ゲンゾー日記
2006年04月26日(水)  落語犬 

今日、アキコがボクの写真を撮った時、ボクはちょうど変な顔をして
しまった。変な顔をして写真に写ったボクを見て、アキコは「落語家
みたいだ」と言った。
ラクゴカというのはラクゴという話を上手に話す芸人のことらしい。
ボスもアキコもコテンラクゴというものが大好きらしいのだ。

昔話にはよく犬が出てくるので、ラクゴにも犬が出てくるかと聞いた
ら、ときどき犬が出てくるそうである。
「もと犬」というラクゴは犬が主役のラクゴで、野良犬が八幡さまに
願掛けをして人間にしてもらうという話らしい。

人間になった犬が大活躍をする話なのかと思って期待したのだが、こ
の話の犬は人間になってご隠居さんの家に奉公して、いろいろ面白い
ことをしでかして笑われるという話らしいのだ。
大活躍しなくて残念である。

でもアキコがゲンゾーが「毎度ばかばかしいお話で」と言えるように
なったらそれだけで面白いのに、と言っていた。
ボクもそのセリフが言えるように八幡さまに願掛けをしてみよう。


2006年04月25日(火)  コメツブツメクサ 

ボクの庭のクローバー畑にまた新しく小さな花が咲いた。
これはコメツブツメクサという花らしい。
クローバーの仲間で、とても小さい花なのだ。

コメツブツメクサの名前は、花が小さくて米粒みたいだからついたもの
らしい。別名はキバナツメクサというそうである。
赤いツメクサがアカツメクサ、白いツメクサがシロツメクサだから、こ
れもキバナツメクサというのがわかりやすいと思うのだが、他のツメク
サよりも非常に小さいので色よりも大きさの方が気になってこの名前に
なったのだろう。

庭の鶏たちは、このコメツブツメクサが大好きである。
アキコは最近鶏たちにこの草をたくさん与えているようだが、「この草
の名前は言いづらい」と文句を言っている。
30年以上ニホンゴを話しているアキコでも「コメツブツメクサ」をき
ちんと3回言うのは大変らしい。
ボクが「コメツブツメクサ」を3回言えるようになったらアキコはボク
にニホンゴの黒帯をくれるそうである。


2006年04月24日(月)  シャガ 

写真の花はシャガという花である。
この時期、ボクの散歩道沿いにあるヤブや林の中にたくさん咲いている。

この花は見れば見るほど不思議な形をしている。
ギザギザしたフリルのような花びらで、黄色と紫色というすごい組み合
わせの模様がついている。
しかもよく見ると、黄色い部分は突起のように盛り上がっているのだ。
薄暗いヤブの中に咲く花なのに、とても華やかなのである。

このシャガの花はたくさん咲いているのでいつまでも咲いている花なの
かと思ったら、1つ1つの花は1日しか開かないのだそうである。
ボクが今日見た花は明日にはしぼんでしまっているそうだ。
そう考えるととてもはかなく切ない花なのである。

今日アキコに写真を撮ってもらった花は明日には咲いていない花なのだ
と思うととても感慨深いのだ。


2006年04月23日(日)  フライト予定 

今日は1日雨が降ったりやんだりの薄暗い日であった。
それでもボクは元気満々、オリコウで活発な犬の1日を過ごした。

今日ボクがアキコに教えてやったのは、綿毛が3本だけ残ったハゲ
坊主のタンポポである。
他の綿毛は風に乗って飛んで行ったというのに、3本だけ頑固な綿
毛が残ったまま、間抜けな姿をしていた。

今日は風が穏やかで雨も降っていることだし、この3本綿毛はフラ
イト予定を明日以降に変更したのだろう。
こんな穏やかな風の日にうっかり飛び立ってしまうと、遠くまで飛
べずにすぐ近くの地面に着地してしまうのだから、今日は飛ばない
方が良いとボクも思う。

明日晴れたらとびきり良い風に乗って、遠くて日当たりの良い平和
な場所に着地して、元気な花を咲かせて欲しい。


2006年04月22日(土)  液体肥料 

巣が生えてきたので大変喜んでいたボクなのであるが、実は大失敗をし
てしまったのである。
巣が早く元気に成長するためには栄養が必要だと考えたボクは、巣に特
別な液体肥料をほどこしたのであるが、巣が茶色になって枯れかかって
しまったのだ。

