsenkai.com/news.html


*****

PS: 久々にNHKのサイトをみてビックリ!

先日見逃した松井冬子の特番の再放送を、昨夜
 やってただよ… 
また見逃した!!   (^^;)

あれから、いつ再放送するか、月刊TV番組を買ったりして
探していたんだがねぇ。
 こりゃぁ、縁がなかった、ということかねぇ… (^^;)


>ETV再放送予定
[教育テレビ]
放送日:6月21日(土)午前1:00〜2:00 【6月20日(金)深夜】  
 「痛みが美に変わる時〜画家・松井冬子の世界〜」
 (2008年4月20日放送)
 


2008年06月20日(金) かやのそと  ; 言葉なんか…

今日のゼミでは、映像専攻の方が
 『Re:キューティ・ハニー』におけるオタク批判

というテーマで発表。

詳しくは書けないが、
 拝聴していて
 なんのことやら、ようわからん… (^^;)


若い頃から
サブ・カルチャーには、興味を持ってきて
結構詳しいつもりでいたんだけど
 エヴァンゲリオン・ブームあたりから
 感性がついていけなくなった。

悲しいのぉ… (^^;)


****
日中 図書館で久々に
田村隆一詩集」に、ちょっとだけ目を通したのを
思い出した。
 高校時代、こういう詩を読んでいたのだった。
  (暗かったねぇ (笑))

------
   帰途

 言葉なんかおぼえるんじゃなかった
 言葉のない世界
 意味が意味にならない世界に生きてたら
 どんなによかったか

 あなたが美しい言葉に復讐されても
 そいつは ぼくとは無関係だ
 きみが静かな意味に血を流したところで
 そいつも無関係だ

 あなたのやさしい眼のなかにある涙
 きみの沈黙の舌からおちてくる痛苦
 ぼくたちの世界にもし言葉がなかったら
 ぼくはただそれを眺めて立ち去るだろう

 あなたの涙に 果実の核ほどの意味があるか
 きみの一滴の血に この世界の夕暮れの
 ふるえるような夕焼けのひびきがあるか

 言葉なんかおぼえるんじゃなかった
 日本語とほんのすこしの外国語をおぼえたおかげで
 ぼくはあなたの涙のなかに立ちどまる
 ぼくはきみの血のなかにたったひとりで掃ってくる

    (田村隆一詩集『言葉のない世界』)



2008年06月19日(木) 紫陽花の花の色

        


紫陽花の身頃が過ぎようとしてますね。… (^^;)
 表記についてですが
  アジサイ、紫陽花 
 どっちもいいですね。
  決めかねる…
 両方、ごちゃまぜで使っちゃいましょう。(^ω^)

館林の家の裏庭の紫陽花↑は、先々週満開でした。
井の頭線の電車から観るアジサイも、そろそろ疲れてきたようです。

 花の命は短いからいいのか… (^^;)


さて
以前から、ノドにひっかかった骨のように気になっていたのが
紫陽花の花の色!

よく、
 アジサイは土地の酸性度によって色を変える。
 酸性度が高いと、青が強く、酸性度が低いとピンクになる
  … と、言われてます。

でも、このお話、何かひっかかる。
リトマス試験紙じゃないんだから…(笑)
 実際に、青い花のすぐ隣にピンクの花が咲いてたりするしね。


うますぎる話、できすぎた話は、疑ってかかれ! 
が、私の処世訓ですから (素直じゃないね… (^^;))
この説にも、内心 異を唱えておりました。


Webをみると
 あの大手花屋さんのヒビヤカダンにして、こう書いてある。

紫陽花の花の色の変化は、実際には土壌のPHと関係している。
 雨が多いわが国は塩基が溶脱されて酸性土壌となっている土地が多く、
 ブルーが美しく発色するのだ。
 また、ヨーロッパでは石灰岩質の土地が多く、土壌が中性から
 弱アルカリ性なのでピンクの発色が美しくなる。
 土地によって土壌PHは異なるので、購入した鉢を地植えすると
 違った花色になってしまうのはこのためである。
 生産者は紫陽花の美しい色を発色させるために、特殊技術で
 土壌PHを色々調整しているが、素人には難しいところであろう。
 

