Blue tears...小雪

 

 

揺れる月を抱きながら - 2006年09月25日(月)

揺れる月
呼吸する月
今夜もとても温かい
わたしの月
わたしだけの月


35週を迎えた。穏やかな日は程遠く。今朝も酷く泣いた。
訳アリなココロや体調とは裏腹に順調に育ち 今日まで来れてたことを喜ぶ日に 感謝すべき日に
私は酷く泣いた。

昨夜 夫と喧嘩した。
理由?
他愛もないこと。

ただ私はとても疲れてて
そう 毎日毎日張止めの薬を飲み寝てるしかなくて
栄養管理や体重管理に無い頭使って
それでも増える一方のメカタ。
出産準備に名前。
全然整って無くて。そんな自分に自信を無くし疲れてて。

だからリセットしたくて夫に頼んだアイスココアにコーヒーゼリー

一週間の疲れを癒す ささやかなご褒美

甘く白いホイップが軽く乗っかるほろ苦いココア
疲れてる私を優しい気持ちにしてくれるはず
ホイップホイップホイップココアココアココア
頭ん中はそれで一杯になる程飢えてたし期待してた

なのに
買いに出掛けた夫は肝心のアイスココアを忘れ
更にコーヒーゼリーは私が御用達にしてるコンビニ物じゃなく
よりによって私が嫌ってる安かろう良かろう質より量的スーパー物
お腹の赤子が成長するとともに圧迫されてる私の胃はとても小さい
だから今の私に必要なのは量より質。

ともかく 私のささやかな贅沢と期待が打ち砕かれたのだ
当然 怒る。
怒られた夫も「買って来てあげたのに贅沢」と怒る。
そして程度の低い口喧嘩が始まる。
そこから?
書くに堪えない罵り合い。思い出すのも嫌。


でも。今朝泣いたのは昨夜ココアが飲めなかったからでは無く
夫と喧嘩したからでも無く
心の中で

”シニタイシンデシマイタイ”

また。そう思ってしまったこと。
体の中に命を育んでるのに だ。

安静生活でメンタルクリニックにはもう三ケ月行っていない。心の病になってから長いがそんなことは初めてで。
じゃあ今まで月に二度通いながら気持ちを話せていたか?
それもひどく微妙だが。
検診の時に産婦人科で弱音吐いたら「自信持ちなさい」と言われて家で泣いた。
医師は普通に激励したのだろうが私にはかなりショックでキツイ言葉だった。
やはりメンタルな事はメンタルの先生じゃないと と思った。
でも今はそちらにも行けない。
妊娠中で薬も無い。

出産を控え不安に拍車が掛かってる

この妊娠期間中に張り詰めて来た糸も かなりボロボロ

二つの心臓を守りながら生きるのは
もうシンドイ。

怖いの。
何が?
問わない誰かの胸で甘えて泣きたい。







小雪


...

揺れる月を抱きながら - 2006年09月04日(月)

9ケ月を迎えた。
妊娠32週の夜だ。

お腹が丸い。お月様みたい。
オヘソは綺麗に伸びきって形がない
私の両手に月が抱かれてる

時折、波打ち、せりあがり堅くなる
意思を持つ 温かく 揺れる私の月
私だけの月

ねぇ。
あと幾日?




本当はもう恐くて不安で恐くて
ダメ。
無理。
やだ。

初めての出産から〇×年。
若く見られても高齢出産。体力は平均以下。自然分娩?経験無い。
ましてやココロがエトセトラ。

誰かに何度も大丈夫と言われても
ココロは不安で震える
月も不安で硬く鳴く
まだだよ。まだだよ。硬くなる月を掌でなだめて
毎日一度は泣く。泣く事など?涙など?もう何年も無かったのに。妊娠してからは簡単に泣く。
先生は泣きたいだけ泣くといいと言った。

もし泣く事で今日まで来れたなら
月の命が産声を上げるまで惜しまず泣こうか
臆病な涙
不安な涙
傷みとか闇
後悔や懺悔
輝る思い出や開けない宝箱
言いたかったこと
言えなかったこと

伝えたいこと
伝わらないこと



過去に現在(いま)に
未来の


今夜も泣きながら行く

揺れる月を抱きながら








小雪


...




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