茶色にいじけてしまった巣を見つけたアキコは「ゲンゾー、おしっこを
かけたでしょ!」と言ってボクを責めた。
確かにボクはおしっこをかけたのだが、それは巣の健康を願ってのこと
なのである。おしっこをかければ巣に栄養が吸収されて元気に早く育つ
かと思ったのである。

アキコは枯れてしまった巣と一緒に写真を撮ってボクの戒めにすると言
ったが、ボクは茶色になってしまった巣を見たくないので、できるだけ
巣から顔をそむけてみた。

ボクの巣は栄養満点のはずなのにどうして茶色になってしまったのだろ
うか。また新しくフサフサの草が生えてきてくれるかどうか、ちょっぴ
り心配である。


2006年04月21日(金)  生きている温度 

今まさに満開で木の枝がしなるほど咲き乱れている桃の花のかたまりに
顔を突っ込んでみたことがあるだろうか。

今日、ボクは桃の花を近くで見たくて、アキコにダッコされて桃の花の
かたまりに顔を突っ込んでみたのである。
散歩の時に野の草や花に顔をくっつけてみたことはあったが、たわわに
咲き乱れる花のかたまりに顔を突っ込んでみたのは初めてである。

ボクは今日まで、生きているものの温度は温かいものだと思っていた。
ボクの頭をなでるボスの手も温かく、ボクがほっぺをくっつけて甘える
アキコの足も温かかったからである。
しかし、今日ボクが顔を突っ込んでみた桃の花はヒンヤリと冷たかった
のに、ヒゲが震えるほど生きている実感に満ちていた。

今こうして桃の花を眺めていても、鼻の先にあの冷たい感触が蘇ってく
る。桃の花の香り、みずみずしい感触、冷たい温度、どれをとってもす
ばらしいものであった。
ボクはまた桃の花に恋をしてしまったようである。


2006年04月20日(木)  予防接種の後 

今日ボクはアキコと一緒にお出かけだと聞いて喜んで軽トラに乗り込んだ
ら、近くの公園に連れて行かれて、痛い注射を打たれてしまった。
帰って来た後、ボクは今まで暴れたりドーンをしたりしてボスやアキコに
迷惑をかけていたことを少し反省した。
もう少し良い子になって、痛い注射を打たれないようにしなければ・・・。

そんなことを考えながら下を向いて歩いていたら、庭の水たまりに桃の花
びらが浮いているのを見つけた。
水たまりに浮かんだ桃の花はとてもきれいで、少ししょんぼりしていたボ
クの心も明るくなった。

桃の花が浮いた水たまりはどんな香りがするのだろうとボクが水たまりを
覗き込んだら、いつか水たまりの中で見た犬がまたこちらを見ていた。
ヤツも今日は少し嫌なことがあったのだろうか。何だか少ししょんぼりし
ているように見えた。
ヤツも水たまりに浮いた桃の花を見て少し心が晴れただろうか。
今日のボクはオリコウなので、ヤツを追い払うことはせずに、ヤツにも桃
の花を楽しませてやることにした。


2006年04月19日(水)  ウラシマソウ 

今日、アキコが「浦島太郎に会わせてあげる」と言うので、ボクは
オオヤマフドウソンのある山の上へ出かけた。
ボスとアキコと一緒に山の上までヨッコラショとのぼると、そこに
気味の悪い花が咲いていた。
大きな切れ込みの入った葉を傘にして、地面からニョッキリ生えた
不気味な色の花の中から、50センチくらいある長いものを伸ばし
ているのだ。

これはウラシマソウという花らしい。
長いヒゲのような部分を浦島太郎の竿に見立てて、そんな名前がつ
いているらしいが、このヒゲがどんな役割をしているのか、わから
ないらしいのだ。
この草は毒があるらしい。いかにも毒がありそうな姿をしている。
ヘビが鎌首をもたげたようにも見えるし、変な色だし、とにかくと
ても気味が悪い。

ボクは浦島太郎に会ったら、リュウグウジョウというところへ案内
してもらって、タマテバコというお土産をもらって来ようと思って
いたのだが、ちょっぴり怖くなって逃げ帰って来てしまった。