  http://www.hibiya.co.jp/roman/arakida01/index.html


富山市科学文化センターというWebをみると
S54年の元ネタをもとに、こう書かれています。
 少々長くなるけど引用します。

あじさいは、花びら(花びらに見えるのは本当はガク)の色が
 青の時も紅のときも、中にある色素は同じなのです。ということは、
 一つの色素が青にも赤にも、自由に変わるということです。…
 この色素には、デルフィニジン配糖体というむつかしい名前がつけられて います。これと同じような性質を持つ色素は他の赤や青色の花、紅葉、リ ンゴの皮などにも入っており、これらの色素をまとめてアントシアン類と 呼んでいます。アントシアン類は水に溶けやすく、溶液が酸性だと赤く、 中性では紫、アルカリ性では青く変わります。

 しかし、実際のあじさいの花では、紅色のときは酸性、青色のときは
 アルカリ性になっているということはなく、どちらの場合も酸性だと
 いうことが調べられています。
 ということは、あじさいの花が青くなるとき、アントシアンを青くする
 何かが働いているわけです。この働きをするものは、水に溶けたアルミ
 ニウムだろうということが何人かの学者によってわかってきました。
 これは、赤い花よりも青い花の方が、10倍ぐらいも多くアルミニウム
 を含んでいることや、アルミニウムが溶けた水、例えばうすいミョウバン 水などであじさいを育てると、ミョウバン水が濃くなればなるほど、
 青い花がたくさんつくという実験などからわかってきたのです。

 青いあじさいは、酸性の強い土に咲くといわれています。
 それは、土の酸性が強いと土の成分の一つのアルミニウムが土に
 溶けやすくなり、これが根からたくさんすいあげられて花を青くする
 のだと考えられています。■
 

http://www.tsm.toyama.toyama.jp/public/wadai/nendo1979/wadai015/wadai015.html


結論は似たようなものかもしれませんが
なかなか説得力ある説明で、門外漢にも
  納得できるような気がします。
すべからく、説明はこう願いたいものです。

しかし、30年も前からこう言われてるのに、いまだに
単純な「リトマス試験紙」論が
世間に流布されているのは、なぜなんでしょう。

これも、また、「モーツァルト無謬の天才説」と同じような
受け売りの連鎖の結果なんでしょうか。

*********************

今日は、桜桃忌ですよ〜
 太宰ファンのみなさんは禅林寺に
 いらっしゃいましたか!
  (私は、もちろん、行きませんでした。キッパリ! (笑))


2008年06月18日(水) 桜桃忌の前日に…

前回の書き込み(13日)後、
何人かの方からありがたいメールを頂いたりしましたが
私の書き方が悪かったのか
かんちがいされている方もいらっしゃるので
再度確認しておくと

「太宰の命日と桜桃忌とは異なります。
 命日は6月13日だが、
 行事としての<桜桃忌>は
 彼の誕生日である6月19日に行われます。」


なぜ、誕生日が桜桃忌なんだ!といわれても困ります。… (^^;)
太宰が入水したのは13日深夜で、検死報告による死亡日は
 その13日なんだそうです。
遺体が発見された19日は、たまたま誕生日当日だったとか。

太宰を偲ぶ桜桃忌を、いわば、しゃれで
 誕生日で遺体の揚がった19日に行ったのが習慣になった
    …らしい。
  (受け売りですから責任は持てません…… (^^;))


さて、太宰の初版本を何冊か持っているが
これは、神保町の田村書店に
西脇順三郎の詩集を買いに行った時
目に入った。

西脇の詩集に比べると、ずいぶん安かったので
つい、ふらふら〜と、
衝動買いしてしまったもの。(笑)
(『桜桃』の表紙や口絵の絵の赤色が退色して
  なんともいえぬ「味わい」が出ている
   因みに、『桜桃』の中味は、まだ読んでいない… (^^;))

かように
私は、太宰の熱心な読者ではない。
ここが私の、へそ曲がりなところだが
高校時代、熱心に読んだのは、太宰の小説
 …ではなく
奥野健男の『太宰治論』!!  (笑)

「ぼくたちは太宰を好きといっていいのです。…」(注 参照!)

という調子の
当時一世を風靡した?「ぼく …です。」の清新な文体に、
すっかりまいっちまいました。(笑)

 40年前の当時でも
 太宰を好きなどというと、
 文学好きの仲間には
 「あんな下らないのを!」と
 白い眼でみられるような風潮があった。… (^^;)
  (当時の多くは、若き日の 大江健三郎に、イカれていた)

上の文章は
今でも、暗誦しているぞ!
 こう書いていると、懐かしさがこみあげる。
   若いねぇ (笑)

 ♪ 若かったあのころ
   なにもこわくなかった…




    (関係ないけど
     奥野健男の父上の奥野健一氏は
     当時保守派で占められていた最高裁の中で
     八海事件無罪判決や砂川事件判決での少数意見などで
     「ハト派」と呼ばれていた最高裁判事だった。^o^)
 
*後注:
この下書きを書いたあと、気になって
図書館に行って奥野の本を確かめたら

「ぼくたちは太宰が好きなら好きと真向から叫んでいいのです。…」

 (『奥野健男 作家論集 第1巻』泰流社 S52年、9頁)

と、なっていた。
本来訂正すべきところだが、記憶の懐かしさもあり
併記させていただきます。(ペコリ)


2008年06月17日(火) ドイツ語のお勉強

お馬鹿なハナシが続いたので
 反省して勉強を…

****
まず次の文章を見てください。


Man hat diesem Chorale nicht nur noch mehrstimmig gemacht,
sondern ihm noch verschiedene andere Formen gegeben,
und einige Stimmen davon verschiedentlich ausgeziert :

daher der sogenannte figuriete Gesang entstanden ist, (1)
von dem gegenwaertig so viel Missbrauch gemacht wird, (2)
dass man oft sich den der Kirchenmusik besinnen muss, (3)
ob man in der Kirche,oder in der Oper sey. (4)


これは、1774年に出版された有名なズルツァーの『美学辞典』の
1節ですが 
(ついに私も、この本を読むまでになったかという感慨もあるが、
  ぜ〜んぜん解らん… (^^;))
先の文章は、まあいいとして
:後の、構文が取れません。
 ご覧のように、(1)〜(4)いづれも定動詞後置ですから
 「複文」なんですね、では「主文」は、どれなのか?ということになる。

 学生たちと話しあったのですが、
 みんなお手上げ!
 やむを得ず、先生に教えて頂いた「種明かし」は以下の通り。


ポイントは、(2)(3)が、so〜 dass構文(英語のso〜 that)と
いうこと。 それがわかれば、あとは簡単。
(1)ではdaherが関係詞的に使われているため、後置されている。
つまり主文は、:前の文全体ということ。
続いて、本来のso〜 dass構文なら、(2)の動詞は定位置だが
本件では、von dem という「前置詞+関係代名詞」があるため
動詞が後置された。
(1)は関係文であると同時に、(2)の主文となるわけ。… (^^;)
(2)(3)に、soと dassがあるのは気付いていたが、
動詞後置されているため、so〜 dass構文につながってるとは
思わなかっただ… (^^;)
わかってみれば、簡単なことなのに
 まだまだですね、お恥かしい… (涙)
 
そういうわけで、大意は以下の通りか。

<このコラールは多声で作られたのみならず、
 いろいろな形式を与えられ
 二三の声部は様々に装飾された。

 そこから、いわゆる「手の込んだ多声音楽」が生じた。
 その音楽は、目下たいへん濫用されているので、
 人はそれを聴いている時、果たして自分は教会にいるのか
 オペラ座にいるのかわからなくなるほどである。>



2008年06月16日(月) うるさいエコ

いささか後聞になってしまったが
先々週だったか
テレビ局が、何をとち狂ったか
“エコ特番”の垂れ流し放映をやっていた。
(例によって、テレ東はカヤの外だったが…)

中でも目を引いたのが
NHKの「SAVE THE FUTURE」と、
日テレの「Touch!Eco08」
 これは何と13時間連続と名打って、だらだら長時間放送した。

もちろん、どちらも観てません。キッパリ!