2006年04月18日(火)  ノミノフスマ 

写真の花はノミノフスマである。
ボクの庭の片隅にたくさん生えて、細い茎をお日さまに向かって長く
伸ばしてかわいい花を咲かせている。

ノミノフスマの名前は、小さい葉をノミが使う布団(襖<ふすま>)
に例えて、そんな名前がついているらしい。
茎が細いので、風が吹くたびにユラユラ揺れて、気持ちよく眠れそう
な気がする。
ボクにノミがついていないのは、きっとノミのヤツらがみんなこの草
に引っ越してしまったからに違いない。
ボクだってノミくらい小さかったらぜひこの草の葉っぱで眠ってみた
い。

花びらは10枚に見えるが、実は切れ込みが入っているだけで5枚な
のだ。この花で恋占いをする時は結果が違ってくるので注意が必要だ。
恋占いをする時は「好き」から始めるのがおすすめである。


2006年04月17日(月)  ヘビのマネ 

昨日はアメンボを見つけたボクであるが、今日はヤマカガシという
ヘビを見つけた。
このヘビは毎年暖かくなるとボクの庭に出てきて秋まで庭の隅をウ
ロウロするヤツである。

番犬としてこのヘビをやっつけてやっても良いのだが、このヘビが
いるおかげでたまにアキコが台所の出口のところにポケットのビス
ケットを落とすことがあるので、そのまま住まわせてやっている。

昨日のアメンボが水の上を移動する技もすごかったが、このヤマカ
ガシが動く技もすごい。
ヤツには手も足もないのに、ニョロニョロと体を動かして上手に前
に進むのである。

今日はヤマカガシのマネをして、ニョロニョロ前に進む練習をして
みたが、ちっとも前に進まなかった。
しかもボクがヤマカガシのマネをしているところを見つかって、ア
キコに写真を撮られてしまった。
ボクがひそかに練習していたのに、写真に撮って公表するとはひど
いアキコである。
今度はこっそり練習して、アキコにニョロニョロ近づいてやろうと
思っている。


2006年04月16日(日)  アメンボ 

ボクの庭にはこの前の大雨以来ずっと水たまりができていて、泥の色を
した水が静かに横たわっている。

今日、モミジの木の前にある水たまりを覗いてみたら、水の上を小さな
虫がスイスイと気持ちよさそうに動いていた。
虫が水の上を優雅に移動するとはびっくりである。
一体どうやって浮いているのだろうか。

この虫はアメンボという虫らしい。
(ミズスマシと混同されがちな虫らしいが、ミズスマシはゲンゴロウみ
たいな形をした虫なのでまったく違うものらしい。)
ボクは虫には詳しくないが、ヤツのことを知ればボクも水の上をスイス
イ移動できるかもしれないと考えて、アキコにいろいろ調べてもらった。

アメンボというのは「雨ん坊」ではなく「飴ん坊」だそうである。
捕まえてニオイを嗅ぐと飴のようなニオイがするらしいのだ。
ボクは捕まえてニオイを嗅いでやろうと思ったのだが、なかなかすばし
っこいヤツでまったく捕まえられなかった。

それにしても水の上に浮いてすごいスピードで自由に動けるなんて素晴
らしいことである。
少しアメンボに弟子入りして、水の上を自由に動く技を教えてもらおう
かと思っているのだが、虫に弟子入りする犬なんて格好悪いだろうか。


2006年04月15日(土)  ボクの綿毛も 

ぐっと暖かくなったので、庭のタンポポのフワフワがたくさん風に
乗って飛んでいくのを見ることができるようになった。
今朝も立派なタンポポの綿帽子を見つけたが、1日中風が強かった
ので、今朝アキコが写真を撮った綿帽子もほとんど風に飛ばされて
夕方には茎と真ん中の部分を残すだけになっていた。

実は最近、ボクの体からもたくさんの綿毛が抜けるようになった。
タンポポと同じである。
ボクの毛が抜ける時期にはアキコがブラシでゴシゴシしてくれるの
だが、ゴシゴシしてもらう時、ボクの毛もタンポポの綿毛と一緒に
風に吹かれてたくさん飛んで行った。

タンポポの種が綿毛と一緒にどこかに着地してまたそこにタンポポ
が生えてくるように、ボクの毛もどこかに着地してあちこちにボク
が生えてくるだろうか。
日当たりの良い場所に上手に着地して、ボクの新芽が出たら嬉しい
のだが、散歩に行く先々でボクがひなたぼっこをしている姿を見る
のはちょっと困るような気もする。