観てないのに、悪口言うのもフェアでないかもしれないが
出演者みれば予測はつくし、
観る気が起きんもんね。(笑)

当然、視聴率も悪かったらしい。
(「SAVE」6.3%、「Touch」6.6%)

だいたい
エネルギーの無駄遣いといえば
くだらない番組を垂れ流してるテレビ局
 おめえんとことだろ!

(おもわず、下品になってすみません。ペコリ… (^^;))


だいたい、スポンサー付きの番組で
本音を語れるかっというもの。
本気でやるなら、なしでやるとか…

妻と話したのは
番組を買い取ったスポンサーが、
 <エコのため放映を13時間、休止します>

とでもやれば、大受けしただろうに、ということ。

どこか、そんな太っ腹な、お大尽はおまへんか!?
 (なぜか、関西弁 (笑))


 


2008年06月15日(日) 6月15日

6月15日というと、安保世代(60年安保)ほどではないが
特別な感傷がある。

いわゆる70年安保は、その前年の東大紛争終結で
すっかり毒気を抜かれてしまい
70年当年は、無為のまま過ぎてったように思う。
 (授業が再開したのは、2学期遅くになってからだったかな?)

そんなノスタルジーにひたってしまいました。… (^^;)



*********

昨日思わせぶりに書いてしまった

>会場では思いもかけないヒトと出会いました。

は、実は 「初恋のヒト」!
  ではなくて … (^^;)

昨年、i教授の会に初めてお連れした
妙齢の音楽研究者で
当日、貧血を起こして倒れたアノお方です!
 当時、N○Kの『Bロック音楽の時間』のアシスタントを
 なさっていたが、今春、g大大学院の博士課程に合格されたとか。

1年ぶりの再会でした。^o^!


2008年06月14日(土) 地震、シンポジウム、ツキの法則

今朝の地震には驚きましたね。
東京では、揺れは、それほど強くなかったけれど
時間が、な が 〜く 感じました。
 みなさまは、いかがでしたか?


さて
今日は、音楽学会の例会もあるので迷ったけれど、
i教授のお勧めもあり
藝術学関連学会連合のシンポジウムに、うかがいました。

会場の学習院女子大学に着くまでには
 結構ドラマがありました。(ドキドキ)

i教授推奨の地下鉄副都心線は今日の開業です!
yahooで経路を確認、
三鷹から荻窪まで中央線で行き、
丸の内線に乗り換え「新宿三丁目」に
そこで、話題の副都心線に乗り換えて、
「西早稲田」というコースを選びました。
(待ち時間を入れて、36分という表示です)

まず、荻窪駅でキップを買おうとして
ちょうど目のあった駅員さんに聞くと
親切にわざわざ電車の地図の料金一覧表のところに来てくれて
一緒に探してくれました。
「190円です!」
  なんていいヒトなんでしょう!
  今日はいいことありそう。


そう思った私は、やがてその考えの甘かったことに気付くのです。

舞台は代わって、「新宿三丁目」駅、
新開業の電車を撮影しようとする、
「鉄ちゃん」風のオヤジの姿が
チラホラ見えます。

丸の内線を降り
「副都心線」に乗り換えようと、
ホームの案内掲示に「沿って」進みます。
階段の直前で、それまで出ていた「副都心線」乗り換え
の表示がなくなっているので
「変だな…」とは思ったのですが、後ろから押されてますから
そのまま階段を昇ると、普通の自動改札機しかありません。

私は、「九段下駅」で有楽町線→東西線という
改札を出る乗り換えに慣れていて
こういう時は、オレンジ色の自動改札機でないと
キップを飲み込まれてしまうことを知っていたので
立ち止まりました。

あたりをうかがうと、駅員のいる改札口に列ができています。
さては、オレンジ色の改札機導入が間に合わないので、
手作業で通すのか、準備が悪いな!と判断し、
列の後ろに並びました。
あっという間に、私の後ろにも行列ができます。

ところが、車掌が手際悪くて、行列がなかなかさばけません。
 このへんで少しいらいらしてきました。… (^^;)
 だいぶ余裕を持って出てきたのですが、
 ここまででもう10分経ってます。
やっと列が進んできたが、なんだか様子がおかしい。
2人に1人が首をかしげながら、
 回れ右をして階段を降りていくんですね。
まわりを見渡すと、1枚のビラがガラス窓に貼ってあります。
 「副都心線には、改札内で乗り換えできます」

どういう意味なんだろう?
この日本語わかりますか?


とうとう私の番が来て、キップを提示すると
何やら叫びます。
「副都心線は階段を降りて、xxxxxxxして下さい」

同じことを何べんも言ってきたようで、すっかりパニクってます。
そうなると、売り言葉に買い言葉!
「何、どういう意味?」
相手は、さらに早口で繰り返すだけ
「副都心線は階段を降りて、xxxxxxxして下さい」

 とりあえず、ここを通してよ!と
言ったものの取り付くシマがありません。

この野郎!と思ったのですが
忙しくて血の上ったことは、私の若い時にもありましたから
ほかの車掌に聞けばいいや、と、回れ右をして階段を降りました。

別の出口で聞こうと、伊勢丹口まで歩いていったら
そこで、さっき私の少し前にいた若い女性が何か聞いてました。
「このヒトも同じ目にあったんだなぁ」
と同士のような気がしました。(笑)
その人は、またも回れ右して今来た道を引き返していきます。
悪い予感がしたのですが、ひるんでもいられないので
キップを出して聞くと
要するに、
丸の内線の先頭車両の停まる先に
「副都心線への連絡通路」があるので、
階段を昇ってはいけなかった!
 というのです。
「どこに、そんな表示があるの!?」
思わず、強い声で聞き返しました。

「わかりにくくて、すみません」
何度も謝っているようで、機械的で誠意がこもっていない。(笑)

「初日なんだから、ホームに案内人でも立てなさいよ!、投書するよ!」
と、私らしからぬ(笑)、捨て台詞を吐いて引き返したのでした。

さっきの階段まで戻ると、A4版程度の紙に
「副都心線 →」と書かれたものが貼ってあるのです。
あきれますね。
ヒトに背中を押されて進む者に、こんな文字が見えますか!

さっきの
>「副都心線には、改札内で乗り換えできます」の表示も同じです。
こんな不親切な表示はありませんね。

>「副都心線にお乗換えの方は、このホームを
 そのまま東新宿方面に進み、連絡通路をご利用下さい」

 こんなふうに書けばいいのですよ!  プンプン!

また、階段横の連絡通路の狭いこと、
ラッシュの時が思いやられます。

やっと副都心線ホームに出られましたが、

以上で20分以上空費してしまいました。


まったくハラタツノリです、
そうです、悪いのは、ハラタツノリとナベツネです。
  (←ヤツアタリ(笑))

まあ、そんなこんなで「西早稲田」に着いてみると
ここは、すいているせいか駅員に聞いても親切、丁寧に応対してくれます。
これでいくぶんか、腹の虫もおさまりました。 ^o^
時計をみると、2時5分前、ダッシュです。

学習院の茶色いレンガ塀の長く感じること(笑)
はぁはぁ 言いながら、会場に駆けつけると、

ちょうどササキ先生の開会挨拶の始まった直後でした。… (^^;)


今日もまた、「ツキの総量は一定」
すなわち「初めがいいとあとでしわ寄せがくる」という、
i教授の持論が証明されたようです。… (^^;)


****
藝術学関連学会連合 第3回シンポジウム
「昭和40年代の日本における藝術の転換」

佐野光司(日本音楽学会)
「音楽における前衛とポスト・モダン−−日本におけるその転換の意味」 

千葉成夫(美術史学会)
「「もの派」と「もの派以後」−−戦後から戦後以後へ」

國吉和子(舞踊学会)
「土方巽・暗黒舞踏と日本――見出された「からだ」について」

神山彰(日本演劇学会)
「衰退したジャンルの心性と行方ーー新派・新国劇・レヴュー」

司会 礒山雅(日本音楽学会)

http://wwwsoc.nii.ac.jp/geiren/news/2008/080614.html


****
会場では思いもかけないヒトと出会いました。
 それはまた次回。^o^


2008年06月13日(金) 桜桃忌




今日 ガッコの同級生とお話してたら
「ふ○ちさんは、三鷹にお住まいですよね。
 そろそろ桜桃忌じゃないですか?」
と聞かれた。

そうそう、そうなんですよ、それでね!
 と、堰を切ったように、とうとうと話し始め…
     嫌われた

…というオチではなく、
 (期待してたアナタ、 残念でした(笑))
実は、私 例によって
 あまのじゃくなもので
まだ桜桃忌には行ったことがないのですよ。
 (カトリック教会のミサも、復活祭とクリスマスには
   断固行かない!… (^^;))