2006年04月14日(金)  嬉しいこと 

ここのところ雨の日が多くてちょっと嫌だったのだが、雨がたくさん
降ったおかげで嬉しいこともあった。

実はボクの巣がまた生えてきたのである。
今年もボクはここにお腹をくっつけて夏の暑い日も涼しく過ごすこと
ができそうである。
新しい巣はフワフワしていて触り心地も最高である。
今年もボクの巣がアキコに刈られてしまわないように、しっかり番を
して守っていくつもりだ。

アキコがボクの巣が生えてきた記念写真を撮ってくれたが、ボクは嬉
しくて思わず笑ってしまった。


2006年04月13日(木)  カキドオシ 

今ボクの庭にたくさん生えて花を咲かせているのは写真のカキドオシで
ある。
地面を這うように茎がぐんぐん伸びて垣根の通り抜け、隣の庭にまで広
がる様子から「垣通し」という名前がついているらしい。
ボクの庭には垣根はないが、本当にカキドオシが垣根をくぐり抜けて伸
びるかどうか確かめるためにぜひ垣根を作ってほしい。

この草は子供の癇(かん)を取るための薬として使われていたので、別
名「カントリソウ」というのだそうだ。
薬として使う他に、この草は茹でて食べられるらしい。
ボクが癇のフリをしたら、アキコはこれを茹でて食べさせてくれるだろ
うか。
ボクは癇というのがよくわからないので、癇のフリができないのだが、
癇というものを勉強して、アキコにカキドオシを茹でてもらおうと思う。


2006年04月12日(水)  洪水はこりごり 

雨がたくさん降ったので、ボクの住んでいるカモガワというところはあち
こちで大洪水であった。
アキコのパパとママの家は、またまたユカウエシンスイというのになって
しまって大変だったらしい。
パパとママの家の庭は川と同じようになってしまって、家の中は田んぼの
ようになってしまったらしい。

ボクの庭は高いところにあるので水たまりができただけだったが、いつも
は田んぼよりもずっと低いところを流れている川が田んぼと同じ高さにな
ったので、ボクは少しびっくりした。
(川から流れてきたカモが田んぼにいたのはかわいらしかった。)

今日はボスとアキコが田んぼのようになってしまったパパとママの家に出
かけていたので、ボクはガンバって庭と鶏を守ったのである。
帰ってきたボスとアキコはどろんこでくたびれていたが、ボクがオリコウ
にしていたので、ビスケットをたくさんくれた。
もう洪水はこりごりだとボスもアキコも言っていたが、活躍した日のビス
ケットの味は格別であった。


2006年04月11日(火)  ミツバアケビ 

今日は1日雨降りであった。
こんな風に1日中雨が降り続いた日は久しぶりである。
植物たちは雨を喜んでいたようだが、ボクはひなたぼっこができなくて
少し残念であった。

でも、散歩の時に雨粒を見上げたら、木の上の方に絡みついてきれいな
花を咲かせている植物を見つけた。
これはミツバアケビというツル植物の花である。
大きい雌花と小さくてたくさんついた雄花があるのだが、雨降りの中、
高い木の上の写真を撮ったので「ちゃんと写ってなかった」とアキコが
悔しそうであった。
カメラのレンズに雨粒が落ちて、写真もぼやけているようである。
「晴れたら脚立を持って写真を撮りに行く」と言ってボスに止められて
いた。

この植物には秋に食べられる大きな実がつくのだそうだ。
アキコが脚立を持って写真を撮りに行くのを止めたボスであるが、「実
がなったら脚立を持って実を採りに行く」とアキコが言った時にボスが
アキコを止めるかどうかは謎である。


2006年04月10日(月)  シキミ 

ボクの庭の裏にあるシキミの花が咲いた。
シキミはとてもきれいな花だが、木全体にものすごい毒があるらしい。

名前の由来の一つは、毒がある実という意味の「悪しき実」の「あ」が
取れて「しき実」になったという説があるらしい。
散歩の時に裏庭に行った時も、ボスとアキコはボクをこの木に近づかな
いようにするくらい、強い毒があるらしいのだ。
シキミの実はお線香の原料に使われるものらしいが、強い毒があるので
植物なのに「劇物」に指定されているらしい。

こんなにきれいな花を咲かせるのに劇物に指定されるくらい毒を持って
いるなんて、何だか悲しい花である。


2006年04月09日(日)  オルスバン 

今日はボスとアキコがオトウサンのお寺にお参りに行くというので
ボクは独りでオルスバンをした。
本当はボクもオカアサンとカヨチャンに会いたかったのだが、ボク
は鶏の番をしなければいけないので独りでオルスバンなのである。