どちらも、にわかファン、にわか信者と思われたくない、
 というだけの理由。

我ながら、器が小さいねぇ。(笑)


さて、今日はその太宰の命日です。
但し、行事としての桜桃忌は毎年誕生日の19日に行われる。
  …この日に遺体が揚がったからとか


今年は、覗いてみようかな…


さて
実は、「桜桃」という本の初版を持ってるのですよ。
 観たいヒトはこちらにどうぞ!
     ↓
http://www.asahi-net.or.jp/~tk2k-fkc/dazai.htm


2008年06月12日(木) バッハ演奏の諸問題

10日(火)は、K音大のバッハ演奏研究プロジェクトの旗揚げとなる
「バッハ演奏の諸問題−−演奏史を回顧しつつ」と題する講演を
聴きにうかがいました。

久々に、i教授の講演をお聞きし感無量です。
 こういうお話を聞かせていただいたことが
 今日、まがりなりにも研究の道を志すことに
 つながったのか、と思います。
 そういう意味で、i教授は私にとっての恩師です。

来週は、N先生のピアノ演奏。
 当分、毎週うかがうこになりそうです。^o^



  秘書さま、綾子さまにも久々にお会いしました。^o^


2008年06月11日(水) 心の闇

詩人八木重吉といえば


   素朴な琴


 この明るさのなかへ
 
 ひとつの素朴な琴をおけば
 
 秋の美しさに耐へかね
 
 琴はしづかに鳴りいだすだらう
   

  (詩集「貧しき信徒」から)


のような詩で知られるが
次のような意外な詩もある。
彼も人の子、心の闇もあったようだ。
それが、なんとも痛ましい。
(誰だってこういう葛藤を持っていることを 
  あの犯人に教えてあげたい)

*****
詩集「秋の瞳」から

 
 人を 殺さば


 ぐさり! と
 
 やつて みたし

 人を ころさば
 
 こころよからん



****

妻は、八木の詩の中で、次の詩が好きと
 言っています。


  水や草はいい方方である


 はつ夏の
 
 さむいひかげに田圃がある
 
 そのまわりに
 
 ちさい ながれがある
 
 草が 水のそばにはえてゐる
 
 みいんな いいかたがたばかりだ
 
 わたしみたいなものは
 
 顔がなくなるようなきがした


  (「貧しき信徒」から)
******

いづれも
http://2style.net/misa/fuguruma/yagi/yagi.html  から


2008年06月10日(火) ○○○の日

今日は、ふつうは
 「時の記念日」といわれますが
実は、「ミルクキャラメルの日」でもあるそうです。

モリナガのサイトによれば
それまで、単に「キャラメル」と呼ばれていたが
「大正2年6月10日ミルクキャラメル10斤缶発売、
 従来のキャラメルの名称に初めてミルクの冠詞を付けた」

そこで
 その、「キャラメル」から「ミルクキャラメル」になった6月10日を、

 《懐かしい思い出を語り合う日として、
 「ミルクキャラメルの日」と命名させていただきました。》

そうです。
http://www.morinaga.co.jp/caramel/index02.html


ミルクキャラメルといえば、最近
タレント田中義剛の「花畑牧場 生キャラメル」
というのが大人気とか。
 なんと1粒80円なのに!!
 売れて売れて、、、
 各地の北海道物産展はもとより
 ネット直販でも完売状態とか、、、
   ほんとかなぁ????

(しかし高いなぁ!!)
http://item.rakuten.co.jp/plain/117659/


---------
余談だが
今日は、新聞休刊日とか。
 不謹慎で申し訳ないが
記者ばかりでなく、新聞経営者(あの○○○○さん)は
歯軋りしていることだろう。… (^^;)


2008年06月08日(日) アキバの惨事

またまた、あぶないオトコがしでかした。

まさに、○○○○に刃物です。
(これも言っちゃいけないのか… (^^;))


早周りしすぎかもしれないが
懸念するのは、公判で
弁護人がまたぞろ、当然のごとく
「心身耗弱」もしくは「心身喪失」を
主張するかもしれないこと。

この主張
法理論的には、「責任主義」という
近代刑法の原則に拠るもの。

近代刑法は、刑罰を「復讐」から解放した点が
画期的なこととされる。

その結果、刑罰の本質は、
社会一般に対する警告(一般予防論)と
再犯の防止を主たる目的とする(特別予防論)、
 つまりは犯罪抑止力とされる。
しかし、果たして
現実に、犯罪抑止力として機能しているのだろうか。

学生時代
「心身耗弱」もしくは「心身喪失」者が
刑を減免されるのは
それが、違法性阻却原由(理由)に当るからと
  考えたら、そうではなく
「責任主義」の原則に拠って、
責任を問えない者は罰せない
 という理屈と教えられ、釈然としなかった。

(素朴に被害者感情を重視するなら
 誰によって 殺されたか、という点は、関係ない、
 心身喪失者であっても相応に罰してほしい
  と思うのではないか)

ああ、こんなこと考えてもせんないこと。… (^^;)


いくら、メタボ対策に気を使っても
 町で、こんな輩に出会ったら最後、何にもならない。
これも、せんないねぇ。… (^^;)




2008年06月07日(土) 上から目線

どうしてああ高飛車なモノの言い方しか
 できないのだろう。

 「つまんないこと聞くんじゃないよ」
 「人のじゃまをすんな」

あのイシハラ知事さん。
ああ、勘違い…
 xxx xxxxx xxxx! (←伏字です(笑))

ああいうのを、
 頼もしい、とか
 スッキリする、とか思う人もいるのだろうか?

私は、やだなぁ…
 ギンコーにもいましたね。
 本人は、仕事ができる(つもり)なんでしょうけど。
 xxx xxxxx xxxx! (←伏字です(笑))

だいたい
オリンピックなんて、そんなに大事なもんなのか
 そうとは思えんのだが…
xxx xxxxx xxxx! (←伏字です(笑))


五輪
万博
世界博…
 もうそんな時代でないように思えてならない。


今日は、伏字の多い書き込みとなりました、
 すみません。
ブログも不自由なことが多い。… (^^;)


2008年06月06日(金) ゼミ発表

〜が終った。 ホッ… 

 今朝もカンテツしてしまったので
 疲れた。

今日は早く寝ます。


2008年06月05日(木) Cosi Fan Tutte-Messe CD

そういえば、書き漏らしていたが
先々週、アメリカから
Cosi Fan Tutte-Messe のCDが届いたんですぅ!
  \(^ o ^)/ 


でもって、ミサ曲と原曲を対比したCD-ROM↓を作って
毎晩聴いてるんだけど
 ホント素晴しい! ^o^!
ヨク出来ている。

ことに、
第3番のフェランド、グリエルモ、アルフォンゾの3重唱を
使ったGloriaのフィナーレ、「アーメン」のメリスマが
とてもいい。
できれば、ここをでフーガに仕立てててくれれば最高!
そては、言ってもせんないことで… (^^;)

それと
オペラのフィナーレ 合唱をそのまま使った
全曲の最後を飾るdona nobis pacem。
 これは感動しますょ〜!!
  \(^ o ^)/ 




> ミサ曲と原曲を対比したCD-ROMの内容

1) 《ミサ曲》Kyrie eleison.   (1:00)
2) 《コシ》第1幕 第10番3重唱
   「風よ、甘く。波よ、静かに」 (1:30)

3) 《ミサ曲》 Christe eleison.   (1:09)
4) 《コシ》第1幕 第4番フィオルディリージとドラベラの2重唱
   「ご覧なさい、妹よ」(1:35)

5) 《ミサ曲》Gloria Quoniam tu solus Sanctus (2:30)
6) 《コシ》第1幕第3番フェランド、グリエルモ、アルフォンゾの3重唱
    「素敵なセレナーデをやりたいな」(1:45)

7) 《ミサ曲》 dona nobis pacem.   (1:40)
8) 《コシ》第2幕フィナーレ 合唱 (1:30)  


2008年06月04日(水) The Cambridge Mozart Encyclopedia

Amazonで注文したモーツァルト本が届いた!