ボクを睨み付ける鶏たちの番でオルスバンをしなければいけないと
いうのはちょっと悔しいのであるが、昨日の日記に鶏たちのバカな
顔を載せて少し気が晴れたので、オリコウなボクはオルスバンも平
気である。

今日はオリコウなボクの写真を載せて、さらに鶏よりも優位に立っ
てみることにした。


2006年04月08日(土)  鶏の奴らめ 

今日はオシャカサマのお誕生日らしい。
ここの地区の集会所はオシャカサマのお堂なので、組の人々が集まって
甘いアマチャを飲みながら「花まつり」というオシャカサマのお誕生日
祝いをするのだそうだ。

今日はボスが集会所にアマチャを飲みに出かけて行った。
本当はアマチャだけでなくお酒を飲んでおいしいものを食べるらしい。
ボスはいないしアキコは忙しいと言ってなかなか庭に出てきてくれない
ので、ボクは独りで庭をウロウロして過ごした。

たまには庭の鶏たちと遊んでやろうかと思ったのだが、鶏小屋を覗いた
ら、鶏たちが怖い顔をして睨んだので遊んでやるのはやめにした。
庭の鶏たちはボクがいつも番をしてやっているというのに、まったく失
礼なヤツらである。
ボクが鶏小屋を覗いた時に鶏がどんな顔をするのか写真を載せて、ボク
がどんな理不尽な目に遭っているのかをみんなに知らせてやることにし
よう。


2006年04月07日(金)  桃のつぼみ 

ボクの散歩道の桜もそろそろ終わりである。
桜の花びらが風に乗って飛んできて、ボクの庭は今薄桃色の水玉模様に
なっている。

桜が終わりだと思ったら、今度はボクの庭の横にある桃の花が咲きそう
である。桜よりも濃い桃色のつぼみがプクプクに膨らんで、今にも咲き
そうなので、ボクはとても楽しみである。

そういえば、桃色というのはこの桃の花の色のことだ。
ボクは桜の花の色を薄桃色と表現していたが、考えてみたら桜の花の色
は桜色で、薄桃色と言われるのは少し嫌だったかもしれない。
桃の花は正真正銘、桃色である。
早く本物の桃色の花が見たいものである。


2006年04月06日(木)  ムラサキケマン 

何やら助手のアキコに撮ってもらった写真を大きく日記に載せたら
とても好評だったので、今日から日記に載せる写真は大きいサイズ
にする。(大きい写真にするのでボクが日記をずっとさぼっていた
ことを許してクダサイ。)

写真はムラサキケマンという花である。
ケマンというのは仏像の胸あたりにつける飾りのことで、うちわの
ような形をした装飾品だそうである。
この花はケマンにはちっとも似ていないのだが、ケマンソウという
花がそれに似ているからケマンソウという名前がついていて、この
花はそれの仲間の紫色の花だからムラサキケマンというのだそうだ。

ボクはまた仏像の胸のあたりには、こんな複雑な形の飾りがついて
いるのかと思って、さすが仏像だと感心していたのだが、さすがに
こんな複雑な形の飾りはつけていないようである。
ボクがこの花を胸のところに飾ったらホトケ様よりもずっとステキ
な飾りをつけることになるのだが、ホトケ様よりも立派な飾りをつ
けた犬は罰当たりだとアキコが言うのでやめておくことにする。


2006年04月05日(水)  キヅタ 

写真の植物はキヅタという植物である。
茎から気根という根を出して他の植物や岩などに這いのぼってぐんぐん
広がるので、ボクの散歩道にたくさんはびこっているのだ。

アキコはボクと一緒に散歩に出かけるといろいろなものを写真に撮るが、
この植物が道の方にぐんぐん伸びてきているのでいつも何となく写真に
撮っていて、気が付いたらいつの間にかキヅタの写真がいっぱい撮れて
いたのだそうだ。

さかのぼってみたら、キヅタが花を咲かせた頃から、実がついて実が黒
く熟すまでたくさんの写真があったらしい。
特に派手な植物でもないのでボクもそれほど気にして見ていなかったが、
こうして並べてみるとキヅタの実がついて熟すまでの様子がよくわかる。