これは、お奨めですよ、
 3年前だか、ハードカバーで2万円したのが
  (まだ売ってる!)
 ペーパーバックでその5分の1の値段になっただ。
  \(^ o ^)/ 

モーツァルト本の最新リファレンスとして
一家に一冊! 必需品と思います。^o^!
 (もちろん、KV 271は、《ジュナミー協奏曲》になっている)


2008年06月03日(火) 修論指導

この準備のため、昨夜もカンテツ… (^^;)
 朝、数時間寝ましたが…

やっても、やっても尽きることはないし

いくら訳しても、先生の眼からみれば
ボロだらけ!

ほんとに奥深い世界です。





****
毎度、書き込みが遅れ、すみません。(ペコリ)
本日、10日分書き込みましたので
よかったら振り返り、ご覧ください。


2008年06月02日(月) リラの花が咲いて

近所のリラが満開、
(ライラックより、リラの方がしゃれた感じがしますね)
 いい香りです。^o^!
 ちょっと藤の花の香りに似てますよね。




フランス語では、リラだそうですが
シャンソンの《リラの花の咲くころ》が
宝塚の
《すみれの花の咲くころ》 
の原曲だそうです。

宝塚
妻が嫌いだということで
もう何年も観てませんね。
最後に観たのは、鳳蘭の『誰がために鐘は鳴る』だったか。
 (ふ、ふるい… (^^;))


サービスに歌詞を ^o^!

すみれの花咲く頃
作曲者 F.デーレ
   作詞 白井 鐵造

(1) 春すみれ 咲き 春を告げる
  春何ゆえ人は 汝(ナレ)を待つ
  楽しく悩ましき 春の夢 甘き恋
  人の心 酔わす そは汝 すみれ咲く春
    すみれの 花咲く頃
    始めて 君を知りぬ
    君を思い 日ごと夜ごと
    悩みし あの日の頃
    すみれの 花咲く頃
    今も 心奮(フル)う
    忘れな君 我らの恋
    すみれの花 咲く頃

(2) 花の匂い 咲き 人の心
  甘く香り 小鳥の歌に
  心踊り 君とともに 恋を歌う春
  されど恋 そはしぼむ花 春とともに 逝く
    すみれの 花咲く頃
    始めて 君を知りぬ
    君を思い 日ごと夜ごと
    悩みし あの日の頃
    すみれの 花咲く頃
    今も 心奮(フル)う
    忘れな君 我らの恋
    すみれの花 咲く頃


2008年06月01日(日) ダービーは一番人気が…

一番人気が勝つなんて…
 と思う方もいるのでしょうが
そういうことがあっても、いいじゃない!
 (馬券を買わないものの気楽さ ^o^!)

さて、こういうニュースは
きらいなニッケイで読みませう。
 (通信社の配信記事だが)


ディープスカイが優勝 競馬日本ダービー

第75回日本ダービー=東京優駿=
(1日・東京10R2400メートル芝18頭、G1)
NHKマイルカップ優勝馬で1番人気のディープスカイ
(四位洋文騎乗)が2分26秒7で勝ち、1着賞金1億5000万円を獲得した。四位騎手は昨年のウオッカに続く勝利で、
2連覇は武豊騎手に続いて史上2人目。

2着は12番人気のスマイルジャック、
3着には6番人気のブラックシェルが入った。

払戻金は単勝が360円、枠連は(1)―(4)で1270円。
馬連は(1)―(7)で1万3270円、
馬単は(1)―(7)で1万7560円。
3連複は(1)―(3)―(7)で3万7690円、
3連単は(1)―(7)―(3)で20万1300円。
  《後略》
〔共同〕(17:38)

http://www.nikkei.co.jp/news/main/im20080601STXKA012801062008.html


もうちゃ箱主人