ちなみにアキコは写真に撮った植物の名前を調べて名前をつけて保存し
ておくが、実が大きくなってからの写真には「キヅタ」と名前をつけて
おいたらしいが、最初の2枚の写真の名前は「何かの花」「何かの実」
だったらしい。
実が熟したことでこの植物が「キヅタ」だとわかったらしい。
アキコもまた一つオリコウな人間になれたようである。


2006年04月04日(火)  キツネノボタン 

この花はキツネノボタンである。
キンポウゲの仲間の草で、毒があるらしい。

どうしてキツネノボタンという名前がついたかと言うと、葉っぱが
ボタンに似ているかららしい。
ボタンに似た葉の草が生えてきたからボタンのような豪華な花が咲
くだろうと期待していると、咲いた花がこんな花なのでキツネに騙
された気分になる、ということでついた名前らしい。

ボクはこの花をとてもかわいらしい花だと思うのだが、この花を見
て「キツネに騙された」と思うということは、この花を見てがっか
りしたということである。
考えてみると可愛そうな名前なのである。

でも葉っぱを見てどんな花が咲くだろうと想像するというところは
なかなか良い。
どちらかと言うとアキコは花を見てから実を想像するタイプらしい。
この花がヘビイチゴに似ているから、実ができたらジャムにしよう
と思っていたアキコが食べられない実をつけたこの草を見てがっか
りしたら「キツネノイチゴ」という名前をつけたに違いない。


2006年04月03日(月)  間の大きさだから・・・ 

ボクの庭できれいな紅紫の花を咲かせたこの草はカラスノエンドウ
という草である。

エンドウ豆の仲間は、大きいのがカラスノエンドウ、小さいのがス
ズメノエンドウという名前である。大きいのがカラス、小さいのが
スズメというのはとてもわかりやすい。
しかし、カラスとスズメはいいとして、真ん中くらいの大きさのも
のでカスマグサというものがある。
カラスの「か」とスズメの「す」の間だから「かす間草(カスマグ
サ)」というらしい。

この名前の付け方で言うと、アキコはボスとボク(ゲンゾー)の間
の大きさだから「ボゲ間子(ボゲマコ)」と言うことができる。
ボクはボスと鶏の間の大きさだから「ボと間ゾー(ボトマゾー)」
だ。
ボクの名前がボトマゾーでなくて本当に良かった。
こうしてみると、カスマグサの気持ちがよくわかる。
カラスとスズメの間の大きさならニワトリグサでもツグミグサでも
良かったのに。
かわいそうなカスマグサである。


2006年04月02日(日)  オランダミミナグサ 

毎日お昼寝三昧で日記をさぼりがちなボクであるが、そんなボクを
置いて春の花はどんどん咲いているのである。

ここのところ庭でよく見るこの花はオランダミミナグサという花で
ある。ミミナグサというのは耳菜草と書く。葉っぱがネズミの耳に
似ていて、食べられる草だからそんな名前なのだそうだ。
ボクの庭に生えているのはその耳菜草の中でもヨーロッパから来た
種類のものなのでオランダミミナグサという名前らしい。
日本の耳菜草よりもちょっぴり毛深い種類なのだ。

オランダと名前がついているのは「異国から来た」という意味らし
い。別にオランダ原産という訳ではないが、オランダから来たとい
うとちょっと格好いいからそんな名前にしてあるに違いない。

漢字で書くと「阿蘭陀耳菜草」である。
アキコとドライブに出かけた時に、ホドウキョウの落書きにこんな
落書きがあったのを見たことがあるような気がするが、あれはツッ
パリという種類の若者がホドウキョウで漢字の練習をしたもので、
この花とは関係ないらしい。


2006年04月01日(土)  ごめんよ、野の花たち 

どうにもこうにも桜が満開である。
ボクの庭から見渡すとどこを見ても桜の花が見える。
散歩の時に桜の木を見上げたボクは桜の花の美しさに息をのんでしまった。
桜は薄桃色の花をこれでもかというほど咲かせてボクに迫ってきたのだ。

ボクは常々「ひっそりと咲く小さな花が好きだ」と言ってきたのであるが、
ここまで迫られては桜の花が素晴らしいと認めざるを得ない。
春になるといろいろな花が咲くが、やはり桜の花の迫力にはかなわないと
ボクは実感してしまった。

小さな野の花たち、ごめんよ。
ボクは野の花たちが嫌いになった訳ではないのだよ。
ただ、桜の花に魂を奪われてしまったようで変な気分なのである。


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